黒神龍ガルバロス

登録日:2020/10/05 (月) 22:23:05
更新日:2023/09/14 Thu 21:24:12
所要時間:約 6 分で読めます





混沌。それは濁流の様に押し寄せてくる破滅である。
*1


黒神龍ガルバロス》とは、TCGデュエル・マスターズ」のクリーチャー。
デュエルマスターズのPS2のゲーム「デュエルマスターズ-邪封超龍転生-」に出てくるゲームオリジナルカードである。


解説

黒神龍ガルバロス P 闇文明 (8)
クリーチャー:ドラゴン・ゾンビ 6000
W・ブレイカー
このクリーチャーが、バトルゾーンに出るか攻撃するか墓地に置かれた時に、何かが起こる事がある。

8マナの大型ドラゴン・ゾンビであるが、注目点は何といってもこのカードの効果がランダムであること。
デジタルのゲームだからこそできる効果であろう。
ランダムに発動する効果には以下の三種類がある。

①シールド焼却
《冥府の覇者ガジラビュート》のような相手のシールドを1枚直接墓地に送る効果。
当然ながらS・トリガーは発動せず、手札に加えることもできないため非常に強力である。
場に出た時はもちろん、攻撃したときにも発動する可能性があるためうまくいけば3枚シールドを割ることもできる。
もちろん相手のシールドが2枚以下の時でも焼却効果のため決して無駄ではない。

②ハンデス
相手の手札を見ずにランダムで1枚捨てる。こちらも文句なしに強く、相手の手札を複数枚捨てさせることも可能である。

③相手のクリーチャー破壊
相手がクリーチャーを選択して1体破壊する効果。相手が選ぶため必ずしも有用な結果になるとは限らないが、それでもボード・アドバンテージを取れる悪くない効果である。


どれも強力ではあるが、やはり安定性がないのがネックで、相手の手札がないのにハンデス、相手の場にクリーチャーがいないのにクリーチャー破壊と無駄になってしまうケースも多々ある。
またこのカードは重いわりには耐性はなく、いくら墓地に置かれた時に効果発動できるといっても暴れる前に終わってしまうことも。
もちろんマナ送りや手札バウンスでは発動しないため注意。

また入手するためにはゲーム内の黒城のストーリーをクリアする必要があるため使用可能までに時間はかかる。とはいえゲームオリジナルカードであるこのカードは紙のデュエマでは使えないためぜひとも使い倒してほしい。

と、まあゲームのオリジナルカードである以上時代が進むにつれてひっそりと忘れ去られていくものだと思われた。しかし…


デュエル・マスターズ プレイス

なんと長い年月を経て2020年にガルバロスが帰ってきた。
スマホアプリのゲームであり、すでに探索というランダムで選ばれた3枚の中からサーチする対象を決める処理や敵専用のオリジナルカード《ポチザウルス》というランダムで効果が決まるカードが存在してい たりと実はガルバロスが登場する土壌はすでにあったのである。

第5弾 「永遠の戦渦 -VORTEX OVERLOAD-」にて満を持してSRという最高レア待遇で登場。
邪封超龍転生をプレイした一部のデュエマファンたちはこれに喜んだ。

以下デュエプレにおけるガルバロスの効果である。

黒神龍ガルバロス SR 闇文明 (7)
クリーチャー:ドラゴン・ゾンビ 6000
W・ブレイカー
バトルゾーンに出た時または攻撃する時、何かが起こる。

残念ながら墓地に送られたときの効果発動はなくなったものの、代わりに必要なマナが1減った。
とはいえ早く出せることのほうが重要なカードであるため総合的には強化されたと思われるだろう。
では肝心の「何かが起こる」効果だが…

①自分のランダムなシールド1つを手札に加える。(そのS・トリガーを使ってもよい)
②相手のランダムなシールド1つを墓地に置く。
③自分の他の最もパワーの低いクリーチャー1体を破壊する。
④相手の最もパワーの高いクリーチャー1体を破壊する。
⑤自分の手札から最もコストの小さいカード1枚を捨てる。
⑥相手の手札から最もコストの大きいカード1枚を捨てさせる。

何かがおかしい。
いやちょっと待て、内容が倍に増えたのはまだいいが明らかに自分に被害が及ぶものが入ってる。

悲しき現実

①に関しては自分のシールドを1枚手札に加えるというもの。S・トリガーも発動できるためもちろんメリットになる場合もあるのだが、このカードを出せる中盤以降ではシールドが1枚無くなることで思わぬ致命傷になることもある。
そもそもこういったスーサイド的な効果は自分で発動タイミングを決められるからこそ強いのであって、ランダムで暴発したら笑えないことになるのは想像に難くない。

③は自分の場の一番パワーの低いクリーチャーを破壊するというもの。確かに闇文明には《飛行男》をはじめ死ぬことで効果を発揮するモンスターは多いのだがだからといってディスアドバンテージには変わらない。
もちろんそういったクリーチャーが死んでくれる保証もなく、またランダムのため当然死ぬタイミングを決めることはできない。
ガルバロスでシールド破壊→残りの1体でダイレクトアタックという場面で暴発してダイレクトアタックできずに敗北となったらもはや失笑ものである。
一応このカードのみの時では発動しても不発に終わらないのが救い。

⑤は自分の手札を1枚捨てるというもの。当然何一つうれしくないハズレ効果であり、またこのカードを出すころには手札枚数が少なくなっていると思わるため1枚捨てられるだけで致命傷になりかねない。
もちろん攻撃したときに手札を捨てられる可能性があるため殴るときは手札を使い切ったほうがいいかもしれない。

とまあ約半分が所謂デメリット効果になり下がり、またそもそも有用な効果を引いたとしてもランダムであるため必ずしもいいタイミングで発動するとは限らない。
7マナと重い割にはメリット効果はどれもこれより軽いカードで出来る内容である。
1枚で3つのメリット効果の使い分けが理屈の上では出来るのこのカード独自の強みではあるが、前述の通りランダムであるため現実的な強みとは言い難い。
ただでさえランダムの上、余計なデメリットのせいで逆に自分に被害を及ぼすこのカードは当然ながらプレイヤーたちの評価は最低といっていいものとなった。

カスレア

また、この弾からSR確定パックというSRカードが1枚確定で手に入るパックが手に入る機会が複数できたのだが、中に入っているのがガルバロスで落胆したプレイヤーも多数出てしまいデュエプレにおける「カスレア」の座を不動のものにしてしまった。
これまで「ハズレア」「600DP引換券」と揶揄されるSRカードはあったが扱いが非常に難しいものだったり、マイナー種族のサポートだったり、レアリティに対してやや力不足と言った代物だったので単純な低スペックでここまで言われるのは現状こいつぐらいである。
実際このカードの一番の利用法は「分解することで600DPを入手する」のが一番であるのは否定できない。他のSRと違い砕くことに一切の躊躇を持たなくて済むのはメリットともいえる…のだろうか。
ただ、種族がドラゴンなのでサポートはしやすくびっくり箱的な要素を持つカードなのでランクマッチなどのガチ対戦じゃなければ使うプレイヤーもいるにはいる。
そもそも安定性を無視するにしてもメリットも地味でロマンカードとしても微妙で、デメリットを大きくしても良いからメリットも大きくしてほしかったと言われることもあるのだが…

ちなみにデュエプレには《マーチング・スプライト》のような元カスレアだったのが魔改造されてSRに相応しい強さになったカードもあるためなおさらどうしてこうなった…という気持ちになってしまう。
DCGのため運営はその気になれば上方修正できるはずであり、その日がこれば上記の酷評を覆す日が来るかもしれない。



追記・修正はガルバロスを切り札にしたけど不利な効果引いて負けた方のみお願いします。

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最終更新:2023年09月14日 21:24

*1 画像出典:Twitter イラストレーター藤仲リュウ(藤山もんた)氏 @fujiyama_monta 2020年9月4日投稿 https://twitter.com/fujiyama_monta/status/1301778936989270016?s=20 ©Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids