魔界神デスフェルミオン

登録日:2020/06/03 Wed 08:02:26
更新日:2020/06/18 Thu 00:08:27
所要時間:約 10 分で読めます





祝福せよ!


魔界神!


デスフェルミオン様を!


魔界神(まかいしん)デスフェルミオンとはTCGバトルスピリッツのカードの1枚。
神煌臨編 第2章:蘇る究極神で登場した紫のスピリットでレアリティはXレア。

概要


バトルスピリッツの第一弾から存在する紫の上位スピリット集団「魔界七将」。
彼らは圧倒的な戦闘能力を持ち、魔界の軍を統率する立場にあった。
フレーバーテキスト上では彼らもまた更に上位の存在に仕えていることが匂わされていたものの、その存在がはっきり描写されることなく最初の世界は滅んでしまった。
魔神王エル・ブラド?ああ、魔界七将デスペラードの下位互換な王もいましたね…


それからおよそ10年近くの歳月が過ぎた煌臨編では魔界七将が次々とリバイバルカードになって帰ってきた。
そして背景世界では「魔界帝国」なる国とその軍勢が登場し、主人公アレックスを助ける強力な味方勢力として参戦した。
最終決戦では味方勢力の中では真っ先に脱落していたが

続く神煌臨編でも魔界帝国は続投する。
そして神煌臨編の2弾でついに魔界のトップに君臨する存在が明かされた。

カード性能


魔界神デスフェルミオン
スピリット
9(6)/紫/魔神・冥主
<1>Lv1 10000 <3>Lv2 13000 <5>Lv3 16000
このカードを召喚するとき、カード名に「魔界七将」を含む自分のスピリットすべてに紫のシンボル1つを追加する。
Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットの召喚/アタック時』
このターンの間、このスピリットの色とシンボルを無色として扱い、相手のスピリット/アルティメット1体のLvコストを+3する。
Lv2・Lv3『自分のアタックステップ』
系統:「呪鬼」/「妖蛇」/「冥主」を持つ自分のスピリットがアタックしたとき、相手のスピリット/アルティメット/創界神ネクサスのコア1個をボイドに置く。
シンボル:紫紫紫
イラスト:ショースケ

フレーバーテキスト:魔界七将が真に忠誠を誓う、魔界を統べる魔神。

まず目を引くのが右下の3つの紫シンボル
それ以前にシンボル3つを持つスピリットは2種類しかおらず、そのどちらもシンボルは赤だった*1ので、紫で運用できる初のトリプルシンボルスピリットである。
その威力はすさまじく、2回アタックを通せば相手のライフは尽きる。

そして効果についてだが、まず第一の効果が召喚の際に魔界七将にシンボルを追加する効果。
これは読み替えると「魔界七将の数だけ2コスト分軽減できる効果」ということになる。
軽減シンボルは6、つまり最大6コスト軽くするためには魔界七将3体が場にいればよい。
そうでなくても紫デッキなら旅団の摩天楼のような軽量で維持しやすいネクサスが多いためコスト軽減を最大まで満たすのはそれほど難しくはないはず。

そして場に出るとまず発揮されるのが召喚/アタック時のコスト増加効果。
コストのページに詳しい解説は譲るが、バトスピでは場に維持するために乗せておくコアが維持に必要な数を満たしていないと消滅しトラッシュ送りとなってしまう
維持コストが+3されるということはコアが3つ以下しか乗っていないスピリット1体を除去できるということ。
また、この効果は召喚した時だけでなくアタック時にも発揮される。
これにより召喚したターンには「召喚した時とアタックした時に同じスピリットに2回使って維持コスト+6」か「それぞれ別の対象に使用して2体を消滅させるか」の2択で運用が可能。
そしてこの効果は発揮時に無色化するおまけ効果がある。
この効果は白の持つキーワード能力【装甲】またはその亜種への対策となっており、紫指定の耐性を無視することが可能になる。

最後に特定の系統アタック時にコアをボイドへと送る能力。
コア除去としての数は1個と少ないように見えるが行き先はなんとボイド。
使用可能なコア総数が減らされるので相手としてはたまったものではないだろう。
サポート対象に自身を含んでいるため単体でもその強力な効果を存分に発揮できる。
スピリットに乗ってるコアを減らすため前述の維持コストを増やす効果と組み合わせて更に除去範囲を広げることができる。

カード評価


といいことずくめの強力なカードのように書いたが実際はかなり癖が強く使いにくいという評価であった。
その理由は以下の通り。

召喚コストの重さ


第1効果のコスト軽減だがこれは実際にはほとんど意味のない効果である。
その理由は「魔界七将自体のコストの重さ」にある。
コスト3である魔界七将ベルドゴールを除く6将がコスト5以上とかなり重く、場に複数体並べるのはかなりきつい。
そのため軽減要員に使えるベルドゴールが出せていればラッキーくらいの感覚での運用を強いられることになる。

無色化が自分にも影響する


自身の色をなくすとその紫3つのシンボルも色がなくなる。
つまり自分がフラッシュタイミングで使用したいマジックやアクセルの軽減にも使えなくなってしまう。
この部分はプレイングでどうにでもなるもののこのせいで気軽にアタックができない場面もある。
運用について考慮すべき点が多くなってしまうということである。

サポートの少ない系統


使いづらさ最大の要因

魔神はサポートがそれまで一切存在しない系統でありほぼお飾りの系統だった。
このデスフェルミオンが収録された弾に初の魔神サポート効果が登場するのだが、それはこのデスフェルミオンのためだけに作られたとしか思えないようなカードであった。
もう一つの冥主はサポートはそこそこあるものの紫の主要系統である呪鬼や無魔に比べて非常に貧弱。

そしてこの2系統が「魔界七将」の系統と根本的に食い違っているためサポートの共有ができない。

更に出た時期も悪かった。
この時期はデッキ構築の基本を「創界神」に依存しており、この2系統ではうまく扱える創界神がほとんど*2いなかったのだ。

こうして魔界神様は神煌臨編2弾のXレア中最安値の微妙カードという烙印を押されてしまったのである。




追記・修正は無職化しながらお願いします。




















神は言っている、ここで終わる定めではないと…





魔界軍師イノゲラトゥ
スピリット
6(紫3神1)/紫/呪鬼
<1>Lv1 5000 <3>Lv2 9000
Lv1・Lv2『このスピリットの召喚時』
自分のデッキを上から、カード名:「魔界神デスフェルミオン」が出るまでオープンできる(最大13枚)。
そうしたとき、そのカード1枚を1コスト支払って召喚できる。
残ったカードはゲームから除外する。
Lv2『このスピリットのアタック時』
自分の手札にあるカード名:「魔界神デスフェルミオン」を、1コストずつ支払って好きなだけ召喚する。
シンボル:紫
イラスト:ショースケ
フレーバーテキスト:「我が神、デスフェルミオンは不滅! さぁ、御身をお見せください!」
デスフェルミオン信仰に憑りつかれた過激派が歴史の表舞台に姿を現す。

時は半年ほど流れて神煌臨編の第4弾『の帰還』が発売。
そこにはあまりにも衝撃的なサポートカードが登場した。

なんと場に召喚されるとデッキを13枚まで捲って魔界神様を召喚できるこれ以上にない召喚サポート効果である。
13枚という数字は40枚構築であるバトルスピリッツではデッキのほぼ1/3。
魔界神様を3積みした場合はほぼ1枚は召喚できる期待値である。
とはいえ削るデッキの量は膨大であり、失敗すればその13枚はまるまる除外されてしまう。
バトスピではデッキ破壊は非常に強い戦法で、無暗に自らデッキを減らす行為はリスクが高い。
特にドローも豊富な紫においてこの効果を2回フルで使用してしまえばデッキはほとんど底をついてしまう。
そういう意味でもこの効果は過激なのである。

もしも手札に魔界神様がいてデッキに残っていなくてもレベル2の効果の方で出せるという至れり尽くせりなサポート具合。

このカードの登場により魔界神様の欠点の一つであるコストの重さが解消されることとなった。
帰還した「神」とは魔界神様のことだった…?
そして魔界神様は魔界七将とは無関係なデッキに採用されるようになる。

「過激派デッキ」の誕生


魔界神様の特徴は何といってもシンボルが3つによる圧倒的なライフ削り能力。
ここにシンボル2つを持つ「紫魔神」を合体させることでシンボルは5つに。
バトスピの初期ライフは5なのでなんとこの状態でアタックが通ればワンショットキル成立である。
ライフ・アドバンテージ(TCG)の項目を参照してもらえばわかるが、バトスピにおいては中途半端にライフを削ることが一番危険。
一回でライフすべてを削りきるこの戦法は非常に理にかなったものといえる。

最速パターンでは後攻側1ターン目に紫魔神を設置、相手ターンを生き残れば次の自分のターンでイノゲラトゥが召喚できる。
つまり後攻側の2ターン目、僅か第4ターンに魔界神様が姿を現し相手を葬り去る。

こうして一見魔界とは無関係そうな系統デッキに「魔界神デスフェルミオン」「魔界軍師イノゲラトゥ」「紫魔神」の3枚を出張させて隙あらばワンショットを狙う通称「過激派」と呼ばれる構築が生まれることとなった。

イノゲラトゥが神軽減シンボルを持っているがために創界神とのかみ合わせも大きく改善。
系統的には魔界神様に対応していない適当な創界神でもイノゲラトゥ召喚の踏み台としての運用が可能となる。

ライバル登場!


こうして過激派によって一定の評価を得ることとなった魔界神様だが、時をほぼ同じくして強力なライバルが現れる。

その名は仮面ライダージオウⅡ
神煌臨編4弾の1か月後に発売したコラボブースターに収録されている。

このジオウⅡも魔界神様と同じ「シンボル5個によるワンショットキル特化性能」であった。

過激派な従者が存在する点も共通しており、バトスピプレイヤー間でこの2つのデッキの類似性を「ン我が魔王VS魔界神様」と揶揄するようになる。

ここまでは単に性能が似ているというだけの話で終わっていたのだが…

魔界騎士ベリオクス
スピリット
8(紫4神1)/紫/界渡・呪鬼・冥主
<1>Lv1 7000 <2>Lv2 10000 <5>Lv3 14000
フラッシュ《煌臨:紫&コスト6以上》『お互いのアタックステップ』
自分の[ソウルコア]をトラッシュに置くことで、対象の自分のスピリットに手札から重ねる。
Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットの煌臨時』
自分のトラッシュにある、カード名に「魔界七将」/「魔界神」を含むスピリットカード2枚までを、1コストずつ支払って召喚できる。
この効果で相手のバーストは発動できない。
Lv2・Lv3
このスピリットの効果で召喚したスピリットの『このスピリットの召喚時』効果で、相手のバーストは発動できない。
シンボル:紫
イラスト:As’まりあ
フレーバーテキスト:「祝福せよ! 魔界神! デスフェルミオン様を!」

超煌臨編2弾で登場した魔界神様をトラッシュから召喚するサポートカード。
注目すべきはフレーバーテキストで、まさかの公式でウォズポジションの登場である。
そして同時に過激派はウォズとは別の立ち位置であることも判明。

こうして魔界神様は「バトスピというレジェンド世界におけるジオウの敵怪人」という評価を不動のものとした。

更に…

アナザーディケイド
スピリット
8(5)/紫/冥主
<1>Lv1 7000 <2>Lv2 9000 <4>Lv3 13000
Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットの召喚/アタック時』
自分の手札/トラッシュにある系統:「仮面」を持つ紫のスピリットカード/アルティメットカード1枚を、コストを支払わずに召喚できる。
Lv2・Lv3『自分のアタックステップ』
自分の紫のスピリットがアタックしている間、相手は、相手のスピリット1体を破壊しなければブロックできない。
Lv3『自分のターン』
このスピリットの効果に書かれた系統:「仮面」を、系統:「仮面」/「冥主」/「夜族」/「魔神」に変更する。
シンボル:紫
イラスト:As’まりあ
フレーバーテキスト:「アナザーワールド」からダークライダーを召喚することができる。

先ほど「冥主、魔神はサポートが少ない」と書いたが、その数少ないサポートカードがこのアナザーディケイドである。
効果は手札またはトラッシュからの当該系統のスピリットの召喚、これは劇中最終回近辺でのラスボス軍団を多次元から呼び寄せる能力の再現効果となっている。

そう、この効果に魔界神様が対応するのだ。

逆にアナザーディケイド側も魔界神様のコア除去効果のサポートを受けることができ、単体での除去力のなさを補える。
なによりアナザーディケイドの召喚先候補の中で相手プレイヤーに対する攻撃力が突出しており、フィニッシャーとしては最有力。

こうしてバトスピスレイヤーの間では
  • 放映されなかっただけで魔界神様はグランドジオウを手に入れる前のブレイド編からカブト編のどこかで戦った敵怪人
  • 最終回のラスボス大戦でも画面の端に魔界神様が映っているのでは?
などと言われるまでとなった。




追記・修正は仮面ライダージオウ32.5話「過激派と神2019」を視聴した人がしてください。


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