Superman: The Truth Revealed

登録日:2020/06/13 Sat 21:33:30
更新日:2025/05/24 Sat 14:09:45
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『Superman: The Truth Revealed』は2019年にDCコミックスから出版されたアメコミ作品。

+ 作品情報
『Superman Vol.5』#16~#19
発売 2019年10月から
脚本 ブライアン・マイケル・ベンディス
作画 デビッド・ラフエンテ(#16)、ケビン・マグワイヤー(#17)、アイヴァン・リース(#18~#19)

『Superman: Heroes』
発売 2020年2月
脚本 ブライアン・マイケル・ベンディス、マット・フラクション、グレッグ・ルッカ
作画 ケビン・マグワイヤー、マイク・パーキン、スティーブ・リーバー、マイク・ノートン、スコット・ゴドルフスキー

『Superman: Villains』
発売 2020年3月
脚本 ブライアン・マイケル・ベンディス、マット・フラクション、ジョディ・ハウザー
作画 スコット・ゴドルフスキー、ブライアン・ヒッチ、カリー・ハンナ、ジム・マーフード、マイケル・ゲイドス、ライリー・ロズモ、
   スティーブ・リーバー

日本では未邦訳。

ブライアン・マイケル・ベンディスによるスーパーマン・サーガ『Superman Vol.5』編の第3巻。
スーパーボーイの旅立ちと様々な事件を経て正体を明かす決断を下したスーパーマンを描いた作品。

序章となる#16では『スーパーサンズ』が登場し、久しぶりに2人の微笑ましい姿が描かれる。
そしてスーパーボーイは31世紀の未来に旅立ち、『Legion of Super-Heroes Vol.8』へとつながっていく。

本編となる#17からは正体を明かすスーパーマンとその余波が描かれる。
スーパーマンが正体を明かす展開はこれまでも描かれてきたが、それらがいずれ元の状況に戻る前提だったのに対し
今回の変化は恒久的なものを予定しており、その影響が様々なタイトルで描かれている。

また正体を明かすきっかけは敵の攻撃など成り行きではなく、スーパーマン自身の意志によるものになっている。
そこに至るまでの道のりはこれまでベンディスが担当してきたタイトルで描かれ、本作はその集大成と言える。
正体を明かす際のスーパーマンのスピーチは劇中の人物だけでなく読者に語り掛ける内容になっている。

『Superman: Heroes』と『Superman: Villains』はスーパーマンの正体を知った周囲の人物の様子が描かれている。
ベンディス以外にもジミーやロイス、スーパーガールのタイトルを担当しているライターが参加している。
また同時期に起きた大きな変化によって復活したケント夫妻が初めて姿を現している。






『Superman Vol.5』#16



【物語】

宇宙の冒険を経て成長し銀河に平和をもたらしたスーパーボーイは、31世紀のヒーローから受けた招待について悩んでいた。
その悩みを解消するためスーパーボーイは、最高の親友ロビンに会いにゴッサムへと向かった。


【登場人物】

  • スーパーボーイ(ジョン・ケント)
スーパーマンとロイスの息子。未来に向かうべきか悩んでおり、親友ロビンに会いに向かった。
宇宙の冒険で大きく変化した自分を受け入れてもらい、久しぶりに『スーパーサンズ』としてパトロールを行った。
その中で悩みを明かし決意を固めると、ロビンと別れのハグをして『孤独の要塞』に向かった。

バットマンの息子。ゴッサムで謎の組織『リバイアサン』との戦っているとスーパーボーイと再会した。
文字通り大きく変わったスーパーボーイの姿に混乱するが、彼の辛い経験を知りその変化を受け入れた。
そしてパトロールの中でスーパーボーイの悩みを知り、未来に行くことを羨ましいと思いながら、
最後は寂しさをこらえて彼を後押しし、自分から別れのハグをして去っていった。



『Superman Vol.5』#17~#19



【物語】

最近の戦いで秘密の危険性を知ったスーパーマンはある決断を下した。それは世間に正体を公表することだった。
大事な友人たちにそのことを相談し終えると、スーパーマンはカメラの前で全世界に向け自らの思いを語る。


【登場人物】

メトロポリスを守る鋼鉄の男。父ジョー=エルの真実『リバイアサン』との戦いで秘密の愚かさを知り、正体を明かす決断を下した。
友人への相談を終えると会見に臨み、自らの生い立ちと周囲の人々を守るための2つの顔について明かした。
そして最近2つの人生が重なりつつあること、周囲の変化で秘密の過ちを知ったこと、
これまで人々を正義と真実に向き合わせてきたこと、そしてクラーク・ケントの人生が誇り高いものであることを語った。
最後にこれからの展望と自分を奮い立たせてくれた世界中の人々に感謝を伝え飛び立った。


≪スーパーマンの家族・友人≫

彼ら以外にも多くのヒーローが会見を見守り、そのほとんどが喜びの表情を浮かべていた。

  • ロイス・レーン
世界を股にかける美人記者でスーパーマンの妻。会見の数日前、夫に秘密にしていたルーサーの箱について夫と話し合った。
不安になるスーパーマンに対し、問題を背負いすぎないよう説得して、準備が整うまで箱のことを忘れることにした。
その後、会見に同席して涙ながらに見守った。

  • スーパーガール(カーラ・ダンバース/カーラ・ゾー=エル)
スーパーマンの従姉妹。会見の数日前、スーパーマンの頼みで一緒にゾッドの元に向かい、彼のニュークリプトンを確認した。
そしてスーパーマンから会見について相談され、会見当日は同席せずにクリプトと共にテレビで見守った。

  • アダム・ストレンジ
地球から遠く離れた惑星ランの英雄となった科学者。会見の数日前、『United Planets』の会合でスーパーマンから相談を受けた。
ジョークを交えながらもジョー=エルの顛末について知る者として真摯に向き合った。

  • ペリー・ホワイト
メトロポリスの新聞社デイリー・プラネットの編集長。会見の数日前、スーパーマンから正体を明かされるもすぐに受け入れて、
会見に同席した際にはロイス同様に涙ながらに見守った。

  • ジミー・オルセン
デイリー・プラネットのカメラマン。会見の数日前、スーパーマンから正体を明かされ信じることができなかった。
……と見せかけて実は事前にロイスから教えてもらっており、スーパーマンにドッキリを仕掛けていた。
会見にはロイスとペリーに並んで同席した。


≪その他≫

  • Doctor Glory
異次元についての研究をしている『STARラボ』の責任者。各地で問題を起こしており怪しい面も多い。
会見の数日前、秘密の研究所で成果を出資者に伝えていると、スーパーマンの出現で大混乱に陥るも脱出した。
その後、その研究についてクラークが記事にまとめ公開した。

  • リージョン・オブ・ドゥーム
世界の解放を目指すヴィランチーム。
メンバーは
パーペチュアの忠実な僕『Apex Predator』に進化したレックス・ルーサー
機械と一体化し最高の知性を得た惑星コレクターブレイニアック(ブリル・ドックス)
呪いによって姿を変えられた考古学者チーター(バーバラ・ミネルバ)
相手の感情の闇を力に変えるサール・シネストロ
天才的頭脳とサイキック能力を持つゴリラ・グロッド
特殊な潜水服を着た略奪者ブラックマンタ(デビッド・ハイド)

スーパーマンの会見を静観し、ルーサーは本来の姿に戻り無言のままスーパーマンを睨んでいた。



『Superman: Heroes』、『Superman: Villains』



【物語】

世界に正体を明かしたスーパーマン。その発表はヒーロー・ヴィラン問わず様々な人物に動揺を与えていた。


【登場人物】

メトロポリスを守る鋼鉄の男。会見を終えて様々な人に会い、その影響を実感していく。
そんな中、デイリー・プラネットの新オーナーLeoneがメトロポリスで暗躍する『Invisible Mafia』のリーダーだと知った。
報道すればプラネットの名誉を傷つけることになり、しなければさらに悪い結果を生む状況に追い込まれてしまう。
悩みながらもロイスとペリーとの話し合いを経て記事にすることを決断した。


≪スーパーマンの家族・友人≫

  • ジョナサン・ケント、マーサ・ケント
スーパーマンの地球での両親。悩みを抱える少年時代のクラークに、過ちは正せることそして常に最善を尽くすことを伝えた。
現代ではバットマンの協力で姿を隠しており、訪ねてきたクラークを歓迎した。

  • ロイス・レーン
世界を股にかける美人記者でスーパーマンの妻。会見の前日、夫の背中を押し、会見が終わったらルーサーの箱を見ることにした。
会見を終えて世界中から届く様々な手紙の存在を夫に伝えた後、箱に隠されていたLeoneの情報について話し合った。

  • ペリー・ホワイト
メトロポリスの新聞社デイリー・プラネットの編集長。クラークがLeoneに面会した際、給料の話が出て思わず興奮してしまう。
その後Leoneの正体をクラークとロイスから報告されるが、給料をカットせずリストラも敢行しないLeoneを疑いきれずにいた。
しかしロイスから他のソースも明かされ、ジャーナリストの使命を優先することにした。

  • ジミー・オルセン
デイリー・プラネットのカメラマン。作業中に現れたスーパーマンに、ロイスから教えられる前に正体に気づいていたと伝えた。
何故か素っ気ない態度を取っていたが、一緒に空を飛んでいつもの調子を取り戻した。

  • Mr. McKay
少年時代のスーパーマンの科学の教師。スーパーマンから自分の授業でズルをせず努力することの大切さを学んだと伝えられた。
それに対し彼の成績と素行からズルをしていないと気づいていたことそして困難に立ち向かう姿を見守っていたと返した。

  • スティーブ・ロンバード
デイリー・プラネットの体育会系記者。今までからかってきたクラークが、スーパーマンだと知りパニックになってしまう。


≪ヒーロー≫

『ジャスティス・リーグ』をはじめ多くのヒーローが『ホール・オブ・ジャスティス』でスーパーマンに思いを伝えた。

  • ブースターゴールド(マイケル・カーター)
25世紀の未来からやって来たヒーロー。これまで我慢していたスーパーマンの正体をマチュピチュで叫んだ。

ゴッサムを守る闇の騎士とアマゾン族の王女。ウェイン邸でお茶を共にした。
その中でブルースは正体を明かす危険性を語ったが、ダイアナは嫉妬も含んでいると指摘した。


≪ヴィラン≫

スーパーマンの正体を知ったが、その多くが動きを見せずにいる。

  • Marisol Leone
デイリー・プラネットの新オーナーにして『Invisible Mafia』のリーダー。その正体を知る者はメンバーの中でも極少数。
正体を知ったクラークとロイスからインタビューを求められるが、ペリーの暴走でうやむやになってしまう。

  • ファイヤーフライ(テッド・カーソン)
ジェットパックと火炎放射器を操る放火魔。デイリー・プラネットに姿を見せたが、Sマークを見て何もせずに立ち去った。

  • レックス・ルーサー
大企業レックス・コープの社長でスーパーマンのライバルジョーカーの悪戯電話とスーパーマンの記事に苛立ち取り乱してしまう。

  • トイマン(ウィンスロー・スコット)
おもちゃのような兵器を開発・駆使する子供のような性格の犯罪者。
スーパーマンが正体を明かしたことで、彼との戦いがゲームではなかったと悟り、自首することを決意した。
独房でくつろいでいると『チェックメイト』のキングの誘いを受けて、正義のためにその才能を使うことになった。

  • モンガル
惑星サイズの移動要塞『ウォーワールド』で侵略行為を繰り返している異星人。
自分を何度も倒してきたスーパーマンが地球人に扮していたことを知り、怒りや虚しさを感じていたが、
かつての自分がそうしたように強い野心を抱く息子の手で殺された。

  • カーラ・ゾー=エル
バットマン・フー・ラフズの手で『ダーク・マルチバース』の存在に変えられたスーパーガール。
パンク・ファッションに身を包み、ただのカーラとして好き勝手に振舞っている。
自分に正体を隠すよう強いてきたスーパーマンが正体を明かしたことに怒りを爆発させ、
彼が新たな状況に慣れる間、彼の故郷スモールビルで最初からそうすべきだったことを証明しようとする。

全ての人類がビザロとして暮らす『Earth-29』のスーパーマン。セリーナと名付けた喋る猫を飼っている。
スーパーマンの正体がクラークだと知り、自分は何者なのか苦悩してしまう。



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最終更新:2025年05月24日 14:09