- 第一仕合アダム・ダッドリー(ボスバーガー):今井コスモ(西品治警備保障)vs…勝者:今井コスモ
序盤はコスモが寝技で圧倒するも、アダムがマウントポジションを強引に解き、打撃戦にに持ち込むなどして善戦し、そのパワーの前にコスモは得意の絞め技を封じられてしまうが、コスモが「ゾーン」を解放することで前腕にヒビが入るなど満身創痍となりつつもアダムを撃破した。
- 第二仕合:河野春男(NENTENDO)vs阿古谷清秋(若桜生命)…勝者:阿古谷清秋
機動隊vs自宅警備員の対決。
序盤は圧倒的なパワーで春男が攻め立てるが、檜山と連携していた阿古谷に間を読まれすべての攻撃を捌かれ終始圧倒される。
しかしレフェリーストップ直前に春男が闘争本能のみで立ち上がり、攻撃の質も変わったことで檜山の解析が役に立たなくなり殺人衝動に呑まれかけるが、自滅に近い形で春男が戦闘不能となったため、阿古谷がほぼ無傷で勝利する。
- 第三仕合:呉雷庵(アンダーマウント社)vs茂吉・ロビンソン(セントリー)…勝者:呉雷庵
序盤は茂吉が
「バリツ」による西洋武術中心の立ち回りに圧倒されたかに見えたが、「外し」を使用した雷庵が桁外れな力で蹂躙し、最終的には生来の耐久力でほとんど無傷のまま茂吉の首をへし折り勝利し、会場の全勢力を挑発する行為に出る。
- 第四仕合:因幡良(ペナソニック)vs十鬼蛇王馬(山下商事)…勝者:十鬼蛇王馬
身体能力では王馬が優っていたが、序盤は因幡流の「髪」を使うトリッキーな戦法に翻弄されるも、最終的には「前借り」を使用した王馬が圧勝。
ちなみに仕合前に山下一夫はペナソニック社長の瓜田から「山下商事が勝利したらペナソニック株10%(2800億円相当)を譲渡する代わりに、山下商事に敗北したら10%相当の金額を支払う」という賭けを行っていたが、仕合後に王馬の一言でその賭けが有耶無耶になってしまった。
雷庵に殺されたと思われた茂吉は英の処置で一命をとりとめ、同時刻に島に侵入していた暗殺者集団「
黒使」は
護衛者別働隊・殲滅部隊によって壊滅させられるが、その裏で複数の侵入者が島に潜り込んでいた。
- 第五仕合:室淵剛三(ユナイテッドクロージング)vs若槻武士(古海製薬)…勝者:若槻武士
室淵は速攻で勝負を決めようとするが先手を取られ、序盤から若槻が圧倒するも長年続けてきたクラウチングスタートからの飛び膝蹴りで一矢報いたかに見えたが、鳩尾に渾身の右正拳突きを喰らい吹き飛ばされ若槻が勝利する。
アニメでは仕合シーンは大幅に省略されており、室淵がワンパンで倒されたかのように描写されている。
- 第六仕合:沢田慶三郎(マーダーミュージック)vsユリウス・ラインホルト(東洋電力)…勝者:ユリウス・ラインホルト
東洋電力の脅迫行為によりマーダーミュージック社長の戸川が棄権を表明したことでユリウスの不戦勝となる。
直後そのことを知った沢田は通路で目黒と交戦し、一時は圧倒するも、目黒が暴走しかけたことで本来闘う予定のユリウスと闘うが、急所の首筋を狙った渾身の右回し蹴りが鎧のような僧帽筋で受け止められてしまい、足を掴まれ圧倒的な力で床に叩きつけられて戦闘不能になり、そのまま右足を折られ敗北する(ユリウスは止めを刺そうとしたが山下らが偶然通りかかったことで撤退している)。
序盤は目黒が相手がノーギで自分に不利な状態ながらもムテバを投げ倒した上にマウントポジションを取り、一度は追い詰めたかに見えたが、本気を出したムテバにより右目と右耳、気道を潰され、首をへし折られ、眼窩から脳を貫手で直接攻撃されるという急所への連撃を受け死亡した。
- 第八仕合:関林ジュン(ガンダイ)vs鬼王山尊(禍谷園)…勝者:関林ジュン
プロレスと相撲の異種格闘技戦。
プロレスラーとしての信念から防蟻や回避を一切行わない関林を鬼王山が終始を圧倒するも、関林の耐久力の高さから長期戦にもつれ込み、切り札の「古代相撲」まで解禁するが倒し切れず、最後は自身の持つ格闘技に対する信念の差が現れる形で、必殺の「激旺」を受け返され膝をついたところで関林が渾身のパワーボムを喰らわせて勝利した。
関林はすべての攻撃を受け切っていたため実際はかなりのダメージを受けていたが、その姿に感銘を受けた河野春男は仕合後に関林に弟子入りした。
なお、この仕合はウェブ投票でベストバウト第1位に選出されている。
- 第九仕合:鎧塚サーパイン(夜明けの村)vs賀露吉成(あじろ水産)…勝者:鎧塚サーパイン
対戦企業が共に東洋電力傘下ということもあり、夜明けの村が勝利するという八百長が行われていたが、賀露が速水への謀反からサーパインを潰すため本気で仕合に臨む(サーパインは八百長のことは知らなかった)。
賀露が漁の技術と身体能力を駆使して頑丈なサーパインとの幾多の攻防の末、サーパインの頸椎への肘打ち下ろしが決め手となりサーパインが掌理した。
仕合後、八百長を破ったあじろ水産社長の網代は夜明けの村村長・鎧塚実光の勧めで逃亡するも、東電に雇われていた蕪木に拘束される。
- 第十仕合:根津マサミ(栃木ディスティニーランド)vs御雷零(ゴールドプレジャーグループ)…勝者:御雷零
御雷が文字通り一瞬で勝利を収め、それまでハサドの持つ拳願仕合最短決着記録を更新した。
根津は本来拳願会、
煉獄に次ぐ裏社会3位の規模を誇る裏格闘技団体
「毘沙門」で絶対王者として君臨していた程の実力者だったが、夢の国と信じていた栃木ディスティニーランドが東洋電力の傘下に入る裏取引をしていることを知ってしまい、どこからも自由だった栃木ディスティニーランドを夢のまま終わらせようとしていたが、内心では葛藤が残っていたため実力が出し切れる精神状態ではなかった。
また単行本のプロフィールによれば、スピード重視の御雷とぶつけると相性の問題からどうしてもいい勝負とならなかった事も理由だった。
また栃木ディスティニーランド社長の夢野は「速水の背後に潜む者達」とのコネクションを得るために敢えて東電の傘下に入っていたが、仕合に負けたことで蕪木に拘束される。
- 第十一仕合:理人(SH冷凍)vs黒木玄斎(モーターヘッドモータース)…勝者:黒木玄斎
当初黒木は理人を「実力差すら弁えない弱者」と見ており、終始理人を圧倒して殆どダメージのないまま初戦を突破する。
その夜、理人からの弟子入り懇願を拒否したが、その代わりに経験値を埋めるために闘技者を観察するよう助言している。
- 第十二仕合:二階堂蓮(白夜新聞)vs桐生刹那(皇桜学園グループ)…勝者:桐生刹那
開始早々桐生が二階堂の左肩を破壊し優位に戦いを進め、二階堂の奥義「奇龍」を食らったものの、その際に「降魔」の発動が可能になり、これにより相手の攻撃を完全に見切り、羅刹掌を心臓に撃ち込んで圧勝する。
- 第十三仕合:千葉貴之(義武不動産)vs初見泉(乃木グループ)…勝者:初見泉
初見は当初複数の格闘家の技を使う千葉を警戒していたが、千葉が相手の合気道の技を使うというミスを犯し、それを見逃さず僅か26秒で勝負を決めた。
ちなみに王馬が辛勝し理人が敗退したことで、乃木は義武に刺客を放っていたが、義武の護衛として雇われていた予選敗退の闘技者に倒されている。
しかしその刺客は乃木の推薦で拳願会会員となっていたため、事実上義武が乃木の罠に嵌まったことになった。
- 第十四仕合:英はじめ(帝都大学)vs坂東洋平(十王通信)…勝者:坂東洋平
医者と元医学生の死刑囚との戦い。
英は死刑執行してもなお生き延び続けている坂東洋平を始末するため、日本政府によりトーナメントに送り込まれた。
抽選の結果1回戦からターゲットと戦うこととなり、禽拿術が通用しないと分かると骨剣など様々な仕込を利用して坂東を致死性ウイルスに血液感染させるも、首をへし折られ仕合自体には敗北した。
しかし強制的に心肺を動かし続ける仕込みと太宰の施術で無事蘇生した。
ガオランは当初前の2仕合が変わり者同士の対決だったこともあり、この大会は見世物だと失望感を感じていた。
しかし実力差を知りつつも真正面から食い下がる金田を「戦士」と認めつつも実力差の余り金田を殺してしまうことを懸念して手加減していたが、最後は彼の叫びに答える形で「闘技者」として迎え撃ち、本気の攻防を繰り広げて勝利した。
表格闘技界と裏格闘技界の絶対王者同士の対決。
全ての能力と技術においてアギトが大久保を上回りながら、大久保の総合格闘技で培った複合技に苦戦するが、大久保が放った頭部へのサッカーボールキックがきっかけとなりアギトが「狂獣」に変化し、その後大久保から学習した「複合」の技術を使用し圧勝する。