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ドラゴンクエストⅡ 悪霊の神々

登録日:2009/08/04 Tue 00:18:53
更新日:2026/06/27 Sat 19:24:42
所要時間:約 24 分で読めます


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ドラゴンクエストⅡ 悪霊の神々』(DRAGON QUEST II: Luminaries of the Legendary Line)とは、ドラゴンクエストシリーズの2作目である。

シナリオ&ゲームデザイン:堀井雄二、キャラクターデザイン:鳥山明、音楽:すぎやまこういちと、前作のスタッフが再集結している。



【概要】

発売は1987年、機種はFC
初代は操作キャラが1人だけだったが今作からパーティー制を導入し、システムも前作より簡略的で分かりやすくなった。

ジワジワと売れていった前作に比べ、その下地を活かして発売当初から爆発的にヒット。
後にオリジナル互換版(変更点は多少有る)がMSX、MSX2で発売されたほか、ハードなどの世代進化に合わせたリメイク版がSFCGBC携帯(フィーチャーフォン)Wiiスマートフォン(iOSAndroid)、3DSNintendo SwitchPS4に展開されている。
SFC版・GBC版は前作と合わせて『ドラゴンクエストⅠ・Ⅱ』ととして発売。
さらに2011年にはFC版とSFC版がⅠやと共にWiiに移植される。
北米ではNESやGBで発売されたことがあるが、当時は大人の事情で英題が『DRAGON WARRIOR II』だった。スマホ版以降のグローバル展開では冒頭の通りの英題になっている。

2025年10月30日にはHD-2D版が発売。SFC版・GBC版と同様にⅠとのカップリングリメイクとなっているが、正式タイトルはあちらとは違い『ドラゴンクエストⅠ&Ⅱ』となっている。
対応機種はNintendo Switch、Nintendo Switch 2PlayStation5Xbox Series X/SSteam


【あらすじ】

前作から約100年後の世界が舞台。
竜王討伐後、勇者ローラ姫はラダトームを旅立ち、長い旅の末にたどり着いた新天地に「ローレシア」を建国する。
その後、国をローレシア・サマルトリア・ムーンブルクの3つに分け、それぞれを彼等の子孫が治めていた。

三カ国は長きに渡って栄えていたが、ある日、破壊神の復活を目論む邪教の大神官ハーゴン率いるモンスターの軍隊がムーンブルク城を襲撃。
その報せを受けたローレシア王は、一人息子のローレシアの王子に全てを託す……。


【主な登場人物】

声優は全てHD-2D版。

ロトの子孫たち

CV:内田雄馬
読んで字の如くローレシアの王子様。
通称はローレ、筋肉、脳筋、筋肉バカもょもと破壊神を破壊した男。HD-2D版のデフォルトネームは「ロラン」。
ロランは外伝漫画初出だが、フランス圏の人名であると共にお菓子の名前でもあるため、パーティメンバーが偶然にも菓子ネーム統一になった。
一切呪文を使えず、通常攻撃のみで戦う戦士タイプ。ただし後の「職業:戦士」の系列に比べ素早さ周りも高い。
常時タイマンだった前作主人公とは別ベクトルで漢らしい。
リメイクで追加された水着を除く全ての武具を扱える器用な一面も*1
最大レベルは50で、彼に付けた名前で他2人の名前が決定する。
HD-2D版では特技を使えるようになったが呪文は相変わらず覚えない上、魔法剣の類も使えないという徹底ぶり。誰が呼んだか「M(マッスル)P(パワー)」。
そのくせ「ぱふぱふ」は巻物を使うと覚える。胸筋か?…であれば「ばふばふ」にしてほしかったところ。
装備可能な武具は絞られ、戦士系装備とを中心としたラインナップに。
ちからの伸びが常軌を逸しており、他二人が呪文で弱点を突いて出すダメージを何の変哲もない「こうげき」で叩き出す脳筋の星。伝説の武器を持つ王女たちよりその辺の棒きれを持つ彼の方が強いまであるレベル*2
鈍足になったのもあって雑魚戦がやや苦手だが、ボス戦では息をするように4桁ダメージを叩き出す脳筋を超えた何かと化している。
壁役としても頼もしく、相手によってはスカラ・マホカンタ・キラキラポーンなどで守りを固めてにおうだちに徹する戦法もよく刺さる。
良くも悪くも火力と耐久に特化した性能なので、行動に幅を持たせたいならアイテムで補うと吉。

CV:福山潤
読んで字の如くサマルトリアの(ry
通称はサマル、トンヌラ、迷子、さがしましたよ。他作品に客演する際は「クッキー」の名で登場することが多く、HD-2D版のデフォルトネームも基本これ。
ローレシア王子と時を同じく報せを受けて旅立ったらしい。
それなりの装備とそこそこの魔法を扱うバランスタイプ、敢えて分類すれば後の僧侶タイプ寄りか。……が、どうにも器用貧乏な印象。ってか空気。しかし、ないと死ぬという意味でも空気。
最大レベルは45、FC版の最強武器は鉄の槍。SFC版以降はロトの剣や光の剣が装備可能になったので最終的に後述のバグがなくても普通にダメージを叩き出す。
HD-2D版では呪文・特技回りが大幅に充実し、頼れる万能キャラに。各種魔法剣にベホマズンギガデイン、と4人の中では一番シリーズ正統派の勇者っぽいラインナップ。
さらにあるイベントを経てからは呪いに耐性ができてデメリットを受けなくなるという大きな個性を得る。ただし自由に着け外しはできないので要注意。
雑魚戦ではギガデインをぶっ放し、ボス戦では補助に回復にと大活躍するが、結局回復に集中しないとパーティが回らなくなりがちというちょっと贅沢な悩みも。
ファミコン原作、リメイク版、HD-2D版と性能色がブレブレしつつ総合的には飛躍した出世株だが、外部作品でも性格が最もブレブレ。のんき、臆病、冷静、自信家、キザ、ムーンにベタ惚れorツンデレ等々、キャラ面でもイジられ放題。

CV:上坂すみれ
読んで字の如く(ry
通称はムーン、犬姫など。他作品に客演する際は「プリン」の名で登場することが多く、HD-2D版のデフォルトネームも基本これ。本作の萌え要素担当。
城をハーゴンに襲撃され生死不明、物語開始時は呪いで姿を変えられている。
装備とステータスは貧弱で、魔法に特化した後衛タイプ。
最大レベルは35と低いが、全体攻撃のイオナズンが魅力。
髪がピンクだったりブロンドだったりカールしてたりストレートだったりと定まらない人。HD-2D版は紫のカール。

HD-2D版でも相変わらず呪文を多く覚えるほか、いぬのはな・あなほりだの、ビーストモードだのと姿を変えられていた時の本能を忘れられていないかのような特技を覚える。
そして投げキッスだの愛のムチだのヒップアタックだのというおいろけ系も覚える。今回のぱふぱふ要員。旧作に比べ怨讐面が強まっていて闇堕ちしかかった気配もあるが、そういう姫様のぱふぱふこそ!ってニッチ層は是非。
バイキルトやキラキラポーンをはじめとした補助技とビーストモードによる爆発力がウリ。
特に超絶技「断空なぎはらい」は高倍率の2連グループ攻撃と強力で、種でのドーピングなども駆使して全力で鍛え込めばローレ顔負けの物理アタッカーにもなりうるポテンシャルを秘めている……が、今回も力の伸びは悪く、実際に火力が逆転するところまで持っていくのは大変で、ややロマンの色が濃い。
ベホマをサマル王子に持って行かれてしまったが、やまびこのぼうしとビーストモードを併用しての4連ベホマラーはなかなか強力。ザオリク持ちでもあるのでサマル王子に次ぐヒーラーとしても重要なポジション。

※最大レベルはアプリ版では全員50、HD-2D版では全員99に上がった。
GB版まででも最大レベルに達するまでに必要な経験値は3人共通。

CV:篠原侑
サマルトリアの王子の妹。原作では旅に同行しない、いわゆる設定付きの一NPCでしかなかったが、HD-2D版では追加プレイアブルキャラとして大抜擢された。デフォルトネームは「マカロン」。
物語序盤に兄であるサマルトリア王子を探すためにNPCとして一時的に加入するが兄が見つかると一時的に離脱。
年少ゆえか同行すべきでないと3人から思われていたようだが*3、ベラヌールで兄のピンチを救った後で正式加入する。
最初の時は遊び人みたいに戦闘中に勝手な行動をすることがあるものの、レベルが上がると遊ぶ頻度が下がり、最終的には一切遊ばなくなる。
うんのよさが非常に高く、メラヒャド系呪文と異常付与や格闘術を得意とする盗賊タイプ。刀剣類はそれなりに扱えるが何故か剣技の類は一切習得しない。
そしてムーンと違っておいろけ系も覚えない。「ぱふぱふ」は出来る程育ってないのだろう。
加入当初は最高の素早さとムーン以下の紙装甲を併せ持つ、まるで忍者なステータスだが、レベルが高くなると兄より体力(≒HP)が高くなる代わりに素早さは逆に抜かれる。
終盤ではローレをおうえんして火力を底上げしたり、リホイミで兄の超絶技条件を整えたり、兄やムーンの手が回り切らないところで補助呪文を使ったり、強力な超絶技で火力を出したりと兄とは別方向の器用なキャラに。
ただ、メンバー中で唯一ビーストモードを覚えられないため最終的な爆発力はいまひとつ。やまびこの帽子は装備できるが、クリア後含めて2つしか手に入らないので、より呪文が強力な兄かレベルアップで普通にビーストモードを覚えるムーンに譲りがち。
それら含めると高水準に器用ではあるが、戦闘においてはどの分野でも1位を他に譲ることになるのが難点。
一方、探索面ではインパス・レミラーマ・ぬすっと刈りが専用技のため非常に重宝する。というかはかぶさの剣など一部は彼女の力抜きに入手不可能なレベルの難題なので、トロコンのためにはお世話になること間違いなしだろう。


ハーゴン教団関係者

CV:鈴村健一
邪教の大神官。
リメイクや客演毎に姿や肩書きが微妙に変わるが……まぁ大体は、前座。登場媒体により魔法使いだったり肉体派だったりと戦い方がまるで異なったりする。本編では攻撃も魔法も強力。
HD-2D版のⅢで新たな設定が盛られており、HD-2D版のⅡではⅠの頃から変わらず竜の女王に対する未練を拗らせている。

CV:藤沼建人(アトラス)、鶴岡聡(バズズ)、宮内敦士(ベリアル)
本作のサブタイトルにもなっている、アトラス・バズズ・ベリアルから成る、ハーゴン教団の幹部たち。
ハーゴンの神殿にてロトの子孫たちを待ち構えている。
HD-2D版では出番が増やされ、それと共に設定も盛り込まれた。
HD-2D版での彼らはハーゴンによって召喚され、契約により縛られている存在。ハーゴンの命令により各地で悪事を働いているが、ハーゴンへの忠誠心は皆無と言ってもよく、ベリアルに至ってはロトの子孫たちと手を組んででもハーゴンの寝首を掻くことを考えているほど。

CV:Lynn
SFC版の時点でチョイ役として登場していたが、HD-2D版では新たにハーゴン直属の部下として大々的に敵対するように。
従来では存在していなかった(というよりシリーズでもから登場した新参である)メイデンドール系の魔物であり、悪霊の神々とは異なりハーゴンのことを慕っている。
これまたHD-2D版で新たに追加された海底を根城にしており、人魚族に対して危害を加えている。
詳細は当該項目を参照。


その他の登場キャラクター

封印されていた破壊神。発売当初はその情報は伏せられていたがパッケージや説明書の表紙に堂々と描かれている。
知能や意思は無く、純粋に全ての破壊だけを求めている。
FC・MSX・MSX2版だとハードやプログラムの制限上ベホマを使い、SFCでは特定条件下でザラキが効く。
HD-2D版ではまさかのベホマ復活。ただし一度しか使わないので安心しよう。

なお、タイトルには「悪霊の『神々』」とあるが、これはシドーの前に戦うアトラス・バズズ・ベリアルを含めての呼称。
長い間、外部書籍などでそれぞれの独自設定のもと引用される呼び名(つまり設定の公式・非公式はグレーライン)だったが、ドラクエヒーローズあたりから三名が登場するゲーム作品で採用されだし、DQⅡ公式スピンオフ的なビルダーズ2でも採用。
HD-2D版DQⅡでは晴れてベリアルが自称するようになった。
またHD-2D版のインタビューでは、元々『悪霊の』が当初のサブタイトルだったが、なんだか語呂が悪いので「神々」に変更し、それに合わせてシナリオで「最後のダンジョンに神々と3連戦」という展開を盛り込んだと明かされており、少なくとも原作シナリオの堀井雄二の中では当初からその設定だった模様。

CV:大塚芳忠*4
Ⅰ同様竜王の城最奥にいるが、邪悪な存在ではなくなりロトの子孫達に対しても友好的。
ハーゴンの事が気にいらない*5ため倒して欲しいとお願いされる。
リメイク版では一回でも「いいえ」で断ると「心の狭い奴」扱いしてくるが、クリア後に訪れると「互いの先祖は色々あったけど、俺達 友達になれそうじゃね?」「りゅうちゃんと呼んでくれ」とフレンドリー。
HD-2D版では大塚氏の演技もあって「穏やかでひょうきんな親戚のおじちゃん」みたいな雰囲気に。
しかし聖なる竜として立ち返ったために、その真の実力は曾祖父を凌ぐものとなっている。


【その他】

FC版とその移植であるMSX・MSX2版はシリーズ最高難易度と名高い。
「橋を越えたら別世界」が顕著、即死呪文の登場、探し物など要素は色々あるが、やはり一番はロンダルキアの洞窟。
この難易度の高さは製作側も認めており、製作期間が短かったために満足な調整が行えなかったのが原因であると後年になって明言されている。

全7層と当時としては異常な広さに、クッパ城より悪意のある無限ループ&悪ふざけとしか思えない数の落とし穴
2回連続攻撃ザラキメガンテ(敵が使うと必中)がデフォのモンスター達
踏破してもザラキ&痛恨&イオナズン連発の洗礼。
復活の呪文写しミスや突然のフリーズ。
とプレイヤー殺しが目白押し。

これは、開発期間の都合で『ストーリー通してのテストプレイ』がまともに成されていなかったのが原因。
そのため各地域の想定レベルが実際のプレイ感覚と食い違ってしまい、特にロンダルキア台地以降は一気に敵の強さが2ランクほど上がっている。

辺境の長いトンネルを抜けると、黄泉の国であった。HPの色が赤くなった。ザラキに心臓が凍りついた。
元ネタ:川端康成「雪国」〜

なお、MSXおよびMSX2版はモンスターの出現パターンが変わっており、キラーマシンやギガンテスが3体登場したり、2体までだったあくましんかんなんて 倍の4体 が襲い掛かってくる。イオナズン4連打なんて耐えられるものではない。
高難易度に拍車をかけているが、MSXの限界に挑戦したくてあえて増やしているらしい。

リメイク版では流石にちゃんと見直しが図られて難易度が落ちているが、それでも厄介。
極論だとザラキも痛恨もランダムなので、人によっては特に苦戦せず踏破して上記を言い過ぎと感じる場合もあるだろうが。

ストーリーを進めるにあたっても、ノーヒントのために詰んでしまったパターンも多かったようだ。
当時はこのようなインターネットが普及しているわけでも無いので、せいぜい周りの友達に聞く程度しかできない。
下記はそんなストーリーを進める上での障壁となりそうなポイントである。

○牢屋から逃げ出したラゴス
水門の鍵を入手するために、捕まっているラゴスに会いに行くのだがなんとラゴスは牢から消えてしまっている。
「しかし ラゴスは にげだしてしまったのだ!」と門番が言うせいで、世界各地をあちこち探し回ったプレイヤーは数知れず。
正解は牢の中で暗闇マスに向かって進めるところがあり、そこに隠れているというメタな展開なのだが、この時代にはまだ難しすぎた。
リメイクでは暗闇マスに進める一歩手前に、ひび割れが入っており露骨に怪しくなっている。
スマホ版以降の移植では画面比率が変化したせいで思いっきり外から見えてバレバレになってしまっている。
HD-2D版ではラゴスは捕まっているのでなく、諸事情で牢屋に入ることになった魔物と友人になったという設定で、ストーリーを進めると牢屋の奥にある洞窟に出現し彼の依頼で水門の鍵を持ちテパへ、という流れに変更された。

○じゃしんのぞう
海底の洞窟で手に入れるキーアイテム。
ロンダルキアの洞窟への道を開くために使うことは、他の場所でヒントが聞けるのでこれは良いのだが、問題はハーゴンの神殿で2階へ昇る際に改めて使用するとき。
一度使用したキーアイテムを再度使用するとは思わないだろうが、必ず所持している*6のはせめてもの救い。
HD-2D版ではハーゴンの神殿においてもきちんとじゃしんのぞうを使うことが明示される。

○たいようのもんしょう、みずのもんしょう
ストーリーで集める紋章のうち、太陽の紋章と水の紋章は自分で足元を調べることで入手する。
太陽の紋章は炎のほこら、水の紋章はムーンペタの町で入手できるというヒントはもらえるのだが、ほこらの外壁に沿った何の変哲もない地面と、牢屋の中にいる魔物の足元という嫌がらせのような配置。
一応、やまびこのふえという補助アイテム*7があるのでそれで見つけることはできる分、まだ優しいほうかもしれない。
HD-2D版だといずれも入手イベントが追加されているので、紋章はどこだと足元を調べまくる必要はなくなった。


【裏技】

やはり開発期間の都合か今作はバグが多く、そのいくつかは裏技と認識されてプレイヤーから好意的に認知されたものもある。

代表的なのは以下の通り。
  • 武器Aの攻撃力と武器Bの特性を足す(FC・MSX・MSX2版)
ハーゴンの神殿のとある仕掛けにより起きるバグ。
破壊の剣+はやぶさの剣(破壊の剣の威力で2回攻撃、呪いは無し)という通称「はかぶさの剣」「はかいはやぶさ」が有名。
ちなみに武器だけでなく防具でも可能。
なお装備キャラがレベルアップするとバグ状態がリセットされる。出来るだけ高レベルの状態かつ、経験値に余裕の有る状態で行うと良い。

この「はかぶさの剣」だが、何とエニックス発売のゲームブックでも描写されてしまっている他、ビルダーズ2及びHD-2D版では正式に使えるようになってしまった。

  • デルコンダル城でのシドー戦(FC・MSX・MSX2版)
デルコンダル城で復活の呪文を聞いた状態で、一度も復活の呪文を聞くことなくノンストップでロンダルキアまで到達し、ラスボスのシドー戦で全滅する。
するとデルコンダル城で復活した際に、何故かすぐにシドーと再戦してしまうという物。
おまけにシドー撃破後、バグだらけの塔に飛ばされてしまう。*8すぐに地上に戻されるのでエンディングを見るのに支障は無いが。
再現する際の難易度はかなり高いが、Wii版なら中断セーブが実装されているのでFC版よりは再現しやすいか。
デルコンダル城においてキラータイガーと戦わされるイベントがあるのだが、そのイベントのフラグ管理ミスによって起きるバグではないかと思われる。

これもエニックス発売のゲームブックでも描写されている。はっちゃけすぎだろ…。

  • マヌーサザラキ(SFC版)
ドラクエ版バニシュデス
「マヌーサ状態の敵には確実にザラキが決まる」というサマルトリアの必殺バグ技。
マヌーサ耐性があるハーゴンには効かないが、前座3匹とシドーにはバッチリ効く。
内部的には255ダメージなのでHPの高いシドーなどは死なないでダメージが表示される。

  • サマルトリアの王子分裂&超成長(SFC版)
SFC版より追加された、ベラヌールでサマルトリアの王子がハーゴンの呪いにより倒れるイベントに関する特殊処理が原因となったバグ。
病床のサマルトリアの王子に隣接すると、アイテムやステータスを見ることができる。
普通は病床から離れるとまた2人パーティに戻るのだが、この時ふっかつのたま*9でセーブをすると、ロードした時にはなぜかサマルトリアの王子がパーティの最後尾にいる。
しかし病床の王子もそのままであり、つまり分身しているのだ。

しかもこのドッペル王子、戦闘にも参加可能で、なぜかLvUP時のステ上昇はムーンブルクの王女用の値になる。
そしてムーンブルクの王女の最大Lvを超えてLv36になるとあり得ない成長を見せ、Lv37になると全ステータス255と堂々カンストする。
この状態のサマルトリアの王子のはやぶさの剣は上の「はかぶさの剣」もかくやの超火力であり、一見の価値アリである。


【リメイク版】

先ほども挙げたように、本作は様々な機種でゲームバランスが調整されたリメイク版が発売されている。

SFC版

1993年12月18日発売。
前作とのカップリング移植リメイク『ドラゴンクエストⅠ・Ⅱ』に収録。
熾烈だったFC版及びMSX版の難易度がマイルドになり、特にロンダルキアなどの終盤の敵が弱体化していたり、サマルトリアの王子に強化が施され、装備できる武器の増加・ベギラマの強化により大幅に使い勝手が向上した。
他にも新規イベントとしてサマルが一時的に離脱するものが追加されたり*10、NES版のオープニングが逆輸入されたりと次作のSFC版ドラクエ3程ではないが新要素が目白押しとなっている。

GBC版

1999年9月23日発売。
SFC版同様前作とのカップリングとなっている。
ハードが携帯機であることを考慮して中断機能が新たに加わった。そのため本作では「ふっかつのたま」が削除されている(はぐれメタルのドロップは「ふしぎなぼうし」に変更)。
それ以外はSFC版とほぼ同内容となっているが、基本的なプログラムの違いによりSFC版にあったバグは全てなくなっている。

携帯版

かつて配信されていた携帯アプリ版。容量の都合上ロンダルキアへの洞窟突入直前とそれ以降の前後編に分かれている。
やはりベースはSFC版になっているが、一部の呪文の仕様が変更されていたり*11、サマルとムーンの最大レベルがローレと同じレベル50に統一されたりといった変更点がある。
後にこの携帯版をベースに前後編を一つにまとめたスマートフォン版、そのスマートフォン版の移植である3DS版・Switch版・PS4版も配信された。

HD-2D版

SFC版から32年ぶりのフルモデルチェンジを遂げた、Ⅰとのカップリング移植リメイク。
Ⅰと共に前年に発売されたHD-2D版Ⅲの続編として再構成されている。
下地となる「5つの紋章を集めてハーゴンを倒しに行く」という大元のストーリーは変わっていないが、元がシンプルだった分様々な点においてボリュームアップやブラッシュアップが施されており、従来のドラクエ2とはほぼ別物と言っても過言ではないほどの仕上がりとなっている。
従来は3人旅だったのが新たにサマルトリアの王女がパーティーメンバーとして加わるのがその代表例だろう。
他にはサブタイトルになっている「悪霊の神々」がストーリーで出番を増やされ、妖精の登場や精霊ルビスとアレフガルドを救った勇者のいきさつを綴った「7つの思い出」の追加など、Ⅰ・Ⅲからの設定を踏まえた新要素が多数。
原作のバグや小ネタをリスペクトした仕様も多数。本物の「はかぶさの剣」や「もょもと」、「サマルトリアの王子が分身する」など、原作を知っているとくすりと来る要素が追加されている。
そして本作はシドーを倒しただけではそこで完結とはならず、大団円で締めくくったかと思いきや新たに大いなる闇の存在が示唆され…?


【小ネタ】

ローレの項でも書いたがドラクエ2ではサマルトリアの王子とムーンブルクの王女は主人公の名前に応じて自動的に決められ、その候補は以下の通り。例えば「もょもと」と付ければ二人の名前は自動的に「すけさん」「アイリン」とつけられる。
  • サマルトリアの王子
アーサー、カイン、クッキー、コナン、すけさん、トンヌラ、パウロ、ランド

  • ムーンブルクの王女
アイリン、あきな、サマンサ、ナナ、プリン、まいこ、マリア、リンダ*12

その浮きっぷりからサマルトリアの王子は大抵トンヌラorすけさんで通じる。
裏技を使えば二人の名前も自由につけられるが、復活の呪文に反映されないので再開のたびに付け直す必要がある。
セーブデータがあるソフトでは変更した名前もセーブされるため付け直す必要はなくなった。
なお、FC版の説明書では順に「ゆうてい」「みやおう」「きむこう」というゲーム内の候補にない名前が付けられていた。
余談だがDQⅨの宿屋スペシャルゲストにはそれぞれクッキー&プリンとして登場。
いただきストリートシリーズでもクッキー&プリンで登場している為、他作品でもこの名前で登場するものと思われる。

スマホ版以降ではローレシアの王子以外の仲間キャラも最初から自分で名前を付けられるようになった。なのでボイスで名前を呼んでくれない
HD-2D版では上述のとおりデフォルト名はロラン、クッキー、プリン、マカロン。すごくおいしそうとか言ってはいけない
ただし、「もょもと」で始めるとサマル王子がすけさん、ムーン王女がアイリンになる小ネタも。しかし、もょもとに関するネタはそれだけではないようで…?

リメイク版では装備品や、ハーゴンの呪いでサマルトリアの王子が一時離脱するというイベントが追加。
サマルトリアの王子不在でもクリアは可能で、その場合少し拗ねられる。
一方でHD-2D版では一連のイベントクリアがデルコンダル関連のイベント進行開始条件になり無視してクリアできなくなった。

堀井雄二によると、「サマルトリアの王子が何らかの手段*13でシドーと相討ちになった場合、EDでローレシアの王子がサマルトリアの王女に刺される」という没イベントを構想していたらしい。
あまりにも悲しすぎるという理由でボツになり、リメイク版でもやっぱり採用されなかった。

エンディング曲として制作されたBGM『この道わが旅』は人気が高く、2011年に『題名のない音楽会』でも演奏された。
また歌詞付きバージョンも存在し、1987年に衆議院議員の愛知和男氏、1991年にアニメ版『ダイの大冒険』のエンディングテーマとして団時朗氏(『帰ってきたウルトラマン』主役の人)、1993年に女性デュオ『ルーラ』が歌っている。『ルーラ』に関しては大した活躍も出来ずに終わってしまったのだが…。

パスワード入力画面で流れているBGMは、『Love Song探して』の題で歌詞付きのボーカル曲としてシングル盤が発売された。
歌っているのは当時アイドルだった牧野アンナ。これは当時行われていたタイアップ企画に由来するものであり、そのためか後年のリメイク版では再現されていないが、ファンからの認知度は今なお高い。
なお、この牧野アンナ、後年も地道に活動を続けたが、同期が安室奈美恵など不利な条件が重なりすぎたためか歌手としては殆ど結果を残せず(そのため、この「Love Song探して」も一時期は幻の名曲のように扱われていた)、波乱万丈の人生を辿った末に、アイドルの卵を育成するインストラクターとして成功を収めた。

脳科学者の久保田競の妻で、自身も脳科学に造詣が深く、一時期頻繁にメディアに出演していた久保田カヨ子は、テレビの取材に応じた際にテレビゲームに関するコメントを求められ(当時はいわゆるゲーム脳が問題視されていた時期だった)、「テレビゲームは、親がその性質を理解し、付き添って正しく指導しながら子どもにプレイさせれば悪いものにはならない」という旨の発言をしている。
その際に、彼女が幼い孫と一緒にプレイしていた作品こそが本作のFC版であった。
元々インテリとはいえ、孫にテレビゲームのやり方を教えてあげるというその高性能お婆ちゃんっぷりに驚いた視聴者も多かったのではないだろうか。
本作の難易度を考えると、幼い子どもが独力でクリアできるとは思えないので尚更保護者同伴は納得できる。


【関連作品】

本作は時系列的には三部作の最後。
勇者ロトから紡がれた物語は完結を迎えるが、後に漫画や派生作品で後日談が語られる。

シドーを倒したことで「破壊神を超える化物」といった扱いを受けたローレシア王子(→バズズの策略)
その後 周囲の視線に耐えられず失踪し、統治者を失った国は滅びたらしい。
ハーゴン様は死骸を曝している。

キーファが訪れた異世界=本作の未来。
3人の英雄は相次いで行方不明となり、ロトの血を引く三ヶ国はいずれも衰退して途絶えた。
(城の亡霊によるとロトの血は眠っていて、完全に絶えてはいない)

ロトの装備はオーブになっている。
サマルトリアだけは存続しているが、治めているのはロトの直系じゃない。

大賢者ベゼルの試練で、キーファの転生先の一つとして登場。
過去のムーンブルクの様子とムーンペタ(領内の村)の成り立ちが見れる。
なお、この時キーファが転生した人物はムーンブルク王である。

  • ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島
ハーゴンとシドーが倒された少し後の時代が舞台。
DQ1から本作への流れは正史の通りだが、そこにifの存在だったビルダーも居るという形に世界が統合されている…と思われる。
ハーゴン教団の残党に捕らえられた上に嵐で遭難したビルダーズ2主人公達は、壊滅した筈のハーゴン教団が権勢を振るう島々に辿り着き、シドーという名の少年に出会う。
ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ』の続編であると同時に、本作の直接の後日談であり、ストーリー後半では舞台となる島々の意外な正体、そしてハーゴンの真の企みが明らかとなる。




追記・修正はもょもとを呼び出してからお願いします。

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最終更新:2026年06月27日 19:24

*1 容量の都合で「ローレのみ」「ローレとサマル」「全員」と大雑把にしか設定できなかった。

*2 ものの冗談ではなく、種ドーピング抜きだと最大レベルに達したときのムーンブルク王女との力の差が最強攻撃力のロトの竜剣(+228)を超える。ここまでくるとひのきのぼうどころか素手でも王子の方が攻撃力が高い。

*3 本人も自分も同行したいという気持ちがありつつも当初は自重していた。

*4 Ⅰのりゅうおうと同じ

*5 DQⅡ小説版ではシドーがちゃんと意思を持った存在で、竜王を扶育して侵略の尖兵の如くして送り込んだ設定。それなら確かにハーゴン共々「気にいらない」では済まない相手であろう。HD-2D版では曾祖父ともども聖竜の系譜となっているため、本来の役割に立ち返った彼はむしろ世界の守護者側であり、世界の破滅を目論むハーゴンになど突然ながら協力するはずがない、ということになった。

*6 FC版はまだ預かり所が無く、じゃしんのぞうは売ることも捨てることもできない。

*7 紋章が入手できるフロアで使うと、紋章があることが分かるアイテム

*8 MSX・MSX2版の場合は幻影解除前のハーゴンの神殿に飛ばされる。

*9 SFC版までとガラケー版に存在した、どこでも復活の呪文の表示やセーブができるアイテム。はぐれメタルから1/8の確率でドロップする以外の入手手段はない。

*10 ちなみにこのイベントはFC版時点でも構想自体はあった模様。

*11 ギラがグループ攻撃になっている、ルーラが後発作品同様行き先を選べるなど

*12 スマホ版以降はあきな、まいこ、ナナがユーイ、レナレナ、セティアに差し替えられた。

*13 ネット上ではメガンテによるものとよく言われているが、出典ではとくに手段については言及されていない。そもそもシドーはメガンテ無効である。