SCP-1486

登録日:2021/01/21 Thu 01:06:24
更新日:2021/01/23 Sat 21:47:47
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SCP-1486とは、怪異創作コミュニティサイト「SCP Foundation」に登場するオブジェクトの一つである。
オブジェクトクラスはEuclid。
項目名は「ベニー」

SCP-1486は、背丈48cmほどで右腕を失ったボロボロな子供の人形である。生命を持ち且つ知性もあるようで、言語でコミュニケーションをとることも可能だが、ボロボロなせいかほとんど動くことはできない。
胴体や頭部を覆う毛穴からは人間の血液や糞便、膿、そして頸管粘液が頻繁に染み出している。が、某オリジナルと異なりこれらの処理には特別収容プロトコルでも言及されていない。プロトコルに入れる必要もないくらい普通に掃除されてるだけなのだろうか……
その特別収容プロトコルもかなり簡潔であり、
  • サイト46の収容保管庫392bに入れられること。
  • 周囲半径55mの球状空間は、絶対に性交をしてはならない。
の2点しか定められていない。

……2つ目が気になって仕方ない?まあ焦るな、今からこいつのもう一つの異常性について解説するから。


こいつのもう一つの異常性とは、50m以内で繁殖能力のある人間の異性同士のカップルが性交に及んだ場合*1にSCP-1486が元あった場所から消え、女性被験者の子宮内部に本来の0.01%の大きさとなって現れるのだ。
つまり、こいつの近くでセックスしたら有無を言わさずこいつを孕むのだ。街灯とクロステストしたらとんでもないことになりそう。

その後、SCP-1486は通常の胚や胎児と同じ速さでゆっくりと大きくなっていくが、エコー診断を行ったところボロボロな人形という形状は不変なため、成長の間に被験者の子宮内壁を傷つけ不妊にしてしまう。ひどすぎる。
さらにこの間も排泄物は止まらずに頚部から排出される。

そして人間の胎児と同じように9ヶ月の期間を経て、SCP-1486は被験者の体内で陣痛を引き起こす。通常と同じく出産されるが、やはりその形状に加え体の外側にトゲトゲした刃があるので、通常分娩よりも帝王切開のほうが安全であると判明している。
で、出産されたSCP-1486は自分を生んでくれた『母親』を探し、拘束されない限り母乳を飲もうとする。


堕胎を試みると、SCP-1486は即座に感知して敵意を持ち、急速に成長して被験者の腹部を破裂させることになる。
孕んだが最後、子宮をボロボロにされてこの異形を出産するより他ないのだ。



このSCP-1486が発見された経緯は、ある女性のエコー診断の後、[編集済み]がどこかに通報したのを財団のエージェントがキャッチしたことで発見されたという。


一体SCP-1486はなにが目的でこのような異常を起こすのか?幸いにもSCP-1486は原理不明ながら言語を発し知性を持つ。
財団がSCP-1486にインタビューを行った記録が残されている。以下はその記録内容である。

補遺1486-1:

回答者: SCP-1486

質問者: ファルナン博士

前記: インタビュー時、SCP-1486は出産されたばかりで、「母親」であるD-7397と一緒に座っている。D-7397は鎮静状態にあり、意識を失っている。

<記録開始>

ファルナン博士: こんにちは、SCP-1486。

SCP-1486: よう博士、久しぶりじゃねえか。

ファルナン博士: まったくだ。

SCP-1486: だいたい9ヶ月ってとこか(笑う)。ムスコの調子はどうだい?

ファルナン博士: 快調だね。いくつか質問をしてもいいかね?

SCP-1486: どうぞ。


仮にも新生児とは思えないおっさんのようかついやにフランクな態度で「よう博士!着床前ぶり!」と挨拶してきた。とりあえず敵意はなく質問には答えてくれるらしい。


ファルナン博士: 結構。誰、または何が君を作ったのだね?

SCP-1486: いいかい博士よう。お母ちゃんとお父ちゃんが本当に愛し合ってる時か、さもなきゃマジにベロベロに酔っ払ってる時にだな…

ファルナン博士: 質問に答えてくれたまえ。

SCP-1486: どう思う?母ちゃんがヤッて、俺がたまたま一番乗りの精子だったんだよ。

あくまで自分は普通の人間の赤ん坊と同じだと主張したいようだ。お前のような赤ん坊がいるか。

ファルナン博士は質問の内容を変えることにする。

ファルナン博士: 結構。どのようにして君の体は痛んでしまったんだね?

SCP-1486: 生まれてくるってのはなあ、チョロいこっちゃねえんだよ。お前なんかバラバラになっちまうっつうの。それについちゃ俺は誰よりも知ってると思うぜ。

つまり、何度も産まれてきたのでボロボロになったと言いたいらしい。こちらも真偽は不明。

ファルナン博士: なるほど。つまり、この女性は君の母親だね?

SCP-1486: おうよ。この人こそ俺のお母ちゃんだぜ。世界一の美人ってわけじゃねえが、今まで見た中じゃサイコーのおっぱい持ってんだ。

ファルナン博士: すると君はこのおっぱいを見たことがあるのかね?

SCP-1486: ものの例えってやつだよ、クソマヌケ。

ここまで下品なジョークを交えつつ、つかみどころのない返答を繰り返したSCP-1486だが、次の質問から様子が変わってくる。

ファルナン博士: しかし、今までずっと、ということであればどうかね?あー、つまり今回より以前に出産された時だが。

SCP-1486: 何だって?

ファルナン博士: 今回の出産より以前に生まれた時のことは、覚えていないのかね?

SCP-1486: おう、まあな、もちろん覚えてるけどよ。

急に歯切れが悪くなるSCP-1486。

ファルナン博士: その時の女性たちは母親ではなかったのかね?

SCP-1486: 俺は母親だと思ってたけどよ。でもあいつらは悲鳴あげて俺をほん投げやがったんだよ。そんなことする奴が、俺の母ちゃんな訳あるか?

ファルナン博士: 彼女らは君に生を授けただろう。

SCP-1486: ああ、まあな。けど俺が言いたいのは、あいつら俺を嫌ってたんだよ。母親が自分の子供を憎むなんてことがあるか、博士?あんなにお腹を痛めたのに?

ファルナン博士: たくさんの母親が…

SCP-1486: そんなことどうでもいいんだよ!なんであいつら、俺を放り投げるなんてことできたんだ?なんであいつら、俺をあんな風に叩きつけるなんてことできたんだ?

かなり感情が大きく揺さぶられていることが見て取れる。
何も知らない『母親』や出産に立ち会った医療スタッフが産まれてきたSCP-1486を目にした際の反応は想像に難くない。
本心かどうかはともかく自分は普通の赤ん坊と言っているSCP-1486がこんな反応をされ、しかも無理もないとはいえひどい暴力を受けたとなると、彼の心中は……

ファルナン博士: その、つまり…

SCP-1486: 俺にはちっともわかんねえんだよ。

ファルナン博士: 1486?

SCP-1486: 止めてもらっていいか?

<記録終了>

終論: インタビュー後のSCP-1486への検査によると、眼球周辺部からの頸管粘液の排出量が著しく増加していた。SCP-1486はD-7397から引き離され、保管庫に置かれた。

SCP-1486……お前、泣いてるのか?
こうしてSCP-1486は、またしても『母親』にすがることも叶わず、保管庫へと収容された……

かつての『母親』について語る時の様子からは、彼女達を故意に傷つけようとする意思は感じられない。
悪意を持った何者かがSCP-1486を作ったもしくは異常性を持たせたのか、あるいは……


追記修正は母胎回帰して産まれ直してからお願いします。



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最終更新:2021年01月23日 21:47