R-TYPE FINAL 2

登録日:2021/05/06 (木曜日) 13:10:35
更新日:2024/11/03 Sun 05:00:00
所要時間:約 7 分で読めます






Final Mission:作戦終了






R-TYPE FINAL 2



●目次


【概要】


2021年4月29日(Steam版のみ5月1日)に発売されたR-TYPEシリーズ久々の、そしてまさかの横スクロールシューティングの新作である。
R-TYPE FINAL』からは実に18年ぶり、ジャンルがSLGだった『R-TYPE TACTICS II -Operation BITTER CHOCOLATE-』からでも12年ぶり。
発売・開発はグランゼーラ。PlayStation 4、Nintendo Switch、Xbox One(Series X/S)、PC(Steam、GOG.com、DMM.com、Microsoft Store)向けに販売されている。


2019年4月1日に開発を発表し「どうせまたエイプリルフールだろ…」という大方の予想を覆し、後日正式に開発されていることが公表された。
グランゼーラとしては初のクラウドファンディングで開発資金を募り、僅か一日半で初期目標を達成。
その後も2回に渡って追加募集が行われ、R-TYPERの期待とそもそも新作を出してくれるという喜びが寄せられた作品となった。


ゲームエンジンはアンリアルエンジン4を採用しており、波動砲をチャージすると背景に光が反射したりと非常に美麗。
OPムービーや出撃シーンも凝っている。デモスキップで飛ばすだろうが。


タイトルがツッコミどころ満載?大丈夫、 オプションでタイトルを自分好みに変更可能だ。 ついでにステージ名も自分好みに変えられる。
何を言ってるんだ?と思うかもしれないが、本当にそうなるから仕方がない。タイトル変更機能解禁時のメッセージはある意味必見。
なお『FINAL 2』という一見矛盾したタイトルだが、これにはきちんとした設定上の理由付けがされており
「「オペレーション・ラストダンス」(『FINAL』での戦い)にてバイドの根源の討伐成功と究極互換機開発完了後、バイド残党との戦闘といったまだ公にされてない戦闘記録や人々の記憶を追体験し、バイドとの戦史の編纂や対バイド兵器開発のノウハウを後世に継承するためのミッション「R-TYPE FINAL 2」を行う」というストーリーとなっている。
ついでに先述したタイトルとステージ名の変更機能についても、「一定の実績を積んだ者には戦史並びに作戦の命名権が与えられる」としてストーリーに組み込まれていたりする。


2022/8/9付で「R-TYPE FINAL 2.5」にバージョンアップ、2023/4/6には「R-TYPE FINAL 3」にグレードアップを遂げた。
自分でタイトル名変更しないとFINAL 2のままだけどな!
「3」へのバージョンアップに先んずる2023/3/23、PS5版としてグラフィックやコンテンツが増加した「R-TYPE FINAL 3 EVOLVED」も発売された。

【システム】


基本システムは『FINAL』準拠で、波動砲とフォースといった基本武装に加え『デルタ』からお馴染みのDOSEシステムも搭載。
従来通りの戻り復活のため少し古臭さは否めないが、コンティニュー時も中間からの復活となっているのでクリア出来ずに延々と同じステージの繰り返し…というのは軽減されている。

難易度は初期5タイプが用意されており、最低難易度の「プラクティス」だと最初からフォースを装備した状態で始まるが、高難易度だと敵の出現数が増えたりする。また、「プラクティス」のみボタンを押している間ゲームスピードが遅くなる「SLOW」機能が使用可能。
最高難易度の「R-TYPER」をクリアするとさらに上級の難易度が追加される。
難易度以外にも、残機やコンテニューの有無等をオプション設定で変更すると獲得資源量にボーナスが付く。

『FINAL』同様に多数の次元戦闘機を開発しながらステージを攻略していくスタイルが採られているが、使用する機体はステージクリア時やコンティニュー時に変更することも可能なのでステージに合わせた機体で出撃できる。
一度クリアしたステージはスコアアタックモードから単独でプレイする事も可能。
また、今作ではステージエディット機能が用意されており、好きな順番に並べ替えてステージをプレイ出来る。
DLCにて過去作をオマージュしたステージも配信中。現在はシーズン1,2,3の3種類があり、クラウドファンディングのバッカーはシーズン1のみ無料でダウンロード可能。


機体の開発・鑑賞が行える「R's Museum」ではパイロット視点でミュージアム内を歩き回ることが可能で、コックピットまで再現された次元戦闘機を自由に眺められる。
機体の開発は、今作ではステージをクリアすることで入手できる資源を消費して開発していく事になる。
一部機体は特定のステージをクリアしたり、特定の機体を開発する事が条件でアンロックされる。パスワードロックされている機体も存在するが、現在は公式Twitterでパスワードが公開されている*1
また、リリース当初は開発可能な機体が限られていたが、アップデートにより徐々に追加され、2022年3月・Ver1.3.0でのラグナロックⅡと究極互換機追加によりFINAL1に登場した101機は全機体が開発可能な状態になっている。
新規機体は当初クラウドファンディングの支援者専用機体のみだったが、究極互換機実装後はアップデートのたびに追加が行われている。

使用する機体はミュージアム内から選択して格納庫に登録することで使用可能になる。
格納庫では機体のカラーリングを変更したりショップで購入できるデカールを貼ったり、装備するミサイル・ビットを選択するといったカスマイズが行える。


ゲーム開始時にはパイロット登録を行うが、後からデータを変更することも可能。
パイロットスーツやポーズを変えたり、次元戦闘機と一緒にスクショも撮影できる。
余談だがポーズの中には両手を広げたりヒーロー着地を決めているものなどネタ満載。

さらに「機体列伝」なる要素も登場。
各機体についてより掘り下げたついでにプレイヤーからの一部ツッコミへのアンサーも兼ねる設定が綴られており、こちらもアップデートで随時追加される模様。
ラグナロックやレオなど原作と異なる仕様の機体についても設定付けが行われているほか、作中世界の研究者やパイロットが名前付きで登場したりとR-typeの世界観も掘り下げている。言及されたパイロットの死亡率が妙に高い。
是非読んでみよう。

【ステージ】


●mission 1.0 調査・放棄された宇宙都市
残骸と化した宇宙都市の内部を進んでいくステージ。
全体的に初代1面のオマージュが強く、出現する敵や敵編成にその名残が見られる。

ボス:氷の中でうごめくモノ
シリーズお馴染みのアイツが環境システムが停止して発生した氷の結晶の中に覆われた状態。腹から生えた頭部だけを出して攻撃してくる。
主な攻撃は天井や地面を走る煙の中から発生する低速弾と口から発射するビーム。



●mission 2.0 破壊・侵された植物工場
虫系の敵や巨大な食虫(?)植物が登場する生物系ステージ。
難易度が高くなるとそこら中に触手が生えてくる。

ボス:ヤテベオルクス・ハーベスター
初代のドップに似たコンテナ型ボス2体。前後どちらかに弱点となるコアが付いている。
狭い通路内を移動しながら触手を生えさせるだけだが、パターンはランダムのため上手く立ち回らないと本体と触手に囲まれて死にやすい。
片方だけを倒すとサイレンが鳴り、もう一体の移動速度が大幅にアップする。なるべく均等にダメージを与えたい。


●mission 3.0 突入・奪われた人工知能研究所
恒例の巨大戦艦ステージ。『』の浮遊戦車オーライなどが登場する。
研究所の設備で徐々に組み立てられていく巨大戦艦を追うというあまり見ないシチュエーション。

ボス:D・コア
巨大戦艦「ディストラクション」のコア。初代のグリーン・インフェルノのコアのオマージュ。


●mission 4.0 掃討・宇宙基地跡地の生命体群
初代4面をオマージュした細胞壁に覆われたステージ。バイド・システムαの編隊が多数登場。
正面から破壊できない砲台や敵が出現する為、機体によって難易度が大きく変わる。
アプデにより、ボス戦前にアイテムキャリアーが出現。2つのアイテムのどれを取ったかで以降のステージが分岐するようになった。
なお取らなかった場合はランダムに決まる。

ボス:リリル・プロトタイプ
天井から吊り下げられた巨大な球体。根本に回転するコアが付いている。
弾を発射するスライム状の物体を出す他、ブースターを吹かして本体を揺らしてくる。


●mission 4.1 肉弾・万雷轟く異空間
初代5面をオマージュした、ベルメイトの亜種と思しき「ゼオネイト」の巣窟。肉塊や弾を撃ってくる「血塊」が多数飛来する中を掻い潜って進行する。
多数飛んでくる緑色の雷光エネルギー体は破壊不能なうえに肉塊や血塊がそれに触れると帯電して当たり判定が増大するといういやらしい仕様になっており、総じて難易度は異常に高い。
肝心のゼオネイトは後半で中ボスとして登場。肉塊や血塊を帯電させながら飛ばしてくる。

ボス:ゼオネイトゼブブ
ゼオネイトの親玉。R-TYPE TACTICSIIでベルメイトの進化種として「ベルメイトベルル」が登場していたように、こいつも進化種か何かと思われる。
葉のような部位を開いて肉塊や血塊を飛ばしてきたりコアからリップルレーザーめいた衝撃波を放ってくるほか、一定周期ごとに亜空間にもぐってから空間爆撃を仕掛けてくる。

クリア後は5.1へ移行。


●mission 5.0 潜行・巨大結晶群生地
クリスタルに覆われた海底洞窟が舞台となるステージ。壁面や仲間同士で反射するスプリクヴァルが厄介。
ボス戦前に出てくるアイテムキャリアーが出す4つのアイテムのどれを取ったかで以降のステージが分岐。
なお灰色はランダム分岐となる。

ボス:ウロボロス
大量の雑魚を引き連れ、自機を追ってくる。上から降ってくる岩塊を避けながら戦う。
難易度が上がると移動速度および雑魚を吐き出す速度が上昇するため、全速力で大量の弾幕を張りつつ誘導する必要がある。
フォースの誘導や前後付け替えをいかにスムーズにできるかが鍵。


●mission 5.1 暗中・水没した研究施設跡
FINAL 2.5へのアップデートで新規追加された水中面。ステージ4.0終盤でアイテムキャリアーが出すクリスタルのうち紫色を取ればこちらに進行する。
タイトル通り明かりも少なくほぼ真っ暗な中、魚雷を放つ浸食潜水艦「N・ティラス/D・ティラス」やレーザーを撃ってくる巨大真珠貝「シェリー」など硬くて厄介な敵がわんさか出現する。

ボス:クラノス
巨大な魚型バイド。様々な形態に擬態する疑似餌をけしかけたり、自機を食べようと突撃してくる。
突撃中の口が弱点のほか、破壊前はヒレにもダメージが通る。

クリア後は強制的にステージ6.1に移行。


※以下ネタバレが含まれますので、未プレイの方はご注意ください。






【競技用ステージ】

FINAL2.5へのバージョンアップで追加されたスコアアタック用の超ロングステージ。
外観はFINAL 1のステージ6.2を彷彿とさせるが、仕様としてはステージF-Cとほぼ同じで、ライフ1・コンテニューなしで指定された距離まで突破しなければならない。
一定距離を進めば素材やコインが報酬として獲得できる。もちろん、最後までたどり着けば素材もコインもがっぽりもらえる。

☆mission R1.0 最強パイロット決定ステージ01
目標距離は8300。ブロック状の地形や障害物が多数存在するコース。上下に移動する長い戦艦の合間を縫って進む場面も登場する。

【オマージュステージ(DLC)】

DLCとして、過去のR-TYPEシリーズに登場したステージを再現した追加ステージがプレイ可能になる。
ただし一部難易度が緩和していたり、逆に経験者殺しの要素が追加されていることもあったりする。
BGMは全て新規アレンジまたはTACTICSシリーズからの流用となっているが、曲によって評価はまちまち。

シーズンパス1









シーズンパス2









シーズンパス3










追記修正はパイロット登録をしてからお願いします。

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最終更新:2024年11月03日 05:00

*1 その前にすでに解析されて出回っていたための措置と思われる

*2 当初は破壊もしくは自機での接触でよかったのだが、アップデート後は接触はミス扱いになり破壊するしかなくなった。

*3 ただし本作では「レーザーを撃つ『艦船』として扱われる。」

*4 厳密には、POWアーマー・POWアーマー改・サイバーノヴァ・フロッグマン。むせる家鴨やヘリは残念ながらNG。

*5 しかも培養液がない分落下スピードが速く、急いで前に出ないとあっという間に圧し潰される。

*6 ゲームでは2400個と誤植されている。

*7 実は開発陣の間では「拷問ドプケラ」と呼ばれていたらしい