登録日:2020/11/03 Tue 13:58:03
更新日:2022/02/20 Sun 01:09:57
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【概要】
種族:クローガン
性別:男性
英語版CV:Steve Blum
グラントは
Mass Effectシリーズの登場人物で三部作の2と3に登場する。
クローガンのマッドサイエンティスト、ドクターオキアーによって生み出され、培養タンクで育てられたクローガンの
人造人間であり、歴史に名を遺したクローガンの猛者たちの遺伝子が組み込まれている。
「グラント」という名前は培養タンクから出た後に自称したもので、オキアーが名付けたものではない。
オキアーは独自の哲学に基づきジェノファージを克服すべくグラントを作り上げた。
初登場の2ではメインミッション「報告書:クローガンの司令官」をクリア後、ノルマンディー内でタンクから解放することで部隊メンバーとなる。
3では2で生存している場合のみ登場し
シェパードの味方となってくれるが、部隊メンバーにはならない。
【人物】
生粋のクローガンらしく豪胆で気性が荒い。加えて情緒が安定していなさそうな言動も所々に見られる。
タンク内で眠っている間に、タンクからの刷り込みによって様々な知識を得ており、その時に見たサラリアンやトゥーリアンの惨たらしい死体について楽しそうに話し、シェパードをドン引きさせることも。
クローガンのトゥーリアンに対する憎しみも受け継がれているようだが、ノルマンディークルーの
ギャレスに対してはそこまで悪い感情を持っていない様子。
見た目も他のクローガンと多少異なっており、頭部が鱗のようなものに覆われ、青い目をしている。
そして同胞のクローガンの中には人造人間ということからあまり快く思っていない者も多く、「プラスチックの塊」「試験管育ちの化け物」などと侮辱されることも少なくない。
【活躍】
■Mass Effect 2
ドクターオキアーの勧誘を目的に惑星コーラスへやってきたシェパード達によって、タンクごと
ノルマンディーに回収される。
タンクから解放されて目覚めた直後に目の前にいたシェパードに襲い掛かり、自身の名をグラントと決める。そしてシェパードに自分の上に立つ者ならば力を証明することを要求する。
シェパードはパラゴンの選択肢では、チームに加わればより強い敵と戦うことができると
上手いこと口車に乗せて説得し、レネゲイドの選択肢では自身に歯向かう者には容赦しない、と自分に従うことを強制させる。
グラントはシェパードの言うことに興味を持ち、その堂々とした言動からシェパードの強さを感じ取ったことで仲間になる。
惑星ホライゾンにおけるコレクターとの戦いの後、彼は身体が何かに疼くような謎の症状を訴え、クローガンの医者にかかりたいと要求してくる。
原因を突き止めるためにクローガンの母星トゥチャンカに赴き、族長となった
レックスに話を聞くとそれはクローガンが成人になる時期に見られる症状であると判明。
グラントはクローガンとしての本能に突き動かされ、通過の儀式を受けることを決意する。シェパードもアテントとして儀式に同行する。
儀式の内容はキーストーンの広場で、襲い掛かって来るトゥチャンカの原生生物の波状攻撃を最後まで生き延びること。
グラントとシェパードはこの儀式を生き延び、グラントは正式にアードノットクランの一員として成人となることができた。
コレクターとの決戦にも当然戦闘員として参戦する。しかし、ノルマンディーの強化を十分に行っていないとコレクター基地への上陸前に死亡する可能性もある。
コレクターの本拠地に上陸後は特に専門家としての出番は無いが、戦闘用員としてチームに貢献。
そしてメンバーの選定にミスをしなければ最後まで生き残り、無事に生還する。
またイルーシブマンにコレクター基地の保存を提案されたときには「敵から武器を奪えるなら喜んで使わせてもらう」と賛成していた。
■Mass Effect 3
辺境の惑星でラクナイの痕跡を調査中に消息不明となったクローガン部隊の捜索と調査のため派遣され、レックスの依頼で捜索に加わったシェパードと合流する。
このときには族長にアララクカンパニーという部隊の指揮官を任せられるほどに出世している。
彼によると、2の特攻任務の後はトゥチャンカに帰還し、クローガンとしての知識や経験を積んでいたようだ。
ラクナイの痕跡を見つけた洞窟の最深部ではリーパーに捕らえられた異形のラクナイクイーンを発見。
しかし、クイーンの暴走によってシェパードたちは洞窟内で大量の変異体ラクナイに囲まれてしまう。
そこでグラントは
自らが囮となって、シェパードのチームの脱出経路を開くことを提案する。
大量の変異体ラクナイの群れに向かってたった一人で特攻を仕掛け、次々と敵をなぎ倒していくが敵の数があまりにも多く、流石のグラントでも徐々に追い詰められていく。
武器を失い、敵の群れが休むことなく襲いかかって来る中で、グラントは渾身のタックルを食らわせ、敵もろとも奈落の底へと落下して死亡した。
…と思われたが、2で通過の儀式を経て成人となっていた場合はボロボロになりながらも生還。
生還した場合はしばらくの間シタデルの病院に入院し、ストーリーからはフェードアウト。戦闘資産にグラントが追加される。
地球での最終決戦までには完全に復活し、ノルマンディーが地球に帰還するよりも一足先に地球に上陸して戦闘準備をしていた。
そしてシェパードとの通信で最後の挨拶を交わし、部下と共に前線へと赴いていった。
エピローグではレックスと共にトゥチャンカに帰還し、英雄として多くの同胞たちに盛大に迎えられているシーンが描かれている。
その後は特に描写されていないが、アードノットクランの一員としてクローガンの再興に尽力していくだろう。
【戦闘能力】
クローガンの猛者たちの遺伝子が組み込まれており、そのパワーや戦闘センスが受け継がれている。
2のコレクターとの決戦で、最後の攻撃チームと防衛チームに分かれて戦うシーンでの防衛能力が腕利きの狙撃手の
ギャレス、ベテラン傭兵の
ザイードと共に最高レベルに設定されていることからもその強さが窺える。
ゲームの仲間キャラとしても強く、歴代の部隊メンバーと比較しても同族のレックスと並んで最高のタフさを持つ。
加えて使用武器がアサルトライフルとショットガンの二種類と火力も強く、アデプトやエンジニアなどの武器の火力が弱いシェパードでプレイしているときは非常に頼もしい。
また2ではアップグレードを頼むことで
専用武器M300クレイモアショットガンを使用できるようになる。
アビリティは以下の通り。
■アビリティ
衝撃波が炸裂する銃弾を一発ぶっ放す。ノックアウトできるのはHPの敵だけだが、バリアに対してある程度ダメージを与えることができるので、高難易度でも活躍が期待できる。
焼夷弾を装填する。ソルジャーなどの弾薬アビリティを持ったシェパードでプレイしているならば捨てても良いだろう。
一定期間グラントの防御力を大幅に上昇させる。元々のタフさに加えてさらに頑丈になるので、高難易度では必須となるだろう。
レベル4で防御力をさらに上げるか、効果時間を延長させるかはお好みで。
3ではアビリティの仕様が大幅に変更された。
グラント自身のHP/アーマーや体力回復速度などを強化する。2の部隊メンバー内では最大体力が最も高く、2における所謂タンクポジションとなる。
前述した3のDLCの戦闘シミュレーションで新たに追加されたアビリティ。普通の手榴弾を投げる。弾薬数は有限なので使い所に気を付けよう。
【主な台詞】
- 「俺はグラントだ。指図するなら力を示せ。俺を倒してみせろ」
- 「苦しみや死人を見ると心が『弱く』なる。俺は強いはずなのに。俺の体は数千の優秀な血を受け継いでいる。死んだ奴らは弱かった。奴らが強かったなら、俺は始めから必要ない」
- 「父とシェパードの名を汚しておいて、俺が強いとわかった途端に俺を認めるのか?勝手なことを言うな」
- 「やっと敵の顔が見えてきた。奴らを切り裂き、ぶっ倒すことを考えるのが楽しくて仕方ない」
- 「グラント、幸運を祈る」
「俺には武器がある。運などいらん」
- 「もうすぐできるよな?早くしないと料理人を食っちまうぞ」
【関連人物】
- ◎Dr.オキアー
「ならば、ジェノファージなど放っておけ!数千の屍を乗り越えて打ち勝つのが、クローガンの流儀だ」
「俺はクローガンを浄化する。これは治療ではない。新生だ。」
グラントを作り出したクローガンのウォーロード。グラントからは「父」と認識されている。
優秀な科学者でもあるがクローガンの間でさえ危険人物として知られているらしく、彼の名を聞いたレックスは「懐かしいが、憎らしい名だ」と零していた。
ブルーサンズの傭兵ジェドアと契約し、惑星コーラスで多数の培養クローガンを製造していたが、培養クローガンの出来栄えに不満を持ったジェドアによって殺されてしまった。。
またジェドアに渡した以外にコレクターにも大勢のクローガンを売り渡し、見返りに技術支援を受けていたらしい。そうして得た技術は全てグラントに注ぎ込んだとのこと。
彼がそうまでして研究を続けた理由はもちろんジェノファージを克服するためなのだが、その方法論は「ジェノファージがあって尚止められない域までクローガンという種族全体を強くする」というある意味で脳筋の極みじみたものだった。
- ◎タンク育ちのクローガン
「俺は欠陥品だが、目的がある。だから待つ。呼ばれるのを、開放されるのを」
シェパードが惑星コーラスで遭遇した無数の培養クローガンのうち、敵対せず会話が可能だった個体。遭遇時はブルーサンズと戦っていた。
オキアーが「失敗作」とした個体で、グラントの兄弟分と言える。シェパードに出会った時点でタンクから出されて1週間程度と推測されたが、グラント同様タンク内で教育を受けていたためすぐに言葉を話し、戦うことができた模様。
オキアーにラボへ続く通路を守るよう命じられていたようだが、シェパードには他の傭兵たちと違うものを感じたらしく道を開き、ラボの位置を教えてくれた。
【余談】
- Mass effect 2の公式シネマティックトレーラーにも登場している。
このトレーラーではタンクに入っておらず、単独でトゥチャンカの巨大な原生生物を狩る姿や、惑星ホライゾンでシェパード&セインの二人と共にコレクターと戦っている姿が描かれている。
- 見た目はゴツイが、仕草や言動に愛嬌があって可愛らしいと評判。
特に3のあるシーンでシェパードに送信したメールの内容は、プレイヤーの口元が歪むような面白いものとなっている。
これらのことから一部のファンの間ではペットやらマスコットキャラクター扱いされることも。
- DLC「シタデル」のイベントでは問題を起こしてC-secにラーメン屋の前で捕らえられている。
話を聞くと、どうやら病院で療養中に”誕生日パーティ”と称して見舞いに来た分隊の仲間と酒を飲んだ挙げ句彼らの手引きで病院の窓を派手にぶち破り、ロープ降下に失敗して叫びながら落下して脱走し、行政区の記念像によじ登って騒いでいたらしい。
そこをC-secに見つかり、火炎瓶を投げつけてパトカーを奪って逃走していたところ、ラーメン屋に激突したようだ。
そして捕らえられて現在に至るわけだが、目の前に爆発炎上したパトカーがある状態でシェパードに一連の経緯を話していた。
その後シェパードが身分を保証し被害を弁償したことによって逮捕されずに済み、無事に解放されたが、話の内容のアホらしさや炎上したパトカーの目の前で会話をするシュールさなど、更にマスコットキャラクター化を推し進めてしまった。
- 2のシタデルでラーメンを見たときは「ミミズの死体が汁に浸かっている」などと言い、嫌そうにしていた。
しかし、3では上記の騒動の中でどさくさに紛れてラーメンを食べてみたらしく、ピリ辛のものを気に入っていた。
- パーティーでは同族の大先輩のレックスとの絡みが多い他、EDIやトレイナーと共に調理やカクテル作りなどで盛り上がっている。
またパーティー会場である高級マンションの一室の門番もやっている。
どこでパーティーのことを聞きつけてきたのか一般市民がパーティーに入り込もうとしているのをインターホンのモニター越しに門前払いしていた。
「シェパードにはヴォルスのシェビーなんて異母兄弟はいないぞ。帰れ」
件名なし
送信者:グラント
いいこうもくだった。おまえにはきこえないだろうが、あららくぶんたいに、しぇぱー、しぇぱー、と、こーるさせた。おまえのなまえだ。おれのこうもくがりょうこうもくになるように、みんなでへんしゅうしながらな。
ついき・しゅうせいはさいこうだ!おまえ、どこにいる?
しぇぱー、しぇぱー、しぇぱー!!!
- 立て乙。主人公の戦友にして息子のようなエイリアンですよね -- 名無しさん (2020-11-03 16:37:20)
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最終更新:2022年02月20日 01:09