拳願絶命トーナメント(ケンガンアシュラ)

登録日:2021/06/25 Fri 00:19:36
更新日:2024/11/17 Sun 17:12:12
所要時間:約 25 分で読めます






本日この場にて…拳願会会長の名においてーーー

「拳願絶命トーナメント」開催を宣言する!!!



&{拳願絶命トーナメント}とは『ケンガンアシュラ』にて行われた裏格闘技トーナメント。
続編の『ケンガンオメガ』でも語られている。



●目次


【概要】

日本最大の裏格闘技団体にして名のある商人たちが所属する拳願会の会長の座を賭けて行われるトーナメント。
開催地は片原滅堂のプライベートビーチとなっている「願流島」。
作中では乃木グループ会長・乃木英樹が発起人となり拳願会50名の賛同を得て開催が決定した。


【特徴】

トーナメント自体は会長が変わる度に行われているが、作中のトーナメントは拳願仕合で上位の成績を残した「拳願会企業序列」上位28社と予選を勝ち抜いた5社(後に4社)が出場する拳願会史上最大のトーナメントとされる。
また、闘技者も拳願仕合初出場な者が多く参加していることも特徴となっている。

多数の有力企業が参加しており、勝ち抜いた企業が日本経済界に大きな影響を及ぼすことが予想されることから、凄まじい数の拳願会員、更に各国首脳陣までもがトーナメントを見届けに決戦の地、巌流島に訪れている。
ちなみに観客は会員や秘書、雇用している闘技者以外にも会員の愛人、ボディガード、私的な友人まで含まれるため、総勢2000人近くに上る。

なお、安易な参加を防ぐという観点から、参加には高額な参加費を払わねばならず、またトーナメントの発起人となった者はそれに加えて更なるリスクを背負う義務が課せられる。

作中の例でいうと、トーナメントの参加費は50億円、乃木の場合は優勝できなければ乃木グループが即解散、という形でリスクを負っている。
また半世紀以上前に滅堂が発起人となった際も全財産と会員権、滅堂自身の命を担保にすることでトーナメントを開催している。
が、これに参加すること自体が一種のステータスとされるため仕合の勝敗にかかわらず新たに契約が決まることもあり、出資分を取り返すことも不可能ではない*1


【ルール】

従来は一般的なトーナメントだったが、現会長の片原滅堂から様々なルールが提示されているが、それらのルールには不正を行う余地が含まれている。具体的には、
  • 優勝した企業には「会長職指名権」が与えられる。つまり、自分の息のかかった企業が複数出場すれば有利となる。
  • 他企業の経営者を買収・恐喝することで、その企業が優勝した際に自分を会長に指名させる。
  • 願流島に向かう船内での闘技者同士の私闘は御法度だが、闘技者ではない者と闘う事はお咎め無し。つまり他企業に刺客を差し向けて闘技者枠を奪う。

このため闘技者同士のステゴロ勝負だけではなく、経営者同士の知謀・策謀もトーナメントの醍醐味となっている。


【作中での流れ】

予選

エントリーした151社のうち、予選を免除された企業序列上位28社は豪華客船「拳願号」に先に乗船し、残り123社は貨物船「絶命号」で行われたバトルロワイヤル方式の予選に参加し、勝ち残った5名が本戦出場権を得られる。

十鬼蛇王馬理人以外にも沢田慶三郎やハサド、原田徳次郎や後田武郎、アキ斉藤など名のある闘技者達が参加したが、僅か15分足らずで王馬、理人、沢田、賀露、ハサドが本戦出場を勝ち取るが、予選後にハサドが滅堂に絡んだことで「護衛者」に粛清されて脱落し、結果4名が本戦出場となる。

船旅〜トーナメント組合せ決定

予選後に滅堂から「出場闘技者登録は島に着いてから」「闘技者同士の私闘はご法度」とのルール説明を受けるが、このルールの裏をかき、代表闘技者の座を狙う者たちが暗躍するようになる。

義伊國屋書店の代表闘技者だった氷室涼は同社会長の大屋の友人として付いて来た金田末吉に敗れ、東洋電力会長の速水勝正に雇われた刺客5人も暗躍を開始し、阿久富士夫は今井コスモに、禍の人は若槻武士に、マスクの人は御雷零に倒されるも、二階堂蓮が白夜新聞の武本久安を、目黒正樹が海一証券の乾町三をそれぞれ撃破して代表闘技者の座を2枠奪い取っていた。

願流島に到着後は1日の休日が設けられており、その夜にトーナメント組み合わせの抽選会が行われている。
また予選敗退組は船を乗り換えなかったため、上位28社と予選通過組よりも半日早く願流島に到着している。

本戦

1回戦、2回戦、3回戦(準々決勝)・準決勝・決勝をそれぞれ1日ずつかけて行い、中日としてそれぞれ1日のインターバルが設けられている。
これは名目上は闘技者の休息のためということになっているが、実際には企業同士の裏工作を自由に行わせる目的もある。
司会進行は片原鞘香、解説は飛び入りで予選敗退闘技者のジェリー・タイソンが担当。

1回戦


1回戦終了後・中日


2回戦


2回戦終了後


3回戦(準々決勝)


3回戦終了後


準決勝


決勝


決着後




【余談】

1回戦終了後に滅堂が提示した闘技者交代権は一度も使われることはなかったが*2、『ケンガンオメガ』単行本13巻にて作者からその背景が語られている。

というのも当初の展開では「蟲」が同盟を結んでいた東洋電力に助力する形で介入し、2回戦第三仕合で東洋電力が交代権を使用してユリウスに代わり飛王芳が若槻と戦う予定だったとのこと。
結局都合により展開が変わったため交代権は作中で一度も使われなかったが、当初の飛vs若槻のネームの一部は「ケンガンオメガ」での煉獄との対抗戦で一部再利用されているとのこと。


【アニメ版】

原作では司会のテンションが高い以外は派手さはないが、アニメでは入場シーンがカットされた若槻と室淵を除いた闘技者30名分の入場テーマ曲が個別に用意され、モニターやフィールドにデカデカと闘技者紹介VTRが流れるなどかなり凝った演出が施されており、「煉獄」並の派手さとなっている。

一方で仕合は若槻対室淵の仕合が大幅に簡略化されている他、理人対黒木、二階堂対桐生の仕合順が入れ替えられている。

また原作ではトーナメント1回戦は1日で全試合を行い、休息日を1日挟んで2回戦が行われていたが、アニメではA・BブロックとC・Dブロックをそれぞれ1日(計2日)かけて行われている他、東洋電力のクーデター関連がカットされているためか、蕪木浩二、串田凜、片原烈堂など一部のキャラが登場していない。









追記・修正はトーナメントで優勝してからお願いします。



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最終更新:2024年11月17日 17:12

*1 企業序列19位の義伊國屋書店はトーナメント1回戦で敗北したものの、新規の取引が4件決まり、出資分を軽々と穴埋めしている。

*2 2回戦第四仕合でガンダイが権利を使用しているが、そもそも関林とマーヴェラス・セキは同一人物で闘技者が入れ替わっているわけではないため、権利は使われていないこととなる。