フィラー

登録日:2020/08/14 Fri 05:24:38
更新日:2020/08/14 Fri 09:16:18
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フィラーとは、穴埋め用途で放送される番組のことである。

概要

アニヲタ諸氏の中には、いつも見ていたアニメの放送枠が通販番組や環境映像をひたすら流す番組に化けた経験を持つ人がいると思う。
「放送話数が少なくて、次の改編まで枠が余った」「不祥事や事故、番組の不振で打ち切りが発生して枠そのものが無くなった」「そもそも、枠が埋まらなかった」といった原因で発生するのだが、これらの番組が「フィラー」と呼ばれている。
※フィラー(filler)……「充填剤」「詰め物」といった意味を持つ。

アニヲタ的に有名なところでは、「School Days」のアニメ版最終話が様々な情勢で放送中止になり、その代わりに流れた通称「Nice boat.」な環境映像番組も、フィラーのひとつである。

テレビにおけるフィラー

上記のうち「打ち切りによる枠余り」の場合、全国ネットの番組では特別番組や単発番組を充てることが多い。近年では、それまで通常の番組が放送されていた番組枠でいつの間にか何の関係もない特別番組が乱発して、そのままテレビ欄に最終回のマークをつけることなく告知・放送せずにひっそり終了するという悲しいパターンもある。

ローカル局の場合は、通常の放送枠において通販番組での穴埋めが多く見受けられる。特に独立局では昼間はずっと通販番組で編成されている局もあったりするが、これは番組枠を購入してもらう形で立派な収入になるため、放送局にとってはありがたい存在なのだ。

また、TOKYO MXの「ヒーリングタイム&ヘッドラインニュース」やテレ玉の「四季 彩の国紀行」のように局独自で環境映像番組を制作している場合は、通常の放送枠に加えてアニメやドラマの放送が円満終了して、次の枠が埋まるまでの穴埋めとしても活用されている。

今では考えられないことではあるが、1990年代初めまでは深夜の放送休止時に全局ともに放送波を止めていた。その後、24時間放送が行われるようになった1990年代後半からは、関東地方の広域局を中心として音楽+環境映像やミュージックビデオを流すなどしてフィラー番組が構成されていた。

日本テレビはJPOP+環境映像から1996年辺りに「日テレNEWS24」に切り替わり、TBSはJPOP+浜崎橋お天気カメラの映像と天気情報。フジテレビは「JOCX-TVフィラー」「SOUND WEATHER」と銘打たれた音楽+環境映像に、テレビ朝日は「D's garage21」という番組に応募されたクリエイターによるショートアニメやお天気カメラ映像、テレビ東京は局の番組に関連したMVを流すなど、各局個性的なフィラーを放送していたが、やがて深夜枠の拡大や通販番組の増加で縮小・消滅していった。

2020年現在の深夜帯では、日本テレビ系列だと「日テレNEWS24」、TBS系列では「ニュースバード」といったCS波のニュース専門チャンネルを流していたり、他の系列だと通販番組を放送していることが多い。また、NHK総合テレビでも深夜・早朝の時間帯は「コズミックフロント」「さわやか自然百景」「美景・絶景」といった環境映像番組が放送されている。
(メンテナンスなどのため、恒常的に深夜帯に放送波を止める局もある)

あまりにも急な変更が発生し、独自の穴埋め番組が用意出来なかった場合、かつては「放送番組センター」などで提供されている配給番組などを放送していた。2007年9月、テレビ神奈川(現・tvk)で「School Days」の最終話が放送中止になり、通称「Nice boat.」な環境映像番組に差し替えられたのもその一例で、テレビ埼玉(現・テレ玉)では「世界ビックリ映像大全集」に差し替えられていた。2009年をもって同センターが番組配給事業を終了したため、以降は通販番組や環境映像番組に差し替えられたり、そもそも放送枠自体を撤去して放送終了時刻を前倒しにすることもある。

表現規制とピンク色方面な意味なチキンレースを繰り広げていたテレビアニメ「異種族レビュアーズ」がTOKYO MXでの放送が打ち切られた際には、同局で放送されていた番組に差し替えられた。番組名は「洋上の楽園クルーズ」。番組名どおりのNice boat.な番組で、「絶対狙ってるだろ!」と各所からツッコまれていた。

ラジオにおけるフィラー

ラジオでもフィラー番組が存在する。ニッポン放送など人員が充実している場合は独自の穴埋め特番を流したり、局によってはパーソナリティを配置せずにただただ音楽だけを流し続ける通常番組枠を設けていたりする。(OBCラジオ大阪の「OBCミュージック・アベニュー」「アニソン★ナイトフィーバー」、InterFMの「Music Mix」「THE GOOD MIXER」など)。

また、ラジオ番組の場合は「CMフィラー」という「通常CMが放送されている枠の差し替え」も多く行われている。これはキー局以外の系列局で番組が放送される際、ローカルCMが用意されなかった場合に無音になって放送事故が発生しないよう、CMの代わりに音楽を流して防ぐというもの。普段関東圏や関西圏といったキー局で聴いているとなかなか耳にすることはないが、旅行やradikoプレミアムで同じ番組をキー局以外で聴いてみると遭遇しやすかったりする。


追記・修正はテレ玉の「街美女アルバム」総集編で「恋愛サーキュレーション」を延々と聴きながらお願いします。

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最終更新:2020年08月14日 09:16