登録日:2020/10/25 Sun 23:47:56
更新日:2024/09/23 Mon 19:02:57
所要時間:約 9 分で読めます
【概要】
種族:プロセアン
性別:男性
英語版CV:Ike Amadi
Mass Effectシリーズの登場人物。三部作のトリ、Mass Effect3に登場する。
絶滅したはずの古代人、プロセアンの最後の生き残りであり、DLC「From Ashes」を購入すると出現するミッション「重要:エデン・プライム」をクリアすると部隊メンバーに加わる。
以下、ネタバレ注意
【人物】
プロセアンであるジャヴィックには現代の人々には無い、特別な能力が備わっている。
全ての生命体がDNA内に持つバイオマーカーと呼ばれるものを読み取る能力があり、ジャヴィックもこの能力を用いて触れた者の記憶や現在の心境などを知り、また相手に自分の持つ情報を知らせることもできる。
エデン・プライムで目覚めた直後はこの能力を応用し、
シェパードの生理機能と神経系を読み取っただけで現代の言語を理解してしまった。
そのほか、
ノルマンディーに残る僅かなDNAから
以前のノルマンディークルー達の存在を感じ取り、各々についての大雑把な特徴まで読み取るという描写もある。
この能力には弊害もあるらしく、長期間特定の”痕跡”に触れていると自身の言動がその痕跡の持ち主に引きずられてしまう模様。
また∞のような形の瞳をした四つの目は光学迷彩で風景に紛れた者の姿形もしっかり捉えることができるらしい。
そして彼らプロセアンには勇気、力、狡猾さなど様々な特性の代表者が各一名存在するという。
ジャヴィックは「
復讐」の代表者であり、死した同胞たちのため、流れた血のために敵を屠る。
一言でいえば不遜。自分以外の者は「原始種族」と呼ぶか、種族名で呼び、見下したような態度をとる。
また常に無表情で、お調子者のジョーカーや
ジェームズのノリにもあまり乗ろうとしない堅物。
かつて過酷な時代を生き抜いた結果か、実利や即効性を重視する冷徹さと、手段を選ばない容赦の無さが言葉の端々に滲んでいる。
だが、絶望して状況を悲観するノルマンディークルーや一般市民に対してあくまで冷静さを保ちつつシェパードに指示されて仕方なく激励し奮起させ、長年に亘ってリーパーと戦ってきた年長者としての風格も時折見せるなど、ただの冷血漢というわけではない。
後述するように、機械生命体であるリーパーとの凄惨な戦いを経験し、全てを失った過去からリーパーやゲスなどの機械生命体を強く憎み、嫌悪している。
一時仲間となった
リージョンやノルマンディーのAIである
EDIが相手でも警戒し、決して心を許さない。
クォリアンの艦隊が壊滅したときでも、大勢のクォリアンが犠牲になったことよりもゲスが味方になったことを嘆いていた。
【来歴・活躍】
彼が生まれたときにはすでにリーパーとの戦争が始まっており、最初にリーパーと遭遇したプロセアンはとうの昔に死亡していたとのこと。
世代を越えて受け継がれる、エコーシャードという記憶のUSBメモリのような道具によって、過去に起こったことを断片的に知ったようだ。
兵士となったジャヴィックは船の指揮官となり、部下たちとはシェパードとノルマンディークルーのような関係を築いていた。
しかし、リーパーとの戦いで船は拿捕され、逃げ延びることができたのは彼一人だけであった。
その後、何年もの間リーパーに洗脳された同胞たちに命を狙われ続け、兵士としての不甲斐なさを何度も思い知らされた。
あるとき、クロニアンネビュラでの戦いで追い詰められた彼は、たった一本のナイフだけで洗脳された同胞たちに挑んだ。
最後にはかつて信頼し合っていた親しい仲間や部下たちも一人一人喉を切り裂いて息絶えるのを見届けた。
この凄惨な戦いの記憶はジャヴィックの精神にも深い傷跡を残し、「痛みの器」であるエコーシャードに封印している。
そしてプロセアン帝国はリーパーに抵抗をし続けるも徐々に消耗していくばかりで、ついに生き残りが百人を切るところまで追い込まれてしまった。
このままではただ絶滅するだけであること悟ったプロセアンは
コールドスリープを利用して今のリーパーの攻撃をやり過ごし、次のリーパー戦争に備えることを選んだ。
しかし、リーパーの攻撃によって施設はことごとく破壊されたうえ、洗脳され肉体を改造されたプロセアン(=コレクター)の襲撃によって計画は妨害されてしまう。
なんとかポッドを起動してコールドスリープに入るジャヴィックであったが、リーパーの攻撃によって施設の電力は遮断され、せいぜい一人分のポッドを起動するエネルギーしか残されていなかった。
こうして彼はたった一人で5万年もの長い時間を越え、次なる戦場へと旅立って行った。
長い眠りから目覚めたジャヴィックは1人の人間の兵士に出会う。
その人間、シェパード少佐との接触で再び銀河にリーパーが侵攻していることを知る。
リーパー打倒のために銀河を駆け巡るシェパードに協力することを承諾し、彼は死んでいった同胞たちのため、プロセアン最後の生き残りの使命を果たすためにノルマンディーに乗艦した。
レックス「ノルマンディーは戦艦じゃなくて、動物園じゃないかとたまに思うことがあるね」
以降はノルマンディーのフロア4の貨物室に住み、ノルマンディーの戦闘員としてシェパードと共に前線に立つ。
戦闘時以外ではシタデルに立ち寄った際に下船して観光に赴くことも。
アサリの母星であるセッシアの戦いに部隊メンバーとして連れていくと、プロセアンのVIに対して「私以外にも戦い続けている同胞がいたようだ」と言葉を洩らす。
そしてセッシアから撤退した後、
リアラと激しい口論を始める。
どうやらアサリがプロセアンの技術を一人占めしたお陰で地位を築いたことを煽ったらしい。
だがそれは故郷を壊滅させられて意気消沈していたリアラを彼なりに鼓舞しようとしていたようである。
パラゴンアクションでやり取りに介入した場合は煽るのを止め、リアラに対して「母星が陥落しようとも、アサリが一人でも生きていれば戦いは終わりではない」と説く。
地球での最終決戦ではノルマンディーの部隊メンバーたちとともに地球に降下する。
レックスが部下に戦意向上の演説をしている様子を見て、種族の異なる者たちがこの地球で結託している事を実感していた。
そしてシェパードと最後の一人であるプロセアンとして、そして戦友として最後の言葉を交わし、決戦へと赴く。
今までの会話の選択肢や、リアラとの「おしゃべり」に干渉したかなどで以下の4パターン3パターンに分かれる。
戦後は兵士から転職してリアラの執筆活動に協力し、ついでに平和になった銀河を観光したいとのこと。
出会った当初はリアラのことなど一匹の原始種族としか見ていなかったが、共闘や衝突を経て彼女に対してデレを見せ始めたのだろうか。
あまりにしつこいプロセアン博士の質問責めにジャヴィックの方が折れたのかもしれない
彼は生まれてから現代に至るまでずっとリーパーとの凄惨な戦争を見続けてきた。もしリーパーの打倒に成功し、その脅威がなくなったのならば、平和な銀河というものを見てみたいと考えているようだ。
そんな彼に対してシェパードはプロセアンを神のように崇めているハナーの星へ行けば、王様のような待遇を得られるだろうとハナーの下に身を寄せることを提案する。
- 仲間たちが眠るクロニアンネビュラへ墓参りに行き、自分も仲間に加わる
クロニアンネビュラはかつてジャヴィックが洗脳された仲間たちの喉をナイフで切り裂いて殺害した場所。
エコーシャードで過去の記憶を見た彼は、古傷として封印していた同胞たちの記憶に再び思いを馳せる。
唯一現代まで生き延びた、最後のプロセアンはリーパーの打倒によってその役目が終わることを実感していた…
・ザイードと共に銀河系を征服する
DLC「シタデル」でのパーティにおいてザイードと意気投合し、リーパーを追い払った後に共に銀河系を征服することを企んでいた。ジャヴィックも彼のことを「人間の皮を被ったプロセアン」と呼ぶほどに気に入った様子。
【戦闘能力】
プロセアン帝国の中で最後まで抵抗をし続けた精鋭部隊のメンバーだったことや、ナイフ一本で洗脳された同胞たちの攻撃を切り抜けたこと、そしてバイオティックの熟練者であることから歴代の部隊メンバーたちの中でも上位の戦闘能力を持っていると思われる。
だけど使用アビリティはパッとしないものばかりで、仲間キャラとしての使い勝手は歴代の部隊メンバーの中では中の下くらいなのは内緒。
ちなみに現代の人々が扱うバイオティックは青紫色だが、プロセアンのジャヴィックのバイオティックは明るい緑色をしている。
部隊メンバーとしてはアサルトライフルとピストルの2種類を使用する。
ジャヴィック加入時に入手できる、愛用の粒子ライフルを持たせてやろう。
あえてレヴナントやタイフーンなどの重火器を持たせてガンナーにするのもそれはそれで面白い絵面になるが。
アビリティは以下の通り。
バイオティックの炎で敵一体を燃やし,継続的にダメージを与える。
バリア、アーマー、シールド、HPの全てに効果があるがマルチのものと比べるとダメージが貧弱すぎるので、バイオティック爆発の仕込みにしか期待できない便利。
バイオティックのグレネードを投げる。
高威力だが数に限りがあるので、バンシーやアトラスといった大物相手やザコ敵の集団を一掃するときなど、ここぞというときに。
敵を宙に浮かせる。2のようにハスクを即死させることができなくなった。
HPにしか効果が無いので、効果範囲を上げて群がるザコを無力化するといった使い方をするべきか。
敵をバイオティックで持ち上げて地面に叩きつける。2ではミランダの隠しアビリティだった。HPにしか効果が(ry
ジャヴィック自身のHP/バリアやアビリティダメージなどを強化する。3の部隊メンバーの中では最大体力が3番目に高い。
【主な台詞】
- 「私は復讐の化身だ。死した種族の怒り。流れた血のために血を流させる。リーパーを根絶やしにすることでのみ、私の目的は達成される。他に存在意義はない」
- 「お前と私は同類だ…戦争という芸術家の意図する意匠からは逃れられない」
- 「敵にとって、絶望は最大の武器だ。奴らに使わせるな」
- 「あのアサリは私に質問ばかりする。話し方を教えたことを後悔してきたぞ」
- 「サラリアンの肝臓を食すなら室温が一番だ。生きたサラリアンならなお良い。恐怖が良いスパイスになる」
- 「マシーンの成熟か、有機生命体の混乱か…この銀河には、そのどちらかしか起こり得ない」
- 「私の時にはリーパーとの『最終決戦』などなかった。世紀の瞬間はもうすぐだぞ、少佐」
- 「感謝する、少佐…最後のプロセアンとして語ることができて光栄だった」
【余談】
- 実は三部作の部隊メンバーの中で唯一シェパードの名前を一度も読んだことがない。
初対面のときは「Human」と呼び、シェパードに訂正されて以降は最後まで「Commander」と呼んでいる。
- マルチプレイのプレイヤーキャラに覚醒コレクターがいる。彼らはリーパーの支配を免れ、変わり果てた姿もそのままに過去の記憶を取り戻してリーパーへの復讐を誓っているコレクターとのことだが、もしジャヴィックが彼らと遭遇していたらどんな反応をするだろうか…
- DLC「シタデル」で部隊メンバーを一人だけ連れて、とあるカジノに潜入するミッションがある。
一般客に紛れるために様々なアクションをして時間を潰すのだが、この時にダンスフロアで踊るとジャヴィックのダンスを拝むことができる。
普段は不遜で堅物の彼がノリノリで踊っている姿は必見である。
また他のキャラを連れていく場合は皆正装して行くが、彼だけは普段の戦闘服のままなので物凄く浮いている。
- また、シタデルのパーティではほろ酔いでシェパードのことを「コマンダァ〜」と気の抜けたトーンで呼んだり、ジャックにお触りしようとしてクソ野郎呼ばわりされたり、ザイードやレックスと共に戦争ごっこに興じるなど、このDLCの例外に漏れずネタが多い。
そして女性シェパードでフラグを立てればロマンスが可能である。
良項目を作るなら追記が一番だ。
生きた修正ならなお良い。編集が良いスパイスになる
最終更新:2024年09月23日 19:02