臥王龍鬼(ケンガンオメガ)

登録日:2021/05/14 (金曜日) 00:18:05
更新日:2021/06/09 Wed 02:50:43
所要時間:約 6 分で読めます





あの…俺、拳願仕合に出たいんです…


臥王龍鬼(がおうりゅうき)とは『ケンガンオメガ』の主人公の一人。


●目次


【プロフィール】

異名:「龍王」
身長:180cm
体重:79kg
拳願仕合戦績:2勝1敗
年齢:不明
誕生日:不明
好きな物:美味しい物
勉強中:日本語の読み書き


【概要】

『ケンガンオメガ』の主人公の一人。
不法占拠区「中」の出身で、十鬼蛇王馬の師匠である十鬼蛇二虎の師匠にあたる臥王鵡角の血族と思われる青年。
王馬と瓜二つの顔立ちをしているが、体格はやや小柄で、年齢も20歳ほど。

強者に闘いを挑むことはしても殺人はしなかった王馬とは違い、かなりの数を殺しているためか実戦経験は豊富で、二階堂を圧倒するほどの実力者であるものの、登場時点では仕合の経験はない。

」と敵対しており、「爺ちゃん」こと年老いた臥王鵡角から「蟲は悪なので、皆殺しにしなければならない」と教えられて育ち、臥王流を伝授された。
滅堂に接触して拳願仕合に参加したのも彼らをおびき出すためである。
一方で「蟲」のナイダン・ムンフバトからは「オメガ」「最後の子」と呼ばれている。
その出自にも多くの謎が存在し、王馬にあまりに似すぎているために、山下一夫がクローン疑惑を持ってDNA鑑定を行ったが、「蟲」の横槍で失敗している。


【人物像】

普段はかなりのんびりした性格で、マイペースな言動が目立つ。
他人とのコミュニケーションが苦手で、一言多いのが欠点。
余計な一言を言って光我を怒らせることが多いものの、彼を弱いとは思っていても嫌ってはいないため、動きに無駄が多いことを指摘して臥王流の運足の練習法を教えるというお節介を焼いている。また、服装センスは壊滅的。

しかし彼の最大の特徴は多くの人間が持つ殺人に対する「罪悪感」が欠落しており、試験であることを忘れて対戦相手を殺害しようとするなど、欠けている部分も多く*1「空っぽ」「良い人間でも悪い人間でもない、何もない」「誰も信じてない」と評される程。

また裏の世界に通じている者なら、彼が過去どれだけ人を殺してきたかまで感じ取れてしまうほどに死の臭いを漂わせている。
光我の「虫けら」という言葉に反応して速攻で殺意を剥き出しにする様子から、自分を殺そうとする『蟲』から生き残る術としてそのような感情を植え付けられてきた可能性が推測される。

一応みだりに人を殺傷するわけではないが、殺人への忌避感や罪悪感と言ったものは全く無い。
またルールに則った仕合の経験も一切無く、"癖"で相手を殺そうとしてしまうこともあり、殺意を少しでも隠そうと努力するような意識すら無いため、それについて問い詰められてもあっさりと殺そうとしたことを素直に認めてしまうほどである。
敵のことは同じ人間だとは思っておらず、見つければ単に目障りだからという理由で自ら率先して殺害するが、光我達との交流で徐々に考えに変化が生じている。


【戦闘スタイル】

流派は臥王鵡角から伝授された「臥王流」
「臥王流」は元々臥王鵡角が使用していたという古流柔術で、二虎流の源流と言える武術
「弱き者達」が受け継いできた技とされ、その本質は「奇襲」にある*2
その性質上直接攻撃し合う仕合には向いておらず、技の種が割れてしまえば脅威が半減する欠点がある。
故に鵡角は臥王流を捨て、二虎流を生み出した理由のひとつと考えられるが、龍鬼に拳願仕合参加を勧めるに当たり、何故実戦向きの「二虎流」ではなく奇襲特化の「臥王流」しか教えなかったのかは不明*3
「中」ではそれなりに知られている武術らしく、「中」出身の氷室涼も詳細を知っており、「地伏龍」を初見でかわしている。

幼少期から叩き込まれたその実力は申し分なく、仕合経験が無いにも関わらず若手闘技者の中でもトップクラスの打吹黒狼を圧倒するほどの技量を持つ。
しかし鵡角の教えを信じ切っているため、仕合で度々「地伏龍」が見切られることに関して疑問を感じているものの、自身の不調としか考えていない。

  • 地伏龍(チフクリュウ)
土下座のような低い姿勢から相手を突き上げる技で、鵡角からは拳願仕合では地伏龍以外の技は使わないように言いつけられている。
本来は小型の刃物と併用し、胸部や頸部を狙って相手を殺傷する技だが、武器の使用が禁じられる拳願仕合では、上半身を極端に脱力し目線を下に向けたタックルを狙うかのような姿勢からアッパーを放つという形で使用している。
臥王流の技の例に漏れず「奇襲」で死角を突くため、黒狼戦で衆目に晒された後は闘技者相手には通じなくなっている。

  • 纏鎧(テンガイ)
筋肉を収縮・硬化させて鎧に変え、敵の攻撃を受ける技。
受け・避け・捌きが使えない局面で選択されることが多く、発展系である二虎流では、金剛ノ型「不壊」として取り入れられている。

  • 裂空(レックウ)
地に伏せるまでは地伏龍と全く同じ動きだが、その姿勢から一気に垂直跳びして相手の頭部へ回転蹴りを浴びせる技。

  • (ヤナギ)
二虎流・操流ノ型「柳」と同じ技。
相手の力の流れを逸らして体勢を崩す技。

  • 蛇伸拳(ジャシンケン)
相手の間合いに入った瞬間に方向転換して側面に回り込み、攻撃を放つと思われる技。
作中では技を決める前にナイダンに潰されているので詳細不明。

  • 双龍突(ソウリュウトツ)
両手で相手を挟むように下から拳を放つ技。

  • 柔打(ヤワラウチ)
「鎧通し」と呼ばれる威力を内部に浸透させる打撃。
頭部にクリーンヒットすればタフなナイダンでも膝をつくほどのダメージを負う。

  • 穿(ウガチ)
「纏鎧」の応用で、指の筋肉を硬化させ、敵の急所を打ち抜く技。
二虎流では金剛ノ型「鉄指」として取り入れられている。


【人間関係】

友人兼ライバル。
当初は彼を差し置いて闘技者になった事で対抗心と怒りを向けられていたが山下家での共同生活の中で打ち解け、切磋琢磨し合う友人関係になった。

  • 山下一夫
『山下商事』社長で、光我と龍鬼の事実上の上司兼保護者。
王馬と瓜二つの龍鬼の存在に疑問を抱きつつ、光我との交流で変わりつつある龍鬼を見守っている。
しかし目黒正樹}と瓜二つの速水正樹の存在を知った事で、王馬の遺髪を用いてDNA鑑定を行おうとする。


  • 爺ちゃん
龍鬼を育て、臥王流を教えたとされる人物。
「蟲」と敵対しているらしく、龍鬼には「蟲は悪なので、皆殺しにしなければならない」と教えてきた。最強の蟲とりおじいちゃん。
当初から読者の間では王馬の師匠・ニ虎の師匠にあたる臥王鵡角との関連性が示唆されているが、その正体は年老いた臥王鵡角本人
かつて圧倒的な武力で不法占拠区「中」の統一を目論み、30年間孤軍奮闘の末、野望を次世代に託すべく「中」の身寄りのない子供達を弟子に取り、全員に「十鬼蛇二虎」の名を与えた(王馬の師匠・ニ虎もその一人)。
その後奥義の伝授を行うために向かった餓鬼ヶ原樹海で起きた惨劇で弟子の大半が殺され、自らも姿を消していた。
詳細は不明だが滅堂とは関わりがあるらしく、龍鬼の拳願仕合参加にあたり、彼に滅堂の下へ行くよう勧めている。
少なくとも近年までは存命していたことになるが、それが判明したのが龍鬼が彼の言いつけを思い出すシーンのため、現在でも存命なのかは不明。


【劇中での活躍】

拳願仕合に参加するために「中」を離れ、鵡角からの紹介で片原滅堂に接触し、彼から山下一夫を紹介され、山下家で下宿し始める。
若手闘技者グループ「ニュージェネレーションズ」最強の打吹黒狼を倒したことで正式にフリー闘技者となるが、黒狼戦では拳願仕合のルールを把握していなかったため、本気で殺そうとしており、一夫が声をかけなければ確実に殺していたという。
また光我からは当初王馬に似た外見や自信よりも先に拳願仕合出場を果たしたことで敵視されていたが、超日本プロレスでの修行で彼にアドバイスをしてからは徐々に関係が修復されている。

その後2戦目では「地伏龍」を見切られるも難なく勝利したが、「蟲」の構成員が成りすました幽崎(偽)に襲撃されたことをきっかけに、拳願会所属企業関係者に変装した夏の弟子を4名殺害している。
そして偶然殺人現場を目撃した光我と仲違いしたまま臨んだ阿古谷清秋との仕合では地伏龍が通用せず、他の技も使って殺してでも勝とうとしたが、戦いの中で光我にかけられた言葉を思い出し、「おかしいのは自分かもしれない」という思いが芽生えたことで反撃を中止し、マウントをとられたまま敗北する。

仕合後に光我に自分の思いを伝えた事で和解し、同時に山下の意向で「煉獄」との対抗戦代表選手に内定する。
その後「蟲」の襲撃を経て王馬と対面するが、光我の努力を近くで見ていたために、重傷を負った彼に対抗戦出場を辞退するよう宣告した王馬を嫌うようになる。

対抗戦本番では、「蟲」のナイダンから話を聞くために第5試合に出場する。
殺さずに倒すために速攻を狙うが、光我との約束で殺しを禁じたために全力を力を出しきれず、スピードでは勝っていたものの焦りから攻撃が直線的になり過ぎ、「天空の目」で完璧に対応されて厳しい戦いを強いられ、これまで殺してきた“蟲”とは桁違いの強さを前に追い詰められるが、ナイダンが光我を殺そうとしたことで遂に本気を出し、双方本気で殺し合う中でマウントポジションから首を絞められて絶体絶命となる。そこで起死回生の「穿」で頸動脈を打ち抜いて致命傷を負わせてしまい、さらにナイダン自身がダメ押しで首の傷を広げて死亡。
相手を殺害したことで試合は反則負けになった。

試合後は光我や一夫と交わした約束を破ってしまったことで消沈し、一人で控室を離れていると、会場を訪れていた桐生刹那に話しかけられ、大切な何かを守るために修羅の道を説かれる。




追記・修正は「蟲」を殺してからお願いします。


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最終更新:2021年06月09日 02:50

*1 一方で独善的な基準で殺人を正当化している阿古谷には強い嫌悪感を示しており、モラルが無いと言うよりも一般人とは違う彼なりの線引きを順守して生きているのだと思われる

*2 龍鬼の使う技【地伏龍】も、元は相手に平伏した状態から隠し持った武器を突き立てる不意打ちの動きが源流

*3 一応「臥王流」にも攻撃用の技は存在する