登録日:2021/07/18 Sun 00:41:16
更新日:2025/01/01 Wed 07:51:34
所要時間:約 11 分で読めます
【概要】
種族:人間
性別:
女性
英語版CV:Courtenay Taylor
Mass Effectシリーズの登場人物。ME2とME3に登場する。
3では
グラントや
カスミと同様に2で生存した場合のみ登場し、ノルマンディークルーにはならないがシェパード達に協力してくれる。
宇宙収容所「パーガトリー」にて冷凍刑に処されていた囚人だったが、イルーシブマンの手引きによって釈放され、以降は
シェパード達と共に戦う仲間となる。
【人物】
坊主頭にほぼ上裸というイカれたファッションに加えてジャックという名前だがれっきとした女性。
本人によると、大物を殺したときやムショでお勤めをしたときの記念としてタトゥーを入れたとのことだが、なんとなく気分で入れる事もあったらしい。
また坊主頭はカルト集団に属していた頃の名残だという。
元々は
サーベラスが最強のバイオティックを生み出すため、
「サブジェクトゼロ」のコードネームを与えた強化人間であった。
物心つく前からサーベラスによって無理矢理人体実験や改造手術を繰り返し行われており、これらの経験が影響しているのか、何に対しても暴力的で非常に情緒不安定である。
また信頼していた仲間たちから裏切られた過去があるらしく、人間不信に陥っていると思しき言動も見せる。
強力なバイオティック能力も相まって、クセの強い部隊メンバーの中でもぶっちぎりの危険人物として扱われていた。
しかしME3では教師になり、別人のように明るい人物となっている。
頭髪も坊主頭から
モヒカンとポニーテールを合わせた髪型になり、顔つきも凛々しくなるなど、見た目からもあまり闇を感じられなくなっている。
口の悪さや不良気質は若干残っているものの、姉御肌の良き大人として生徒たちからも慕われているようで、以前のような凶暴性や情緒の不安定さは全くと言っていいほど見られなくなった。
教師という職業が性に合っていたようで、シェパードからも生き生きしていると言われるほどである。
【来歴】
生まれて間もない頃にサーベラスに拉致され、物心つく前から強力なバイオティックを発現させる人体実験のモルモットにされた。
常に監視されている独房に一人閉じ込められ、毎日のように過酷な人体改造手術をされたり怪しい薬を服用させられた。
まだ幼かった彼女はただ泣き叫ぶ事しかできず、独房に置かれている机が唯一の友達であったという。
ときには他の被験体である子供たちと殺し合いをさせられていたが、ジャックにとって殺し合いの時間は唯一の自由時間のようなものだったという。
そしてジャックが施設に入れられてから何年もの時が経ったある日、被験者として囚われていた者たちが暴動を起こし、サーベラスの研究員を次々と打ち倒していくという事件が起きる。
このチャンスを見逃さなかったジャックは騒ぎに乗じて脱走し、惑星プラジアのサーベラスの施設から脱出した。
その後は様々な犯罪組織を渡り歩き、数えきれないほどの犯罪行為を繰り返してきたが、最終的に宇宙収容所のパーガトリーに囚われることとなった。
【活躍】
〈ME2〉
○囚人
シェパード達はジャックという名の囚人を味方につけるため、宇宙収容所パーガトリーへと向かう。
イルーシブマンが所長と既に取引を終えているため、ジャックを引き取るだけのはずだったが、所長が「シェパードを捕らえて奴隷組織に売る方が儲かる」として反逆し、武装した看守たちが襲い掛かってくる。
看守たちを退けながらコントロールルームへたどり着いた一行はジャックの牢獄を解放し、彼女を解き放つ。
しかし目覚めたジャックは早速警備ロボを破壊し、どこかへ姿を消してしまった。
シェパード達は彼女の後を追うために先を急ぐことに。
ジャックがそこら中で暴れまわったせいでパーガトリーは所々で爆発・炎上し、宇宙の塵になるのも時間の問題であった。
所長を片付け、ドックにいたジャックを発見したシェパードは行く当ての無い彼女をノルマンディーに乗せてやると誘う。
サーベラスに恨みを持つジャックはシェパードを拒絶するが、パーガトリーからの脱出方法を持っていない彼女は
ノルマンディーに乗船することを渋々承諾する。
そしてサーベラスの情報を彼女に開示することを条件に、部隊メンバーとしてシェパードに協力するようになる。
○サブジェクトゼロ
コレクターとの戦いが激化していくなか、ジャックは昔の記憶に悩まされていた。
この過去と決別するため、かつて自分が囚われていたサーベラスの研究施設がある惑星プラジアに向かうようにシェパードに依頼する。
惑星プラジアに着いた一行は、施設に残されていた通信ログやジャックの記憶を辿りながら施設の奥へと進んでいく。
とあるログの情報から、ジャックを最強のバイオティックとして生かすために行われた実験によって大勢の被験者が犠牲になったことを知る。
そしてジャックのいた独房があるエリアの前で、たむろっていた先客の傭兵たちと遭遇する。
どうやらここにくるまでに交戦したならず者たちもこの傭兵の一員だったらしい。
傭兵の通信から察するに、アラッシュという人物に雇われて金目の物を集めにきたようである。
シェパード達は襲い掛かってくる傭兵を片付け、ついにジャックが囚われていた独房にたどり着く。
するとそこには一人の男がいた。
男の名はアラッシュ。ジャックと同じようにここに囚われていた被験者の生き残りだという。
この男も過去の記憶に捕らわれているようで、この研究所を再興させてバイオティックの秘密を解き明かすなどと訳の分からない事を言っている。
ジャックはこの男を始末、または追い出し、独房を最後に見て回ることにした。
そして独房を一通り見て回った一行は施設から脱出し、施設を特大の
爆弾で跡形もなく吹っ飛ばした。
○特攻任務
ノルマンディーを強化していないと上陸前に死亡する。
上陸後の作戦会議で別動隊のリーダーに立候補した
ミランダに対し、
「チアリーダーに指図されるのはごめんだ」と反抗的な態度を見せる。
でもシェパードの言う事なら聞いてくれるので、シェパードがミランダをリーダーに選定してもそれ以上文句は言わない。
上陸後はバイオティックの
バリア担当として活躍し、別動隊のエスコートに成功する。
銃撃戦は苦手で最後の防衛戦ではあまり活躍できないが、過去の決別をきっちりと済ませていれば最後まで生き延びる。
イルーシブマンによるコレクター基地保存の提案には反対の意志を示していた。
〈ME3〉
○グリソムアカデミーの救難信号
特殊な能力を持った若者を指導するグリソムアカデミーという学校から、サーベラスの襲撃を受けているという救難信号をキャッチしたノルマンディーは彼らの救出に向かう。
理事長のサンダースから教師が一人でサーベラスに応戦していることを聞き、その教師と生徒たちがいる大広間へ向かった一行。
そこで出会った教師はなんと別人のように成長したジャックであった。
ファッションセンスは相変わらずだが
「サーベラスを信用するなって何回言えば分かるんだよ!」
挨拶代わりにシェパードをひっぱたき、激昂する。
どうやらジャックはシェパードと共に特攻任務を生き延び、その活躍が地球連合に評価されたことでグリソムアカデミーの教師として雇われたのだという。
ME2で共闘したメンバーを連れているとそれに関しても言及される。
その後は生徒たちと共にシェパードの部隊を援護し、全員無事に脱出に成功。
脱出したシャトルの中ではシェパードが生徒たちに対し、今後前線で戦わせるか、後方支援の任務に就けるかを指示する。
シェパードがどちらの指示を出してもそれに賛成し、戦闘資産にジャックが追加される。
グリソムアカデミーの戦いからしばらくすると、シタデルのバーに来るようにメールで誘ってくる。
バーに行き、ジャックと話すと生徒たちの近況を教えてもらえる。
そして休暇ということでダンスフロアに赴き、一般市民に紛れてシェパードとダンスを始める。
このイベント終了後は物語から一旦フェードアウトする。
○シタデル:パーティー
パーティーを開く前に戦闘シミュレーションで遊ばないかと誘ってくる。
サーベラスを相手に戦い、男性シェパードでロマンスをしていた場合は爆散するアトラスを背景に熱い抱擁とキスを交わす。
戦闘シミュレーションで遊んだ後はシェパードのマンションを訪問する。
マンションには彼女のペットである、生まれつきバイオティックを持ったヴァレンを連れてくる。
そのヴァレンにゼロと名付けてとても可愛がっている様子で、ME2の頃から別人のように成長したジャックの姿を見ることができる。
その後は歴代メンバーたちと同様にパーティーに参加。
ジェームズのタトゥーを見たり、仲が悪かったミランダと絡んでいる他、お触りしようとした
ジャヴィックを
コレクター似のクソ野郎呼ばわりしていた。
そしてダンスタイムでは他の面々と一緒にダンスをしているが、彼女は
わざわざテーブルの上に乗り、ノリノリでセクシーダンスを踊っていた。
○地球での決戦
地球での最終決戦にも連合の一員として参戦。
強力なバイオティックを武器に多くのリーパーの軍勢を打ち倒し、味方兵を救援していた。
そして最後の通信では「目にもの見せてやれ」とシェパードにエールを送った。
エピローグでは多くの生徒たちを指導している様子が描かれ、戦後もバイオティックの教師を続けているようである。
しかしグリソムアカデミーの生徒たちを前線に送り込むように選択した場合、生徒たちは全員戦死し、ジャックが一人で彼らの墓参りをしている様子が描かれる。
【戦闘能力】
幼少期から繰り返し行われた人体実験により、バイオティックは歴代メンバー内で最強格であるジャスティカの
サマラと同等の力を持っており、バイオティックだけで考えれば地球人最強と言っても過言ではない。
しかし銃の扱いには慣れていないようで、純粋な銃撃戦の戦闘能力は、戦闘が本業でない
カスミや
モーディンと同レベルである。
仲間キャラとしては、はっきり言って微妙。
使用武器はショットガンとピストルで火力はあまり頼りにならない。
アビリティに関しても、ME2仕様のショックウェーブは使い勝手が悪く、プルもHPにしか効果が無く優先度は低いアビリティである。
だがワープショットによるチームの大幅な火力アップが期待できるので、ほとんど良いとこ無しの
劣化グラントよりかはマシだろうか…
〈アビリティ一覧〉
バイオティックの衝撃波を直線上に連続で発生させる。地形に沿って飛んでいく上に弾速も遅く、HPにしか効果が無いと、どうにも使いにくいアビリティ。敵に使われるとめちゃくちゃウザい技なのに。
ME3では地形を無視して真っ直ぐに飛ぶようになり、弾速も若干早くなった。
更にバイオティックコンボの起爆に使えることから、いくらか使い勝手の良いアビリティとなった。
バイオティックで敵を浮遊させる。ハスクを即死させられるが効果があるのはHPに対してのみ。
ジャックのHP・バリアやアビリティのリチャージ速度を強化する。
バイオティックのパワーを付与したエネルギー弾を装填する。ほぼ全ての敵に対して効果大であることから、弾薬アビリティの中では最も万能と言える。
レベル4でワープショットを選択し、部隊の火力を底上げするのがベストか。
ME3の戦闘シミュレーションで追加。
バイオティックのエネルギー弾を放つ。
バイオティックコンボに最適。
【主な台詞】
- 「奴らからはずっと追われている。でももうすぐあたしが追う側になる」
- 「なぜ殺す事にこだわる?」
「他人が死ねば、あたしが生き延びるチャンスが増える。それだけ」
- 「他人を近づけすぎると、それだけ無防備になる。孤独でも生きてれば文句はない」
- 「あんたには分からないさ。ゴミみたいな過去に付きまとわれていると、自分が自分で分からなくなるんだ」
- 「脱走したときにここを通った。戦っていたら天井の割れ目から光が見えたんだ。死にそうになって命乞いをする看守の後ろに自由が広がっていた」
- 「このテーブルだけが友達だった。よく下に隠れて泣いていた」
- 「簡単に消せる過去なんて無い。耐えるしかないさ。人生、そんなもんだよ」
- 「あたしには家族がいなかった。あいつらには……あいつらに手を出す奴はあたしがぶっ殺す」
- 「あんたの無謀な部隊のお陰で仲間ってもんが少しは分かったかな……ありがと」
【関連人物】
ジャックと同様にサーベラスの実験体として囚われていた男。バタリアンの奴隷組織に売り飛ばされてきたらしい。
施設内で暴動を起こし、それに乗じてジャックが暴走して脱走したときの事件で奇跡的に生きていた唯一の生存者。
ジャックがシェパード達と共にプラジアの研究所を訪れるよりも前に研究所に住み着き、傭兵を雇って悪巧みしていた。
最終的にジャックに始末されるか、見逃してもらって何処かへと姿を消す。
ジャックに見逃してもらった場合は3で名前だけニュースに出てくる。
そのニュースによるとプラジアから流れ着いたある植民地にて、リーパーの軍勢を相手にたった一人で立ち向かい、民間人が避難するまでの時間を稼いでいたとのこと。
最終的にリーパーの軍勢に制圧されたようだが、彼の行動によって多くの民間人の命が救われたと報道された。
ジャックと再会したことをきっかけに、最後の最後で彼自身にも何か心境の変化があったのかもしれない。
【余談】
ME3でグリソムアカデミーへ救助に向かわなかった場合、ジャックはサーベラスに捕まってしまう。
そしてサーベラスの手によって再び改造されてしまい、終盤のサーベラス基地にてザコ敵の一体として登場する。
ME2で共闘した仲間を連れている場合は「さっきの敵はジャックだった」と言及される。
同ミッションにリアラ(共にシャドウブローカーを倒した)&
ジャヴィックを連れて行くと、リアラから彼女の本当のファーストネームは「ジェニファー」だと告げられる。
ふざけた真似をした項目には、いつも正しい追記・修正をする。
あんたも覚えておいた方がいいかもね。
- 元ヤンどころか元重犯罪者の教師とか色々ツッコミどころあるけど、しっかり教師してるのがすごい。 -- 名無しさん (2021-07-25 01:11:02)
最終更新:2025年01月01日 07:51