アン・イシュワルダ

登録日:2021/01/04 Mon 23:48:18
更新日:2025/02/23 Sun 07:46:52
所要時間:約 8 分で読めます





※本項目は『モンスターハンターワールド:アイスボーン』におけるネタバレを含みます。





























導きの歌

達成目標:任務の達成

依頼者:フィールドマスター
ついに「大いなる存在」の元に行く時がきたわ。
どうか、あたしの代わりに全てを見てきて。
あんたにしかできない事だから。



概要


別名:地啼龍
種別:古龍種
BGM:大地の唄への震慄

モンスターハンター』シリーズに登場するモンスターの一種。
MHWorldの超大型拡張コンテンツ『アイスボーン』(MHW:I)のストーリーの最後に登場する所謂ラスボスモンスター。

ストーリー内で発生していた謎の「歌」のような音とそれに伴って発生する生態系の異常や地殻変動の元凶。
しかし、その存在は文献はおろか目撃情報すら皆無に等しく、フィールドマスターの師匠がかつて残した文献に「大いなる存在」とのみ記載があるのみだった。

調査の結果、地脈の流れの延長線上に未発見の孤島があることが判明。
ハンターはその孤島「淵源の孤島」へと調査へ赴くこととなる。
その場に現れたネルギガンテの特殊個体「悉くを殲ぼすネルギガンテ」と一戦を交え、これを下した後についに姿を表す。
上述した経緯から、任務クエスト「収束の地」達成後におけるゼノ・ジーヴァと同様、討伐するまでは「???」表記であり、「アン・イシュワルダ」という名前もクリア後に命名される形で明かされる。

その姿はゼノ・ジーヴァマガラ系の骨格のゴーレムといったような見た目で、翼は手のひらの様にも見える異様な形状となっている。
翼から地盤を崩して液状化させるほどの振動を放つことができ、これによって地脈を経由して生態系の異常や地殻変動を引き起こしていた。
同時に鳴り響いていた「歌」のようにも聞こえる音の正体も、振動によって発生する音が「歌」のように聞こえるというもの。

戦闘においてもその能力を多用し、地面を液状化させて足場を奪うと同時に振動で足場を爆発させて攻撃に転用させたり巨体ながら地中に潜ったりといった器用さを見せる。
液状化させた足場は水場・深雪適応スキルがあれば足を取られずに移動できる。爆発時には範囲内に振動(小)が発生するため耐震もあるとより安全。

また、見た目に違わず一撃一撃の火力が高く、肉質自体も頭や胴体といった弱点部位は硬めとなっている。

さらには、スリンガーを使って吹っ飛ばして壁に追突させても、怯むのみでダウンはしないという驚異的なタフさを見せてくる。
しかし、その巨体故かマップに表示された地点に追突させると落石が発生させることができ、大ダメージを与えた上でダウンさせることが可能。

攻撃の中で最も危険なのは翼を地面につけて突進してくる攻撃。
範囲が非常に広い上にダメージも大きく、何度か折り返して複数回繰り出してくるため事故死しがち。







部位破壊した亀裂の奥に
なにか見えるような…











概要2


BGM(形態変化後):一幻華


もちろんマスターランクのMHW:Iのラスボスがこんなもので終わるはずがない。
しばらくすると上述した不穏な台詞を受付嬢が言い始め、その後もダメージを与えると甲殻が崩れ始める。
朧気に姿が見える中、周囲の岩盤とハンターもろとも甲殻…否それに見えていたものを吹き飛ばし真の姿が露となる。

その姿は、岩に包まれていた頃と比べスマートな身体を持ち、白を中心に要所要所が黄色や紫に染まった、花のようにも見える複雑な形状の甲殻を持つ目を閉ざした龍。
岩に包まれていた頃には手のひらに見えていた翼は翼膜を失ったようにも巨大な爪のようにも見える形状をしている。
戦闘においても実際に爪のように地面を引っ掻いてハンターを薙ぎ払ったりしてくる。

この姿になった後は振動を操る能力をフルに活用し、翼の先端をまるで銃口のように扱い細い振動波を自在に打ち込んでくる。
見た目的にはアカムトルムのソニックブラストをまんま細くしたような感じである。
かなり小回りが利くようで一本一本をバラバラに薙ぎ払ったり、隙を埋めるように一発だけ撃ち込んだりしてくる。

さらに、細かい振動波だけではなく複数の先端から振動波を収束させて強力な振動波に変えて撃ち込んでくる。
この攻撃は特に吹き飛ばされた場合などに頻繁に使ってくるため、起き攻めされたり気絶時の追撃に使われて即死したりとかなり危険。

この形態になった後も形態変化前と同様に落石のギミックは存在するのだが、
戦法の関係で固定砲台に徹してあまり動かない上に振動波で破壊してしまうため狙うのが難しい。
また、後述する部位破壊狙いの場合にも無駄に体力を削ってしまうためあまり推奨されない。

更にダメージを与えていくと閉じていた瞳…慈眼とも呼ばれるそれが開かれ、更に攻撃が激しくなる。
この慈眼、名前に反してギョロッとしていてかなり不気味。
しかも、どこから見てもカメラの中央…すなわちプレイヤーカメラの側を常に睨んでいるように見える

慈眼が開かれた後は形態変化前のように翼を地面に突き刺して地面を液状化させて足場を奪いつつ爆破する攻撃を使用。
さらに最大の大技「入滅蓮華劫珠砲」(にゅうめつれんげこうじゅほう)が解禁される。
地面に潜行して移動後、巨大な振動波の球をチャージして投げつけフィールドの大半を巻き込む大爆発を起こす。

威力が非常に高く防御力次第では即死もあり得る破壊力に加えて、フィールドの端にいるかアン・イシュワルダの懐に潜り込まなければまず当たるレベルの極悪範囲を持つため、潜航する動作を見せた際にはすぐに退避に移れるようにしたい。
また、振動波の球を投げつけた直後から次の動作に移行するため追撃にも要注意。

部位破壊では珍しく尻尾が切断どころか破壊すらできないようになっており、代わりに顔が二段階破壊で頭殻が剥がれ落ちて剥ぎ取れる。
しかし、頭を狙いやすい前方はアン・イシュワルダの攻撃の多くの危険地帯となっており狙うのも一苦労。
加えて部位耐久値も非常に高く、任務やフリークエストの個体は破壊王Lv3を付けた上で頭部に攻撃を集中しなければ破壊する前に討伐してしまう事も往々にしてある。
素材の一つである地啼龍の慈眼殻は破壊報酬かこの剥ぎ取りでしか入手できず、玉系のレア素材である「地啼龍の顕玉」以上のストッパーとなり得る。
現在では基本報酬に慈眼殻や顕玉が並ぶことがある他、頭部の部位破壊も多少やりやすくなっているイベントクエストが配信されているので、素材が欲しい時はそちらを利用するといい。

冥灯龍と違って、乗り状態に移行することができる。
ただし、能動的に乗るには片手剣かランスか操虫棍を使うか、滑空の装衣を着てクラッチ→そのまま降りて滑空中に武器攻撃のどちらかでなければできない。
乗るだけでも厳しいのだが、乗った後もほぼ全ての行動で容赦なくスタミナを削りに来るため、スリンガー爆発弾などを装填していない場合フィニッシュまで持ち込むのは困難を極める。

装備

武器は竜骨から派生し、仏教用語を用いた名前となっており(四文字熟語)-(二文字熟語)-といった形式。
例えば狩猟笛は徳を積んだ後に辿り着ける所謂天国である「極楽浄土」と功徳を積むことを表す「華厳」をあわせて「極楽浄土-華厳-」といった具合である。
性能は共通で高い物理火力を持ち、剣士であれば素でも白を持ち匠次第で紫も出る切れ味、属性解放で出現する高めの龍属性と龍封力:大を持つ。
ガンナーの場合もボウガンは単発自動装填や対応弾が共に優秀とラスボス武器らしい高水準。

防具のアンガルダシリーズは法具をイメージしたデザインに腰部分に翼を思わせる細い布がついたもの。αではアン・イシュワルダを模したような仮面を被る。

素材に上述した慈眼殻や他のモンスターの天鱗や大竜玉などを要求するだけあってシリーズスキルの「大地縫纏」「真・大地縫纏」はかなり強力。
4部位装備の「大地縫纏」の段階で「耐震Lv3・風圧耐性Lv3・耳栓Lv3・ひるみ無効」が常時発動するというとんでもない性能となっており、フル装備の「真・大地縫纏」では耳栓がLv.5となり風圧に至っては風圧完全無効となる。

ただし、隠れた特性として「いずれかの効果が発動するたびに、装衣の効果時間が減少する」というものがあり、防護スキルが有効な強敵ほど装衣が扱いづらくなるという大きな欠点がある。
また、効果の大半が被っている「不動の装衣」は上述した特性を抜きにしても非常に相性が悪い。

余談

見た目や大技や武器の名前からしてモチーフは「蓮の花」「仏教およびヒンドゥー教」と思われる。
蓮は仏教においては極楽に咲く花とされており、ヒンドゥー教においても聖なる花や神性なシンボルとして用いられている。


















「来い!大自然!」



ストーリーにおいては一度倒したと思われた後に調査団の一行が合流。
各々がハンターの無事を祝い「大いなる存在」の正体に驚く中、なんと再び息を吹き返す。
身体を起こし一行を睨みつけるアン・イシュワルダを前に、各々が武器を構え大団長の上記の台詞と共に最後の戦い

…と思われた矢先、前哨戦で同じく倒されたかに見えていた「悉くを殲ぼすネルギガンテ」が現れる。
ネルギガンテは体格の差を物ともせず空中から飛びかかって、その巨体を押し倒し喰らいつく
そして、抵抗も虚しく渾身の一撃をまともに受けたアン・イシュワルダはそのまま沈黙

一行が警戒しながら見守る中、ネルギガンテは勝ち誇ったように咆哮した後に一行を睨みつけ不利を悟ったのか、はたまた用が済んだのかいずれにせよ襲いかかることはせず飛び去っていった。

この一件からエンディングでは古龍を喰らうという一見不自然にも思える生態を持つネルギガンテという存在は、アン・イシュワルダのように生態系を破壊するモンスターが現れても、それを修復しようとする自然の「自浄作用」の一環なのではないかという考察を聞くことが出来る。

そして、「調査団の活動自体もその自浄作用の一環だったのかもしれない」という冗談めかした言葉でMHW:Iのメインストーリーは締めくくられる。



追記・修正は自然とともに狩りながらお願いします。

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最終更新:2025年02月23日 07:46