石川定信

登録日:2021/04/16 Fri 11:56:40
更新日:2024/01/16 Tue 02:00:37
所要時間:約 4 分で読めます




石川 定信とはクズである。

追記修正はお願いします。








石川「二度と儂の記事を立て逃げするでないぞ」







石川定信とは「Ghost of Tsushima」の登場人物である。
CV:千葉繁(日本語版)、フランソワ・チャウ(モデル、英語版)
以下ネタバレ多数あります。


【概要】

通称「石川先生」。の名手であり求道者。
政子殿以外の人間には「石川先生」と呼ばれている。半分くらいは敬意ではなく皮肉を込めてそう呼んでいそうだが。
蒙古襲来の折には既に高齢であり、山の上で簡素な家と弓道場を構えつつ隠遁生活を送っている。
それでもその弓の腕は錆びついておらず、作中初期の小茂田浜の戦いにおいてはその弓で蒙古を滅多打ちに出来ただろう。

と予測しかできないのはついぞ来なかったせいであり、主人公のにはかなり不愉快に思われていたが。
共に戦う際には蒙古を次々と撃ち殺してくれる為、来てくれたらあの大敗も多少はマシになっていたのは目に見える。
何故来なかったのかと言うと、なんと弟子の少女「巴」に命を狙われており、彼女を迎え撃つ為に道場で待ち構えていた。…という不可解すぎる理由であった。
この時点でかなり利己的な雰囲気を醸し出している先生だが、その後も仁を蒙古の群れにけしかけた挙句「これも修行の一つ(意訳)」と宣う等問題行動を連発する。
久しぶりに再会した仁も「十分に休まれましたかな?」「巴が裏切るわけだ」と皮肉のフルスロットルをかますものの、それでも巴探しに協力するという名目で彼の協力を得ることに成功。
以降は大きな作戦には戦闘員として参加してくれることとなる。
さすがに島の事を全く思っていないわけではなく、蒙古を殲滅する作戦等の折には巴への執着を中断してくれる。


【人物】

味方側キャラクター、それも人々を守る武士というキャラにしては珍しく、その内面は清々しい迄のドクズ

ただしクズではあるが外道ではなく、野盗や蒙古のように己の欲望の為に人を殺したりはしないし、裏切ったり不忠を働くこともない。
そして空気は読めないが読もうとはしてくれる。
自分の弓道の為にナチュラルかつ悪気なく他人を振り回し、それで周りが己の思う通りに動かないと不機嫌になるという、リアルなクズである。
ある意味では登場人物で一番人間らしいと言えるだろう。
ちなみに自分の事は「傲慢」と自覚しており治す気はあるが、治る気配はない。
策略に失敗した挙句罪もない百姓の女性を殺されるに至ったときは「失敗するとは思わなかった」と子供じみた言い訳をする辺り、反省したり自らを罰するという事が下手なのだろう。
以上のように自分本位な性格であるが他人への情が皆無というわけではなく、島を救う為とは言え侍の道に反した仁に対しては「叔父上が黙っておらぬぞ」と身を案じている。
…尤も励ます際も余計な一言を後につけて空気が微妙になる事も多々あるが。

そして彼を傲慢にしている弓の腕に関しては、口に劣らぬ腕前。
「一射一殺」、つまり矢を一つ射るごとに敵を一人殺す一撃必殺をポリシーに掲げた彼は、戦闘では非常に頼りになる。
更に知恵者でもあり、仁と共に多数の敵を策略で迎えるシーンも存在する。ただし失敗した際のリカバリーは全く考えておらず窮地に陥る事もあるが、少なくとも取り乱したりはしない。

弓道を他人に教授する「教え」の才能にも長けている。
事実彼に教えを請うた人物は全て弓取りとしては凄腕ばかりであり、その弟子が更に弟子に教えた際も弓取りとしては腕利きばかりとなっている。
主人公の仁に関してはプレイヤーのスキルに左右されるわけだが、それでも「弓を撃つことができる」のは先生の教えと授けてくれた弓のおかげであるのは忘れてはならない。
また身分が絶対の封建社会においては珍しくその辺りに囚われておらず、女性かつ百姓の「巴」でも弟子入りを許可する器量はある。
それどころか島の長の甥である仁を一度は追い返している。曰く仁にも才能はあったが巴程ではなかったという。この辺り見ただけで弓の才能を見抜く慧眼も持ち合わせている事がわかる。

そんな巴に裏切られたのは先生もショックだったらしく、事ある事に彼女を殺すと言っている。
…が愛着や未練もあるらしく、仁も「巴と再会した時本当に殺せるのか?」と心配している。
だが島を地獄に貶めた蒙古に対しての敵意は一貫しており、そいつらに情けを掛けたりはしない。

なおクズであるがなぜかキャラクターとしては人気である。
純粋に弓取りとしての腕前はかなりのものであり、彼が授けてくれる装備や技も、ゲーム上役立つ者が多い。
そして傲慢ムーブをかました後は大抵仁には都度皮肉で返されているというレスバトルの弱さ後腐れない描写も後押ししているだろう。
また傲慢であるが、若造に皮肉を噛まされても不機嫌にはなるが即座に武器を抜いたり身分で脅したりせず正面から受け止めようとはする
…結局反論出来ずに悪態や言い訳をしたり無言になったり別の話にすり替えてしまう事が多いが。

前述の通り自らを「傲慢」と認識しておりこの性格に関しては思うところがあったらしく、
「家族を作ればよかった」「弓ではなく、人と向き合えばよかった」等と弱音を吐くこともある。
また自らの私闘に付き合わせている仁に関しては感謝をしているらしく、前述の通り蒙古との戦いには協力してくれる。

そういう年に似合わない子供っぽさ、内面にある不徳と向き合えない心が彼の弱点であり、魅力なのであろう。


【能力】

「一矢一殺」を心得ており、実際にその弓で蒙古を次々と葬る。
半面近接戦闘をする気は皆無。一応帯刀しているがその刀が抜かれることはない。
近接バーサーカーの政子殿ですらイベントで弓を撃っているというのに…。
というわけで集団戦に滅法弱く、気付いたら真っ先に倒れている事も多い。


【その末路】

弟子の巴は蒙古につき、彼らに弓を教える事とした。
弓の技を得た蒙古はそれを使い対馬の人々を虐殺し続ける。
仁たちはそんな蒙古達を次々と屠り、遂に巴と出会う事となる。
殺したいほど憎んでいる石川先生に対して巴は「いつでも後ろから射ると良い」と言いながらも、自らの生まれ故郷である卯麦谷を救うという名目で共闘。
最初はいがみ合っていた石川と巴だが、弓の話では意気投合。構えについて話す等ひと時の共闘を明らかに楽しんでいた。
卯麦谷を襲う蒙古達をせん滅したのち、彼女は自分の使っていた弓と手紙を置いていずこかへ去って行った

巴曰く「蒙古に脅されて無理矢理弓を教えた」との事だが、どこまで本当の事かはわからない。
だが卯麦谷を救ったこと、そしてその戦いの最中巴には逃げられたのは事実である。
巴が去った岸の前で、先生と仁はただただ消えた巴を見ているのであった…。








【余談】

  • そのクズっぷりからよくプレイヤーに実験台にされている。特に「戻矢の護符」を装備し味方NPCに撃った矢は一定時間身体に残り続け回収可能な仕様を活かし、彼の頭を矢筒代わりにする「石川ストック」は話題となった。仕様上他のキャラでも可能なのだがあえて先生が選ばれた理由は語る迄もないだろう。
    • ちなみに巴と共闘する際、位置取りの関係上たまに彼女に頭をぶち抜かれる事もある。味方なのでダメージは0なのだが別の意味でプレイ不可能になるだろう。
  • 別のキャラが最愛の家族を失ったり、復讐の果てに修羅の道を突き進んだり、安らかながら天寿を全うする等死別やバッドエンドばかりだが、彼のサブクエストのみ死者も少なくどこか清々しいエンディングであった。
  • 基本誰に対しても傲慢にふるまう先生であるが、政子殿には勝てず、一方的に言い負かされていた。そのシーンに溜飲が下ったプレイヤーも多いだろう。
  • 1シーンだけ字幕の彼の名前が「百姓」になっているシーンがある為、冗談で先生も百姓出身だとか変な考察がされることがある。






ワシとて誤字、脱字は犯す、年寄りに追記、修正させるでない

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最終更新:2024年01月16日 02:00