インセキヅノー

登録日:2020/09/19 Sat 14:35:58
更新日:2024/04/18 Thu 18:06:18
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地球に落ちた隕石を追って、宇宙人・エブがやって来た。

しかし隕石は、インセキヅノーとなり、あらゆる攻撃を跳ね返す!


超獣戦隊ライブマン!


守れ!宇宙の一粒の命




欠片をバカにしてはいかんダスなァ。

ドーハ星は、宇宙一硬く高熱を帯びた星だった。
その隕石で作ったインセキヅノー…ライブマンなど敵ではない!


インセキヅノーとは、『超獣戦隊ライブマン』の第39話「守れ!宇宙の一粒の命」に登場した頭脳獣。

CV:なし



【概要】

ギルド星人ギルドスとチブチ星人ブッチーが、地球に流れ着いたM15星雲ドーハ星の破片を基に作成した頭脳獣。
巨大な頭部など隕石の意匠を各所に残した外見が特徴であり、唸り声だけを上げながらひたすら暴れまわる。

両手から放つ火球など高熱による攻撃が得意で、ギルドスから「あらゆるものを溶かす」と称され、それを見たイエローライオンには「マグマの塊」として恐れられた。
防御力も非常に高く、宇宙一硬いと言われるドーハ星の隕石からなる装甲に体内の高熱が加わり、ライブマンの必殺武器であるバイモーションバスターさえ通用しないほどの堅牢さを発揮するようになった。

だが、その体内にはドーハ星人が母星の存在した証として埋め込んだ花の種が入っており、同時にインセキヅノー唯一の弱点となっている。


ドーハ星人エブ


丈……私は、どうしても我々の星の平和のシンボルの種を助けたい。
お願いです。どうか力を貸して下さい……!

CV:平辻朝子
母星にとっての平和のシンボルである花の種を守るべく、地球を訪れたドーハ星人。
ドーハ星は地球に似た美しい平和な星だったが、5日前に寿命を迎えて消滅してしまい、同胞と散り散りになってしまったらしい。
頭部のセンサーで隕石からのSOS信号を受信し、花の種の位置を特定できる。
使命感は強く、平和を願って地球に送った花の種がインセキヅノーとして悪用される様に心を痛めていた。
窮地を救ってくれた丈に事情を打ち明け、交流を深めるが…


【活躍】

冒頭でギルドスやほっかむり姿のブッチーがドーハ星の破片を発見、ジンマーに命じて回収させる。
そのままヅノーベースに持ち帰り、ガードノイド・ガッシュがカオスファントムエネルギーを照射したことで誕生した。

「古びて砕けた星の欠片で作った頭脳獣に、どんな力があるっていうんだ!?」などと侮るドクター・ケンプら3人にギルドスとブッチーはインセキヅノーの能力を披露。
ドクター・マゼンダが召喚したジンマーをパンチや火球で破壊してみせる。
この結果には大教授ビアスも満足し、すぐさまインセキヅノーにライブマンを倒すよう命じた。

その後、エブを追って採石場まで来た丈の前に、ギルドスの命令を受けて地割れの中から登場。
火球で岩を溶かして丈を戦慄させ、無数のジンマーと共に取り囲むが、そこにレッドファルコンら4人が合流し、変身したイエローライオンも加わって戦闘に突入する。
ライブラスターやライオンバズーカといったライブマンの武器を高熱で無効化し、火球による山崩れで変身解除に追い込んだ。
独り残されたイエローライオンも首を掴んだまま高熱で苦しめるが、エブが自分のUFOで突撃した際のショックで取り逃してしまう。
そのままUFOは大破し、ライブマン・ボルト双方が大きく吹き飛ばされるほどの規模となった。

その後、ギルドスやブッチーの指揮で採石場を探し回っていたところに丈達が現れる。
丈はイエローライオンに変身するとライオンバズーカからフリージング弾を発射、たちまちインセキヅノーの身体が凍り付いていく。
ライブマンは個人武器による攻撃を加えるが、インセキヅノーは体内の高熱で氷を溶かすと火球を放ち、一転して窮地に追い込む。
絶体絶命のライブマンを前にエブが飛び出し、頭部からビームを浴びせてインセキヅノーの体内にある花の種に力を与える。
出力を上げるうちに花の種は爆発を起こし、インセキヅノーにダメージを与えるが、その反動でエブは力尽きてしまう。

丈……私のエネルギーを全部、平和のシンボルに与えました。

どうかインセキヅノーを倒し、ドーハ星の…平和のシンボルを地球に……
根付…かせ……て………

……わかった!

そう言うとエブは丈の腕の中で事切れ、光となって消滅した。
エブが付けた腹部の傷にバイモーションバスターを撃ち込まれ、爆発四散するインセキヅノー。

直後にガッシュのギガファントムで再生・巨大化、ライブボクサーとの戦闘に突入する。
火球で攻撃するがライブボクサーのフットワークに翻弄され、最期はミラクルビッグブローであっけなく倒された。


戦闘後、丈がインセキヅノーの残骸を調べると、花の種が無傷のまま残っていた。
エブの願いを果たそうと丈は種を地面に埋め、雨が降りしきる中で仲間達とその場を後にする。

種は一晩のうちに芽を出し、様子を見に来た丈達はそれぞれ喜びの表情を浮かべる。

あっ、芽よ!芽が出てる!

ホントだ!
根付いたんだ!

ドーハ星の…平和のシンボルの花。

地球に…新しい平和の生命が増えたんだ。

勇介の言葉に頷きながら、立派な花へと成長した平和のシンボルに触れるエブの姿を想像する丈。

エブ……君の望みは叶うんだ。

丈は願った。悲しい星から来たエブの望み通りに、この芽が花を咲かせることを。
そして…その時には、地球に平和が訪れていることを。

丈達が立派な花を咲かせるよう、芽の周りに添え木を立てる姿で物語は幕を閉じた。


【余談】

  • デザインを担当したのは森野うさぎ氏らしく、造形化にあたって赤く燃えるようなディテールや複数の突起が追加された。

  • 第47話でデンソーヅノー、テストヅノー、ガルヅノー共々、マゼンダが復活させた亡霊頭脳獣として再登場。
    これら4体はマゼンダの一声で巨大頭脳獣「アクムヅノー」に合体、スーパーライブロボをも退ける強敵となった。



追記・修正は隕石に埋まっていた花の種を植えてからお願いします。

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最終更新:2024年04月18日 18:06