Ghost of Tsushima

登録日:2020/02/24 (月曜日) 22:32:32
更新日:2021/04/16 Fri 16:22:14
所要時間:約 10 分で読めます






武士の道から外れ、邪道に落ちた兵「冥人(くろうど)」となれ



『Ghost of Tsushima』(ゴースト・オブ・ツシマ)とは、2020年7月17日に発売されたPlayStation4用アクションアドベンチャーゲーム。
開発は『INFAMOUS』や『怪盗スライ・クーパー』などを手掛けたサッカーパンチプロダクションズ。


▲概要

鎌倉時代の日本の対馬を舞台に、1274年に起こった「文永の役」…元寇と呼ばれる蒙古兵(モンゴル兵)と侍との戦いを題材にした時代劇ゲーム。
製作は海外だが、実際に対馬を訪れてリサーチしたとあって、当時の日本文化と雰囲気を可能な限り再現。
歴史考証や殺陣、当時の生活についてもちゃんとその手のプロが監修についており、それは剣劇などのアクションでも垣間見ることができる。
なお、登場人物が架空であることに加えて対馬の地理造形も現実と異なっており*1「歴史ゲーム」ではないことには留意。
あくまでジャンルはアクションゲームである。

今作の一番の魅力的な部分は、なんといっても風光明媚なグラフィックとストレスフリーな操作感。
オープンワールドでありながら移動やワープにおけるロードがほぼなく、ノンストレスで対馬中を駆け巡ることができる。*2
その自信は「フォトモード」にも表れており、操作中ならボタン一つでいつでも画面を止めて撮影可能で、さらに色合いや構図の加工も行える充実っぷり。

更に複数あるシアターモードの一つに「黒澤モード」というのも選択できる。
これは従来の色付きの画から、当時の白黒技術さながらの色合いに変わるというもので、*3黒澤作品の時代劇さながらな雰囲気を味わえるようになる。
この名称の為だけに、黒澤プロダクションから使用許諾を得たのは有名な話。
これに合わせてか、プレイステーションジャパンのマーケティングの一環として「往年の時代劇映画風トレイラームービー」も製作された。邦題「対馬の冥人」。


その一方で物語は終始陰惨に進み、蒙古に荒らされる民草や随所に散らばる死体なんてのは序の口。
家や村を焼かれたり、吊るされて射的の的にされたり、抵抗した者は拷問の末殺害されることが語られるなど、「侵略される側の地獄」もきっちり表現している。
(なお、レーティングはCERO:Zで流血・欠損表現が普通に出るため*4、耐性がない人は注意)

そういった話は寄り道系のクエストでも多く触れられており、大抵は仁が駆けつけて解決するものの、依頼主や周りが無事に済む事はほとんどなく、ほぼ救いがない話も多い。
そして終わらぬ戦いと悪化してゆく戦線に、主人公(プレイヤー)も段々手段を選んでいられなくなっていく…と言うのがこの物語一番の肝である。
周りの人物も一癖も二癖もある連中ばかりで、あるものは復讐のため、あるものは利益のために独自に動いて陣営が変わり、それが最後の物語へ収束していく。

そんな重厚な物語と、それでいて自由度の高い操作性。美麗な風景、情緒あるBGMはさながら『和風アサシン クリード』といったところ。
一方で敵の攻撃力が高く、特に序盤では考えなしに突撃すると囲まれて袋叩きにされるため、最初期は『SEKIRO』のような死にゲーと思われてたほどには難易度が高い。
そのため気軽に操作して無双できるわけではない点には注意。
(一応メニュー画面からいつでも難易度は落とすことはできる)

発売後、このゲームはすぐ話題になりわずか3日で世界で240万本、4ヶ月後には500万本を突破、日本でも41万本の売り上げを達成した。*5
特にこの3日で240万本はPS4新規タイトルとしては過去最速。
2020年GOTYでもノミネートし、どのレビューサイトでも(一部でバッシングは受けたものの)高評価判定を得るなど、その人気ぶりは留まることを知らない。

10月には新たに冥人奇譚が解放。こちらはアクション性を引き継いだマルチオンラインゲームであり、また違った遊びが楽しめる。
しかし本編以上に難易度が高いため、まずは一度物語を遊び終えてから始めることを推奨。



▲物語

文永(十三世紀後半)、モンゴル帝国(大元)は東方世界の征服をもくろみ、立ちふさがるすべての国を蹂躙していた。
東の果て、日本に侵攻すべく編成された元軍の大船団を率いるのは、冷酷にして狡猾な智将、コトゥン・ハーン。
ハーンは、侵攻の足掛かりとして対馬に上陸する。

これを防ぐべく集結した対馬の武士団は、初めて見る元軍の兵略によって初戦で壊滅。島はたちまち侵略の炎に包まれる。
だが、かろうじて生き延びた一人の武士がいた。


境井 仁(さかい じん)。


仁は、境井家の最後の生き残りとして、たとえ侍の道に反した戦い方に手を染めることになっても対馬の民を守ろうと決意する。
冥府から蘇った者「冥人(くろうど)」として、あらゆる手段を使って故郷を敵の手から取り戻すのだ。

※公式サイトより抜粋



▲主要人物

主人公。プレイヤーが操作するキャラ。
対馬五大名家の一つ、境井家の当主で、後述する地頭の志村とは叔父甥の関係。

本編導入である小茂田浜の戦い*6にて、志村や大勢の侍達とともに蒙古に立ち向かうも、強力な兵器の前に敗北。
侍は全滅し、志村は捕らわれ、自身も瀕死の重傷を負うも、ゆなという盗賊に命を助けられる。

以降は志村を取り返すため、そして蒙古を追い払うために仲間を募りながら孤軍奮闘していくことに。
しかし悪化する戦局、追いつめられる民を見ていくうちに、武士の「誉れ」あっては戦にならないと悟り、徐々に戦いの為なら闇討ち、毒殺等手段を択ばぬ「冥人」へと身を堕としていく。
詳細は該当項目も参照。
「誉れは浜で死にました!」


  • 志村(英:エリック・ステインバーグ 日:大塚明夫)
対馬の地頭で、物語序盤のヒロイン。下の名は不明。
仁の伯父に当たる存在で、早くに父を亡くした仁に剣法や教養、侍としての「誉れ」を教えてきた。
そのため仁からももう一人の父親として強く慕われており、序盤では「叔父上さえ救えば全て何とかなる」とまで思われていた。

お上の為、規範をもって堂々とする「誉れ」を重んずる武士らしい性格の持ち主だが、それゆえに頑固で、融通が利かない面も持ち合わせている。
また民に対しては(支配階級としては当たり前とはいえ)傲慢な素振りを見せる。
特に反乱を起こした経緯のある遣川の住民に対しては「盗みが得意」などと煽る事もさえもある。
金田城奪還の折に仲間として加わるが、そのころには「冥人」としての戦い方が板についてきた仁と徐々に軋轢を生むようになり…。

とはいえ仁への愛情はずっと変わらずにあり、こういった厳しい対応もゆくゆくは仁に自分の跡を継いでもらいたかったがためである。
本編ラストで迫られる選択肢に苦悩したプレイヤーも多いはず。
「我らは規律を守ることで民の模範にならねばならぬ」
「それが誉れを得る道だ」


  • ゆな(英:スマリー・モンタノ 日:水野ゆふ)
気の強い女盗賊。仁の命の恩人であり、「冥人」の名付け親でもある。
他にも闇討ちの方法を伝授したりと、あらゆる意味で仁に影響を与えた人物。

弟のたかを溺愛しており、彼のこととなると過保護になる位に心配性となる一面を持つ。
たかとともに本土へ行き、新しい生活を始めるために仁の戦いに協力。仁とはヒロインというよりは苦楽を共にする相棒のような間柄になっていく。
「このお方は蒙古を打ち滅ぼすため、冥府から蘇った伝説の武者"冥人"様さ」


ゆなの弟。勇ましい彼女と比べると臆病な性格。
盗賊ではなく、鍛冶職人として生計を立てていたところ蒙古兵に捕まり、無理やり武器を作らされていた。
鍛冶の腕はかなりのものであり、パッケージで仁が付けている鎧は彼の手によるものである。
助けられた後も、最初はなりふり構わぬ戦いをする仁のことを恐れていたが、鑓川で共に戦っていくうちに強く慕うようになり、やがて仁の役に立てないかと一人奔走するまで成長するようになった。しかしそれが災いして……。
役柄の割りに見た目おっさんに見えるが、髭を剃るとかなりの童顔であり、また精神的にもどこか若さを感じさせる。
「お侍様の戦い方じゃない…」


通称石川先生。戦闘でも基本弓を扱う。というより近接武器を全く使わない
対馬でも腕利きの弓取として著名な人物だが、偏屈かつ傲慢な性格としても知られており、その身勝手さは仁からも度々呆れられている。
弟子の巴が紆余曲折の末蒙古兵側へ渡ったと知り、そのけじめをつけるため戦いに身を投じる。

物語を続けるうちに分かるその性格のクソっぷりは、逆に「人間味があっていい」と一周回って愛されるほど。
一方で女性とあれど才あれば弟子に取ったり、仁の戦いぶりに一定の評価をしたり急に百姓になったりと、階級性差にとらわれず物を見る一面も。
傲慢で頑固で自己中心的であるのは間違いないが非道、外道の類ではない。
一部の冥人から盾にされたり矢筒代わりにされたりする。
CVはかの千葉御大であるがアドリブは少なく終始シリアスな笑いである。
「おのれわしを愚弄するか!!」


対馬五大名家の一つ、安達家の当主・安達晴信*7の妻。髪が少し白んでいるものの、対馬一の女武芸者として石川先生と同じく著名な人物。
その昔は凛として優しい性格で知られた女傑だったとのことだが、小茂田浜の戦いで夫と息子全員が討死、さらに賊に襲われ残った家族全てを惨殺されたという凄絶な経験をする。
それ以降は打って変わって気性の激しい復讐鬼と化し、賊をけしかけた黒幕を追うために仁と奔走することになる。

弓のみの石川先生と違い、戦闘では主に刀を使って果敢に突撃する。背中の弓矢は戦闘中では飾りと化す。(一応射るシーンもある)
それだけでもインパクトがあるのだが、突撃時のボイスもまた鬼気迫るものであり、とにかく台詞や戦い方が脳筋思考。
そのすさまじさは仁をして彼女と蒙古兵なら敵の方を心配するほど。付いたあだ名が「対馬のアマゾネス」、「婆ぁサーカー」
「我が一族の仇! ウワア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ッ!!!」


  • 竜三(英:レオナルド・ウー 日:多田野曜平)
菅笠を被った牢人の集団、菅笠衆の頭。仁とは幼馴染の関係で、互いに気心の知れた仲。
仁とは確かに友情もあったが、文をスラスラ読んだり牢人を召し抱えるよう口添え出来たりする育ちの良い彼に対して嫉妬のようなものも抱いている。
小茂田浜の戦いで戦死した仲間に代わり、頭の座を引き継ぐが、初登場時には物資を奪わねば食っていけないほど深刻な食糧不足に悩まされていた。
そのため仁と協力し、物資を奪ったり仲間を取り返したりなど四苦八苦していくが、やがて捕まった仲間から「手厚く保護された、食料もくれた」という話を聞いたことで、苦渋の末ある決断を下すことになる。
「変わったのだな…」
「お前もな、冥人」

その後、裏切った菅笠衆はゲーム本編でもモブ敵として普通に登場する。


  • 堅二(英:ジェームズ・ヒロユキ・リャオ 日:佐藤せつじ)
酒売りの商人。ゆなやたかとは幼馴染の関係。
この手の時代劇にありがちなお調子者の三枚目で、ゆな曰く「島一番の山師(詐欺師)」
余計なことをしては要らぬピンチを招くため、周りからも鼻つまみ者扱いされている。

その一方で人の役に立ちたいという思いは本物であるため、激化する戦いの中でも、なんだかんだ最後までついてきてくれる。
彼とのクエストでは何かしら箱樽に入る羽目になる。
「あっしらにはあなたしかいないんです」
「冥人を、待ってるんですよ」


  • 典雄(英:アール・T・キム 日:かぬか光明)
中盤から仲間に加わる僧兵。恰幅のいい体格をした男。
兄・円浄と共に修行を積んでいたが、蒙古襲来の折捕虜となって土牢に押し込められた経緯がある。
命からがら逃げ延びたものの、兄や仲間を置いて自分だけが生きながらえたことに葛藤も覚えている。

戦闘では身の丈を超える薙刀を振るい戦う。
まだ若いため僧らしからぬ血気盛んな趣もあるが、それでも本人は「平和のため」と同じ志を持つ兵を募り必死に抵抗する。
しかし終盤では…。
「仇討ちではなく、平和のために戦います」


  • コトゥン・ハーン(英:パトリック・ギャラガー 日:磯部勉)
本作のラスボス。対馬の蒙古兵すべてを率いる総大将で、かのチンギス・ハンの皇孫、そしてクビライの従兄弟という設定。
性格は悪役に相応しく尊大かつ冷酷。対馬の民に降伏か死かを迫り、抵抗する者には一切の情けをかけない。
勿論降伏したものにも奴隷のような働きを強いる、侵略者の模範像ともいえる人物。

一方で血に飢えた獣では決してなく、対馬侵攻に当たって重要な地形や文化、人物関係について綿密に調査しており、日本語も流暢に話せる。
恫喝を含めた交渉、策謀にも長けており、武力も仁を正面から突破するほど非常に高い。
また敵であっても仁や志村のような人物には一定の評価を下し、殺さずに降る様説得するなど、悪の美学を持ち合わせた難敵。
部下には優しいらしく、馬の肉や酒を豪勢に振る舞ったという話も聞ける。
「侍! 我に降るか?」

  • 蒙古兵
コトゥン・ハーンの指揮の下、対馬で暴虐の限りの尽くすモンゴル兵にして、愛すべき雑魚キャラ。
対馬の民を脅かす外敵を容赦しない冥人に斬られたり、弓で射られたり、後ろから闇討ちされたり、熊や蜂の大群をけしかけられたりと倒され方のバリエーションは豊富。
無論対馬の民には嫌われており、ゆなや政子殿には事あるごとに「皆殺しだ!!」と叫ばれている。
基本的に剣兵(&双剣兵)、盾兵、弓兵、槍兵、剛兵、てつはうを投げる投擲兵に分かれおり、中には銀・金の鎧を被った隊長格も存在し、それほどの上位の戦士ならば日本語を流暢に話せている。
斬られた後の彼らの倒れ方は、時代劇によく出てくる故福本清三氏のような斬られ役感溢れているので必見。
基本的にこいつらは島のあちこちで残虐行為を働いている鬼畜共なので、ぶっ殺しても良心が全く傷まない。思う存分冥人の恐怖を刻み込んでやろう。
「ドーショー!ドーショー!!」



以上、他にも様々な人物が登場するが割愛。
ちなみに仁の仲間となる人物たちは開発陣いわく「仁の内面に抱える感情の一部を現している」とのこと。


▲探索

対馬が舞台なのは上述したとおりだが、本作はそこから3つのステージに分けて構成されている。
始めた時は村や拠点は全て蒙古勢に支配されているが、依頼をこなしたり村や拠点を開放することで話が先に進んでいく。

クエストは大まかに分かれて3つ。
・仁之道
メインクエスト。ストーリーの大筋にかかわるミッションの為、物語を進めるならこれをこなしていく必要がある。
内容も、単純な戦闘から見つからずに潜入。ほか痕跡をたどって真相を追いつめるなど様々。

・浮世草
サブクエスト。困っている民の話を聞くことで解放される。
大筋には関係がないが、クリアすることで経験値や護符、レア素材が入手可能。

・傳承
強化系クエスト。始めるには琵琶法師からその伝説に関する話を聞く必要がある。
一際強力な武器や防具、技を入手することができるが、当然ほかのクエストよりも難易度は高い。
最低1回以上は決闘に持ち込む流れなため、自信がなければ剣術方面を強化することを推奨。
琵琶法師の語りに出てくる、流れるような黒筆の絵巻は必見。

以下傳承一覧(ネタバレ注意)
+...
  • 紫電一閃
「迅きこと雷の如し」より習得化。
気力を一つ消費して防御不可避の一閃を放つ。
純粋に隙が少なく、高威力で決闘にも使えるため、非常に汎用性が高い。
紫電一閃は一子相伝の技であったがその技を持つ者は悪党に無理矢理伝授させられた末に殺された。
後に仁は彼と一騎打ちをし、その際に紫電一閃を会得。
更に悪党は戦いの後落雷が直撃し死亡する。果たしてそれは偶然か それとも技を奪われた者の執念かはわからない。

  • 忠頼の装束
「忠頼の伝説」より入手化。
弓に関する性能を上げる防具。
月読命の護符や、伊邪那岐命の護符など、矢に関する能力を上げる護符と相性が良い。
道中、装束を知る女武芸者と切り結ぶ事になるが、戦っている最中に誤解が晴れ色々教えてくれる事となる。

  • 長弓
「内経の呪い」より入手化。
半弓よりさらに遠くの敵を狙えるが、その分引き絞る時間もかかる。
兜を被った敵兵も打ち抜く強矢のほか、着弾後に爆発する「破裂矢」なども扱える。
弓を探している仁は天狗を名乗る男に襲われ、摩訶不思議な体験をすることとなる…。

  • 吾作の鎧/吾作の鉢巻き
「吾作の伝説」より入手化。
相手をよろめかせることに特化した防具で、最大体力も増加するため生存性がよりアップする。
集団戦も当然ながら、決闘でも活躍しやすい強力な防具である。
これを手に入れた時の仁さんの台詞はなかなか鬼畜と評判。「蒙古で試してみるか」

  • 憤怒の舞
「復讐の化身」より習得化。
気力を3つ消費することで、強力な3連撃を繰り出す。雑魚相手ならば瞬く間に3人斬り倒せる。
こちらも決闘で使用可能。ただし気力管理には注意。
この技は志村家や仁に恨みを持つ鑓川に伝わるものである。

  • 剣聖の装束
「小次郎の六本刀」より入手化。
暗器に関する能力、性能を強化する。
純粋にダメージ増量だけでなく、当てた敵にデバフ効果、気力も回復する効果も付与させる。
高性能だが入手には各地に散らばる菅笠衆と1対1の決闘を都合6回繰り返す必要がある。
人質を取るもの、人間を暇つぶしがてら切り殺しているもの、金の為戦うものなど揃いもそろって屑揃い。
だが礼儀正しく義理固い人物や、剣と共に生き剣と共に死ぬ菅笠衆もおり、仁も彼らには敬意を表する。

  • 焔の剣
「消えぬ炎」より習得化。
「油」を消費して一定時間剣に火の効果を付与する。
この間の攻撃は当然防御されず、更に当たった敵に炎上効果も与える。
極寒の雪山の上に立つ道場にいる人物から授かるのだが「ここに来たのはあなたが初めて」と言ったり、この技は「天からの授かり物」と表現したりとまるでこの世のものでは無いような言動を取る。



移動に関しては「ファストトラベル」システムを採用。行った場所や解放済みの拠点ならマップを開くだけで目的地にワープできる。
周辺に何かある場合、案内役の鳥がどこからともなく表れるため、探索物が見つからないということはほとんどない。

また目的地や目当ての場所への誘導を、本作では「風の流れ」という形で表現。
これは蒙古襲来時、「神風」が吹いたことで蒙古軍の船が沈み、撤退を余儀なくされたという史実にあやかったものである。


●主な探索物

  • 秘湯/竹割場
温泉は体力を、竹割場は気力の最大値を上げることができる。
竹割は指定のボタンを連続で押すというミニゲームする必要がある。

  • 刀装具
刀の色合いを変える装具。能力アップなどはつかないので単純に観賞用。
しかし種類が非常に多く、クエストクリアや対馬の様々な場所に隠されている。

  • 和歌
その風景を見ながら、一句詠むことができる。
内容にもよるが、ある程度選択肢があるため、自分なりのオリジナル和歌を作成可能。
詠み終わると自分が作った和歌が刻まれた鉢巻を入手できる。

  • 祠/神社
対馬各所に散らばっており、拝むことで護符やその装備数を上げることができる。
祠はそれぞれに棲む狐が知っており、追いかけることで場所が分かるようになっている。
一方神社は社のより強力な護符を入手できるが、そこへ至る道を蒙古に壊されているため、正面から行くのは不可。
そのためかぎづめや崖を上り下りするロッククライミングを経ていく必要がある。


この他にも巻物やこおろぎ、旗や蒙古の品といった収集物があちらこちらに散らばっている。
こおろぎは集めると笛吹の種類が増え、旗を集めると「馬具」や対馬五代家にまつわる話を聞ける。


●噂が広がる。

敵を倒す、村を開放する、クエストをクリアすることで経験値ポイントがたまり、剣術や暗器、仁の身体能力を強化することができる。
そういったゲーム的側面を本編では「噂が広がる」という形で表現しており、最初は無名の侍が徐々に名を変え、最終的には冥人へとなっていく。
名前が変わると後述する暗器を一つ解放でき、敵兵にも変化が出るようになっていく(敵を倒すととビビったり、一目散に逃げだすなど)。




▲アクション

●剣術

基本は□ボタンで弱攻撃、△ボタンでゲージを削る*8強攻撃の2種。他回避や防御等シンプルなつくり。
防御はタイミングよく押すことでパリィも可能。判定自体も比較的緩く、更にジャストタイミングで体力を一気に削るカウンターも狙える。
一方で弱攻撃は連続で繰り出すとどんどん速度が遅くなり、やがて敵もこちらの攻撃を受け流しに来るためごり押しは不可。
勿論敵が複数いると矢継ぎ早に攻撃を繰り出してくるため、正面で戦う場合いかに相手の攻撃を見極めていくかが重要になる。

剣術には石の型水の型風の型月の型の4種があり、隊長格を倒すか隠れて動きを見極めることで習得可能。
それぞれ蒙古兵が持つ武器に対して特効があるため、中盤ではこれらの型を適宜切り替えながら戦っていくことになる。

・石の型
最初から習得済みの型。強攻撃で袈裟斬り、溜め攻撃で突きを放つ。
剣や刀、二刀流などの敵のゲージを大きく削れるが、序盤だと振りが遅いため格上の相手だと回避されがち(鍛えることで改善できる)。
一方で突き技はかなり威力が高く、使いこなせば大ダメージが期待できる。
決闘の場面でも刀のみの相手は多いため、出番は多い部類。

・水の型
最初に習得できる型。強攻撃で連続切り上げ攻撃、溜め攻撃で「流麗の伍連」が放てる。
盾持ちの相手に対して有効。しかしそれ以上に「伍連」が強力で、他の武器相手でも状況ではごり押しで削ってしまえることも。
百戸長辺りならば決闘でも出てくるため、こちらも出番は多い。
最後まで鍛えることで、技を連続で打つことで徐々に威力も上がる「怒水」を極められる。別に生生流転ではない。

・風の型
槍に対して特効。強攻撃では振りの大きい縦回転切り、溜めで敵を吹っ飛ばす足蹴りが打てる。
そのままだと一番隙が大きく使いづらそうな印象を持つが、「槍の守り」まで習得すると強攻撃中は自動で槍をさばくという効果が付随される。
ほぼ適当に押しても勝手にさばいてくれるため、槍の見切り辛さもあって一気に強く出ることができる。そのため早くに習得したいところ。
また足蹴りも強く、最後まで鍛えると剛兵以外は吹っ飛んで転倒してくれる。
間違っても塵旋風・削ぎではない。

・月の型
最後に習得できる型。強攻撃で速い足蹴り、溜め攻撃で横回転切りを放つ。
剛兵(巨体の敵)に対して有効。とくにこいつらはガード不能攻撃が多く、また速いくせに範囲もでかく、食らうと吹っ飛ばされるという厄介な相手。
そのため手早くよろめかせるこの型は非常に便利で、どちらもクセなく使いやすいのが特徴。
難点としては、習得するのがかなり後になるところか。
勿論某十二鬼月が扱う呼吸とは何の関連性もない。




・一騎打ち
こちらがまだ未発見状態で、敵が一定数いる時に使用可能。
いわゆる「刹那の見斬り」で、敵が突っ込んできたタイミングでボタンを離すことで敵を一撃で斬り伏せる。
装備や兵術を強化することで更に複数人斬ることができ、気力も大幅に回復できる。

反面デメリットもきつく、こちらがフェイントに引っかかると強制的に体力が1にまで減らされる。
終盤では純粋に隙も少なくなるため、後半ではあえて使用しないのも手。

またこれとは別に1対1の決闘モードもある。
横やりは入らない反面、暗器は一切使えないため純粋に剣での勝負となる。


ちなみのこのゲーム、回復アイテムは存在しない(徐々に回復する護符や装備は一応存在する)。
ダメージを受けた場合は、気力を1つ消費することで中程度回復する。そのため気力数=回復回数と同義である。
その分気力の上昇手段は多く、敵を倒す、闇討ちをする、ヘッドショットを決める、攻撃を弾く、一騎打ちに勝つなどで容易に溜まるようにはなっている。


●飛び道具

  • 弓矢(半弓)
お馴染みオープンワールドのお供。これがあれば遠距離から敵を倒せる。
特に高所にいる見張りを倒すときや、爆発樽や蜂の巣などのギミックを起動するのにも使える。

  • てつはう
爆発する火器を相手に投げつける。現代で言う手榴弾のようなもの。史実でも蒙古兵が使い武士を驚かせたとか。
敵が集まった所を投げるとより効果がある。その分持てる数は控えめ。


●暗器

  • くない
お馴染み忍者用武器。最初は必ずこの武器を開放することになる。
投げてあたった相手を強制的によろめかせる。けん制用と思われがちだがかなり高性能。
強化すれば複数人の相手を一気によろめかせるため、反撃、追撃のチャンス。

  • 煙玉
その場に投げつけ敵の目をくらませる。強化すれば回復効果も付与可能。
強制的にこちらを未発見状態にできるため、ここからの闇討ちや仕切り直しなど、囲まれた際の一計としては非常に強力。
ただしその分所持数が一番少ない。

  • とりもち玉
樹脂を塗ってくっ付くようにしたてつはう。雑魚兵ならほぼ一撃、そして周辺の敵も同時に吹き飛ばす。
投げる際はほぼ自動で手早いため、逃げながら使う分にも適している。
強化すれば爆発にも巻き込まれなくなるため、より乱戦向きに。

  • 鈴/爆竹
投げて鳴らし、相手をある程度誘導させる。爆竹は複数人に効果がある。どちらも未発見状態のみ有効。
闇討ちを効率よく行うための道具だが、鈴に限り「毒蛇の護符」をつけることで拾った相手を毒殺させることも可能。

  • 毒針
あるイベントで入手できる武器。当たった相手を毒殺する「毒針」と、錯乱させて同士討ちさせる「混乱針」の2種類がある。
どちらも非常に強力だが、補充には対応した花を採取する必要があるため、手間がかかる。


・闇討ち
こちらがまだ未発見の場合、敵に近づくことで脇差しを使った暗殺を仕掛ける。
最初は一体葬るのにすごく手間がかかるが、脇差しを強化することで最終的には喉のひと突きで終わらせるくらいには早くなる。
また数人いる場合、最大3人まで連殺も可能。

隊長格の場合、最初は殺しきることはできないが、とあるイベントを経た後は背後から一撃で斬首できるようになる。



冥人奇譚

10月より無料アップデートで公開した新システム。
陣地防衛の「九死」と物語に沿って進む「忌憚」。そして壱与との戦いを描いた「大過」の3種に分かれる。
4つの職から一つを選び、仲間とともに蒙古と妖怪に立ち向かうというもの。

マルチオンラインのため、インターネット環境が必須な点には注意(1人でもプレー自体はできるが、クリアはほぼ不可能)。
こちらも該当項目を参照。



▲余談

  • 対馬をスポットライトに充てたゲームだからか、対馬市とのコラボも積極的に行われた。ゲームの公式サイトでは観光名所や、歴史、地元料理が紹介されるなど一見の価値あり。

  • 「世界ふしぎ発見」にも、対馬を紹介する際に当ゲームが登場したことも。なおその時のナレーションは石川先生こと千葉氏である。



追記・修正は「誉れ」を捨ててからお願いします。

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最終更新:2021年04月16日 16:22

*1 実際の対馬はほぼ山と森に覆われており、このゲームで見られるほどの平地はない

*2 製作陣曰く「もっと速くすることもできたが、それだとTipsが読めなくなるためわざと遅くしてある」とのこと

*3 ちゃんとフィルムの粗さを再現しており、音も若干こもったような感じになる

*4 オプションで切り替えは可能

*5 比較としては初代『バイオハザード』が508万、『ニーア オートマタ』や上で挙げた『SEKIRO』も500万である。

*6 これは史実でも実際に行われた戦い

*7 冒頭でコトゥンに火あぶりにされた侍

*8 削りきると一定時間敵がよろめく