人間
初出:基本ルールブックⅠ
ラクシアにおけるヒューマン。生まれにもよるが突出した点は存在せず、逆に苦手な職業もない良くも悪くも器用貧乏な種族。
しかし、種族特徴[剣の加護/運命変転]によって1日1回だけあらゆる2dの出目をひっくり返す(例えば、1ゾロ(自動失敗)なら6ゾロ(自動成功)になる)ことが可能。レベルが上がると特徴使用時の出目にボーナスを得ることができるようになる。このことから、1ゾロや判定失敗が死に直結しかねないスカウトやプリーストは人間じゃなければ安心できないというプレイヤーも存在するとかしないとか。
エルフ
初出:基本ルールブックⅠ
ご存知耳長で高身長で長命な種族。種族特徴は[暗視][剣の加護/優しき水]。[暗視]はによって暗い場所で視界を確保でき、[剣の加護/優しき水]は水中で発声が可能になり、息継ぎなしで1時間活動可能になる。特徴が地味だったからか2.5では毒、病気属性に耐性を得るようになった。レベルが上がると味方1人も水中で行動できるようになったり、水中で休息すると通常より高い効果を得られたりする。
「技」「心」に優れ「体」、特に筋力に劣るため、魔法技能やスカウトに向く。設定上魔動機術には疎いとされているが、器用度と知力が突出しているので何気に銃を持つ適性が高く、そういうキャラクターをロールプレイしてみるのも面白いかもしれない。
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スノウエルフ
- 名前の通り寒冷地に生息するエルフの希少種。水中での活動能力を失っている代わりに氷を操り、敵にダメージを与えられる。
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ミストエルフ
- 深い森に生息する霧のエルフ。霧によって相手を幻惑し、自分への攻撃の命中率を下げることができる。
ドワーフ
初出:基本ルールブックⅠ
背が低くがっしりとした種族。男性はイメージ通りの髭もじゃ、女性は合法ロリ少女のような姿である。種族特徴はエルフ同様の[暗視]に加え、[剣の加護/炎身]によって炎属性のダメージや悪影響を一切受けない。レベルが上がると味方1人もその効果を受けられるようになったり、純エネルギー属性にも耐性を持つようになる。
器用度、筋力、生命力、精神力が高いが、敏捷度が致命的に低く10にも満たないことすらありえる。このことから持ち前の打たれ強さを活かしたファイターや、移動距離をカバーできるライダーと相性がいい。敏捷度を気にしなくていいことからシューターも良い。魔法なら知力が低めで精神力が高いのでコンジャラーやプリーストによる支援が有力か。
タビット
初出:基本ルールブックⅠ
直立したうさぎの姿をした人族。もっふもふ。寿命は50年と短めだが、その分多産系でもある。
種族特徴は[第六感]で、危機感知判定を「冒険者レベル+知力ボーナス」で行える。後述の通り知力が高いのでそれを活かすことが可能。レベルが上がると罠感知判定も同様の基準値で行え、さらにレベルが上がればそれらの判定にボーナスを獲得する。
とにかく知力が高く、生命力と精神力はそこそこ、それ以外はからっきしというわかりやすい魔法向け種族。首から下は飾りだとよく言われる。しかしプリーストだけは何故か習得できず、タビット本人(?)達は「自分たちは呪われた神の末裔だから」などと考えている模様。余談だが、公式では何故か肉球を推されることが多い(現実のうさぎには肉球は無い)。
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パイカ種タビット
- 小柄で耳の小さいタビット。通常種より筋力や生命力は劣るが、器用度と敏捷度に優れる。独自の自然の音に似た言語「パイカ語」を発声可能で、(味方が聞き取れる前提だが)遠くの味方に意思を伝えることができる。
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リパス種タビット
- 大柄で夜行性のタビット。気が短い者が多いという。通常種より敏捷度と筋力に勝るが、知力と精神力は下がっている。また、夜行性だからか暗視能力を持つ。
ルーンフォーク
初出:基本ルールブックⅠ
魔動機文明時代に生み出された人造人間。製造設備「ジェネレーター」から産出され、設備そのものの製造法が失われた現在でも現存器から担当している。
外見は人間と大差ないが、首周りなどに硬質なパーツがあることで見分けられる。また寿命はタビットと同じく50年とやや短めなものの、生まれてから死ぬまで外見年齢が変化しない。
種族特徴は[暗視]と[HP変換]。1日1回、主動作でHPを任意の数値だけMPに変換可能で、低くなりがちなMPをカバーできる。レベルが上がると補助動作でできるようになったり、使用回数が増えたりする。
「体」の能力値と器用度が高く、精神力が低くなりやすいことから戦士向けな種族と言える。公式では設定上相性の良いマギテックシューターがよく見られるが、器用度こそ高いものの知力は並で精神力は低いので別段適性が高いというわけではない。もちろん、相性が悪いというわけでもないが。
人造の魂故に神の声を聞くことができず、妖精を見ることもできないのでフェアリーテイマーとプリーストを習得できない。2.5ではドルイドも習得できないとされている。他にも、蘇生されても「穢れ」が一切溜まらない代わりに過去1年の記憶を失ったり、誕生から寿命での死亡(機能停止)まで肉体的に成長しなかったりと、何かと特殊な要素が多い種族である。
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護衛型ルーンフォーク
- 要人警護などを目的に生み出されたルーンフォーク。種族特徴[HP変換]が、1日1回味方複数人が受けるダメージを軽減する効果に変更されている。
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戦闘型ルーンフォーク
- その名の通り、戦闘目的のルーンフォーク。威力表の出目が一定以下の場合、一度だけ振り直すことができる。
ナイトメア
初出:基本ルールブックⅠ
人間、エルフ、ドワーフ、リルドラケンから稀に誕生する、穢れを持った 非常に厨二心を擽られる種族。生まれに関わらず人間の姿で、色白で角と痣がある。
不老という驚きの特性を持つものの。その容貌や穢れに対する忌避感、生誕時に角で母体を傷つけてしまうことから忌み子とされることが多い。
このことから蛮族側につき、自らを「ダークナイト」と名乗るナイトメアもいる。ただしリルドラケン生まれだけは例外で、卵生なことに加えて親子意識よりも兄弟意識の方が強いことから「少し変わった子」程度の扱いしかされない。生来の角も生まれる時に卵の殻を割るのに便利だとか。
種族特徴は[異貌][弱点]。[異貌]は補助動作で姿を変貌させ、鎧による魔法行使のペナルティを受けなくなり、また発声も不要となる。[弱点]は単純なデメリットであり、生まれの種族に応じた属性と、銀の武器によるダメージが増加してしまう。レベルが上がると異貌中に与えるダメージが上昇したり、命中判定と行使判定にボーナスを得たりする。
蛮族同様に穢れを持つだけあって、能力値は全体的に高水準。人間以上に万能な種族だが、その能力値と種族特徴から 魔法戦士への適性が極めて高い。
- ナイトメア(シャドウ生まれ)
- 弱点が精神効果属性に対する抵抗力判定にペナルティを受けるものとなっている。
- ナイトメア(ソレイユ生まれ)
リルドラケン
初出:基本ルールブックⅡ
神々の時代にドラゴンが始まりの剣の祝福を受けたことで誕生した人族で、直立した身長2mほどのドラゴンのような姿をしている。その恐ろしい外見に反して温厚かつ社交的な種族で、戦士の他にも商人として働く姿もよく見られる。
種族特徴は[鱗の皮膚][尻尾が武器][剣の加護/風の翼]の3つで、前者2つは防護点を上昇させる、尻尾を武器として扱えるといったもの。[剣の加護/風の翼]は1日につき一定時間だけ空を飛べ、飛行中は近接攻撃の命中力、近接攻撃に対する回避力にボーナスを得る。レベルが上がると飛行中に全力移動が可能になり、飛行時間も長くなる。
能力値は器用度と知力が低く、筋力と生命力が高い。特に生命力は生まれと出目によっては30にも到達し、特徴も相まってとにかく打たれ強い。低い器用度は命中力にプラス補正のかかるメイスを装備したり、飛ぶことでカバーできる。特技〈テイルスイング〉を活かしたグラップラーも選択肢に入り、グラップラーらしからぬ耐久力を発揮することができるだろう。
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小翼種リルドラケン
- 翼が小さく、飛行能力を持たないリルドラケン。代わりに一定範囲内の味方を鼓舞し、抵抗力を上昇させる咆哮を1日1回使用可能。
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有毛種リルドラケン
- 全身を体毛に覆われたリルドラケン。
新たなもふもふ種族。硬い鱗を持たないため防護点は上がらず尻尾も武器にならないが、風属性の与ダメージを上昇、被ダメージを軽減する。レベルが上がると水・氷属性も対象となる。
グラスランナー
初出:基本ルールブックⅡ
自由を愛する小柄な人族。好奇心が旺盛な一方、手癖が悪いことから商人などから嫌われることもある。種族特徴は[マナ不干渉][虫や植物との意思疎通]。[マナ不干渉]はMPを持たない代わりに精神抵抗力判定を要求される効果に対し、成功することで一切無効化することができるというもの。[虫や植物との意思疎通]は字面の通りだが、危険を感じる程度で会話などを行えるわけではない。
なお出自は謎で、一部では存在記録が残り出した時期や各種目撃証言から「魔神召喚の副作用で異世界から現れた種族の末裔(魔界渡り)」説まで存在する(『アビスブレイカー』より)。なお2024年10月からの『カクヨムネクスト』連載リプレイではこれを立証するように、アレクラスト大陸から異世界転移してきた「精神力」で魔法道具を起動するグラスランナーが登場した。
プレイアブルな種族の中でも特に尖った能力値の持ち主で、敏捷度と精神力がずば抜けて高く、筋力は「1」すら有り得るほど貧弱。無印と違って魔法の習得自体は可能だが、魔晶石などの補助無くして使えないので非現実的。非力でまともな装備もできないので、アタッカーとして扱うことは厳しいと言えよう。
しかしグラスランナーの真骨頂は尖った能力値を最大限に活かすことであり、特技〈挑発攻撃〉を交えたフェンサーでパーティの盾になったり、精神力の高さからバードで高達成値の呪歌を撒き散らしたりすることでGMを泣かせることができる。精神力と特徴のおかげで魔法も非常に通りづらい。
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アリーシャ
- グラスランナーの中でも特に好奇心旺盛な種。レベルアップで種族特徴[マナ不干渉]が強化され、1日1回だけ相手の魔法の解除を行える。
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クリメノス
- グラスランナーの中でも例外的に冷静沈着な種。アリーシャと同じく[マナ不干渉]が強化されるが、その効果が「知覚:魔法」のキャラクターに対する判定に有利になる効果となっている。
シャドウ
初出:カルディアグレイス(2.0)、アウトロープロファイルブック(2.5)
月神シーンの加護を受けた、灰褐色の肌と三つ目を持つ種族。強靭な肉体を持つ戦闘種族で、密偵や傭兵を生業としていることが多い。種族特徴はお馴染み[暗視]と[月光の守り]。精神抵抗力が常に+4され、低い精神力をカバーしている。レベルが上がると毒、病気属性に耐性を持つようになり、さらに精神抵抗力にボーナスを受けるようになる。
能力値は「技」≧「体」>「心」と言ったところで、見るからに戦士向けである。スカウトに関しては敏捷度は高いので先制判定に関しては申し分ない一方で、低い知力のせいで探索関連が苦手になりがち。
フィー
初出:カルディアグレイス(2.0)
妖精の中でも強い自我を持ち、人族としての性質を持った種族。種族特徴は[妖精の加護]と[浮遊]で、[妖精の加護]は特定属性に対して与ダメージの上昇と被ダメージの軽減を受け、[浮遊]は足場が悪いことによるペナルティを受けなくなる。レベルが上がるとダメージへの補正が上昇し、さらに一度に2つの属性まで選択できるようになる。
能力値は敏捷度と知力と精神力が高く、他はまずまず。プリーストとマギテックを習得できず、生まれに関わらずフェアリーテイマーをLv1で習得するのでビルドの幅は広いとは言えない。蘇生に関してもリザレクションの代わりに20点の魔晶石を必要とし、穢れを受けないなどルーンフォークのように特殊である。ただし、こちらは4回までしか蘇生を行えない。
フロウライト
初出:カルディアグレイス(2.0)、アーケインレリック(2.5)
「生きた魔晶石」とでも形容できる、全身が透明な鉱石で構成された人族の中でもひときわ特異な存在。しかし好奇心旺盛で他の人族との積極的というどこぞの竜人のような種族。顔の周りが光を発し、その色合いに感情が出ることから見た目以上に表情豊かである。
種族特徴は[魂の輝き][鉱石の生命][晶石の身体]。[魂の輝き]は半径10mを照らす松明いらずな特性。[鉱石の生命]は飲食や呼吸が不要で、毒、病気属性の効果を受けなくなる。そして[晶石の身体]は防護点が上昇し、最大MPが大幅に上昇するといったもの。おまけで水に沈むようになる。レベルアップでは防護点と最大MPにさらに磨きがかかる。
能力値は生命力が低く、精神力がかなり高い。呼吸をしないのでエンハンサー技能を習得できない。リルドラケン以上の防護点を持つが、HPはガラスの如く脆いため前衛に立つのはやや不安。しかし、特技〈頑強〉などを習得すればとんでもないことになる。MPは最大値こそ無尽蔵だが、毒属性無効の裏返しで魔香草などによる回復を行えない……が、2.5において専用の回復アイテムが実装された。
ハイマン
初出:イグニスブレイズ(2.0)、アーケインレリック(2.5)
古代魔法文明時代に生み出された改造人間。白い肌に加え、体のどこかに魔法陣を持つ。魔法に高い適性を持つが、生命力が貧弱で寿命が人間の1/3ほどであることから失敗作の烙印を押されてしまった。長らく遺跡で休眠状態であったが、「大破局」による地殻変動で覚醒し、地上に再び姿を現したと言われている。
種族特徴は[デジャヴ]と[魔法の申し子]。[デジャヴ]は前世の記憶が時たまフラッシュバックし、1日1回だけ魔法の行使判定以外の知力基準の判定にボーナスを得る。[魔法の申し子]は魔力が上昇し、行使判定で6ゾロを出すとMP消費が0になる。レベルが上がれば1ゾロでもMPを消費しなくなり、さらに魔力も上昇する。その設定通り「心」の能力値が高く、生命力が低い。同じ魔法向け種族のタビットと異なり、プリーストを習得可能である。
ミアキス
初出:イグニスブレイズ(2.0)
猫耳と尻尾が生えた種族。種族特性は[暗視][猫変化][獣性の発露]。[猫変化]は猫に変身する能力。ただし変身中は耳と首以外の装飾品が外れてしまう。[獣性の発露]は爪と、猫変化中は牙を武器にし、受け身を「冒険者レベル+器用度ボーナス」で行える。レベルが上がると猫耳尻尾を消したり、さらに他の人族に化けることが可能になる。
能力値は「技」系が高く、筋力と精神力が低め。重装備ができないことからフェンサーやグラップラー辺りが有力だろう。知力はそこそこ確保できるが、精神力が低いので魔法技能に向いているとは言えない。
ダークドワーフ
初出:イグニスブレイズ(2.0)、アーケインレリック(2.5)
神々の時代に人族を裏切り、蛮族に与したドワーフの末裔。このため、人族でありながら蛮族と同等に扱われる特殊な種族である。「ダーク」とつくが通常のドワーフと比べて色白。種族特徴は[暗視]と[黒炎の遣い手]で、HPを消費することで攻撃を「〇炎無効」を無視する炎属性に変化させ、ダメージを上昇させる。
能力値は全体的にドワーフよりも高いが、生命力だけはやや低い。このことから種族特徴も合わせてドワーフよりも攻撃的に立ち回ることが可能。ただし、種族特徴でHPを消費する必要があり、「剣の加護/炎身」も失われているため防御性能は原種ほど過信できない。
ヴァルキリー
初出:ルミエルレガシィ(2.0)
ナイトメアのように人間から突然変異で誕生する種族で、生まれつき体に翼のような模様を持つ。しかし、こちらは穢れを持たず、神の祝福を受けた子として丁重に育てられる対照的な存在。また、ナイトメアと異なり女性しか存在しない。
種族特徴は[戦乙女の光羽][戦乙女の祝福]。[戦乙女の光羽]は落下ダメージを一切受けず、転倒しない。[戦乙女の祝福]は同じ座標の味方1人の抵抗力を上昇させる。能力値は親譲りのバランス型だが、精神力が高く、敏捷度がやや低くなりやすいためそれを補うライダーと相性が良い。特徴で騎獣を強化することもできる。
ソレイユ
初出:ルミエルレガシィ(2.0)、アウトロープロファイルブック(2.5)
太陽神ティダンによって生み出されたと言われる筋骨隆々とした大柄な種族。種族特徴は[太陽の子][輝く肉体]。 決してその時不思議なことを起こすライダーではない。[太陽の子]は日光浴でHPを回復し、昼間は精神抵抗力に大幅なボーナスを得るが、夜は逆にペナルティを受けてしまう。[輝く肉体]は1日1回、対象の判定にペナルティを与える。ただし金属鎧を装備していると効果が半減する。
能力値はもはや清々しいレベルで 脳筋戦士向け。「技」はなかなか高く、「体」は30近くにもなる全種族トップクラス、そして「心」はグラスランナーの筋力並み。MPが低すぎるので魔法はまず向かないどころか、練技すらまともに使えるか怪しい。このため否が応でも戦士技能を主軸に成長させていくことになるだろう。
あまりに知力が低すぎる為にRPで交易共通語すら怪しい扱いをされる事も
レプラカーン
初出:ルミエルレガシィ(2.0)、基本ルールブックⅢ(2.5)
小柄でもふもふの耳を持った種族。男性は髭が生えて更にもふもふと化す。手先が器用だが人見知りで、普段は人々から姿を隠して生活している。種族特徴は[暗視][見えざる手][姿なき職人]。[見えざる手]は装飾品の枠が1つ増え、[姿なき職人]は主動作でMPを消費して透明化する。レベルが上がると装飾品の枠がさらに増え、1ラウンド1回補助動作で装飾品の変更が可能になる。
能力値は器用度が飛び抜けて優れ、他は平均かそれ以下。クロスボウやガンを扱うシューターや、スカウトに適性を持つ。敏捷度もそこそこあるのでフェンサーやグラップラーとして前に出るのも悪くない。能力値こそぱっとしないものの、種族特徴で「能力増強の指輪」などのアイテムを活用すればそれ以上の活躍を期待できるだろう。全体的に大器晩成型。
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放浪種レプラカーン
- 姿を消す代わりにテレポートを行う能力を持ったレプラカーン。
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探索種レプラカーン
- 同じく姿を消す代わりに人形やゴーレムを操る能力を持ったレプラカーン。
センティアン
初出:ラクシアゴッドブック
彫像が神の力を受けて命を持った特殊な種族。繁殖能力こそ持たないが、質感は人間のそれと変わりない。受肉させた神が第一・第三の剣に連なる神の場合は人族、第二の剣に連なる神の場合は蛮族として扱われ、生まれながらに必ずその神のプリースト技能を習得している。
種族特徴は共通して[刻まれし聖印]によって聖印を装備せずに神聖魔法を行使可能で、さらにどの剣に連なる神のセンティアンかによって特徴を持つ。第一の剣の神の場合は[神の御名と共に]により、主動作で行使した神聖魔法の出目が一定以下の場合にMP消費が0になる。
第二の剣の神の場合は[神への礼賛]で、MPを追加で消費することで神聖魔法の威力を増やすことが可能になる。第三の剣の神の場合は[神の庇護]で一定レベル以下の神聖魔法の消費MPが減少し、[神への祈り]で1日1回、10分間祈ることでMPを回復する。また、全ての神に共通でレベルが上昇すると神聖魔法の魔力も上昇する。
能力値は元が彫像だからか生命力がかなり高く、それ以外は平均並みだが器用度が低くなりがち。先述した通りどの生まれでもプリースト技能をLv1で習得することになり、種族特徴もプリースト関連となるため、それを活かすならば自ずとビルドは限られてくるだろう。プリースト自体が汎用性の高い技能であることは救いだろうか。
ノーブルエルフ
初出:エイジ・オブ・グリモワール(2.0)
エルフの上位種と言われる人族。外見は通常のエルフよりも更に端麗で、神々しいほどの魅力を放っていたとも言われている。寿命や老いといった概念も存在しないが、その分肉体的には脆弱な上に出生率がかなり低く、魔法文明時代末期にはそれが更に落ち込んでしまう。彼らが気づいた時には既に遅く、必死の(時には狂気的な)努力の甲斐も虚しく魔法文明と共に滅びてしまった。
種族特徴は[暗視][剣の加護/水の申し子][カリスマ][痛みに弱い]。[剣の加護/水の申し子]は[剣の加護/優しき水]の上位版で、水上や雪上を地上のように歩くことが可能。[カリスマ]は精神力基準の行動判定にボーナスを得る。[痛みに弱い]はナイトメアの[弱点]のような単純なデメリットで、受ける物理ダメージが増加してしまう。能力値はエルフとほぼ同等だが、合計値、特に「心」の数値はエルフより高い。
マナフレア
初出:エイジ・オブ・グリモワール(2.0)
全身からマナの炎を噴き出す人族。溢れ出るマナを第3の腕にように扱うことができる。しかし、その性質から貴族、すなわち魔法使いになることが不可能なため被支配階級に甘んじることになり、最終的には魔力の供給源として魔法王たちに使い潰され絶滅したという悲しい末路を辿った種族である。
種族特徴は[溢れるマナ][マナの手]。[溢れるマナ]は最大MPを「冒険者レベル×3+精神力」で算出する特徴で、魔法使い技能を取らずしても潤沢なMPを確保可能。[マナの手]は腕が3本あるとして扱われる特殊な特徴で、また味方に触れることでMPを譲渡できる。レベルが上がると3本目の腕が10m先まで対象にすることが可能になる。
能力値は筋力、次いで敏捷度が高くなりやすく、知力が低い。一切の魔法使い技能が習得できないことも相まって、設定通り戦士以外の道は基本的に狭いと言える。高いMPを活かすにはエンハンサーや、同サプリで追加されたアーティザンをサブ技能として習得するといいだろう。[マナの手]の性質を活かせば離れた相手に近接攻撃をしたり、両手武器+盾を持つなどトリッキーな挙動も可能。
リカント
初出:基本ルールブックⅠ(2.5)
獣の耳と尻尾を持つ何気に今まで猫耳と蛮族しかいなかった獣人。前向きな性格で社交的な者が多い。種族特徴は[獣変貌][暗視(獣変貌)]。主動作で頭を獣のそれに変化させることで筋力ボーナスを増加させ、さらに暗視も獲得する。しかし変貌中はリカント語しか話せなくなる。レベルが上がると補助動作で変貌可能になり、敏捷度ボーナスも上がる。
能力値は敏捷度と知力が高いのでメインスカウト向け。器用度や筋力も悪くないので、前に出て戦うのが基本となる一方、変貌を使用すると神聖魔法と森羅魔法以外の魔法を使えなくなるため、それ以外の魔法技能には向かない。精神力が低いため敵の魔法やMP切れには注意。
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大型草食獣リカント
- 牛や馬などの大型草食獣に変化するリカント。[獣変貌]の効果がHP最大値が上昇し、頭突きで追加ダメージを与えるものとなる。
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小型草食獣リカント
- 兎やカンガルーなどの小型草食獣に変化するリカント。[獣変貌]の効果中敏捷度が上昇し、さらに観察判定にもボーナスを得る。
メリア
初出:基本ルールブックⅡ(2.5)
植物から人族となった種族。草花を由来とする短命種と樹木を由来とする長命種が存在し、前者は寿命がわずか10年とハイマンより短い。なお、両者で能力に差はない。種族特徴は[繁茂する生命]。睡眠不足によるペナルティを受けず(眠ることは可能だし眠る効果は受ける)、レベルが上がると日光の下では生命抵抗力と生死判定にボーナスを受けるようになる。
能力値は知力と精神がそこそこ、生命力がかなり高く、他は伸び悩むことから魔法使いに向いている。高い生命力と種族特徴のおかげで魔法使いとは思えないレベルで硬く、不意の被弾に対して強い。
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カーニバラスメリア
- 食虫植物のメリア。ほとんどは短命種である。攻撃や魔法でダメージを与えた時、1日1回だけその分だけHPを回復することができる。レベルが上がるとMPも回復できるようになる。
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ファンギーメリア
- キノコのメリア。
菌類は植物でないことにツッコんではならない。基本的に長命種である。1日1回だけ補助動作で胞子をばら撒き、行動判定にペナルティを与える種族特徴を持つ。
ティエンス
初出:基本ルールブックⅢ(2.5)
魔法文明時代に人間とアストレイド(神族の魔物)を合成したことで誕生した人造種族。宝玉のような部位を身体に持ち、任意で休眠状態になることで寿命以上に長生きすることが可能。種族特徴は[通じ合う意識]で、言葉を交わさずに相手と意思疎通が可能になる。騎獣に対しては判定にボーナスも与えられる。
神族を元にしているだけあって能力値は優秀。生命力と精神力が高くなりやすく、弱点もないので同じ万能種族のナイトメアよりも耐久に優れる。種族特徴まで活かすとなれば、ライダーになるのが良いだろう。
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ティエンス機解種
- 魔法生物や魔動機と意思疎通を行えるティエンス。宝玉は明るい色が多い。魔動機の騎獣やゴーレムの判定にボーナスを与えられる。
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ティエンス魔解種
- 魔神と意思疎通を行えるティエンス。宝玉は暗い色をしている傾向にある。召異魔法で召喚した魔神に対し、行動表を振り直させることができる。
アルヴ
初出:アウトロープロファイルブック(2.5)
ヴァンパイアの魂が"導きの星神"ハルーラによって転生、人族になったと言われる種族。白い肌に黒い眼球という明らかな人外の姿だがれっきとした人族である。他人からマナを吸わなければ生きることができず、その姿から無知な人々に蛮族に間違えられることも多いと苦悩することが多い種族だという。
種族特徴は[暗視][吸精]。響きがえっち。1日に[精神力ボーナス]回まで、主動作で接触可能な対象のMPを一定量吸収することが可能。ただし人族と蛮族しか対象に取れず、MPを持たないキャラクターやアルヴ同士を対象にすることはできない。レベルが上がると射程10mで吸精を行えるようになり、吸収量も増える。
能力値は知力が高く、ボーナス3も余裕で狙える。それに次いで敏捷度と筋力も優秀。しかし生命力と精神力が低く、打たれ弱く息切れしやすい。攻撃的な能力値のため前衛後衛を問わずアタッカー向けで、スカウトへの適性もあると言える。
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