アナザーディケイド(仮面ライダージオウ)

登録日:2019/08/03 Sat 19:36:04
更新日:2024/12/06 Fri 22:13:52
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オーマジオウもどき”が、俺に何か出来ると思うか…?

見せてやろう、俺の手に入れた力を…


DECADE

2019


妹よ。俺の描く未来にお前はいない!!


アナザーディケイドとは、『仮面ライダージオウ』に登場する怪人「アナザーライダー」の1体。


CV:兼崎健太郎


身長:192.0cm
体重:83.0kg
特色/力:アナザーワールドの創出/ダークライダー召喚/オーロラを介しての瞬間移動
変身者:スウォルツ
契約したタイムジャッカー:スウォルツ自らの変身
モチーフ:仮面ライダーディケイド
デザイン:篠原保
登場話:第44話~第49話(最終回
※身長・体重は、仮面ライダーディケイド 通常形態と全く同じ。


概要

スウォルツが変身する、仮面ライダーディケイドの力を宿したアナザーライダーにして、『ジオウ』のラスボス
第43話でスウォルツがアナザージオウⅡウォッチの譲渡を条件に海東大樹/仮面ライダーディエンドと共謀し、
本来の仮面ライダーディケイド=門矢士からディケイドの力を奪い取ったことで「アナザーディケイドウォッチ」を生成。
第44話において、アナザードライブと戦った直後のジオウ達の前でアナザーウォッチを起動、自らに埋め込むことで変身した。

「破壊からの創造」を司る「世界の破壊者」であったオリジナルのディケイドと異なり、
オーマジオウに代わる王になる」という野望を秘めた「正真正銘の破壊者」「最強最後のアナザーライダー」、そして「平成仮面ライダーシリーズ最後の敵」としてソウゴ達の前に立ち塞がる。

変身時には「スウォルツが闇に包まれ、頭部にライドプレートが突き刺さり、爆風のように幻影が広がって完了」というオリジナルとは逆のプロセスを踏む。


容姿

仮面ライダーディケイドを歪ませたような容姿を持ち、第41話で登場した「加古川飛流変身の像」には、その後ろ姿だけが先行登場していた。
その姿は、ディケイドの異名の一つである「悪魔」を想起させる凶悪極まりない物。
色合いもディケイドのマゼンタに比べると若干暗く、スウォルツの着ているコートに近い色合いとなっている。

頭部の印象はオリジナルのデザインから大きくかけ離れており、頭部両脇から巨大なツノのような突起が横に向かって長く伸びており、頭部上部にもツノが生えている。
オリジナル同様にライドプレートが嵌まっているが、プレートの形状も歪んだデザインとなっている。
更にプレートの枚数はオリジナルのディケイドよりも多く、総数21枚にまで増殖しており、
その数はクウガ~ジオウまでの平成ライダーを上回る数であり、「アナザーディケイドが歴代平成ライダーを上回る力を持った存在である」と自負しているようでもある。
その全体的な形状はディケイドのライダーズクレストをモチーフにしていると思われるが、
他にも『ディケイド』のテレビ本編のラスボスだったアポロガイストや、士が大首領を務めていた大ショッカーのシンボルである「双頭の鷲*1」を思わせ、
また、頭部上部のツノは士役の井上正大氏が演じている別の特撮作品のキャラクターの物にも似ている。

顔の造形は他のアナザーライダーと比べても非常に人間に近く、仮面と素顔が同化してしまったようにも見え、歯を食いしばった恐ろしい表情を浮かべている。
複眼に当たる部分は緑色に光る模様のように変化しており、両脇の突起にまで伸びている。
眼孔は深く黒々としており、他のアナザーライダーのような有機的な眼は見えない。
その凶悪な目付きは、映画『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』の『仮面ライダーディケイド 完結編』に登場した仮面ライダーディケイド 激情態を連想させる。

胴体はスマートな体格だったオリジナルのディケイドに比べると、全体的に非常にゴツイ大柄な体格となっており、力強さと共に圧倒的な威圧感をも漂わせている。
胸には悪魔の翼を思わせる造形がなされており、右胸部分にDECADE(ディケイド)」「2019」の文字が刻まれている。
全身の「十字」や「X」状のバーコードの意匠は黒い三本のラインに変化しており、頭部のライドプレート同様に抉られたかのように歪んでいる。
また、腕や爪先にまでバーコードのラインが走っていたり、オリジナルよりも白の配色が増えている等の差異も見られる。

腰にはネオディケイドライバー…ではなく、初期のディケイドライバーを模したベルトを装備しており、その周囲にはハートを繋ぎ合わせたような装飾を8本垂らしている。
白色である以外は元のディケイドライバーの面影は残っておらず、「鋭い牙の生えた口の中に血走った眼球がある」ようなグロテスクな見た目。
因みにバックル周囲の牙は平成ライダーの数と同じ20本生えており、こちらは「ネオディケイドライバーを上回る力を持ったベルト」であることを表しているようにも見える。
バックルの目玉のような部分は、大ショッカーの母体とも言えるショッカーの支配者・ショッカー首領をイメージしているという見方もある。

篠原氏によると腰の長い装飾品は「ン・ダグバ・ゼバをモチーフにした」とのこと。


能力

使用する能力は「アナザーワールドの創出」「アナザーワールドからのダークライダー召喚」
ダークライダー召喚だけでも充分な驚異だが、一番恐ろしいのはアナザーディケイド自身の戦闘能力そのもの
ゲイツリバイブ 剛烈の攻撃を真正面から、しかもノーガードで何発も受け切るという耐久力もさる事ながら、技面においてもディケイドのディメンションキックを模した攻撃を繰り出し、その威力は仮面ライダーアクアを一撃で死に追いやり、余波だけで仮面ライダーグランドジオウを変身解除に追い込むという無茶苦茶なまでの破壊力・殺傷力を発揮している。
なお、キックはライダーキックのような飛び蹴りではなく、仮面ライダーカブトのような回し蹴りで放つ。
第48話における戦闘では、オリジナル同様に自身と標的との間にカード型エネルギー*2が現れており、その中を潜り抜けながらゲイツリバイブにキックを叩き込もうとした。

初登場時には手をかざすだけで敵の周囲を爆破する攻撃を繰り出している他、士と同じくオーロラを介して別の場所に瞬時に移動することもでき、自身の周囲にオーロラを発生させることで敵の攻撃を受け流し、カウンターを浴びせる戦法を多用。
スウォルツ本人が持つ時間停止能力はアナザーディケイド化しても尚健在と、搦手に関しても隙のないスペックを持つ。
他にも目的がある程度達成されてしまえば後は妥協してさっさと安全圏に逃げ出そうとするリアリストっぷりもアナザーディケイドを厄介たらしめる。


終盤オーマジオウから「スウォルツごとき」と呼ばれたことなどからネタにされやすいが、これは規格外の力を持つ未来のオーマジオウからの評価が低いだけ。
オーマジオウの力を一部取り込んだ後とは言え、最終決戦でブチ切れた本気のオーマジオウの必殺技を真正面から受け止め、僅かな時間ながら拮抗できたポテンシャルは間違いなく本物である。


アナザーワールド



俺が、お前の世界を作ろう…。


白ウォズ曰く「失われた可能性の世界」「永遠に動かない時間に包まれた安息の場所」
即ち一種のパラレルワールド(並行世界)のことであり、簡単に言えば「過去に敗北した筈のダークライダーがそれぞれ敵対していたライダーに勝利した場合の世界」を創り出す能力である。
アナザーディケイドはそこからダークライダーをオーロラを介して召喚し、配下として使役することが出来る。

「世界を創造する」という点は「世界の破壊者」であるディケイドとは真逆であり、正に「世界の創造者」ともいうべきもの。
更にダークライダーを召喚する能力は、主役ライダーを呼び出す仮面ライダーグランドジオウとも対になっている。
召喚したライダーを使役するという点はディエンドに近いが、アナザーディケイドの召喚するダークライダーはディエンドの召喚する「中身(変身者)のないライダー」とは異なり、(アナザーワールドの存在とはいえ)本来の歴史と同じ変身者が出現・変身しているという違いがある*3
また、理由は不明だがこうして召喚されたダークライダーは、その言動から勝ったことになっているはずなのに正史通りの敗北した記憶を持っている模様*4

ただし、ダークライダーをアナザーワールドから召喚するには、まず「過去を変えたい」という強い執着を持つ人間をスウォルツの作り出したアナザーワールドに引き込む必要があるらしく、引き込まれた人間を媒介にし入れ替わるような形で召喚する模様。
要するに1人の人間を生贄に捧げることで、ダークライダー1人を召喚するものらしい。
アナザーワールドに引き込む際には触手のようなものが対象の身体に巻き付き、水球のような状態となってオーロラの向こう側に消えることで対象をアナザーワールドに閉じ込める。
アナザーワールドに取り込まれた人間は自身が願った願望の可能性を体感することができる。
一見被害者達の理想郷のようだが、彼らは願いが叶った瞬間時間が巻き戻って同じ瞬間を無限ループのように繰り返し続けてしまう*5
そして被害者達はその事実に気付く事はない。
なお、スウォルツはアナザーディケイドに変身せずともこの能力を使用可能。

そしてアナザーワールドがある限り、ダークライダーは撃破されても何度でも復活する不死の特性を有する。
つまり、ダークライダーを止めるにはアナザーワールドを永遠に破壊する必要があるため、攻略は困難を極める。

後に*6スウォルツは「1つの世界に1人ライダーがいる」「ライダーを集めれば世界も集まる」と述べているが、アナザーディケイドの能力はこのルールを反映したものだった模様*7


召喚されたダークライダー

召喚されたダークライダーは、「劇場版に登場した仮面ライダー」で統一されているのが特徴。
それぞれの元の設定を考えると、ダークライダーとは言い難い者もいるが、「それぞれの作品の主役・サブライダーと敵対する立場にあった」という見方もある。
実際は改造や劣化による破棄などを免れ、現存してるスーツの都合上であるが……
ちなみに、最初に呼んだ連中は偶然にも「ミライダー編」に登場したミライダー及びアナザージオウとの共通点が存在する。

第44話で、アナザーディケイドが自身の力を披露する形で召喚。
変身者である水城史朗は映画『劇場版 仮面ライダーアギト PROJECT G4』において、仮面ライダーG3-Xと互いの信念をかけた決闘の末にG4システムの負荷により死亡したが、
アナザーワールドにおける彼はG3-Xとの戦いに勝利した模様。G4システムの負荷の有無については別問題。ひょっとしたら中身の史朗はやはり…
レイ・ダークゴースト・風魔と共にグランドジオウとゲイツリバイブに襲い掛かり、ギガントのミサイルを撃ち込んで大ダメージを負わせた。
仮面ライダークイズとは、生と死、どちらを背負うのが正しいか考えていた、と言う点で共通する。
最終的に、ウォズの『バーニングサンエクスプロージョン』で風魔共々焼き払われた。

第44話で、アナザーディケイドが自身の力を披露する形で召喚。
変身者である白峰天斗は映画『劇場版 仮面ライダーキバ 魔界城の王』において、レイの変身能力を得る力を欲してレジェンドルガと結託し、最期は名護啓介が変身した仮面ライダーイクサに倒されている。
アナザーワールドにおける彼はレジェンドルガに協力しているままの模様。
G4・ダークゴースト・風魔と共にグランドジオウとゲイツリバイブに襲い掛かった。
仮面ライダーキカイとはロボットの力で変身する冷気を操るライダーという点で共通する。
最終的に、ゲイツリバイブの『のこ切斬』でダークゴースト共々吹き飛ばされた。


第44話で、アナザーディケイドが自身の力を披露する形で召喚。
変身者であるアルゴスは映画『劇場版 仮面ライダーゴースト 100の眼魂とゴースト運命の瞬間』において、100個の英雄ゴースト眼魂を集めることで覚醒する「究極の眼魂」によって更に仮面ライダーエクストリーマーに変身したが、仮面ライダーゴースト ムゲン魂との死闘の末に敗れている。
アナザーワールドにおける彼はゴーストに勝利し、全人類のゴースト化に成功している模様エクストリーマーじゃないのは気にしてはいけない。
G4・レイ・風魔と共にグランドジオウとゲイツリバイブに襲い掛かった。
アナザージオウとは主人公と同じ境遇だが道を踏み外した者という点で共通する。
最終的に、ゲイツリバイブの『のこ切斬』でレイ共々吹き飛ばされた。

なお、ダークゴーストの頭部は一度クイズに改造されていたが、この登場を機に元に戻された。

第44話で、アナザーディケイドが自身の力を披露する形で召喚。
変身者である南雲影成は映画『劇場版 仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング』において、難病で苦しむ娘を救うために外資系ゲーム会社「マキナビジョン」の幹部としてCRを始めとしたドクターライダー達の前に立ち塞がった。
あくまでも敵対する立場にあっただけで最終的に改心しているため、死亡していない。
アナザーワールドから召喚されたのは結局、最後までジョニー・マキシマことゲムデウスマキナに利用された場合の風魔なのだろうか。
G4・レイ・ダークゴーストと共にグランドジオウとゲイツリバイブに襲い掛かった。
仮面ライダーシノビとは大切な者を守る忍者ライダーという点で共通する。
最終的に、ウォズの『バーニングサンエクスプロージョン』でG4共々焼き払われた。

かつて映画『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』における事件で、仮面ライダーWと戦い、倒されたNEVERのリーダーにして「最恐のライダー」。
第45話で、ソウゴのクラスメイトである小和田(以前もアナザーライダーの被害に遭っている)をアナザーワールド送りにしたことで、エターナルがWに勝利したアナザーワールドから召喚された*8
召喚された直後にジオウと戦い、更に湊ミハル/仮面ライダーアクアと劇場版ライダー同士の戦いを繰り広げる。
アクアとの戦闘では、水中戦を最も得意とする筈のアクアを逆に圧倒する(しかも水関係の能力であるT2オーシャンメモリなし)という驚異的な強さを見せた。

かつて映画『劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー』において、仮面ライダードライブと戦い、倒されたロイミュードの1体「108」。
第43話から第44話冒頭までの間に、ドライブに勝利し「永遠のグローバルフリーズ」が達成されたアナザーワールドから召喚されたと思われる。
劇中ではパラドックスロイミュードがオーラの姿に擬態し、更にスウォルツによってアナザードライブに変貌した。
「声がオーマジオウと同じで紛らわしい」というのもあるかもしれないが……

第46話で、以前アナザー電王の被害に遭った大澄ユキヒロをアナザーワールド送りにすることで、ハイジャックフォームの姿で召喚される。
変身者である死郎は映画『劇場版 さらば仮面ライダー電王 ファイナル・カウントダウン』において、死んだ恋人・ソラを生き返らせるために特異点である野上良太郎を利用し、生者と死者の時間を逆転させ全ての死人を蘇らせようと企んだ。
ちなみにユキヒロは死んだ婚約者・サユリの生きているアナザーワールドに送られており、「恋人を亡くしているが既に吹っ切れているユキヒロを媒介に、同じく愛する者を失い、それを蘇らせようとした幽汽が召喚される」という皮肉な形となっている。
エターナルと組んでジオウ達と戦うが、使用した武器はサヴェジガッシャーのみ。
復活してから時間が浅かったためか、アナザーワールドが破壊された段階でエターナル共々消滅した。

ブレイド編」で消滅したが、第45話においてゲイツがアナザーワールド送りにされた結果、
既に失われた可能性の世界と化した「オーマジオウの打倒された未来」から召喚される。
表向きはスウォルツの手駒として協力しているが……。


使役した怪人

最終話ではライドウォッチの破損によって各所に現れた最強クラスの怪人達(いずれも作品のラスボス格)をオーロラカーテンで集合させて使役している。

仮面ライダークウガ』のラスボスを務めた、グロンギ族最強の存在にして「究極の闇をもたらす者」。
逃げ惑う民衆の前に現れ、ご時世的に焼死描写が難しいからか闇の雲・霧を広めるなど、恐怖を煽りながら暴れた。
最終的に、オーマジオウのキックで巨大な封印の紋章を打ち込まれて爆散した。

仮面ライダーW』のラスボスを務めた、財団Xのエージェント・加頭順が変身したドーパント
ソウゴのオーマジオウへの変身とウォズの祝福に思うところがあったのか、(気だるそうにだが)拍手するという仕草を見せた。
最終的に、オーマジオウのパンチでエボル共々粉々に粉砕された。

仮面ライダーフォーゼ』のラスボスを務めた、射手座のゾディアーツにしてホロスコープスの首領。
確かに能力こそ凶悪……というか下記のエボルトに匹敵する危険さなのだが、動機や性格については他の連中と比べるとイマイチ弱い。
最終的に、オーマジオウのアッパーで空高く吹き飛ばされて敗北した。

  • ゲムデウスバグスター
仮面ライダーエグゼイド』のラスボス格*9である「ゲーム仮面ライダークロニクル』のラスボス」。
ゲームのキャラらしく、他の面々がオーマジオウに向かっていくシーンでもゆっくりと歩いてきていた。
最終的に、オーマジオウに巨大な火の玉に閉じ込められて焼却処分された。

仮面ライダービルド』のラスボスを務めた、地球外生命体「ブラッド族」の1人にしておじさんが1年中疑われ続けることになった元凶
原典と異なり、コブラフォームの状態で嬉々としながらブラックホールを作り出し、周囲のビルを破壊して暴れまわった。
怪人であると同時に仮面ライダーでもあるが、上述のダークライダーとしては扱われてない模様。
登場時に「チャオ♪」と言わんばかりに指を立てていたり、攻撃を決めたら得意げに首を傾けたりと、セリフこそ無いものの、所謂エボルトっぽい仕草の再現度が妙に高いと評判。
最終的に、オーマジオウのパンチでユートピア共々木っ端微塵になった。

劇場版 仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL』のラスボスを務めた仮面ライダーリュウガが使役するミラーモンスター。
厳密には召集されたわけではなく元から周辺を飛んでいただけであるが、ソウゴがオーマジオウに変身した際は他のラスボス怪人達と共に襲いかかった。
最終的に、オーマジオウのパンチで消滅させられ、ついでに周りのミラーモンスターや魔化魍などもコウモリ型エネルギー弾で粗方殲滅された。


歴史改変による影響

そもそも『ディケイド』には改変すべき歴史が存在しないため、アナザーライダーの特性上干渉が出来ず歴史改変は発生していない(「ディケイド」本編のストーリーはあくまで「世界の破壊者・門矢士」の物語であり、「仮面ライダーディケイド」の歴史は士が現在進行形で作っている途中であるため)。
力を奪われた士はディケイドへの変身が不可能になったが、第45話ではオーロラの制御をあっさり奪った*10上、第47話では保険として半分の力を宿していたディケイドライドウォッチで変身能力を取り戻しており、士本人が言う通り、大した問題では無かった。


劇中での活躍

第44話「2019:アクアのよびごえ」

アナザードライブに変身していたオーラ(?)を追おうとしたジオウ達の前にスウォルツが登場。
項目冒頭のセリフを呟きながら余裕な様子を見せ、手にしたアナザーディケイドウォッチを起動し自身に埋め込んで変身した。
オーロラを発生させてグランドジオウとゲイツリバイブと共にいつもの採石場らしき場所に転移。
2人の周囲を爆破して圧倒し、「俺の手を下すまでもない」として更にG4・レイ・ダークゴースト・風魔を召喚し差し向けた。

第45話「2019:エターナル・パーティ」

冒頭でウォズの介入によりジオウとゲイツを逃がされ、戦闘が中断したことで変身を解除する。
その後は素の状態で行動し、ソウゴの同級生である小和田をアナザーワールド送りにして仮面ライダーエターナルを召喚。
ジオウに差し向けるが、戦闘中に現れた士にオーロラの制御を奪い返され、ソウゴと士を取り逃がす。

その後は、ジオウと入れ替りで登場した仮面ライダーアクアとエターナルを戦わせるが、2人の戦闘を観戦していたところを背後から現れたツクヨミによって「時を操る力」を奪い返される。
しかし、変身することで力を全て奪われるのを防ぎつつ、ツクヨミに襲いかかる。
そこへゲイツが駆け付けるも、今度はゲイツをアナザーワールドに閉じ込め、「ブレイド編」で消滅した白ウォズを召喚する形で復活させた。

第46話「2019:オペレーション・ウォズ」

後半に差し掛かるまでスウォルツとして行動。
しかし、手駒として召喚した筈の白ウォズが、ソウゴとの記憶やゲイツへの忠誠などからスウォルツに気づかれぬよう密かにソウゴ達に協力。
彼の提案した作戦によってゲイツや行方不明者達を救出され、同時にエターナルの能力を利用されてアナザーワールドを世界ごと破壊されたことで配下のダークライダーは消滅、またはゲイツとウォズとの戦闘で全滅する。
以降、エターナルの“永遠に破壊(停止)する”という能力の特性のためか、アナザーワールド創出とダークライダー召喚は行わなくなった。

その後は単身でソウゴと対峙するが、背後からのアクアの奇襲を防ぎつつ、オーラの時間停止によってソウゴの動きを止める。
そして自分こそがバス事故を引き起こし、ソウゴに「王になれ」と吹き込んだ黒幕であったことを語り、平成ライダーの力を集めさせる身代わりとしてソウゴを選んだことを明かす。
直後に離反したオーラの不意打ちを受けるが、小規模なオーロラを自身の身体に発生させることでオーラの攻撃を防ぎ、アナザーディケイドに変身。
オーロラで拘束したオーラめがけてハイキックを叩き込んで彼女を殺害した。

そのままグランドジオウと激突するが、「自分を倒せば自分のいた時間軸は消え、出身を同じくするツクヨミも消える」という事実を明かしてソウゴを動揺させ、再び奇襲をかけてきたアクアのライダーキックをオーロラを駆使して回避。
直後、ファイナルアタックライドを発動するかのようにベルト部分からエネルギーを生成し、そのままライダーキックを叩き込んでアクアを抹殺、グランドジオウを変身解除に追い込んだ。

そして自身も変身を解くと、俄かに降り出した雨の中、ソウゴに三択を突き付ける。


常磐ソウゴ……お前に残された道は3つ。

ツクヨミを取るか、己を取るか……

それとも……オーマジオウの道を取るか、だ。

第48話「2068:オーマ・タイム」

士の作戦に乗り、時間稼ぎのため出撃したゲイツリバイブ剛烈と交戦。
怪人軍団を使役してゲイツリバイブを追い詰め、救援に現れたディケイドも加えた2対1となる。

悪あがきだ。この世界は滅びる……お前達にできることは何もない!

お前の世界が消えるのを防いでやる。ただし、お前の世界を救うのはお前じゃない。

宣告に対してゲイツにこう切り返されたスウォルツはソウゴ達が世界救済のための作戦を立てていること、その鍵にツクヨミを位置づけたことに勘付き激高。
ゲイツリバイブ剛烈の攻撃を受けても無傷という防御力を見せつけ、吹き飛ばしたゲイツにディメンションキックを模した一撃を叩き込もうとしたが、命中する直前、2068年の世界でのジオウトリニティの変身のためゲイツが転送され空振り。
そのままディケイドとの一騎打ちとなる。


決着をつけよう。ディケイド同士、互角の勝負だ。

互角だと?お前にはディケイドの力しかない!俺には一族最強の力がある!


言い放つと同時に時間を停止させ、ディケイドにトドメを刺そうとするが、海東に分与した力を回収していなかったのが仇となり、乱入してきたディエンドに自分が止められ失敗に終わる。
それでも戦闘力にものを言わせてディケイドとディエンドを相手に暴れ回ったあげく、ツクヨミを抹殺すべくオーロラで移動。
立ち塞がった魔進チェイサーを一蹴して撃破したが、直後にツクヨミが仮面ライダーに変身する、という予想外の事態を目撃することになった。

LAST「2019:アポカリプス」

想定外の事態にしばし唖然となっていたスウォルツだが、当のツクヨミが傅き、自分を王と認める言動を見せたことで有頂天となり、変身を解除するとそのまま撤退した。

一夜明けて翌日、怪人軍団を引き連れて「ジオウの世界」を破壊し続け、必死で迎撃するウォズ達を蹴散らして抹殺しようとするが、
そこへ突然現れたエグゼイド、ドライブ、ビルド、ゴーストの波状攻撃を受けてしまい吹き飛ぶ。

な、なぜだ!?仮面ライダー共の歴史は消えたはずだ!!

消えないよ。どんなに歴史が壊れても、仮面ライダーは壊れない!!

そこに現れたのは、順一郎によってライドウォッチが修復され、魔王の力を取り戻したソウゴ。
復活を遂げたグランドジオウと、呼び出された平成ライダー達に怪人軍団を蹴散らされ自身も押されるが、

お前の敵は俺だけじゃない!仮面ライダーの敵全てだ!!

別の場所で暴れていた怪人の中から、ユートピア・ドーパント、サジタリウス・ゾディアーツ、ン・ダグバ・ゼバ、ゲムデウス、仮面ライダーエボルという最凶最悪の面子を選抜して招集、グランドジオウの召喚したライダー達を瞬く間に殲滅する。
ジオウを変身解除に追い込み、ソウゴにトドメの一撃を撃ち放った。
しかし、割り込んで来たゲイツリバイブ疾風がソウゴの身代わりとなり死亡してしまう。

しかし、これによって覚悟を決めたソウゴはついに仮面ライダーオーマジオウに変身。
待ちに待った「時の王者」の降臨、スウォルツは本懐を達する時の到来に哄笑する。


フハハハハハッ……!俺はこの時を待っていた!

このために常磐ソウゴを追い詰めてきたのだ!今こそオーマジオウの力をもらうぞ!


アナザーディケイドはオーマジオウに向かって手を伸ばすと、その力を奪い取り込み始める。
だが、


素晴らしい力だ……これさえあれば、俺は妹を凌駕できる!真の王位を継承することができる!

……がァッ!?


膨大極まるオーマジオウの力をアナザーディケイドの力が御しきれず、オーバーフローを起こして吹き飛んでしまう。
オーマジオウの力とは、クウガに始まりジオウに終わる、平成ライダーとその仲間達、その道を阻む敵すらも飲み込んだ、まさに平成ライダーの歴史そのもの。
その力は、王になることだけに執念を燃やしたスウォルツには到底扱える代物ではなかったのである。

それでも諦めず今度は怪人達を差し向ける*11が、歴代でも凶悪な力を持つ怪人達をオーマジオウは事もなく一蹴。
勝ち目がないと悟ったアナザーディケイドは、僅かとはいえある程度オーマジオウの力を得られたことに満足して早々にオーロラで自身の世界へ逃げようとするが、隙を突かれて仮面ライダーツクヨミの不意打ちを受けて阻まれてしまう。
それでも致命傷にはならず、ツクヨミを振りほどいて返しの一撃で粉砕するが、これが引き金となって完全に激怒したソウゴが「逢魔時王必殺撃」を発動。

アナザーディケイドも全身全霊の拳の一撃で迎撃するが、一時は拮抗して見せたものの次第に耐え切れず、正面から突き破られ敗北。
絶命する寸前、精神体となって呼びかけるツクヨミに、世界の命運をソウゴに託すよう諭されるも、


妹よ……!お前の意見は、求めんッ……!!


ツクヨミの言葉を遮り、なおも自身の敗北を認めようとしなかったが、アナザーディケイドの爆散と共にスウォルツの精神体も断末魔を上げながら消滅。
それに伴って、「ジオウの世界」に蔓延っていた怪人達も全て消え失せた。
最後の最後まで自分以外を王と認めなかった男は、誰からも王と認められることなく「真の王者」に敗れ、その野望と共に消え去ったのであった。


余談

  • 第44話でアナザードライブ、そしてこのアナザーディケイドの登場により、遂に平成ライダー20人+リュウガ・シノビ・クイズ・キカイ・ディエンドのアナザーライダーが揃うことになった。

  • アナザーディケイドを英語の「in another decade」と訳すと、「10年後」「さらに10年経って」という表現になる。
    2009年に放送された平成ライダー10作目記念を象徴するディケイドがアナザーライダーのトリを務めるとは、何か感慨深いものを感じる。


  • 上述の通り、後ろ姿だけはアナザードライブ共々先行登場していたが、アナザージオウⅡの事件の段階では両方とも存在していなかったため、なぜ像があったのかは不明。

  • スウォルツ自身のキャラクターが絶妙に小物であること、オーマジオウやソウゴからごとき呼ばわりされたこと、ディケイドの力の半分だけであること、最終的にオーマジオウにあっさり倒されたことから気づきにくいが、実は戦闘力・キルスコアとも平成ライダーのラスボスとしてはトップクラスである*12

  • スーツアクターの担当は岡元次郎氏。平成ライダーシリーズにおいてはジオウを担当した高岩氏のライバルキャラ・ボスキャラ*13を務めることも多かった。
    そういう意味でも「平成最後の敵」に相応しいSAといえよう。

  • スーツはその後、チノマナコ ディエンド変身態の一部パーツと組み合わせる形で、Vシネクスト『仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ』に登場する「アナザーディエンド」に改造された。




追記・修正は、タイムジャッカーと契約してアナザーディケイドになってからお願いします。

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最終更新:2024年12月06日 22:13

*1 両脇の突起を翼、上部の2本のツノを鷲の頭部に見立てている。

*2 ディケイドの物と比べると、カード全体が禍禍しい紫色に染まっている。

*3 仮面ライダーエターナルの大道克己、仮面ライダーダークドライブのパラドックスロイミュードなど。

*4 歴史を歪めて創造している、などのことが考えられる。

*5 例えば「陸上の大会で優勝したい」という願いをアナザーワールドで叶えた場合、大会に優勝した瞬間時間が強制的に巻き戻って再び同じ競争を行う。これが延々と繰り返される。

*6 スウォルツにとっては過去だが

*7 アナザーワールドという「世界」を作り出すことで、ダークライダーという「その世界のライダー」を呼び出す。

*8 ただし、克己自身のセリフから「誰かに敗北して二度目の死を迎えた記憶」を保有している模様。

*9 本来のラスボスは、仮面ライダークロノスがゲムデウスを取り込んで変貌した「ゲムデウスクロノス」。

*10 世界を超える力はディケイドの力としても組み込まれているものの、士にとっては先天的に持っている能力であるのでディケイドであるか否かとは無関係に行使できる。また、世界に干渉する権限のようなものがアナザーディケイドより上位であるようにも見える。

*11 この際にエボルは頭を抑え「やれやれ」という態度を取ってから真っ先に突撃しているが、これについて「怪人にして仮面ライダーである自身をエボルライドウォッチとしてオーマジオウに取り込ませることで、勝ち目のない状況から『仮面ライダーとして』ちゃっかり生き残ろうとした」とする考察もある。

*12 オーマジオウに倒されるまで、不意打ちでない限り正面からではグランドジオウ以外のライダーからはまともなダメージをほぼ受けておらず、世界を崩壊寸前まで持ち込み、ミハル、白ウォズ、チェイス、ゲイツ、ツクヨミと仮面ライダーを5人も抹殺している。そもそも変身前の時点で仮面ライダーギンガと渡り合うほどの実力を秘めている描写が見られた。

*13 仮面ライダーG4、仮面ライダー王蛇、仮面ライダーオーディン、仮面ライダーコーカサスなど。