幻獣竜機ボルパンサー

登録日:2021/03/29 (月) 18:29:01
更新日:2024/02/17 Sat 20:15:52
所要時間:約 8 分で読めます





「大地を駆ける一迅の疾風!それが私だ!」

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幻獣竜機ボルパンサー》とは、TCG『デュエル・マスターズ』及びDCG『デュエル・マスターズ プレイス』に登場するカード。


スペック

幻獣竜機ボルパンサー SR 火文明 (5)
クリーチャー:ドリームメイト/アーマード・ドラゴン 3000+
スピードアタッカー
パワード・ブレイカー
攻撃中、自分の他のドラゴンまたはドリームメイト1体につきパワーを+3000する。
攻撃する時、自分の他のドラゴンまたはドリームメイトが5体以上あれば、このクリーチャーよりパワーの小さい相手のクリーチャーをすべて破壊する。

火文明ドリームメイトアーマード・ドラゴンという単色の多種族クリーチャー。
スピードアタッカーやパワード・ブレイカーを持ち、攻撃中にドラゴンやドリームメイトの味方の数に応じたパンプアップと特定条件を満たした場合には全体への火力除去を放つ。

能力の条件としてはドラゴンかドリームメイトが対象だが、どちらかと言えば小型で盤面戦術が得意なドリームメイトの方が条件は満たしやすい。
しかし、ドラゴンの方でも重量級種族でとは言えども踏み倒しやコスト軽減などのサポートは多いため、条件を満たすことが困難と言う訳でもない。
条件達成の為に指定された種族設定としては恵まれている方ではある。

パンプアップの上昇値は大きく、1体でも味方がいればパワー6000のW・ブレイカーになれるのでコストに見合った最低限の攻撃力を持てる。
また、所持種族の一つであるドリームメイトは基本的に軽量~中量級の種族であるため、条件次第では重量級のパワーを持てるボルパンサーの存在は種族デッキ的にはありがたい。
一般的なドリームメイトでは殴り返せないような大型クリーチャーに対してもボルパンサーならば攻撃で除去できる可能性が出てくる。

アタックトリガーの全体除去は発動条件が厳しく、そもそも場に最低でも6体並べられる状況ならば数でゴリ押して勝てる可能性も高い。
それでも厳しい条件だけあってそれに見合った火力があるのも確かであり、最低でもパワー17000までが対象になる火力除去はプレイスでも最強レベルの除去である。
ボルパンサー登場時点のプレイスで火力除去の対象にならないのは一部のG・リンクを達成したゴッドや《超神星アポロヌス・ドラゲリオン》のような大型の進化クリーチャーのみで、特にギミックの無い通常のクリーチャーに限定すると限界までパワーが上がった《剛撃聖霊エリクシア》くらいしかいない(しかもその状態のエリクシアでもボルパンサーのパワーで相討ちを狙える)。
全体除去でもあるため、アンタッチャブルの《光器ペトローバ》や《G・A・E・ペガサス・レオパルド》なども仕留められる。

スピードアタッカーであるため、パワード・ブレイカーや火力除去は出してすぐに使えるので能力が無駄になることはない。

弱点としては、素のパワー自体は低いので殴り返しや攻撃時以外の除去に対してはあまり強くない。
味方を並べるプレイングを重視した性能でもあるので、場の数で全体除去を行う《アポカリプス・デイ》を踏んでしまう光景も少なからず見られる。
《アポカリプス・デイ》などを相手がデッキに抱えている事を確認できた場合は、並べることには強く拘らずにスピードアタッカーを活かした方針に戦略を切り替えた方が良いだろう。

相性の良いカード

超神星ビッグバン・アナスタシス SR 自然文明 (9)
進化クリーチャー:フェニックス 13000+
進化GV-アーク・セラフィム、ドリームメイト、ドラゴンのいずれか3体
シンパシー:アーク・セラフィム、ドリームメイト、ドラゴン
メテオバーン3:攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを3枚、墓地に置いてもよい。そうした場合、自分の山札からランダムな進化でないクリーチャーを、バトルゾーンの上限枚数になるまで出す。その後、山札をシャッフルする。(これらのクリーチャーがバトルゾーンに出ることによって起こる効果はすべて無視する)
パワーアタッカー+4000
T・ブレイカー

ボルパンサーと同弾に収録された、ドラゴンやドリームメイトを進化元にする超神星フェニックス
同弾収録という事でボルパンサーとはデザイナーズコンボとなっており、アナスタシスの踏み倒しならばボルパンサーを一瞬で最大スペックに強化可能。
山札からボルパンサーを踏み倒せたならば、ボルパンサーがスピードアタッカーですぐに動けるという事もあって最高の展開となる。

アナスタシス自身がT・ブレイカーという事もあり、最大スペックのボルパンサーと攻撃を仕掛ければオーバーキルに近い状況となる。
ただし、上述の《アポカリプス・デイ》やスパーク系呪文はS・トリガーとして踏まないようにしたい。

独裁者ケンジ・パンダネルラ将軍 SR 自然文明 (5)
進化クリーチャー:ドリームメイト 6000
進化-ドリームメイト
攻撃する時、自分の山札からランダムな進化でないドリームメイト1体をバトルゾーンに出す。その後、山札をシャッフルする。
このクリーチャーが相手クリーチャーの攻撃によってバトルする時、かわりに自分の他のドリームメイトをバトルさせてもよい。
W・ブレイカー

アタックトリガーでドリームメイトを踏み倒せる進化ドリームメイト。
ランダムなので運任せとはなるが、運良くボルパンサーを踏み倒せればスピードアタッカーという事もあって即座に攻撃要員が増える。

レジェンド・アタッカー R 火文明 (3)
呪文
このターン、自分のクリーチャーはすべて「パワーアタッカー+4000」を得て、種族にドラゴンを追加する。

自軍のクリーチャーを1ターン限定でドラゴンに変えてしまう軽量呪文。
小型クリーチャーを大量展開した後にこの呪文で全てドラゴンにしてしまえば、ボルパンサーを1ターン限定でサポートできる。
ドリームメイトやドラゴンに全く無関係なクリーチャーもドラゴンにできるため、上手くプレイングすれば相手の意表を突く形でボルパンサーを最大スペックに引き上げられる。

緑神龍バグナボーン VR 自然文明 (7)
クリーチャー:アース・ドラゴン 9000
攻撃する時、自分のマナゾーンからパワー3000以下のクリーチャーを探索し、1枚をバトルゾーンに出してもよい。
W・ブレイカー

アタックトリガーでパワー3000以下のクリーチャーを踏み倒せるアース・ドラゴン
実はボルパンサーの弱点でもある素のパワーの低さがバグナボーンとは相性が良く、マナからボルパンサーを踏み倒せる。
ボルパンサーがスピードアタッカーなので踏み倒せばすぐに動ける他、バグナボーンがドラゴンなのでボルパンサーの能力の条件の対象になる点も良い。

眠りの森のメイ様 SR 自然文明 (4)
クリーチャー:ドリームメイト 5000
このクリーチャーは、タップしてバトルゾーンに出る。
このクリーチャーをアンタップする時、自分のドリームメイトが7体あるなら、このクリーチャーは《お目覚めメイ様》になりアンタップする。ないなら、アンタップするかわりに自分の山札の上から1枚目を公開する。それが進化でないドリームメイトであれば、バトルゾーンに出してもよい。それ以外であれば、自分のマナゾーンに置く。
(このカードは《お目覚めメイ様》として召喚してもよい)
お目覚めメイ様 SR 自然文明 (1)
クリーチャー:ドリームメイト/ハンター 1000
相手プレイヤーを攻撃してブロックされなかった時、自分のドリームメイトが7体あれば、自分はゲームに勝つ。2体以上あれば、その攻撃を中止し、このクリーチャーは《眠りの森のメイ様》になる。1体以下であれば、その攻撃を中止する。
19弾で出てきたドリメ最強の問題児潤滑油。
初手に引ければ3ターン目以降から圧倒的なスピードで場にドリームメイトが貯まるため、ボルパンサーの全体除去も普通に発動するようになる。
フィニッシャーとして使用できるのは当然だが、メイ様のエクストラウィンを狙う勝ち筋もできたためボルパンサーで敵のブロッカーなどを除去→メイ様で安全に決めるという手段も取れるようになり、互いにシナジーが高い。
どっちもオリカなのはどうなんだ

TCG版

DMEX-18「20周年超感謝メモリアルパック 裏の章 パラレル・マスターズ」にてついに本家TCG版にも登場。レアリティはベリーレアに降格。
能力に変更なくそのまま輸入されたが、強いて言えばTCG版はバトルゾーンの数の制限がないのでデュエプレ以上のパンプアップが可能。

正直TCGはデュエプレ以上にパワーインフレと高速化が激化した環境であるため、デュエプレよりも活躍できる機会はない。
火を採用したドリームメイトの種族デッキならば、パンプアップを活かした高いパワーを持つフィニッシャーや火力除去を活かした除去手段として生かせる可能性はあるか。

WIXOSSコラボ

WIXOSSとのコラボにおいて、ボルパンサーもコラボカードとして選出されている。
コラボイラストの相手はヒラナが選ばれており、非常に可愛らしいイラストであるため獲得する価値は高い。
女性と言う点やイメージカラー以外ではあまりボルパンサーの要素はなく、元絵を意識していると考えられる点は身体の周辺に火の粉を派手に散らしているという部分だろうか。
コラボ版のボルパンサーはコラボセット購入で獲得可能。

レジェンドバトルのヒラナもボルパンサー(カードもコラボ版)を投入したデッキを使ってくるのだが、話題を呼んだのは伝説級におけるレジェンドスキル。その内容が以下のこれ。

スキル名:やろう!この3人で!
能力内容:ヒラナが「幻獣竜機ボルパンサー」をバトルゾーンに出した時、ヒラナのクリーチャーが5体以下なら、ゲーム外から《電脳海王ネオングライド》《無双霊騎ラルゴバニス》をバトルゾーンに出す。(この能力はゲーム中1回のみ発動する。)

2体のクリーチャーをお供にするので唐突に最低でもパワー9000のボルパンサーが奇襲を仕掛けてくることになり、状況次第では最高スペックに到達することも容易。
ブロッカーなどの邪魔者や上述の《アポカリプス・デイ》起動の可能性は、《電脳海王ネオングライド》のバウンスによって減らせる。
しかも《無双霊騎ラルゴバニス》のパンプアップにより、ボルパンサーの弱点である素のパワーの低さも補うことで殴り返しに対しても対策が施されている。
そして、このネオングライドとラルゴバニスはデッキ外から飛び出してくるため、ヒラナのデッキに消耗的な痛みがある訳でもないのだ。

レジェンドスキルへの対策としては、工夫をしてボルパンサーを出させないという一点に尽きるだろう。
ボルパンサーを展開させる前にゲームを決めてしまう速攻デッキなどが相性が良い。
また、レジェンドスキルの起動は1回限定である部分も唯一の救いと言えるか。

ヒラナのあまりにも理不尽極まりないレジェンドスキルに多くのユーザーは阿鼻叫喚となった。
しかし、伝説級のヒラナ攻略後に出てくる小湊るう子のレジェンドスキルはこのヒラナのレジェンドスキルをも上回る鬼畜な性能なので、これでもまだ手加減している方なのである。えぇ…。
実際にるう子があまりにも強いうえに勝てるにしても時間を消費するため、るう子に比べれば比較的マシということでヒラナの伝説級が周回対象になりやすい。

余談

  • クリーチャー名は、アーマード・ドラゴンに多い「ボル~」と豹を意味する「パンサー」を合体させたネーミングだと思われる。
    味方の状況によって限定的にパワーを上げる効果やイラストのポーズなどは、あの《ボルシャック・ドラゴン》を意識していると見られるため、もしかしたら背景ストーリー上にて何かしらの関係性があるのかもしれない。

  • 地味にドリームメイトとアーマード・ドラゴンの多種族クリーチャーは原作TCGを含めて初めてのパターンだったりもする。

  • ヒョウ型の女性ドリームメイトの身体とアーマード・ドラゴンの装甲が組み合わさったイラストは愛らしさと勇ましさの融合に成功しており、アイドルカードとしての評価も高い。




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最終更新:2024年02月17日 20:15

*1 画像出典:Twitter イラストレーター市丸きすけ(旗助/KISUKE)氏 @kisuke_ichi 2021年2月18日掲載 https://twitter.com/kisuke_ichi/status/1362337830920482819?s=20&t=b_sbyUIhAjeh4ddNxHgNFA