タチバナ(搾精病棟)

登録日:2021/08/19 Thu 13:18:50
更新日:2025/04/23 Wed 14:17:35
所要時間:約 4 分で読めます




私は最初からあなたのこと嫌いです。分からなかったんですか?察し悪いですね

タチバナは『搾精病棟』の登場人物。

【人物】

ヤマダの最初の担当ナースで、美人だが険のある顔つきをしている。クロカワヤマグチと同期で喫煙者。
ヤマダの性処理は仕事と割り切り、ヤマダへの嫌悪感を丸出しにしながら冷酷かつ淡々とした搾精措置を行う。
仕事自体はまともにこなす一方、患者への態度に関してはかなり問題があり、
看護師としてはよくある業務のはずの排尿補助の際にも悪態をついたり、患者の通る場所で平然と煙草を吸いながら*1ヤマダを笑い者にしたり、挙げ句の果てにはその事を注意したヤマダに脅迫紛いの事を口走るなど、単に辛辣なだけに止まらず相当な性悪に見えるが……
ミコシバという高スペックの彼氏がいる。

【対人関係】

他者に対しては冷淡だが、基本的に同期や後輩に対しては「〜ちゃん」と呼び、特にヤマグチとは同期ということもあって仲が良い様子。ただし、クロカワについては互いに嫌っていることもあり、露骨に呼び方や話し方が変わる。また、対照的な性格のヒラマツとの関わりはあまり目立たなかったが、彼女がミアに酷いイタズラを受けた時は心配したり、サボりが看護師長にバレそうになった時は無意識に庇っていた描写もある。
お局達に対しては表向きは後輩として接しているが、内心はかなり不満を持っている。そのお局達からは「仕事はできる」と評価されつつも生意気だと思われている。
ヤマダに対しても上記の通り冷酷かつ淡々としており、当初は毛嫌いして見下していたが、関わりを通じて彼に対する見方も変わっていった。

【劇中での活躍】

上記のようにまだ明確なストーリーが定まっていなかった1話の時点では性格最悪どころか看護師としての資質に欠けるような人物として描かれていたが、
物語が進み『横暴なお局vs酷使される若手』の構図が生まれていくにつれてキャラが変わり、「仕事はやるが他人への思いやりのない身勝手で性悪なナース」から「人当たりはキツいが自分の仕事には直向きなナース」に次第にシフト。
医療従事者としてのまっとうな正義感と責任感も見せるようになり、最終的には自分にも他人にも厳しい立派な人物となる。結果、自分でもそう言っていた通り「院内ではかなりマシな方」の常識人兼苦労人ポジションに落ち着く。
そもそも若年健常者の搾精なんて看護師にやらす仕事じゃないとヤマダは理解すべきである

明確な性格上の欠点としては責任感が強すぎて極端に仕事を抱え込みがちなことが挙げられる。
ミスの多い後輩のモチヅキの業務内容を全て把握して、何かあった場合は自分でやり直させず代わりにやってしまうなど、基本的に人に信じて任せるということをしない。
そのためただでさえブラックな職場で自ら進んでオーバーワークに陥るような形になっており、その点は仲のいいヤマグチにも若干引かれている。

実は若いころに医療ミスをしている。
ヤマダと同じくらいの患者で大きな問題にはならなかったようだがこの件は彼女のトラウマとなり完璧主義となったらしい。
ヤマダに必要以上に厳しかったのもそのことを思い出してしまうからなのだろう。

物語後半、過労に倒れた彼女をヤマダが看病することで少し距離が縮まるが…
最終局面では後輩のモチヅキの証言を聞きお局達に反旗を翻す。
ヌマジリネチネチした言い逃れにビシビシやり返したり、オオツカに正論をぶつけて改心させるなど歯に衣着せない性格を存分に活かしていた。

【ノベライズ版】

描写がナース側の一人称視点になったことで心理描写が増え、ブラックな勤務体制に疲労困憊していたり多忙で恋人にも会えないのに好きでもないヤマダの性処理をしないといけないことにやり場のない気持ちを抱いたりと苦労人な面がクローズアップされている。
ヤマダへのキツい態度や陰口についても過労から精神的に余裕をなくしているが故のもので、「病気なのだから仕方ない、この子は悪くない」とヤマダへの怒りを抑えようとする姿も描かれている。
本編ではややギクシャクしていたモチヅキに真っ当なアドバイスを送る場面もあるなど、全体的にキャラが固まっていなかった初期の言動をフォローするような描写がなされている。
相対的にヤマダの厚かましさが目立ってしまっているが。
尚、ナチュラルにプレイを要求してくるなどナヨナヨしている割に図々しいヤマダに嫌悪感を隠そうともしない彼女ではあるが、ヤマダを罵りながら逆レイプすることで自らも清々していたことが明かされた。
ヤマダへの苛立ちと本人のストレスもあったとはいえ、搾精行為を本番行為までエスカレートさせてヤマダの童貞を奪い、以降の担当にも「そこまで」やらせるきっかけを作ってしまったのは紛れもなくタチバナ自身である。
そういう意味ではかなり天然なのかもしれない。

尚、原作者により投稿されているpixivの宣伝コーナーでは、エロ漫画の単行本を配るアマミヤ先生にキレていたが、再びエロ漫画=コミカライズ版搾精病棟が配られた際には、自分の出演を知って普段のクールさは何処へやらの赤面して動揺する様が見られ、それを見ていたクロカワにニヤニヤ淫乱と煽られた。次はお前の出番だけどな。

【コミカライズ版】

18禁版コミカライズでは概ね原作初期に近い辛辣さを強調したキャラとして描かれており、ヤマダに対し理不尽なほどキツい態度を取っているのもそのまま。

一方「全年齢版」では他のナース達が原作に輪をかけてダメダメになっている関係からか真面目で有能な常識人という点が強調されており、ヤマダへの態度もかなり軟化している。
事実上「若手ナース側の主人公」とも言えるポジションである。なんならこの作品のヤマダは序盤に搾精を数回した後は搾精シーンすらロクに無いくらいフェードアウトするので実質主人公とも。
凶悪なお局達と色々問題のありすぎる同僚・部下達には常々四苦八苦させられているが、仲間想いな好人物と言ってもいいキャラになっている。
そのため前述の「仲間のミスやサボりを自分だけでフォローして収める」という難点もより強調されていて、 そのせいで後輩は成長しないし同僚も反省しない と上長(間違いなくあの人)に彼女の 明確な悪癖 として所感を持たれている。


【余談】

オナニー狂のモチヅキを除いた若手ナース四人(タチバナ、クロカワ、ヤマグチ、ヒラマツ)の中では彼女の絶頂している場面が意外と多かったりする。
いずれも責めている場面ではなく、全て正常位やレイプなど責められている時。
実はM寄りなのかもしれない。


尚、後書きによればモデルは作者が免許の住所変更の為に行った警察署で自主的に免許の返納に来たことを誉めてもらいたがっている爺さんに塩対応していた婦警さんとのこと。
作者は現実の厳しさに戦きつつも、M男にとって最高の対応なのではと思い至り、実験作として本作のアイディア自体が詰められていったという。
また、多くの読者が予想していた通り『嫌パン』にインスパイアされていた部分も大きかった模様。
そうした経緯からもメインヒロインとして扱うつもりだったが、どんどん後から出た奴等に呑まれた結果目立たなくなってしまったとのこと。
お蔵入りになったタチバナメインの最終回については後書きにてモブハゲの病院脱走シーンとともにシナリオのみ公開されていた。


とにかくアナタはただ感情を押し殺して黙って追記・修正してればいいんです・・

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最終更新:2025年04月23日 14:17

*1 原作ではなんと廊下で吸っており、OVAや全年齢版(!?)では一応喫煙所と思わしき場所で吸っていたが、そもそも病院では院内に限らず敷地内での喫煙は禁止されている場合がほとんどである