主人公(原神)

登録日:2021/01/17 Sun 21:55:14
更新日:2025/03/31 Mon 11:17:25
所要時間:約10分で読めます






やるべきことは、まだまだたくさんある。



この項目では、オープンワールドRPG『原神』の主人公について解説していく。

概要

まず、本作のゲーム開始時にはムービーが流れる。そのムービーの途中でどちらかの性別を選び…という流れになる。

どちらか一方を選ぶと、ムービーが再開し、選ばれなかった方が消息不明となり、もう一方が主人公として片割れを探しにいく…というのが原神のざっくりとしたあらすじ
このストーリーに忠実な仕様として、今のところ後で性別を変えることはできないため注意が必要。

プレイヤーの任意で性別を選べて名前を変えることができるためか、他のキャラやNPCからは主に「旅人」と呼ばれている。公式からのメールでも宛名は「旅人さん」となっている。
一応デフォルトネームが設定されており男主人公は「」、女主人公は「」。本項目でもこの名前を使用する。

CVはそれぞれ堀江瞬と悠木碧

ストーリー

兄妹で様々な世界を巡り、本作の舞台となる幻想世界「テイワット」を立ち去ろうとしたところ、「天理の調停者」という存在の強襲に遭い、応戦するも力及ばず敗れ、離れ離れとなってしまう。
主人公となった片割れは、生き別れとなった肉親を探してテイワットに留まることとなり、本編開始の2ヶ月前に釣り上げた知り合ったパイモンと共に七柱の神々の元を訪れる旅をしている。

というように冒頭でしれっと語られるが、数多の世界を巡る旅人であり、テイワットはそのうちの一つにすぎないという、作中において極めてイレギュラーな存在であり、それ故の特殊な性質も有している。

人物


それぞれの外見・相違点


やや小柄で、長い金色の髪を後ろの方で三つ編みにしてまとめている。頭頂部からはアホ毛がぴょこっと飛び出している。服装はかなりの軽装で、黒を基調とした服の上に先端に水晶玉と思しき何かがついた白いマフラーのようなものを首に巻いている。
あと何故かへそのあたりを露出させている。寒そうである
一人称は「俺」。

こちらも小柄で、肩にかかるくらいの長さの金髪と白い花の髪飾りが特徴的。服装はやはり軽装で、兄とは対照的に、白を基調としたスカートの短いオフショルダードレス。後ろからは羽のような布が2本垂れ下がっており、先端にはガラス玉のような装飾が付いている。兄よりは多少マシだがやはり寒そうである
一人称は「私」。

ちなみに2人はお互いのことを名前で呼び捨てにするが、蛍は本人がいない時は空を「お兄ちゃん」と呼ぶ。か、可愛い…。

性格

RPGによくある無口系主人公とは言っても、会話の選択肢という形で喋るし、フィールド上での台詞や重要な局面のムービーではボイスもあり、特段無口キャラというわけではない。
基本的には人の頼みは断れないお人好し…なのだが、アンバーからパイモンの事を聞かれた際に本人の目の前で「非常食だ」と答えたり、スクロースから龍災を退けたあの伝説の旅人なのかと聞かれたときには「記念にサインしてあげる」と言ったりするなど、なかなか愉快でイイ性格をしており、思ったことは率直に口に出す事も多い。某銀河打者ほど言動がぶっ飛んではいないが
ただ、お調子者のパイモンをたしなめる事が多い一方で自身も調子に乗りやすいようで、魔神任務第二章第一幕の序盤において、稲妻の一般人達からお使いを頼まれる中やたら偉そうな言い方が目立ち始め、
その後稲妻の社奉行で神里家の令嬢である綾華から目狩り令廃止に協力してほしいと頼まれたときは「自分の目的は肉親の手がかりを得るために神に会うことであり、そちらの情勢に関わるつもりはない(要約)」とやはりやや上から目線な態度での趣旨の発言をしている。
これは恐らくストーリ的にも少し前にモンドと璃月、二つの国を救い英雄扱いされた実績から増長していたためだと思われる。
*1
また各所の描写から、世界に深入りしないようにしているのがうかがえるシーンも散見される。数多の世界を旅をする経歴上もしかすると、あまりテイワットに長居するつもりはないのかもしれない。
一方で、宵宮の伝説任務では「ゴールだけを目指して走っていると道中の出会いや感動を無駄にしてしまう」という言葉を気に留めており、彼女が「全てが終わったら稲妻を家と思って欲しい」という言葉には意外にも前向きな返事をしているなど徐々に考えを変えつつある可能性もある。

戦闘能力


劇中において


テイワットには元素力という概念があり、神の目という外付けの魔力器官がなければ扱うことができないが、この世界の人間ではないためか神の目なしでも元素を自力で扱うことができる上、各地の七天神像と共鳴することで、その元素を扱えるようになるという、この世界の常識を無視した行為が可能。
七天神像の力を受けているという設定から、それぞれの元素の使用技はどことなく元の七神を連想させるようなものが多い。

公子戦のムービーにおいて、それまでに獲得した風と岩の元素を同時に操ることもできている。ムービーじゃなくても使わせてください。
元素抜きの素の戦闘力もかなりのもので、大陸の中でも屈指の実力者である執行官『公子』とある程度正面からでもやりあえるほどの実力を持つ。
一方で雷電将軍との初戦では大敗を喫していたり、召使相手には負けていたりと主人公補正も無敵とはいえないようである。
総合すると、テイワットの一般的な神の目所持者と同等もしくは上回る戦闘力を有していると言える。

ゲーム中の性能


前述の通り、各国にある回復ポイント兼ワープポイントである七天神像に触れることで「対応する元素を使うバージョン」が使用可能になる。
そのため、新しい国が解放される度に主人公のバリエーションが増えていく。ver5.3の時点で使えるのは風元素・岩元素・雷元素・草元素・水元素・炎元素の6つ。
レベルや装備の状態は共有するが、天賦や命ノ星座の強化はそれぞれ独自に行う必要がある。
命ノ星座は攻略を進めて入手できる各元素の主人公専用のアイテムを用いるため、課金の多寡に影響されず、リソースの配分もあまり考えずに凸を進められるのは嬉しい点。

つまり本編ストーリーにあたる「魔神任務」を進めるごとに解禁されていく……というと語弊があり、
「その地域の七天神像に触れる」という行動さえすればいいので、オープンワールドの性質上、ストーリーの進行を無視して先の地域に進入し、解禁を済ませてしまうことも可能
ただし、鎖国されている稲妻にはストーリーを無視して進入できない仕様となっており、炎元素はストーリー進行そのものに解禁が紐づいているため、不法解禁できるのは雷・炎を除いて岩と草と水になる。

使用武器は片手剣。
全体的なステータスや倍率は可もなく不可もなくといったところで、レベル上限突破ボーナスは攻撃力。
通常攻撃の動作は共通*2で、扱いやすいが強みはない。
一方、元素スキル・元素爆発は優秀なものが多い。
メインで動かすキャラは別に用意して、そのキャラと入れ替わってスキルや爆発を放っていくサブユニットとしての適性が高い傾向があり、
主人公を効率的に運用できる=原神というゲームの立ち回りを理解していると言える、ある種の模範的なキャラと言えるだろう。

編成から自由に外すこともできるため、全キャラ所有前提のいわゆる理想編成で見られることは現在では稀だが、
他のキャラと張り合うだけの十分なパワーは備えており、それぞれにしっかり役割がある。
また、各国の探索におけるギミックは対応する主人公のスキルが前提となっていることも多いため、探索では自然と主人公を連れ歩いておくことになりやすい。

なお、男女で少し性能差があり、通常攻撃モーションが異なることで蛍の方が攻撃の出が早くやや優れる。
一方で、基礎的な移動能力がキャラの体格と比例する仕様上、移動能力は空の方が優れる。
もっとも、キャラの評価を変えるほど大きな差ではない。



ここからはそれぞれの元素ごとの特徴を解説していく。

風元素


  • 元素スキル  『旋風の剣』
風刃!

前方の敵に風元素ダメージを与え、軽い敵を吹き飛ばす。一回押しと長押しで挙動が変わり、
一回押しだと目の前の敵を吹き飛ばすだけだが、長押しすると風の力を溜めてから広い範囲を吹き飛ばすようになり、溜めている間、風元素の継続ダメージが発生する。
スキル発動中に炎、水、雷、氷のいずれかの元素と接触すると接触した元素に対する耐性を獲得し、該当元素のダメージを上乗せして与える。
命ノ星座を1凸させると、長押し中に周囲の敵を引き寄せる効果が追加される。これにより、敵を吸い寄せながら拡散反応を引き起こし、高いダメージを叩き出せるようになる。
ジン団長とは違い、引き寄せた敵の行動を完全に足止めできるわけではないのでそこは注意されたし。
また天賦「蘇生の風」を解放すると、スキルで敵を倒した時、5秒間1秒毎に体力が2%ずつ回復する。
合計で1割回復するので、探索でいちいちヒーラー使ったり飯を食いたくない時など、地味ではあるが結構有用。

  • 元素爆発   『激風の息』
風と共に去れ!

前方に竜巻を射出し、軽い敵を巻き込みながら持続的に風元素ダメージを与え続け、巻き込んだ敵の行動を完全に封じる。こちらもスキルと同じように先述の四元素による元素変化があった場合、該当元素ダメージを追加で与える。
巻き込んだ敵が浮きながら結構遠くに飛んでしまうのがやや難儀だが、いっそ割り切って体制を整えたり、アイテムを使ったりする時間に充てよう。
竜巻の判定そのものは主人公の身長ほどの辺りにあるので、
身長と同じぐらいの障害物に向かうように発動すると竜巻を静止させられる。追いかける必要もなくなり追撃も行いやすくなるなる。
命ノ星座を6凸させることで爆発でダメージを受けた敵の風元素耐性を20%下げ、さらに元素変化があった場合、該当元素耐性を20%下げる効果がつく。

…さて、この元素爆発。射程距離が結構長めなのである。具体的に言うと、鳥の感知距離は優に越す。

ところで話は変わるが、このゲームは料理を消費することで体力を回復することができ、
その中でも鳥肉のスイートフラワー漬け焼きという料理が結構優秀。
ちなみにプレイヤーが最初に訪れることになるモンドの目の前の橋にはハトが7~8羽ほどいる。

……つまりそういうことだよ ティミー「絶対に許さない」

  • 総評
雑魚処理に長けている、元素耐性デバフを活かしたサポートもこなせるサブアタッカー。
風元素ということで、相手を選ばずに活躍が見込めるのもまた魅力的。メインアタッカーを張れるほどの火力はないものの、堅実に役割をこなしてくれる。
集敵性を持つ風元素アタッカーとしては競合するキャラが多いが、☆4のスクロースなどとは十分差別化可能。☆5のウェンティや万葉にはさすがに見劣りするが、致し方あるまい。あの少年体型連中が強すぎるだけ
難点は、スキルや爆発の範囲に引き寄せて巻き込めるのは軽い敵だけということ。
具体的には、ヒルチャールやスライム、トリックフラワーあたり。スキルはともかく、爆発は敵を巻き込まなければ火力が出ない。遺跡守衛やヒルチャール暴徒などの大きなサイズの相手には真価が発揮しづらいため、そういう相手は素直に別のキャラに任せよう。

全てのプレイヤーが最初に触れるキャラであり、シンプルかつ幅広く元素反応を起こす風元素の性質から
元素反応という概念を理解するためのチュートリアルとしての役割も強い。

  • 相性のいいキャラ
元素主体のアタッカーであるクレーやタルタリヤ、スキルで簡単に元素付与ができる香菱など。

  • おすすめ装備
武器は確率でスキルのクールタイムをリセットできる「祭礼の剣」、会心時に元素エネルギーを回復する「西風剣」あたりか。
聖遺物は4セット効果で拡散ダメージを上げつつ元素変化時の耐性ダウン効果をさらに強化する「翠緑の影」が最適。
攻撃力も元素熟知も使うため、「剣闘士のフィナーレ」「大地を流浪する楽団」や「教官」のような入手性の高いものを適当に着けてもある程度さまにはなる。


岩元素


  • 元素スキル  『星落としの剣』
荒星!

前方にタルのような岩の塊(荒星)を落とし、単発の岩元素ダメージを与える。長押しで落下位置が調整可能。
落ちてきた荒星はしばらくフィールドに残る。
命ノ星座を2凸させると、荒星が破壊されるときにスキル発動時と同等のダメージが発生する。
この荒星、矢とか投擲されたスライムぐらいなら防ぐことができ、上にも登れる。主に探索においてとても重要。
璃月には重量感圧スイッチのようなギミックがそこら中にあるのだが、これを使って解除できる。結構わかりづらいためそれに気づかずにマルチプレイやアンバーのウサギ伯爵で無理やり解除した旅人が続出した

  • 元素爆発   『岩潮幾重』
塵となれ…!

自身を中心として震動波を巻き起こし、岩元素の多段範囲ダメージを与えてノックバックさせ、震動波の外側に突出した岩の山を形成する。
命ノ星座を1凸させると、味方が岩山の内側にいるとき、会心率が10%上がり、中断耐性が上昇するバフ効果が追加。
さらに4凸させると震動波が敵にあたるたびに元素エネルギーを5回復する効果が追加される。
この方法で最大25回復できる。これが非常に優秀で、岩主人公はスキルによる回収効率がそんなに高くないため、とてもありがたい効果である。これにより爆発の回転率がぐっと上がる。

数値だけだとわかりづらい?要は撃つたびにゲージが半分近く回復するようになる、と言えばその強さがよくわかるだろう。

  • 総評
タイマンでも一対多数でも場面を選ばずにアタッカーもサポートもこなせるキャラクター。スキルや爆発の火力もさることながら優秀なバフを持ち、それを高い回転率で付与できるのが強み。
難点は、元素爆発時にかかるバフは岩の山の範囲内にいなければ発動しないこと。敵をノックバックさせる都合上、敵が遠くの方に行ってしまい、発動したはいいものの吹っ飛んでったせいで範囲外に…ということが良く起こる。壁際に追い詰めるなどして対策しよう。
また、範囲自体狭くはないものの、効果を最大限発揮しようとすると動ける範囲がかなり狭まってしまい、必然的に攻めづらくなる点にも注意。
ほかにもスキルを使いすぎると周囲一帯荒星だらけになって戦いづらくなったり、敵と重なる位置に落とすと敵が上に乗ってしまい登って敵を落とす手間をかけさせられることもしばしば。
前者はまず一個だけ置いておき、置いた荒星に向かって落とすと、ダメージのみを発生させることができるし、後者については敵に掠らせるように落とせば起きづらくなる。
二つとも慣れがいるので、とにかく練習あるのみ。

  • 相性のいいキャラ
近接アタッカー全般。


…いや、めんどくさくなったとかじゃなくて。

そもそも岩主人公のバフの内容が、
  • 会心率を上げられて
  • さらに敵からの攻撃でコンボが途切れにくくなる
という近接アタッカーなら誰でも欲しがるような内容なもので…

…まあ、特に相性がいいキャラを上げると、スキルの効果で岩元素創造物による追加ダメージが発生し、強力なシールドも張れて元素共鳴が活かせる鐘離先生、同じくシールドが張れて元素共鳴が発動し、爆発時の広い攻撃範囲で範囲外に逃げた敵を狩れるノエルなど。
  • おすすめ装備
武器は風主人公と同じく「祭礼の剣」や「西風剣」のほかに、スキルの火力も非常に高いため、スキルダメージを強化できる「腐食の剣(現在は入手不可)」もあり。
なければ攻撃と会心が盛れる「旧貴族長剣」がいいだろう。

聖遺物は、サポート特化で運用する場合は4セットで爆発の火力が上がり、加えてさらにチーム全体の攻撃力を上げられる「旧貴族のしつけ」が最適解。
アタッカーとして運用する場合、爆発に重きを置くなら「旧貴族のしつけ」と岩ダメージバフがつく「悠久の盤岩」を2セットずつ、スキルと爆発両方で火力を出すなら攻撃力が上がる「剣闘士のフィナーレ」と「悠久の盤岩」を2セットずつがおすすめ。



雷元素


  • 元素スキル  『雷影剣』
紫影!

前方に3wayの飛び道具を発射し雷元素ダメージを与える。
命中した後に勾玉が生成され、拾ったキャラの元素エネルギーが回復し、元素チャージ効率がアップする。
前述の風と岩と比べてクールタイムが長く気軽に使えないが、固有天賦の一つ「転瞬の迅雷」を開放すれば主人公以外が勾玉を取ったときにクールタイムが短縮する効果が追加される。
基本はこの元素スキルをばら撒いて仲間の元素エネルギーを供給するのが主な仕事である。

  • 元素爆発   『激風の息』
天鼓雷音!

発動時に雷ダメージを与えるが、本命はキャラの通常攻撃と重撃に連動して追加ダメージを与えながら出場しているキャラの元素エネルギーを回復する加護を一定時間得る方である。
この加護はキャラを変更しても継続されるので元素エネルギーが不足しているキャラにエネルギーを供給させて元素爆発をサポートすることができる。
ただし発動に必要な元素エネルギーが80と多く、主人公自身の元素チャージ効率が肝となる。

  • 総評
仲間への元素エネルギー供給に特化したサポーター。
上述二つの元素と比べて気軽に元素スキルと元素爆発を打てないが仲間の元素爆発を早回しすることでパーティの火力を上げる係として十分な性能を持つ。
主人公自身の元素チャージ効率を上げることで元素スキルで発生する勾玉の元素チャージ効率も連動して上がる(固有天賦の獲得が必須)ので装備で元素チャージ効率を上げるのが重要である。

  • 相性のいいキャラ
元素エネルギーが重い所謂80族(エウルアや北斗など)や、自身で元素エネルギー供給がしにくいノエルなどと好相性。

  • おすすめ装備
武器は元素チャージ効率が上がる「天空の刃」や「祭礼の剣」、「西風剣」が鉄板。
聖遺物なら「雷のような怒り」が好相性かもしれないが4セット効果の「雷元素に関わる元素反応を起こすと元素スキルのクールタイム短縮」は本人が登場していないと発動しないため運用に注意が必要。
もし元素爆発メインのサポートに特化させるなら「絶縁の旗印」4セットがおすすめ。



草元素


  • 元素スキル  『草緑剣』
蔓延れ!

前方扇状に草元素範囲ダメージを与える。
……本当にこれだけで済む非常にシンプルな性能のため、とりあえず打てるだけ打っておけばいい。
横並びの敵を複数体巻き込める一方で上下の段差には非常に弱く、ほぼ水平にいる敵にしか当たらない点のみ要注意。
使用後の硬直が妙に短く、「祭礼の剣」でCTキャンセルすると気持ちよく連発できる。

  • 元素爆発   『臥草若化』
新蕾貫土!

一定時間草元素の範囲攻撃を与えるフィールドを設置。
フィールドの中央部が炎、水、雷の元素と接触すると性能が変化する。
炎:大ダメージを起こす。ただし発生した時点で設置効果が終了してしまうため扱いにくい。敵の適当な炎攻撃で発生させられて泣く
水:効果範囲が拡大する。狙う敵が単体で動かないという場合でもなければ強力。
雷:ダメージの頻度が加速する。当然いつでも強力。
草元素主人公の一番のダメージ源。これを設置することで草元素にまつわる元素反応を起こすことでダメージを稼ぐのが役割である。
ただしその強さと引き換えに最重の80族であるため、元素チャージにかなり気を配る必要がある。

  • 総評
元素爆発で草元素反応を起こすことに特化した草元素サブアタッカー。
とにかく元素爆発が優秀なのでこれを上手く扱えるかが肝となる。
元素反応でダメージを与える以上元素熟知を盛ることが重要だが、もし草主人公を元素反応の下地にして超激化や超開花をダメージ源にするのなら主人公に元素熟知を盛る必要は無い。一方で激化反応から草激化反応でダメージを稼ぎたいなら元素熟知が必要になる。草元素反応に対する理解が重要なキャラである。草主人公に限った話ではないが

裏から継続的に草元素を広範囲に付着できる貴重な戦力であることもあってか、他元素と比べても最も活躍しており、草元素キャラが出揃ってきたVer3台終了時点でも熟練プレイヤー層にそれなりに使われているほど。

  • 相性のいいキャラ
サブアタッカーとして完成されているため、元素反応面でシナジーのある水・雷・草元素との間であれば大体うまくやっていける。
強いて言えば、完全にダメージを与えることに特化した性能になっているので、サポート能力を埋め合わせられるキャラと組んでいきたいところ。

  • おすすめ装備
武器は元素チャージ効率が上がる「祭礼の剣」、「西風剣」、「原木刀」などを持ちたい。
聖遺物は本人の性能だけ考えるなら元素爆発特化型のお供「絶縁の旗印」4セットが理想。
草元素のダメージアップに加えて草元素耐性を下げる草PT必携の「深林の記憶」4セットも、他に任せられないなら自分で持つことになる。


水元素


  • 元素スキル  『水紋の剣』
渦よ!

1回押しでは前方そこそこの距離に細い水流を放った後、アルケー「プネウマ」を帯びた棘が同じくらいの距離に飛ぶ。
長押しでは前方に水の弾を撃ち続ける。使用中は自身のHPが50%以上だと徐々に減少し、離すと〆に1回押しと同じ攻撃を出す。
また、長押しの追加の効果として、始動時には4凸効果で若干のシールドを獲得、
ヒット時に固有天賦によって拾うとHPを回復する(+1凸効果で元素エネルギーも回復する)「源水の雫」を生成する。
長押しに重点が置かれているが、棒立ちでDPSが高いわけでもない弾を撃ち続けるだけなので、激しい戦いでは攻守両面で話にならない。
最も評価できるのは、フォンテーヌの固有ギミックであるアルケーつきの攻撃(および水元素攻撃)を一定の距離に飛ばせる点。敵や探索のギミック解きとしては有用……だが、無理に入れるほど重要なわけでもないので……

  • 元素爆発   『昇流統水』
激流に飲まれろ!

徐々に前進する水の塊を放ち、その近くの敵にダメージを与え続ける。
スタンダードな設置型という感じなのだが、ただ一直線に進み続け、ノックバックもわずかで拘束力が乏しいので、全然フルヒットしない。
2凸効果で持続が大きく伸びて移動速度が遅くなるという強化が施されるが、初期状態ですらフルヒットしないのだから持続が伸びてもフルヒットしないのである。
というように使いにくいにもかかわらずなぜか80族と連射力すら低い。

  • 総評
……………………弱い。

間違いなく旅人史上ワーストの弱さであり、「ギミック解きに便利」以外に褒める点を見出すことが難しい。
しかも弱いのにほぼ純粋なメインアタッカーであり、できること自体が少ないため隙間産業的な活躍の見込みも乏しい。
低く見積もってもワンポイント的な強みを持っている風岩雷とも雲泥の差で、まして直前の草がそれまでとは一線を画す強さだったのもあり、凄まじいガッカリ感となった。
強いて言えば、旅人ソロプレイ系の縛りで遊ぶなら、強制的にメインアタッカー運用になるので他と同列くらいの使い勝手にはなる。

  • 相性の良いキャラ
「源水の雫」は水主人公実装から程なくして登場したヌヴィレットが生成するものと同名であり、同じ生成物として扱われる
そのため実はヌヴィレットとは他にないシナジーが一応あるのだが、ヌヴィレットは編成に他の水元素のキャラを加えることがマイナスになる *3というキャラであり、そもそも最強級のメインアタッカーなので編成したら水主人公の役割などなくなってしまう。水主人公への嫌がらせか?

さらにしばらく後に登場したシグウィンも「源水の雫」を共有する仕様を搭載。
こっちはサポーターなので相性が悪いこともなく、水主人公を使うなら組み合わせる価値はある。逆に、シグウィンを活躍させるために水主人公を使う価値は別にない。素直にフリーナとかと組もう。

  • おすすめ装備
スキル・爆発の両方を使うアタッカーであるため、順当に会心・チャージ・元素バフなどをつけていけばよい。とにかく元素爆発が重いので、ちゃんと回したいなら西風剣や祭礼の剣等元素チャージの補助ができる武器が良い。
ただし、元素爆発は上述の通り残念性能なので、いっそ元素チャージを捨て、「黄金の劇団」等スキルダメージが上がる聖遺物をつけてスキル特化運用をするのもアリ。


炎元素


通常と異なり、ナタに入国した時点では炎元素と共鳴することはできない。どうやら効果音は旅人の声らしい。
ナタの魔神任務を終盤まで進めることで共鳴が解禁される。
その都合上、命ノ星座の仕様が他とは異なり、最初から完凸になっているが効果がイベント戦闘専用のもので、ナタの6部族の「部族評判」を最大にして貰える「灼熱の燧原鉱」というアイテムを使用することで本来の効果が解禁されるという流れになっていて、実質的に他バージョンより手間がかかる。

  • 元素スキル  『流火の剣』
光を灯せ!

発動すると旅人は夜魂値を一定量獲得し、夜魂の加護状態に入る。
短押しと長押しでそれぞれ性質が異なる召喚物を出す。
1回押しの「ブレイジング・ロック」は追従型で攻撃間隔が短い代わりに狭範囲かつ低威力。
長押しの「バーニング・ロック」は追撃型で攻撃間隔が長い代わりに広範囲かつ高威力。
どちらも旅人が控えにいても維持されるため、元素反応の起点を作ることもできる。

ただし夜魂値が尽きると召喚物は強制的に消える。元素スキルで得られる夜魂値のみでは6秒しか持続しないため召喚物の存在時間を伸ばすには後述の元素爆発を回す必要があるのがネック。付着間隔についても微妙であり、炎主人公単独で下地役を担うのは厳しい。
2凸すると炎元素関連反応を起こすことでも夜魂値を一定量回復できるようになるので若干取り回しが良くなる。


  • 元素爆発   『燎原の灼炎』
明けの明星!

前方に炎元素範囲ダメージを与えるシンプルな攻撃。
単発高倍率なので蒸発や溶解で大ダメージが狙える。
また、発動後に旅人の夜魂値を一定量回復し、召喚物の存在時間を4秒伸ばすことができる。
総じて優秀な爆発だが必要エネルギーは70と重め。クールタイム毎に発動するには元素チャージ効率を多めに確保したい。

  • 総評
夜魂の加護と炎追撃を活かしたサポート運用に特化した性能。
ナタキャラの特権である夜魂の加護を例外的に扱えるので、ほぼナタキャラ専用だが強力なサポート聖遺物である絵巻4セットを持たせたサポート運用が主。絵巻が本体とか言ってはいけない
ただし、絵巻2セット効果などのトリガーとなる「夜魂バースト」は発生させることができないため、そこを無駄にしたくない場合は、別にナタキャラを採用してそちらで夜魂バーストを起こす必要がある(絵巻2セット効果はトリガーが自身でなくてもよいため)ことには注意が必要。

単純なキャラパワーはあまり高くないが、元素スキルで控えからの炎付着ができるキャラは全体を見渡しても少ないため、案外重宝する。
元素付着サポートだけでなく爆発で瞬間火力を出すサブアタッカー能力もそこそこあり、草ほどのインパクトはないが配布炎キャラとしては悪くない性能に仕上がっている。

上で「使える技が七神を連想させる」と記述しているが、炎旅人は特にゲーム的にも役割がマーヴィカとかなり被っており、裏からスキルで炎付着できるのもマーヴィカの強みである。
つまり、マーヴィカがいる場合はぶっちゃけ使い所はかなり少なくなる。……まあ、そこまで求めるのは酷であろう。
一方で裏からの炎付着だけならマーヴィカにもさほど見劣りしない*4ので、マーヴィカがいてもスキルの挙動などで炎旅人が有用な場合もなくはない。


  • 相性の良いキャラ
絵巻4セットでバフが可能な炎・水・雷・氷・草元素のキャラとは大体組める。
ただし絵巻バフを発動するには炎主人公で元素反応を起こす必要があるので付着順には注意。

  • おすすめ装備
スキル・爆発の両方を使うので順当に会心・チャージ・元素バフなどをつけていけばよい。ただし元素爆発が回らないと召喚物がすぐ消えるので、基本的には元素チャージの補助ができる武器が良い。
聖遺物は前述の通りほぼ絵巻4セット1択だが、やろうと思えば同じくナタキャラ専用のアタッカー聖遺物である黒曜4セットを持って元素爆発の火力を高めることもできる。

無元素

最序盤のみ確認できる元素力が使えない旅人。ストーリー開始直後〜七天神像に触れる間のみ確認できる貴重な状態。
元素スキルや元素爆発はなく通常攻撃のみで、これも天賦枠が独立しているためやろうと思えば育成できる。


余談


  • かなりの料理上手で、初めて見た料理だろうと高級料亭などで出される料理であろうとレシピさえあれば完璧に作ってみせるレベルの腕前。もうそれだけで食っていけそうであるおそらく不定期的に料理関連のイベントが開催されており、それに参加させるフックの1つだろう。

  • 年齢や身長には特に言及はないが、他の成人男性キャラと比べて頭一つ分小さい事や顔立ちの幼さ、酒を飲めない年齢と言われていることから年齢は14〜16、身長は150〜160cm程度に見える。二人を並べると空の方が少し大きい。
    • 実年齢は見た目相応ではなく、通常の人間とは全く異なる規模で世界を渡る旅をしてきている模様。少なくとも500歳以上になっており*5、500年前から容姿はほとんど変わっていない。後述の占いでは寿命は数万年と占われている。

  • プロフィールメニューにはボイスという項目がある。他のキャラは自分の思想や関係のあるキャラについて思うことなどについて話しているが、この兄妹はただひたすらパイモンと漫才を繰り広げている。興味のある方は動画等で見てみるといいだろう。

  • 第三章第三幕でスメールシティの占い師に恋愛運を占って貰うと「縁のある相手が多すぎて占えない」という驚きの結果が出る。天然タラシ

  • 魔神任務などのストーリー上では、しばしば旅人単独での戦闘というシチュエーションがあるが、育成不足による詰み防止のためかお試しキャラでの進行の場合も少なくない。まぁみんな戦闘では推しのガチャキャラ使いたいもんね

+ 不穏な気配?
プロフィールメニューには、ボイス以外にもストーリーという項目がある。その名の通り、キャラクターのバックストーリーが解説されているほか、キャラの性格が一発で分かるようなエピソードや神の目を手にするまでなどが載っているのだが、この兄妹は内容がなかなかに異質で意味深なことが書かれている。

↓その内容がこちら↓





調停者が死に、創造主の訪れぬ世界。


だが世界は二度と燃えぬ、


あなたが「神」の座に就くから。





…と、不穏なものを感じずにはいられない内容が記されている。

また、この記述を抜きにしても、そもそも

  • あらゆる世界を渡り、旅をしていた
  • 神の目なしで元素力を扱い、二つ以上の元素を同時に行使している
  • 邪龍の毒血に侵された状態で流された風魔龍の涙を浄化する

といった色々と不自然な点が散見される。
一つ目の点は、今いる世界から別の世界へ渡り、また別の世界へ…ということをしていた。キャラクターボイスによるパイモンの会話ではどうやら我々が住む並行世界も旅したことが示唆されており、(鶴の恩返しの話が出てくるが内容は全くの別物)
そんなことは当然普通の人間には不可能。

二つ目に関しては、一応両方とも前例がないわけではないのだが、人工の神の目である「邪眼」や、それと自前の神の目との併用によってなせる業のため、結局神の目、もしくはそれに準ずるものが必須。旅人はその二つなしで元素を扱えている。

三つ目に至っては常人どころか神であるウェンティすら成し得なかった。


とまあ、書くほどに旅人の異常性が露呈されていっている。


スメール編ではその後旅人が「第四降臨者」であると明かされ、天理に並ぶ特殊な存在であることが判明した。降臨者の特権として旅人はテイワットの法則が影響していないが、なぜか肉親は降臨者として記録されていないことも同時に判明した。
また肉親は「天空」の召喚によってカーンルイアに降臨したとされているが、これが何を意味するのかはまだわかっていない。


ちなみに、プロフィールから確認できる「命ノ星座」はキャラクターのモチーフが描かれることが多いが、七神及び神座に就いた経歴を持つキャラはキャラクター本人の姿が映し出されている。そして旅人も同じく本人の横顔が描かれており、先述のプロフィール文と照らし合わせれば旅人は神になる運命にあるのかもしれない。


ver5.1時点では物語の全容が明らかになるには程遠いため、現時点での判断はできないが、公開されている内容が内容なため、不穏な結末を予測するユーザーも少なくない。
もし最終的に神になるなんてことになったら刻晴が気の毒なことになるんじゃ…


なんにせよ、これからの展開に期待である。



では、追記・修正のお知らせを。



この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 原神
  • 主人公
  • 堀江瞬
  • 悠木碧
  • お人好し
  • 風属性
  • 土属性
  • 本編より先に立った項目
  • 雷属性
  • 童顔
  • 結構辛辣
  • 思いのほかドライ
  • 旅人
  • 草元素
  • へそ出し
  • 謎が多い
  • 作中最大の謎
最終更新:2025年03月31日 11:17
添付ファイル

*1 加えて、目狩り令廃止に協力すれば必然的に雷電将軍と敵対することになる。旅人が稲妻に来たのは雷電将軍と直接会って話すことなので、そのようなことになるのは避けたかったからというのも関係している。

*2 ただし、それぞれの天賦による追加効果で多少変化が生じる。

*3 水元素共鳴はかなり有用なのだが、狙うにしても他の水元素キャラで良い。

*4 マーヴィカはサブアタッカーとして飛び抜けてはいない反面、できることがかなり多いのが特色。

*5 そもそも2人がこの世界に来たのがカーンルイア滅亡の前であり、主人公の方は現代になって初めて目覚めることになった……ので経験という意味ではこの500年分はあまり意味はない。