青春アドベンチャー

登録日:2020/06/05 Fri 11:15:44
更新日:2020/06/06 Sat 17:13:28
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青春アドベンチャーとは、NHK-FMで放送されているラジオドラマ番組である。

▼概要

放送が開始されたのは1992年4月6日で、2020年現在の放送時間は月~金曜日の21:15~21:30。
1週間のうち平日5日分が1シリーズの放送単位になっていて、基本的にだいたい5回、10回、15回と
2週間分全10話を基本の枠としているが、作品の規模によって5話、15話と柔軟な編成が行われている。

前身の番組として「アドベンチャーロード」「サウンド夢工房」があり、それらを含めると30年以上の歴史を誇る長寿番組となっている。
過去の放送時間は同じく月~金曜日の22:45~23:00で、17:45~18:00には再放送枠も設定されていた。

年末年始やゴールデンウィークなどの大型連休が入る場合は、特番や年の瀬恒例の「バイロイト音楽祭」の放送のために休止する。
また、災害や喫緊の事態などで臨時ニュースが入った場合は翌日以降に2回連続放送するなどして対応している。

2015年には、NHK-FM恒例特番「○○三昧」シリーズとして「今日も一日ラジオドラマ三昧」が、
2019年には「今日は一日“ありがとうFM50”三昧~オーディオドラマ編」が放送され、
別枠のラジオドラマ番組「FMシアター」や過去シリーズとともに多くの番組が採り上げられた。

また、2020年のゴールデンウィークには「一日で聴く青春アドベンチャー」と称して、
5月5日に「王妃の帰還」「ディス・イズ・ザ・デイ」、5月6日に「また、桜の国で」の全話一挙放送を実施。
「また、桜の国で」においては、合間に出演した坂本真綾・中川晃教・井上芳雄といったキャスト陣からのメッセージも流された。

▼作品の傾向

コメディ、アクション、サスペンス、ホラー、ヒューマンドラマ、ファンタジー、SFと多岐にわたる。
番組オリジナルの作品はもちろんのこと、原作として現代もの、時代もの、歴史もの、古典文学、
マンガ、ライトノベル、さらには海外文学も採用しているため、非常にバラエティに富んでいる。

時々大規模のシリーズが組み込まれることもあり「封神演義」(原作版)に至っては全3シリーズ計60話が制作された。
最長のシリーズは江戸川乱歩原作「少年探偵団」の全5シリーズ計75話。また、村山由佳原作の恋愛小説
「おいしいコーヒーのいれ方」シリーズも第1部完結分の10巻まで、全10シリーズ計60話が放送された。
逆に、1話完結・全5話といった短いオムニバス作品も時々放送される。

▼出演者の傾向

専業声優だけではなく、劇団員・俳優など様々な分野から多彩な顔ぶれが集まっている。
加藤清史郎、吉田鋼太郎、筧利夫、東幹久、藤岡弘、、渡辺いっけい、渡辺徹、松重豊、生瀬勝久、
伊武雅刀、橋爪功、江守徹、永島敏行、上川隆也、石田太郎、仲代達矢といった名だたる俳優が
さりげなくキャストに名を連ねたりすることもある。

ユニークなところでは、女子プロレスを題材にした「1985年のクラッシュギャルズ」において、
当時現役プロレスラーであり当事者でもあったダンプ松本とジャガー横田や「全日本女子プロレス中継」の
実況アナウンサーであった志生野温夫をキャスティングしていた。

▼これまで放送されたサブカルチャー系の作品

【マンガ】

  • バナナ・フィッシュ
「バナナ・フィッシュ」という言葉をめぐる、吉田秋生原作のハードサスペンス。
NHKには珍しくスラングやバイオレンス描写がかなり多く用いられている。
1994年から1995年にかけて3シリーズ・全30回が制作され、ドラマCDとしても2枚組全3巻が発売された。
2018年のアニメ化の先駆けともいえる作品。
  • バイオレンス・ジャック
「関東地獄地震」と呼ばれる大地震で荒れ果てた治外法権の街で生きる人々を描いた、
永井豪原作のバイオレンス巨編(ご覧の作品が放送されたのはNHKです)
主人公は本作の主要人物である逞馬竜で、「東京滅亡編」「関東スラム街編」が採り上げられた。
  • G戦場ヘヴンズドア
日本橋ヨヲコ原作の、漫画家を目指す少年ふたりとその周辺を描いた青春物語。
「漫画の中で漫画を描く」というビジュアルありきの作品を声のみのドラマへと昇華し、
原作者の日本橋ヨヲコ氏のブログにおいて激賛を受けた。
  • ベルサイユのばら外伝
  • OZ
  • エデン2185
  • ミヨリの森
  • サバイバル
  • 見かけの二重星
  • やけっぱちのマリア
  • ヘウレーカ
  • 世界の終わりの魔法使い
  • 機械仕掛けの愛

【小説・ライトノベル・SF】

  • これは王国のかぎ
荻原規子原作の異世界召喚ものの児童文学が原作で、2000年に制作された。題材は「千夜一夜物語」。
池澤春菜、佐々木望、白鳥由里、坂本真綾、立木文彦、千葉繁などの豪華布陣で冒険活劇を描き、
その後何度も再放送されるほどに人気を博した。佐々木望と白鳥由里の「二人一役」は聴き応えあり。
  • アクアリウムの夜
稲生平太郎原作のホラー小説が原作で、2002年に制作された。徹頭徹尾ホラーで、当時大活躍していた
國府田マリ子をヒロイン役とし、その渦中へ置いた意欲的な作りとなっている。
最終回のラスト、スタッフの紹介が終わっても気を抜いてはいけない。
  • おいしいコーヒーのいれ方
村山由佳原作の恋愛小説が原作。2020年現在第1部が全10巻、第2部が8巻まで刊行されているが、
1997年から2006年にかけて、そのうち1~10巻までを全60話のラジオドラマとして制作した。
2015年放送の特番「今日も一日ラジオドラマ三昧」でも、代表作のひとつとして総集編から1話が放送された。
  • 封神演義
  • ジュラシック・パーク
  • 都立高校独立国
  • カルパチア綺想曲
  • ダーク・ウィザード ~甦りし闇の魔道士~
  • 空色勾玉
  • 天体議会~プラネット・ブルー~
  • 夏の魔術
  • ロスト・ワールド
  • ランドオーヴァーシリーズ
  • 完璧な涙
  • バッテリー
  • イカロスの誕生日
  • ダブル・キャスト
  • DIVE!!
  • タイムスリップ明治維新
  • 風神秘抄
  • 精霊の守り人
  • 一瞬の風になれ
  • 時砂の王
  • 有頂天家族

▼CD化・ソフト化について

ほとんどない。

まったくない、とは言えないが、極めてまれ。「BANANA・FISH」「カムイ外伝」「ダークウィザード 〜甦りし闇の魔導士〜」
「邪鬼が来る」「夏の魔術」の5作品のみがCD化されていて、他の膨大なライブラリーはほとんど秘蔵されている状態にある。

さすがに毎回毎回新作を発表するのも難しいのか、本放送において過去の作品を再放送することもあるが、
それも一部の作品に限られているため「一度放送されてそれっきり」なんてこともザラ。
また、長編シリーズについては「おいしいコーヒーのいれ方」のように新作放送前に再放送はせず、
過去放送分のダイジェスト版を流すこともあるなど、オリジナル版を聴き返したい時には
エアチェック(録音)しておくしか他にない。

2020年6月現在、神奈川県横浜市にある放送ライブラリーでも3作品30話のみの公開にとどまっており、
埼玉県川口市のNHKアーカイブスでは公開自体が行われていない。
公式のWeb配信サービス「らじる☆らじる」では過去5回分の聴き逃し機能に対応しているため、
聴き逃してしまった場合はそちらの活用が推奨されている。


追記・修正は、21時15分からの放送を聴きながらやると楽しいかもしれません。
\セイシュンアドベンチャー!/

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