うみねこのなく頃に

登録日:2011/02/06(日) 16:06:37
更新日:2021/02/26 Fri 00:49:32
所要時間:約 5 分で読めます




「人か魔女か幻想か。」
「推理は可能か不可能か――。」


うみねこのく頃に
   07th Expansion presents.Welcome to Rokkenjima.
            "WHEN THEY CRY 3"


●目次

【概要】


『うみねこのく頃に』とは、同人サークルである07th Expansionが製作している同人ゲームである。
タイトルは『うみねこのく頃に』と、「」を赤文字で表記する。
2007年夏のコミックマーケット72で第1作が頒布された。以降半年ごとに発表されており、最新作は2010年12月31日冬のコミックマーケット79で頒布された第8作。
第5作目からは、展開編として『うみねこのく頃に散』となっている。

ひぐらしのなく頃に同様選択肢はなく、話を読み進めていってプレイヤー自身が推理するというものになっている。
だが、最終エピソードであるEP8では選択肢がついた。

作者曰わく、「推理をしても解かせる気など全くない。それでも魔女の仕業だと認めずに立ち向かう、あなたを屈服させるために用意した」とのこと。

【あらすじ】


伊豆諸島、六軒島。
全長10kmにも及ぶこの島が、観光パンフに載ることはない。
なぜなら、大富豪の、右代宮家が領有する私的な島だからである。
年に一度の親族会議のため、親族たちは島を目指していた。
議題は、余命あと僅かと宣告されている当主、金蔵の財産分割問題。
天気予報が台風の接近を伝えずとも、島には確実に暗雲が迫っていた…。


六軒島大量殺人事件
(1986年10月4日〜5日)

速度の遅い台風によって、島に足止めされたのは18人。
電話も無線も故障し、隔絶された島に閉じ込められた。
彼らを襲う血も凍る連続殺人、大量殺人、猟奇の殺人。
台風が去れば船が来るだろう。警察も来てくれる。
船着場を賑わせていたうみねこたちも帰ってくる。
そうさ、警察が来れば全てを解決してくれる。
俺たちが何もしなくとも、うみねこのなく頃に、全て。

うみねこのなく頃に、
ひとりでも生き残っていればね…?

貴方に期待するのは犯人探しでも推理でもない。
貴方が“私”をいつ信じてくれるのか。

ただそれだけ。
推理がしたければすればいい。
答えがあると信じて求め続けるがいい。
貴方が“魔女”を信じられるまで続く、
これは永遠の拷問。


【登場人物】

≪主要人物≫

  主人公。次男一家の息子で、6年ぶりに右代宮家に帰還。
  魔法を使って殺人を行うと主張する魔女。戦人と推理合戦を交える。

≪子供組≫

  • 右代宮朱志香
  長男一家の娘。男勝りな恋する少女。
  長女一家の息子。優しく紳士的な青年。
  次女の娘。オカルトに傾倒し、魔女の存在を吹聴。
  次男一家の長女。事件から逃れ生存し、事件の真実を未来で追う。

≪右代宮家親族≫

  当主。亡き恋人の魔女を蘇らせることに執心し不気味なオカルト思想に取り憑かれる。
  • 右代宮蔵臼
  長男。次期当主だが投資に次々と失敗。傲慢な性格で弟たちの天敵。
  長男の妻。高潔な淑女だが他兄弟からは疎まれ不遇な扱いを受ける。
  長女。強欲で高飛車だが自分の家族には愛情深い。
  • 右代宮秀吉
  長女の夫。妻に忠実な関西弁使い。
  次男。要領のいい口達者な優男。
  次男の後妻。一見、聡明な女性だが夫に激しい独占欲を抱く。
  次女。言うことを聞かない娘に苛立ち虐待を繰り返す。

≪使用人≫

  メイド。譲治と交際している。
  不愛想な少年。朱志香に恋している。
  • 呂ノ上源次
  無表情な使用人頭。常に金蔵に忠実。
  • 熊沢チヨ
  冗談好きなパートのおばあちゃん。
  料理が得意。調子よく、目立ちたがり屋。
  • 南條輝正
  金蔵の主治医。若い頃からの友人。

≪1998年の登場人物≫

  • 小此木鉄郎
  食品会社社長。秀吉と親しかった。
  • 天草十三
  運転手。縁寿の旅に同行。
  • 須磨寺霞
  霧江の妹。縁寿の命を狙う。

≪魔女の眷属≫

  • ロノウェ
  ベアトの執事。肉体派の老紳士。
  • ワルギリア
  ベアトの師匠。戦人を導く。
  ベアトの友人の悪魔。若い男好き。
  ベアトの忠実な家具。生贄用の杭が擬人化した姿。
  ウサギ耳の楽団兵。厳密にはベアト側ではない。
  真里亞が大切にしているライオンのぬいぐるみに命が宿った姿。
  「恋」を司る双子の悪魔。性別不詳。
  • エヴァ・ベアトリーチェ
  絵羽の内面意識が具現化した魔女。

≪天界大法院≫

  ミステリーの掟、ノックス十戒を司る幼女大司教。
  • ガートルード/コーネリア
  ドラノールの補佐官。
  引退した異端審問官。イトミミズ髪のイケメン。
  • 右代宮理御
  とあるカケラにしかいない右代宮家の一員。

≪上位層の魔女≫

  • ベルンカステル
  奇跡の魔女。ベアトの魔女幻想を否定する。
  ベルンカステルの分身。変態の探偵にして真実の魔女。
  • ラムダデルタ
  絶対の魔女。無邪気かつ残酷なベアトの後見人。
  遥か上位層の魔女。ベアトの物語を鑑賞し続ける。


【原作(同人ゲーム版)】

作画は竜騎士07本人が手掛けている。
各エピソード毎に、前のエピソードが収録されており、出題編ラストのEP4にはEP1〜EP4が、展開編ラストのEP8にはEP5〜EP8までが収録されている。

【うみねこのなく頃に(出題編) 】


【うみねこのなく頃に散(展開編)】


EP1~EP4のOPは志方あきこの『うみねこのなく頃に』
EP5、6はAyumiの『オカルティクスの魔女』
EP7、8は木野寧の『霧のピトス』
となっている。

【うみねこのなく頃に翼】

正確なタイトルは「うみねこのなく頃に翼 ~これまでの贈り物、全部。詰め合わせ~」。
イベントで配布された小冊子等の内容がゲーム化された短編集。
後には翼に収録されなかった短編をまとめた「うみねこのなく頃に羽」も頒布されている。

【うみねこのなく頃に咲】

2019年に発売された同人版うみねこのオールインパッケージ。
出題編、展開編(散)、短編集(翼、羽)、イベント配布上映スクリプト(07th theater)といった既出作品に加え、新たな短編が収録されている。
新規収録作品は『我らの告白(初スクリプト化)』『Last Note』。

【移植版】

  • うみねこのなく頃に~魔女と推理の輪舞曲~(PS3)
キャラクターデザインは原作の肖像画などを手掛けている江草天仁とFFC。
原作のEP1からEP4が、アニメ版とほぼ同じ声優陣によるフルボイスと、新たなキャラクターデザインにより表現されている。原作に忠実な移植となっており、選択肢や新規シナリオは存在しない。またBGMも原作と同じ物を使用している。OPはKOKOMIの『誓響のイグレージャ』。

  • うみねこのなく頃に散 〜真実と幻想の夜想曲〜(PS3)
原作のEPp5からEP8が収録されている。
出題編同様に原作と大きな違いは存在しないが、規制の影響か一部の設定に差異が見られる他、一部のキャラに新たな衣装がデザインされた。
OPはZweiの『イナンナの見た夢』。

  • PSP版
EP1、2の収録された『うみねこのなく頃にPortable 1』
EP3、4の収録された『うみねこのなく頃にPortable 2』が発売されている。
展開編の発売も予定されていたが未発売。

  • 携帯アプリ版
今のところ配信してるのはEP1のみ。


【黄金夢想曲】

2010年12月31日コミックマーケット79にて頒布された『うみねこのなく頃に』のキャラクターによる対戦格闘ゲーム。キャラクターごとにアビリティの設定されたタッグマッチや、原作を再現したメタ展開(反論)システムなどが特徴。
参戦キャラクターは『右代宮戦人』『ベアトリーチェ』『右代宮縁寿』『紗音』『嘉音』『ワルギリア』『ロノウェ』『ルシファー』『シエスタ410』『エヴァ・ベアトリーチェ』。
そのタイトルから参戦を期待された無双の魔女こと『右代宮楼座』は不在であった。
しかし…。

  • 【黄金夢想曲X】
2011年10月6日にXbox360で発売された移植版。
多くのプレイヤーの期待に応え『右代宮楼座』が丸太サイズの金塊を引っさげ登場。
他にも『右代宮朱志香』『右代宮譲治』がプレイヤーキャラとして追加された。

  • 【黄金夢想曲†CROSS】
2011年12月31日に頒布された黄金夢想曲のアペンドディスク。
上記Xの要素に加え様々な点で追加/調整が行われている。
新規参戦キャラクターは『古戸ヱリカ』『ドラノール・A・ノックス』『黒き戦人』の3名。後にアップデートで『ウィラード・H・ライト』『ラムダデルタ』『ベルンカステル』が追加された。
あれ、ガァプは?

【書籍】

【漫画版 うみねこのく頃に(散)】

計50巻に渡る大長編。
EP1 作画:夏海ケイ 全4巻
EP2 作画:鈴木次郎 全5巻
EP3 作画:夏海ケイ 全5巻
EP4 作画:宗一郎 全6巻
EP5 作画:秋タカ 全6巻
EP6 作画:桃山ひなせ 全6巻
EP7 作画:水野英多 全9巻
EP8 作画:夏海ケイ 全9巻

【うみねこのく頃に翼】

上記翼、及び羽に収録されていた外伝のコミカライズ。
作画は伊東フミ。全3巻。

【うみねこより】

まんが4コマkINGSぱれっとLiteで連載されていた4コマ漫画。作者は楓口誠。全1巻。
紗音を主人公として嘉音やベアトリーチェ、長男一家や他の使用人との日常を描くほのぼのストーリー。比較的初期のメディアミックスであるためベアト以外の幻想勢の出番は少なく、主人公の戦人もほとんど出番がない。本作に登場するうみねこさんは逆輸入の形で黄金夢想曲にも登場している。

【うみねこのなく宴に】

まんがぱれっとLiteに連載されていた4コマ漫画。作者は平こさか。全2巻。
上位世界における戦人と魔女たちのドタバタ日常ギャグコメディ。
主な登場人物は戦人、ベアトリーチェ、ラムダデルタ、ベルンカステル、ロノウェ、ワルギリアなど。魔女、悪魔、家具、武具、変態の入り乱れるカオス空間で極めて貴重なラムバトが展開されたり、とある少女との関わりが明言されたり、ラムダ好きにはオススメ。

【うみねこのなく宴に紫】

EP8に登場した紫文字を使った推理ゲームのルールを用いた漫画作品。
作画は珠州城くるみ。シナリオは人比良。全2巻。
魔法要素を抜きにした純粋なミステリーであり、コンプエースでは犯人予想フェアと題して読者の推理応募キャンペーンも行われた。EP8の出題と違い古戸ヱリカが漂着しており、戦人以上に良くも悪くも大活躍する。なお犯人の一人はとても意外な人物である。マジで。

【小説版】

EP8まで発売中。各エピソード上下に分かれている(EP8のみ1巻完結)。

【うみねこのなく頃に ~最初で最後の贈りもの~】

イベントで配布された小冊子等の短編をまとめた書籍。
一部、『翼』や『羽』に収録されなかった内容も含まれている。

【アニメ】

2009年7月から12月まで2クールを使い、EP1~EP4の内容がアニメ化された。
原作の展開通り戦人がベアトリーェを殺す手前で終わるのだが、2019年現在展開編のアニメ化は未定。一部のセリフに自主規制(ピー)や一部のシーンにモザイク処理がされている。
作画は菊地洋子。BGMは原作のアレンジが多く使われており、次回予告はひたすらにはっちゃけている。

OPは志方あきこの『片翼の鳥』。
EDはじまんぐの『la divina tragedia ~魔曲~』。


【余談】

本作品はひぐらしと逆で熟女好きに優しくなっている。
熟女好きでない人も、なっぴー☆を見れば好きになるだろう。
ミステリ要素はひぐらし以上にぶっ飛んでいて、批判の声が多い。
明確な答えなどは明かされなく、あやふやなまま終わってしまった。
一応最終的には2つ(あるいは3つ)の可能性まで絞られるが。

だが竜騎士曰わく、「自分の力で考えた読者のみが真相に辿りつけるよう、簡単に説明が出来る(ネタバレしてもらえる)ような明確な答えの出し方はしない」と、
あらかじめ明言しているので、怒っちゃいけません。


愛がなければ真実は視えないという。
一応冬コミで、犯人「魔女ベアトリーチェ」が真実を告白するという小冊子を出した。

……しかしこの小冊子、2015年発売の『うみねこのなく頃に 最初で最後の贈りもの』(『うみねこのなく頃に 翼』と未収録短編・作者解説が収録された単行本)に収録されるまで、
黄金無双曲のプラスディスク等との抱き合わせ販売のものしか入手できなかった。このため、(真実を公開するという姿勢はともかく)ファンからも銭ゲバと叩かれてしまっている。
もっともこれは本来出る予定だった「うみねこのなく頃に 礼」がお蔵になってしまい、その中で明かすはずだったものではないかとも見られる。
『最初で最後の贈りもの』と漫画版Ep8の内容である程度真相の補完は出来るものの、「どっちが真実」かは未だ読者の考えに委ねられている。






――この追記・修正を、我が最愛の魔女、ベアトリーチェに捧げる――

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最終更新:2021年02月26日 00:49