吉野順平(呪術廻戦)

登録日:2021/05/22 Sat 10:56:57
更新日:2025/03/07 Fri 20:34:07
所要時間:約 3 分で読めます






嫌いな人間が死ぬボタンがあっても多分押せない

でも僕のことを(・・・・・)嫌いな人間が死ぬボタンなら

迷わず押す


吉野順平(よしのじゅんぺい)とは、漫画・アニメ呪術廻戦の登場人物の一人である。

CV:山谷祥生

目次

【プロフィール】

年齢:17歳
所属:里桜高校2年
出身地:神奈川
趣味・特技:映画鑑賞
好きな食べ物:天津飯
嫌いな食べ物:数の子
ストレス:学校


【概要】

イジメを機に不登校になった高校生。見た目は長い前髪で右目を隠した気弱な表情の少年。
髪で隠された右の額には夥しい数のタバコを押し付けられた跡が痛痛しく残っている。
父親はおらず、母親の(なぎ)に育てられた。

真人虎杖とのと関わりが彼の運命を大きく変えていくことになる。


【人物像】

過去に虐められていたためか、かなり内向的な性格。
一方で観察眼に秀でた(?)一面もあり、「日本人って好きですよね 単純な答えを複雑にして悦に浸るの」*1といった的を射た(ように見える)発言を見せている。

趣味は映画鑑賞で、同好の士と共に部活を立ち上げる程の映画マニア。
DVDやオンデマンドよりも劇場で観る方が好きなようで、不登校になってからも映画館には通っていた。
ジャンルとしてはホラーが好きなようだが、ホラーでない名作映画の話題も拾えるなど観ているジャンル自体は広い模様。

【関連人物】

吉野凪


学校なんて小さな水槽に過ぎないんだよ

海だって他の水槽だってある

CV:野田順子
実母。若々しい出で立ちで、ノリの良い性格。
夫(純平の実父)とは離婚したらしく、女手一つで純平を育ててきた。
不登校の順平を気にかけており、彼の思いを誰よりも尊重している。


外村


俺もオマエも吉野の心を殺した罪を

一生背負って生きていくんだ

CV:原田晃
担任の先生。太った体形の男性。
順平のいじめに気付いていなかったらしく、順平と伊藤たちの仲が良いと思っていた上に、
不登校の順平に対し「引きこもっておかしくなったか?」などと
冗談混じりとはいえ人としてあるまじき発言を平然と行うなど
およそ教師として優秀と言える人物ではない。

しかしながら、学校での事件の際には目の前で多数の生徒が突然昏倒するという
非常事態を目の当たりにしつつも真っ先に生徒の安否を気遣い声をかけたり、
順平がいじめの被害者だったと理解した瞬間に愕然とした表情を見せるなど、生徒に対する愛情自体は本物。

事件終結後には生徒に対して匿名でいじめについてのアンケートを行う事で順平に行われていたいじめの全貌を知り、
首謀者であった伊藤に対して手厳しい説教を行いつつも
自分自身も順平のSOSに気づかず、結果的にいじめに加担した同罪であると位置づけて猛省するなど
決して悪人と呼べる人物ではなく、教職に対する熱意に欠けている訳でもない。

順平からは疎まれていたが、そういった面も知っていたのか、
あるいは単に見せつけるのが目的だったのか、学校での事件では直接毒牙にはかけていない。


伊藤翔太


適当に書けっつったろ 最優秀賞なんか取らせやがって

CV:茂木たかまさ
イジメの主犯格。釣り目の男性。
表向きには金持ちの優等生を装っているようだが、イジメの他にも読書感想文を他の生徒に肩代わりさせるなどの卑劣な不正にも手を染めていた悪質な人物。
学校での事件では真人に唆された順平によって半殺しにされ、その後も後遺症として毒を注入された左腕が麻痺したままでいる。

【術式】

クラゲの式神澱月(おりづき)を操る式神使い。髪の毛を媒介に召喚する。
触手から毒を分泌して攻撃するほか、先端を棘状にして突き刺す攻撃も披露している。式神のサイズや毒の強弱は調整できる上に、術者本体を守る壁としても機能する。

まだ虎杖が駆け出しだったとは言え、術式を習得して一ヶ月以内の状態で式神をうまく使ってある程度渡り合えていたため、それなりの戦闘センスはあったと思われる。

夏油によると順平は元々術式を持ってはいるが脳の構造上使えなかったらしく、真人の「無為転変(むいてんぺん)」により脳が呪術師の構造に整えられたことにより使用可能になった。


【活躍】

過去

1年時に友人2人と映研を発足。共に映画について語り合う日々を送ってきたが、ある日部室が伊藤翔太が率いる不良たちに勝手に占領され、彼らのたまり場になってしまった。
部員の中で唯一反抗した事から復讐としてイジメのターゲットとなり、2年時から不登校になった*2

真人・虎杖との出会い

学校をサボって映画を見に行っていたところ、伊藤のグループに所属する不良3人がマナーを守らず好き勝手に振る舞う現場に遭遇。
それに不快感を覚える最中、不良達が真人に殺害されたことで呪霊と関わり合ってしまう。
真人と関わり呪霊や呪術について知り始めたある時、虎杖と出会う。
虎杖とは趣味の映画を通じてすぐに仲良くなり、母親の凪も加わり大いに盛り上がるほど親しい仲になった。

転機

しかしある日、夏油と真人の策謀により、母親の元に宿儺の指が送られたことで母親が指に呼び寄せられた呪霊に殺され死亡。
更に真人に唆されたことで犯人が学校にいると思い込み、かつて登校していた里桜高校の生徒たちを昏睡状態に追いやる。
そしてイジメの主犯格であった伊藤を呪殺せんとしたところを虎杖と遭遇。

何してんだよ!! 順平!!

引っ込んでろよ 呪術師

母が死んだことで追い詰められ半ば錯乱状態で虎杖と戦うも圧倒され敗北。
虎杖に母を失って荒れた心を理解してもらい説得されて無事改心し、呪術高専入学を勧められたが…





















順平って君が馬鹿にしている人間の その次位には馬鹿だから

だから 死ぬんだよ

グニィ


突如乱入してきた真人を必死に説得しようとする最中、これまでの親しい交流を一笑に付すかのごとく無為転変の餌食となり異形化。
虎杖を追い詰めるための布石として利用された挙句無理な改造が祟ってあっという間に死亡。
和解後の新たな友人になるかと思った矢先に、唐突かつ救いのない無惨な死を迎えた。
末期の言葉である「ゆ…うじ… な…んで?」という言葉は最後まで自分の死が信じられなかったことは簡単に察せられる。

家族諸共呪霊たちの策謀の犠牲になり最後まで嘲笑われながら死ぬという悲惨な末路は、「呪術師に悔いのない死などない」という言葉を文字通り体現したものであった。
ちなみに上述した通り、彼の非業の最後と彼を救えなかった虎杖の姿は宿儺と真人にとって最高の笑える見世物扱い
因みにその死は公表されず、表向きは転校という形になった。

真人にとって順平の死は「虎杖の魂を削る話題」として見られており、渋谷事変では手を純平のマペットに変えて殺す真似をする事で虎杖を挑発している。


【余談】

ファンの間では
  • 学校でイジメの被害(しかも動機が逆恨み)にあっており、それに誰も気づかなかったか見て見ぬフリをしていた
  • 最大の理解者であった母が死亡
  • 最後は自身が今まで信じていた真人に裏切られる形で死亡
といった要因が重なり、作中屈指の救いの無い人生を歩んだキャラクターとして度々挙げられる。

作者曰く、名前は「一般人感を出すため」に普通感のあるものにしたとのこと。


アニメの一期OPでは、虎杖のそばに座って高専の皆と一緒にお花見をする姿*3が描かれており、原作未読の視聴者には「これから仲間になります」とOP詐欺ミスリードを誘うような演出がなされていた。
一方の原作読了済みの視聴者からは存在しない記憶とネタにされつつ、そのしばらく前にに原作では存在しない記憶による不可解な現象が起きていたため、このOP演出自体が何かの伏線なのでは? と、考察をする者もいた。



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最終更新:2025年03月07日 20:34

*1 「好きの反対は無関心」という言葉に対して

*2 なお映研は自然消滅した

*3 27話の扉絵がモデルと思われる。