オレギ

登録日:2021/03/06 Sat 16:51:00
更新日:2021/03/25 Thu 13:50:24
所要時間:約 7 分で読めます




きさま ちょうさたいの いきのこりだな
バイオカイザーさまの けいかくの
じゃまをするやつは ゆるさんぞ


オレギはFCソフト『ラグランジュポイント』に登場するキャラクター。位置づけとしては、中ボスである。
同作を語るうえで欠かせないキャラで強いインパクト(トラウマ)を残している。都合、主人公一行と3度遭遇することになる。




以下、ネタバレ注意

■元人間


まず見た目だが、ドラクエ2に登場する敵「サーベルタイガー」のような風貌の薄青い牙獣の上に茶色っぽい鳥のようなエイリアンのような物体が乗っている。
それまで登場する敵キャラとは明らかに異質であり、プレイヤーによっては初遭遇時にすでにトラウマになった人もいただろう。
その正体は、「プレジデントファイブ」と呼ばれるこのゲームの世界をつかさどる5人の政治家の1人、つまり、人間である。
プレジデントファイブは、バイオハザード*1発生以降、5人いたメンバーが散り散りになり、結果としてオレギを含む3人が造反。
彼らは「バイオカイザー」という謎の存在のもとに、「バイオノイド3将軍」を名乗り、生体工学による改造で上記の姿になった。
つまり、人間を辞めたのだ。
そして世界は内戦状態に陥り、オレギはランド1を事実上掌握する。


■1度目の遭遇


ゲーム最序盤。
主人公一行が最初の街であるイシスシティからファイバーシティにソーラーカーで向かう際、目的地直前で突然に登場する。
そして、なかなか恐ろしい効果音とともにいきなり中ボスBGMが流れて彼らに立ちはだかる。
画面が切り替わるや否や、主人公一行に対してはげしいほのおを吐いてソーラーカーごと亀裂の底に突き落とす。
雑魚敵のグラフィックは動くことはなかったが、オレギは炎を吐いた。ファミコン末期のグラフィックすげえ。。
イシスシティや直前で滞在したヴェスタ1において、オレギの存在や情報は一切知る由もなかったので「なんなんだよコイツ」と思った初見プレーヤーは数知れず。
奈落に落とされた後にたどり着くファイバーシティにおいても特段オレギの情報を教えてくれる人がいない。



■2度目の遭遇


序盤の佳境にしてこのゲーム最大のポイント。
ランド1の探索も終盤に差し掛かり、途中エレキシティで出会った幼児タム君を連れて他エリアへ行けるシャトルがあるセラミシティへ向かう一行。
地上からは道がつながっておらず、仕方なく地下道を通るのだが、出口を目の前に…


タム「わーい! でぐちら」

タムの足音:ひょこ ひょこ ひょこ・・・・・

SE:バーン   ぐおん  だっだっだっ・・・

タム「ジン(主人公)にいちゃん・・・」  タムは いきを ひきとった


専用グラフィックとBGMが用意されてタム君死去。そう、犯人はオレギ。
タムはそれまで主人公一行に同行し、マスコット的存在としてプレーヤーを癒してきていたのだが、オレギの鋭い爪によって無残に殺されたのだ。

こぞう また おまえか
おまえも このつめのえじきにしてやる


タム君の最期に唖然とする間も与えてくれないオレギ、中ボスBGMが流れてオレギと初戦闘となる。


このオレギ、ものすごく強い。
それまで戦闘してきた雑魚敵とはうって変わって、はげしいほのおによる全体攻撃の一辺倒なのだが、雑魚敵とは受けるダメージのケタが違う。
こちらの回復手段は1人用しかまだない状態。強制負けイベントと思いきや、500ダメージを与えて追い払わなければならない。
しかもオレギに与えられるダメージは1回につき、20~40くらいだったりすることが多くこれまた雑魚敵に比べてケタが違う。
こっちはタムを殺されて怒り心頭なのだが、戦闘中は圧倒的なオレギの前に「早く退散しろよ」と願いながら戦うことになる。
ちなみに爪の餌食にすると言っているが、爪攻撃はしてこない。爪攻撃なら単体攻撃だろうから、どっちかというとこっちで攻めてきてほしいよね。。。

なんとか追い払うと、悲しいBGMとともに

タム やすらかに…
いかりは ほのお となって
ジンの こころに きざまれた

タムを失った喪失感に襲われながらセラミシティに向かう。
…が、このゲームはエンカウント率が異様に高く、この喪失感の間も遠慮なく雑魚敵に遭遇する。ヒドイ。

なお、到着したセラミシティで、ようやくオレギの正体に関する情報が得られる。



■3度目の遭遇



2度目の遭遇の去り際、次の作戦に備えて去ったオレギ。
「今度会ったときは覚悟しろよ」と言っていたが、その今度は間髪入れずに訪れる。
セラミシティからサテライトベースへ向かうシャトルへ向かう通路で普通に待ち伏せてやがった。ってかどうやってこの通路に忍び込んだのか不明。


しょうこりもなく また きやがったな!
だが ここは とおさんぞ!


2度目の対戦、そしてこのゲーム最大の山場。
タムの仇討ちに燃える主人公一行、特にタムの母親代わり*2だったクリスが仲間にいると、

タムの タムのかたき!


というセリフ付きで攻撃する。非常に熱い展開。セリフ付きで攻撃の演出があるのは全編通してここだけ。

相変わらず、はげしいほのおによる強力な全体攻撃一辺倒だが、なんとかかいくぐって倒すと序盤が終了する。
セラミシティ周辺のフィールドでレベル上げ、お金稼ぎ⇒装備、回復アイテムの補充・充実ができるので、しっかり対策しよう。
ほのおによる攻撃は見た目と異なり物理攻撃なので防具を新調すればかなりダメージは抑えられる。

最終手段としてはセラミシティのショップで売っているハンドミサイルを大量購入して投げまくる戦法もある。
敵に固定500ダメージを与える攻撃アイテムだが、オレギはボス耐性でダメージを1/4に軽減してくる。
それでも4人全員で投げ続ければオレギは4ターンで沈む。
問題はハンドミサイルがそこそこ高額なため大赤字確定なことだろうか…。


■最期


戦闘が終了すると、生身の人間の姿に戻ったオレギが語る。

…おどろいたか ジン …これが…
この オレギさまの なまみの すがたさ
…おれも かつては…
「プレジデントファイブ」とよばれた
…イシスのリーダーの ひとりだった
おれたちは まちがってはいない
イシスを そしてちきゅうを すくえるのは
…バイオカイザーさまだけだ
バイオカイザーさま バンザイ!



と言い残して絶命。

タムを殺したことに対する贖罪の意識はなく、あくまで自分側が正しいというスタンスを貫いた。



■オレギ以降のボス


中盤以降、残りのバイオノイド2将軍やらバイオカイザーなる輩と対峙することになるだろうということが、この時点で想像できる。
実際そういう展開になっていくのだが、オレギほどのインパクトを残すキャラがいない。
この後、サテライトベースを起点に武器合体やら新たな仲間やらでこちらの戦力は充実。
以降のボス戦は十分な準備をしてから挑めるようになるので、オレギ戦ほど苦戦しなくなる。
さらにストーリー中に非業の死をとげるキャラが他にも数名いる。
しかしながら、皆ボスと直結しないところで死んでしまうため、タムの死と同レベルのイベントがボス戦にはなく、実にあっさりストーリーが進んでしまう。
もうオレギが以降のボスの分も全部持っていきやがったよ・・・





追記・修正は目的地手前で待ち伏せしながらお願いします。


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最終更新:2021年03月25日 13:50

*1 動植物がミュータント化して人々を襲い始めるようになるなどランド2の環境は激変、多数の尊い人命が失われた大惨事となった。

*2 タムの両親はゲーム開始時点で故人