Zektbach

登録日:2011/10/09(日) 09:02:57
更新日:2025/05/04 Sun 17:06:49
所要時間:約 6 分で読めます




Zektbach(ゼクトバッハ)とは、ダンボールのおうちに住むひもじい詩人である。

概要


彼は異世界アリア・テ・ラリアに住みながら、時々叙事詩をこちらの世界に提供している。
円盤でしか確認できない叙事詩を提供することもあるが、大抵は世界観の理解の大きな手がかりになるものが多い。
叙事詩はBEMANIシリーズの筐体で遊戯し楽しむこともできるが、そこに添えられた歌声と映像から真実を考察することもできる。

映像は今のところミカエル・ケロリッチ(shio)と高村麻耶(MAYA)が担当。
歌手は章ごとに異なり、数多の歌い手が物語に様々な思いを込めている。
また、叙事詩の考察に行き詰まったとき、雑学を知りたいときはZektbachの相棒、猫のニョアが助けてくれる。
アリア・テ・ラリアを冒険したり、財産を奪われたり、剣舞を伝授する彼(の肉球としっぽ)に癒されること必至。



……大体こんな感じの良く言えば優美な、悪く言えばまどろっこしい文体で繰り広げられる、
赤き宝玉リスタチアに関するストーリー群「ゼクトバッハ叙事詩」を自らの曲と合わせて送り出すKONAMIの作曲家の一人。
こちらはどこぞのSUPER STARと違って正体を隠す動きはあまりなく、TOMOSUKE(ひなビタ♪おじさん)こと舟木智介の別名義だという事は広まっている。
その謎めいたストーリーや暗い過去のあるキャラクター達はかなりの人気を誇り、単独のアーティストとしては珍しく限定e-amusement passが作られていた。
曲はbeatmaniaIIDXpop'n musicにてちょくちょく発表されており、公式サイトでの曲紹介と合わせて叙事詩が公表される。
移植された場合、元の機種で公表された叙事詩とは別の文が発表されることがある。

また、全ての文を読みたければそれらの曲紹介に加えてZektbach自身の公式サイトやDVDに付属するブックレットを読んでいく必要がある。
2013年1月に公式ガイドブックが発売され、叙事詩の顛末がある程度明らかにされた。

遊べる叙事詩一覧


  • Ristaccia
序章。初出は『ⅡDX15』。
ジャンルはOVERTURE。
初めてヨアとルエリシアが登場したのはこの曲。
終盤の剣舞シーンは一見の価値あり。

  • シャムシールの舞
一章。初出は『pop'n14』。
メインキャラクターはシャムシール。
ジャンルはバトルダンス。これだけ作曲者名がカタカナ。
唯一OVAが存在する。収録機種のアルバムに別アレンジのロングあり。

  • ZETA
二章。初出は『pop'n15』。
メインキャラクターはリアンとΣ。
ジャンルのIDMは音楽の1ジャンルとI only Divide Me(素数)をかけている。
pop'n15の解禁イベントで最後の曲のニエンテに辿り着くには全ての隠し曲のEXをクリアする必要があり、
この曲のEXは非常に難易度が高かった事によりIDM難民が続出した。

  • Blind Justice
三章。初出は『ⅡDX14』。
メインキャラクターはノクスとマタン。
ジャンルはEpic Poetry。
この曲は曲調、姉弟の不幸な双子の設定、見た目等の様々な理由からZectbachの全ての曲の中でダントツの人気を誇る。
またbeatnationのアルバムではRisitacciaアルバムと異なるアレンジが収録。
歌唱は堀澤麻衣子。

  • Apocalypse
四章、及び八章。初出は『ⅡDX13』及び『pop'n15』。
メインキャラクターはアンネース。
ジャンルはORATORIO。
先にⅡDX13バージョンが公表され、その後『pop'n15』に移植という形ではあるが、ただの移植では無く曲調や構成が大きく変化している。
Zectbachによると『pop'n15』バージョンが原曲との事。
もちろんムービーもそれぞれに存在する(『pop'n』版ムービーはMasinowaアルバムで観られる)
歌唱はwacとのコンビでおなじみの常盤ゆう。八章のみ、くりむも参加している。

  • Turii ~Panta rhei~
五章。初出は『ⅡDX16』。
メインキャラクターはマルクト。
ジャンルはELEMENTAL CHANT。
なんとムービーはMAYA単独制作のフルカラーアニメーション。パンツはいてる。
LincleLinkでリフレクに移植された。
歌唱はアルトネリコシリーズやうみねこのなく頃にで有名な志方あきこ。

  • Raison d'etre
六章。初出は『ⅡDX17』。
メインキャラクターはマルクトとルエリシア。
ジャンルはASTRAL CHOIR。
物語のクライマックス。
歌唱はTuriiと同じ志方あきこ。

  • The Sealer
七章。初出は『pop'n20』。
メインキャラクターはア・ミリア。
ジャンルはエレメンタルジグ。
楽譜のみが書籍で公開されていたが、後に七章の曲と判明。
アルバムに収録後、大幅なアレンジを加えてポップン入りした。
歌唱は上野洋子。

  • 蛇神
外伝。初出は『pop'n18』。
メインキャラクターはギジリ。
ジャンルはオリエンタルミソロジー。
『ⅡDX19』にMasinowa版のムービーを引っ提げ移植された。
オリエン樽味噌ロジーではない。
アルバム版での歌唱はSIRENの奉神御詠歌で知られる柚楽弥衣。

  • L'erisia(Primal Logic)
初出は『REFLEC BEAT』。
叙事詩は振られていないが、外部制作によるムービーがRistacciaアルバムに存在する。
アルバムからの移植として登場。タイトル通り、メインキャラクターはルエリシア。

  • Wenkamui
初出は同じくリフレク(アルバム「Masinowa」からの先行収録)。
歌手はアルバム版蛇神と同じ柚楽弥衣。
叙事詩は存在しないが、作中にエンカムイという都は登場する。

  • meme
初出はREFLEC BEAT limelight。ミームと読む。
Zektbachいわく、叙事詩の時代のものではなく、AD世界の曲。
そのため今までの叙事詩と違い、かなりデジタルな音が押し出されている。
解禁当時、本人からタイトルの解説が付くほどに物語の核心にいちばん近い曲でもある。

  • Macuilxochitl
Zektbachワールドの曲ではあるが、叙事詩ではない。アーティストも他とは違いTOMOSUKE名義。初出はjubeat ripples。
キャラはニョア(たぶん)。
ジャンルはピアノコンテンポラリー。
pop'nの移植版ではロング版に近いアレンジがされており、犬耳ピアニストのスモークが曲を担当している。
後にノスタルジアOp.3に原曲の「華麗なるニョアの舞」が収録された。
余談だが、この楽曲はIIDX17・SIRIUSのラスボス『Almagest』の姉妹曲である。

登場人物


  • ルエリシア
赤い天使。キーとなるキャラクター。
宝石リスタチアそのものであり、その正体は「ミーム」。

  • ヨア
ルエリシアと共に現れるキーキャラクター。
AD世界の小さな箱庭からルエリシアを見つけ出した張本人。
「ヨアの手記」と呼ばれる意味深な記録をいくつも残している。

  • シャムシール・ザムーク
リスタチアが嵌まりし剣コラーダの所有者。
美しき踊り子であり英雄でもあったがあまりにも強すぎて処刑されかけ、最終的にコラーダの力で祖国を滅ぼしてしまう。
後述のギジリを除く三人のリスタチア所有者より20歳程年上。

  • リアン・クレヴィング
血脈レベルで長い時をかけて育まれた数学の天才。
Σが出す7つの難問に全て答え超越者となるが、直後シャムシールに殺される。
その顔立ちはヨアにそっくり。

  • Σ
かつて世界に存在した2つの種族のうち1つが遺した人工生命体。髪の毛が文字通り逆立ち輝いている。
海底神殿に7つの難問を仕掛け、全てを理解する者が現れるまで長らく一人で過ごしていた。
pop'n musicのキャラクター「リソス」は彼女の部下だが叙事詩には影も形も出てこない。

  • マタン・カトルセ
ノイグラード王国の若き女王。慈愛に満ちた心の持ち主で国民から愛されている……はず。
会った事も無い双子の弟の存在に惹かれ、のちに「ルーキス」と名乗り再会することになるが……。
リスタチア嵌ま(ry聖剣トリスアギオンの持ち主。

  • ノクス・カトルセ
マタンの双子の弟だが、国を支配する機関の策略によりその事実を知らず王国を離れる。
そして不幸な人々の現実を見て、実の姉とは知らずに女王マタンに刃を向ける。
リスタチア(ryティルウィングの持ち主。
三つ編みをほどくとマタンと鏡写しのようになるという設定がある。

  • アンネース・ファルジア
人々に忘れ去られた島ファラリエンに住む修道女。
島民全員から愛されていたが、ある日神のお告げにより愛していた島民全員をリスタ(ryアポカリプスソードの力で殺す事になる。
その後はノイグラード王国のある大陸に現れ、様々な人を裁いては焼き殺しているようだ。

  • マルクト
トゥーリと呼ばれる島に住んでいた人物。クオリアを持たない、ブーメランパンツのほぼパンイチ。
流転の儀式を行なっていた所をクカルに連れ去られたことで、世界のバランスを崩壊させてしまう。

  • ギジリ
ノイグラード王国より遥か東のマシノワのサザラギ機関のトップ。クカルの上司。
100年以上生きており、リ(ryアメノホアカリを持つ。
被差別部落の出で、一目惚れした貴族の娘に嫌われたトラウマひとつで世界のあちこちに変化をもたらしている。

  • クカル
ギジリの部下で、水没していたマルクトをマシノワに連れて来た青年。とっても活発だが、被差別部落の血を半分引いている。
拾ったマルクトに言葉を教え、最期はマルクトを庇ってギジリに斬られる。
モブとしてギジリとア・ミリアのアニメに登場した。

  • ア・ミリア
ノクスやマタン、アンネースが戦う時代、巨大な蓮の花から突然目覚めた少女。
一見ただの新キャラに見えるが、正体は使命を思い出したマルクト。
頭の飾りはクカルのもの。

  • ニョア
聖剣マクイルショチトルの持ち主でゼクトバッハの助手だソーダ。not猫舌。
カルカンが好きでしっぽを引かれるのが嫌い。人間の言葉が喋れる天才……とニョアは思っているようだ。

  • オスティヌス
1羽になったら本気出す鳩……とニョアは思っているようだ。

  • ゼクトバッハ
この叙事詩を書いている人物。フードを被った老人として描かれる。


追記・修正はニョアにカルカンをあげてから。


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最終更新:2025年05月04日 17:06