徳尾徳道(ケンガンオメガ)

登録日:2021/05/14 (金曜日) 00:27:21
更新日:2025/04/02 Wed 22:50:28
所要時間:約 6 分で読めます





……厭になる。

また、戦いに来てしまった(・・・・・・・・・・・・)


徳尾徳道(とくのおとくみち)とは『ケンガンオメガ』の登場人物。


●目次


【プロフィール】

異名:「二徳」
身長:181cm
体重:86kg
拳願仕合戦績:8勝1敗
年齢:35歳
誕生日:3月1日
趣味:万年筆収集
夢:文豪と呼ばれたい


【概要】

本業が「売れない小説家」という異色の闘技者。
無精髭を生やして明治時代の文豪のような格好をしており、時々小さな丸眼鏡もしている。

尾道二徳(おのみちにとく)」のペンネームで活動しており、通称はそのペンネームに由来する。
著作は「マンドラゴラの住人」など。


【人物像】

副業の闘技者はネタ集めを兼ねた執筆に専念するための最低限の生活費を稼ぐ手段であり、「世に認められる日まで暖衣飽食と無縁でいなければならない」と、ファイトマネーが尽きるまでは仕合に出ることはないため、比較的ベテランながら仕合間隔が長い。

しかも本業としている執筆作は作風が独特なので一般には全く受けておらず*1、基本的に相手を貶したりしない今井コスモからも「二徳さんの小説が売れるとは思えないから」と評され、これまで出版した5冊もろくに売れていない。
その上、「お金の使い方『だけ』は昔の文豪並み」らしく、復帰のペースは割と早い。
ただし売れないのには理由があり、実は文章の実力そのものは作中の日本文学界の頂点と言われる人の目からしても「一流がスタートラインとすればもう既にスタートラインから踏み出している」と言われる程に高い。*2
では何故一般に受けないのかと言えば一心不乱に文学の道のみを突き進んでいたが為の人生経験の不足が原因


ちなみに彼がサンボを始めた動機は「復讐」
かつて太宰治に憧れて文学の道を志すも、当時既に強靭な肉体を得ており、文学部に所属する傍ら様々な運動部の助っ人を行っていた結果、周囲から自身の夢を否定され続けたため、自身が望まずして得てしまったスポーツ方面の才能を「呪い」とし、望まぬ才能を押し付けられた己の運命への復讐のためにサンボを始めた。
やがてその実力を買われて裏格闘技の世界に身を投じ、いくつかの団体で実績を上げて拳願仕合に参加した。
そしてアギトに負けたことで、自身が相当な負けず嫌いであり、復讐が単なる逆恨みだと気付き、現在に至る。
拳願仕合には完全にアルバイトと割り切って参戦しているが、仕事はきっちりこなさないと気が済まない性格なので、負けるのは嫌な模様。


【戦闘スタイル】

流派は「サンボ」
20歳を過ぎるまでは格闘技未経験者だったが、サンボと出会って以降は僅か10年で実力を身に付け、知人の紹介で5年ほど前から拳願仕合に参戦するようになった。

作中に登場する闘技者の中でもかなり遅い時期に格闘技を始めたがその実力は本物で、今井コスモをしても「剛のサブミッションなら彼に敵う者はいない」と言わしめるほどで、「表」でも「裏」でもトップクラス。
サブミッションだけでなく馬力のある重量級の打撃も持ち味の一つ。
更に拳願絶命トーナメントの前には敗れはしたものの加納アギトをあと一歩のところまで追い詰めた実力者でもある。
洞察力も高く、復帰第1戦目の相手である幽崎無門の技『偽身*3』の正体を短い応酬で見破っている。

そして何より最大の特徴が単純明快にとんでもなく頑丈であること。
生まれながらに恵まれたタフネスを生かした「肉を切らせて骨を断つ」戦術を得意としており、急所さえ外して受ければ劉の本気の発勁を短時間に2発モロに喰らってもダウンすらせずカウンターを打ち込んで逆にダウンさせる事すらやってのけている。
劉の発勁は「台湾武術会の天才」と評されるに相応しい威力があり、凡百の拳士なら急所外そうが一発当たれば即轟沈クラスの威力を持っているにもかかわらずである。
なお小説家の割に恐ろしい程脳筋な戦法なことには一部からツッコミが入った。


  • 腕ひしぎ十字固め
相手の肘関節を極めるサブミッション技。
徳尾は完全にマウントを取られた状態からでも相手を崩し、返し技として使うことが可能な腕前を持つ。

  • 回転式膝十字
相手の突きを躱して後足に飛び付き、体を回転させる勢いで相手を転倒させると同時に膝関節を破壊する技。

  • ロシアンフック
腰の回転を極力使わず、肩を回して打つフック。
天性の強靭な肉体と合わさった重厚な一撃は、相手のガードすらこじ開けて吹き飛ばす威力を持つ。


【劇中での活躍】

最近になってフリーランス闘技者として再び復帰を決め、ゼネラル食品の闘技者として若手闘技者グループ「ニュージェネレーションズ」最強の打吹黒狼との仕合を行う予定だったが、急遽龍鬼に交代する。

約1カ月後、再度の復帰戦として元「煉獄」A級闘士の幽崎無門と仕合を行い、「偽身」を見切って躊躇なく膝関節を破壊しほぼ無傷で勝利する。
仕合後、煉獄代表の豊田出光が現れたことで煉獄との間で何か起きようとしていると推測し、山下一夫に鎌をかけて対抗戦の開催を聞き出すと、観戦の日時を教えてもらえるよう依頼する。

当初は幽崎戦で当面の生活費を稼いだため選手として参加するつもりは一切なく、仕合直後から新作執筆のために熱海の旅館で缶詰になっていたが、何とわずか1ヶ月でファイトマネーを使い切ってしまった事で山下に助けを求め、対抗戦への出場を申し出て8人目の代表選手になる。

対抗戦本番では第10試合に出場し、劉東成と闘う。
体格と打撃力、タフネスでは劉を上回っていたため、当初こそ上記の戦法で2度のダウンを奪うことに成功するも、本調子になった劉の手数の多さに徐々に押され始める。
中国拳法のフルコースを喰らい続けても尚立ち上がり続け、ロシアンフックを打ち込むも受け流され劉のバックキックを食らって場外に落とされ敗北した。
決着後に歩み寄ってきた劉に再戦を希望するも、「さよならだけが人生だ」と拒否され、固い握手を交わした。


【余談】

彼が入門していたロシアのサンボジムは世界観を共有する『ダンベル何キロ持てる?』にも登場しており、同作主要キャラのジーナ・ボイドとは同門である。






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最終更新:2025年04月02日 22:50

*1 読んだ龍鬼の忌憚のない意見によると「設定資料を読んでいるみたい」な作風であり、読み手のことを考えず自己満足を吐き出してすっきりしてしまう典型的なダメ作家である。一応、一般受けを考えて自分なりに色々と抑えているつもりではいるらしい

*2 現に自身が持つ強靭な肉体を「メロスの肉体」と詩的に表現できるほど高い文学センスがある

*3 筋・腱の動き、体の重心、目線・呼吸の変化を利用して「気配を飛ばす」技で、偽りの動きで作り出した「虚体」よりコンマ数秒遅く(速く)「実体」が動くことで、その「ズレ」で先読みをくるわせる技。