デリートロン(デュエル・マスターズ)

登録日:2021/04/30 (金) 23:31:30
更新日:2023/04/04 Tue 10:49:19
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パラダイム・パラダイスLab.で生み出された存在は「世界をデバッグし楽園を作るもの」という意味を持つデリートロンと名付けられた。




デリートロンとは、デュエル・マスターズの種族。

概要

DMSD-09「超GRスタートデッキ キャップのオレガ・オーラ・デリート」から登場した種族。超天篇のメイン種族でもある。
所属文明は現時点で水・闇・自然という所謂「アナカラー」となっている。
そして、超天篇時期に各文明の主力を務めたトリックスマフィ・ギャンググランセクトとの複合が大半を占める。

デザインは不気味な目玉が描かれたイラストとなっており、水文明らしいサイバー系な雰囲気と闇文明らしい禍々しい雰囲気が合わさっている。
また、GRクリーチャーに関してはよくデザインの形状を見るとICチップを元ネタにした容姿となっている事も特徴的。

種族としては超GRに関係する能力を使う種族となっており、オレガ・オーラによってGRクリーチャーを展開する。
所属するカードも殆どがGRかオレガ・オーラのカードタイプとなっており、通常のクリーチャーも所属はしているがかなり希少な存在である。
背景ストーリー上のライバル種族であるワンダフォースはクリーチャーや呪文などのカードからGRを展開するため、オーラにによってGRを展開するデリートロンとは対照的となっている。

超天篇のメイン故にオーラを使ったデッキならばほぼ必然的に見かける種族となっているため、超天篇時期のユーザーにとってはお馴染みの種族と言える。
DMEX-08「謎のブラックボックスパック」において非デリートロン所持のオレガ・オーラが複数枚登場するまでは、「オレガ・オーラ=デリートロン」と解釈しても問題ないレベルだった。
一方、GR関係が超天篇終了後に実質的な失敗作の認定を公式からされてしまったことから、将来的な新規増加には不安を残している。まあDMの新規の特殊種族は大半が1年以内で消えるけどね

《ヨミジ 丁-二式》に《マリゴルドIII》と、DM史上でも屈指の短期間でプレミアム殿堂となったカードが2枚も輩出する形となった種族でもある。
まあ種族が強いというよりは、この2枚のスペックが単純に頭おかしいレベルで強いというべきなのだが…。

背景ストーリー

超天篇背景ストーリーにて登場。水文明のマスターによって、文明内の施設である《パラダイム・パラダイスLab.》において生み出された。
《パラダイム・パラダイスLab.》ではトリックスが生み出されており、その殆どがデリートロンとの複合だったという形である(ただし、デリートロンにならないはぐれ者もいた)。
デリートロンの種族名は「世界をデバッグし楽園を作るもの」という意味を持っていたが、実際には悪夢のごときデータ生命体だった。

デリートロンはオレガ・オーラを実体化するためのチップを持ち、オーラの力を悪用していた。
そんなデリートロンに対抗する為にジョーカーズ・火文明・光文明からは、ワンダフォースという勢力が登場して激突するのだった。

《零龍》の敗北及び超天篇背景ストーリーの終了と共に、DS世界からは絶滅状態になったと見られる。
デリートロンと一心同体な関係だったトリックスも十王篇背景ストーリーではチームウェイブとして活躍するなど、デリートロンから離れていくことになった。

主なカード

クリーチャー

感応 TT-20 UC 水文明 (3)
GRクリーチャー:トリックス/デリートロン 2000
相手の呪文の効果またはカードの能力によって、相手がこのクリーチャーを選ぶ時、カードを1枚引く。
ゲーム開始時、GRクリーチャーは山札に含めず、自分の超GRに置き、バトルゾーン以外のゾーンに行った場合、超GRの一番下に戻す。)

小型のGRクリーチャー。相手に選ばれた際に1ドローが可能となる。
様々なカードの選ぶ効果に応じることが可能で、フリーズなどの除去以外の選ぶ効果で反応する点も地味に注目点。
しかし、クリーチャーの攻撃などの除去には対応できず、そもそも1ドローは相手への威嚇的な効果としては薄い部分が気になるか。

機動基盤 コア・キャリバー VR 水文明 (3)
クリーチャー:トリックス/デリートロン 3000
自分の呪文を唱えた時、またはオーラを使った時、カードを1枚引いてもよい。
エレクトロ・シャワー VR 自然文明 (4)
呪文
自分の山札の上から2枚を、タップして自分のマナゾーンに置く。その後、カードを1枚、自分のマナゾーンから手札に戻す。

GRクリーチャーではないデリートロンであり、超天篇の前シリーズを代表するツインパクトカード。
クリーチャー面は呪文を唱えるかオーラを使用した際に任意で1ドローを行い、呪文面はタップインによるマナブーストとマナ回収を行う能力を持つ。

クリーチャー面は《歩く賄賂 コバンザ》の上位互換であり、オーラにも反応することからオーラ系のデッキのドローソースとなる。
呪文面はマナブーストと回収を行えるシンプルに使い勝手の良い能力であるため、色さえ合えば様々なデッキに投入できるだろう。

ヨミジ 丁-二式 R 闇文明 (4)
GRクリーチャー:マフィ・ギャング/デリートロン 2000
マナドライブ7(闇):このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンのカードが7枚以上で闇文明があれば、このクリーチャーを破壊してもよい。そうしたら、このクリーチャーの◆能力を使う。
◆コスト8以下の進化ではないクリーチャーを1体またはコスト8以下のオーラを1枚、自分の墓地からバトルゾーンに出す。

DM史上でもある意味歴史に残る伝説。超天篇でDMがインフレの極限に到達したことを表すクリーチャー。
GRクリーチャーであり、マナドライブの条件を満たすことで自壊をしてコスト8以下のクリーチャーorオーラを墓地からリアニメイトする。

条件こそあるが4コスト設定のカードとは思えないリアニメイトの範囲を誇り、自壊をする条件も重なってループが次々と開発。
2ブロック環境・シールド戦環境の狭いカードプールでも容易にループ可能であり、《BAKUOOON・ミッツァイル》によってただでさえ荒野と化していた環境は完全に世紀末を迎えた。
最後は実質的な最短記録(一応、最短記録はお遊びで作られた《緊急プレミアム殿堂》)で一発プレミアム殿堂処置となったが、何故こんな見える壊れカードが生み出されたのかは謎は尽きない。

オーラ

Code:1059 MAS 水文明 (5)
オレガ・オーラ:ドラゴン・コード/トリックス/デリートロン +4000
これを付けたクリーチャーに「パワード・ブレイカー」を与える。(「パワード・ブレイカー」を持つクリーチャーは、そのパワー6000ごとにシールドをさらに1つブレイクする)
DL-Sys:これを付けたクリーチャーの攻撃の終わりに、相手の墓地にある呪文を1枚コストを支払わずに唱えてもよい。そうしたら、その呪文を相手の山札の一番下に置く。その後、このオーラを自分の他のGRクリーチャー1体に付けてもよい。
自分のターンの終わりに、GR召喚する。
オレガ・オーラ:これを自分のGRクリーチャー1体に付けるか、1体GR召喚してそれに付ける。そのクリーチャーがバトルゾーンを離れたら、これも同じゾーンに行き、その後、そのGRクリーチャーは自分の超GRの一番下に戻る。

パワー+4000のパンプアップとパワード・ブレイカーの付与を行うオレガ・オーラ。
最大の目玉は専用能力「DL-Sys」であり、これはアタックトリガーによって相手の墓地からの呪文を横取りする形での踏み倒しを行い、しかもその後にこのオーラを別のGRクリーチャーへの付け替える。
しかもターンの終わりにはGR召喚が可能。

相手の墓地にある呪文を横取りするため、ハンデスを使うコントロール系デッキとも相性が良く、ツインパクトを多用するデッキへのメタにもなる。
ターン終了時に無条件でGRを展開をするために場に持ちさえすれば大量展開が可能で、DL-Sys発動時のGRクリーチャーの移動先にも困りにくい。
弱点として挙げられる点は、呪文の採用率が低いデッキに対面すると当然DL-Sysは上手く発揮できない可能性がある点か。

解罪 ジェ霊ニー R 闇文明 (5)
オレガ・オーラ:マフィ・ギャング/デリートロン +2000
無月の大罪1(このオーラを使うコストを1少なくしてもよい。そうしたら、このターンの終わりに、自分のクリーチャーを1体破壊する)
これをクリーチャーに付けた時、相手の手札を見て1枚選び、捨てさせる。
オレガ・オーラ:これを自分のGRクリーチャー1体に付けるか、1体GR召喚してそれに付ける。そのクリーチャーがバトルゾーンを離れたら、これも同じゾーンに行き、その後、そのGRクリーチャーは自分の超GRの一番下に戻る。

解体人形ジェニー》を元ネタにしたオレガ・オーラ。そのため見た目も結構かわいい…そこまで似てはいないが。
能力としては無月の大罪によるコスト軽減と装着時に元ネタと同様のピーピングハンデスを繰り出す。

オーラによるハンデスなので新型マッドネスの効果を無視して墓地に落とせるという点が強み。
同じくジェニーが元ネタのGRクリーチャーである《カット 丙-二式》をこのオーラから展開できた場合は、2枚のピーピングハンデスが可能。




アニヲタの集いで生み出された存在は「誤字・脱字を追記・修正し良項目を作るもの」という意味を持つWiki篭りと名付けられた。

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最終更新:2023年04月04日 10:49