アットウィキロゴ

かいけつゾロリのようかい大リーグ

登録日:2021/12/09 Thu 14:39:01
更新日:2026/03/15 Sun 22:43:46
所要時間:約 14 分で読めます




かいけつソロリのようかい大リーグ」は『かいけつゾロリ』の33作目。2003年7月発行。
アニメ第1期の30話「ようかい大リーグ」(2004年8月29日放送)、31話「きょうふのまきゅう」(9月5日放送)、32話「ちかいのホームラン」(9月12日放送)は本作を原作としている。


ストーリー


閻魔大王のミスで地獄へ行かされるも、試練を乗り越えて現世へと帰還し、今日も自由気ままにいたずら修行の旅を続けるゾロリ達…だったのだが、深い森の中でトゲトゲの茨に道を塞がれてしまっていた。

3人が仕方なく引き返そうとすると、ゾロリは髪の長い毛倡妓のような妖怪・のものけに足を掴まれ、イシシは何本もの足を持った大ダコのような妖怪・王ダコに羽交い締めにされ、先頭のノシシはろくろ首のような長い首を持つ妖怪・首長島に巻き付かれてしまった。
やっと見つけましたぞ!」とゾロリ達の前に現れたのは妖怪学校の先生。

ゾロリはまただめだめ妖怪の教育かと呆れるが、先生が指を鳴らすと茨の奥からさらにもう二人の妖怪・いちろうゴジ松が姿を現した。
負け続きの大リーグチーム・リストラーズのメンバー達にもう一度やる気を起こさせるため、監督になってほしいと頼みに来たのだ。

次に負けるとオーナーにチームを解散させられるため、なんとしても次の試合である妖怪東部地区の優勝戦だけは勝たせてやりたいとのものけ。

しかし、肝心の対戦相手であるホラーズは妖怪大リーグNo.1のチームで、リストラーズのメンバーはもう既に気持ちで負けているようだ。
だがゾロリはかいけつゾロリに変身し「力が強いだけで勝てるのならスポーツなんて面白かない」「頭を使ってゲームにするのさ」と彼らを一喝した。

妖怪野球チームの監督になったゾロリ達は、果たしてリストラーズを勝利へと導けるのか?

登場人物


  • ゾロリ
毎度お馴染みイタズラの王者を目指すキツネ。
今回は妖怪先生の頼みでリストラーズの監督になる。
終盤では、ゴジ松を打順に回すべく自らバッターボックスに立つ。

  • イシシとノシシ
毎度お馴染み双子の山賊。
イシシの不思議な消える魔球でノシシが打者を次々打ち取り、一回表を3人で抑えた。
種明かしはハンバーグにボールを押し付けてミートボールを作り、イシシが投げられたそれをすかさず食べるというものだった。
消える(・・・)魔球じゃなくて、食える(・・・)魔球じゃん!
このままピッチャーを続けられるとノシシはそれを一口も食べることができないため、仕方なく投手交代するもこれが大失敗。
ハンバーグ食べたさに大口を開けて待ち構えていたことが仇となってボールごと飲み込んでしまい、泡を吹いて気絶してしまった。
しかし復活後は、ある方法でヘーブのおなら剛速球を打ち破ることになる。

  • 妖怪学校の先生
ゾロリ達3人が加わっても1人足りず、そろそろ退院してくる「一番強い選手」を連れてくる事となったが、心当たりの選手全員に断られてしまう。
お詫びの印に、新しいユニフォームを用意し自分をメンバーの一人に加えるようお願いした。
小学生の頃野球チームで球拾いを3年間ほど務めていたらしい。

  • どくみつ(徳光和夫)、ばけふ(掛布雅之)
妖怪大リーグの実況と解説。
どくみつは実況、ばけふは解説を担当。

  • 原ゆたか
お馴染み作者。
終盤にて、延長線に持ち込もうとするゴジ松に「おいおいこの本のページもう無くなってきたのに延長戦なんで冗談じゃないぞ。」とツッコミを入れる。
そしてラストでは「ちっ、今回のゾロリちょっとかっこよすぎだな。もっとどじ(・・)させなきゃな。」と毒を吐いていたが、話がこの本におさまって一安心していた。


リストラーズ


  • のものけ(野茂英雄)
CV:田中一成
大谷もびっくりの時速200kmを超える豪速球を投げるピッチャー。但しコントロールは壊滅的で、ついこの前も史上最悪の23連続四球記録を作ってしまった。
素顔は膝まで届く長髪に覆われているが、作中で1度だけ明らかになる。見逃すな!
首長島をロープウェイ代わりに皆を投げて崖を登ったのをヒントに、1本の髪の毛をロープのようにしてボールをひっかけミットに投げる作戦をゾロリから教わる。

  • 王ダコ(王貞治)
CV:石野竜三
得意の3本足打法を編み出しホームラン王を5回取った経験もあるものの、年を取ってから多すぎる足を使いこなせずスランプに陥った。3本の足を軸足にしてスイングを打っていたが、年をとるにつれ絡みが甘くなりスイングも力強いスイングを打つことができなくなった。
試合中、6本のバットを携える6本足打法を編み出す。
アニメでは名前が「タコ足八本くん」になっている。

  • 首長島(長嶋茂雄)
CV:高橋裕吾
守備では長い首でどんなボールも見逃すことはないが、手は伸びないため結局戦力にはなれていない。
アニメでは名前が「首長くん」になっている。

CV:伊藤健太郎
毎年打率4割を叩き出す優秀なバッターだったが、3年前から身体が冷えるようになり今では1割打てばいい方にまで成績が落ちてしまった。
実は「きょうふの宝さがし」に登場した雪女ふぶき そのこさんの息子。
試合中、息でボールを急速冷凍する技を編み出した。
アニメでは名前が「コオロー」になっている。

CV:江川央生
豪快なスイングが持ち味のホームラン王だが、ホームランになりそうな球にしか手を出さないためヒットは1本もなくチームワークなど全く頭にない。
のものけによれば、彼がヒットを打てば勝てた試合も結構あるという。
終盤にて、打順は回ってこないと弱音を吐くが、怪我をしてまで打席まで運んでくれたゾロリを見て心境に変化が訪れる。

他にも、ポチ・ピューマ(星飛雄馬)、神魔神(佐々木主浩)、わびしい(石井一久)、へびしんじょう(新庄剛志)、ひやあせがわ(長谷川滋利)といった選手がいるが、現在は全員ケガで入院中。


ホラーズ


  • ダイ・ガッブ(タイ・カッブ)
三つ目と鳥のような足が特徴。グローブいらずの大きな手でどんな球も素手で捉える。
しかし終盤ではその大きな手が仇となってしまい…。

  • ヘーブ・スルース(ベーブ・ルース)
CV:川原和久
ケツと右手の甲が管で繋がった南方妖怪のような姿。彼の投げるおなら剛速球はコントロールも抜群、パーフェクトゲームを達成した事もあるという。

  • ダンディ・ジョンソン(ランディ・ジョンソン)
CV:加藤木賢志
三つ目のサボテンみたいな顔。打ってもよし守ってもよし、ホームランボールもキャッチする抜群のジャンプ力が強み。

  • イバル・トドリゲス(イバン・ロドリゲス)
緑色のトドのような姿をしている。ヘーブ・スルースのおなら剛速球を捉えられる唯一の選手であり、彼とは名コンビを組んでいる。

  • サミー・ゾウサ(サミー・ソーサ)
CV:川原慶久
真・女神転生邪鬼ギリメカラを三つ目にしたような妖怪。三つ目の選手多すぎない?太い腕でどんなボールも場外へかっ飛ばす。
アニメでは名前が「ゾゾーサ」となっている。

他にも四つ目のブー・ゲーリック(ルー・ゲーリッグ)や孫を溺愛するマーク・マゴカワイヤ(マーク・マグワイア)*1、ピザっぽいピッツァ(マイケル・ジョセフ・ピアッツァ)などもおり、先生の言う通り選手の層の厚さを窺わせる。


用語

  • 妖怪大リーグ
妖怪の世界のプロ野球。

  • リストラーズ
妖怪大リーグ最下位のだめだめチーム。選手たちの名前は実在のNPB選手から取られている。
個々の才能は確かなものの、ここ数年はケガ人が続出して3年連続で最下位続きな上に、怒涛の39連敗となっている。オーナー会社からは次の試合で負けたらチーム解散を言い渡されている。

  • ホラーズ
妖怪大リーグNo.1のチーム。選手たちの名前は実在のメジャーリーガーたちから取られている。
でかくて強くて勢いのあるメンバーで構成されている。
本作における悪役で、自信過剰で口は悪いものの、相手がダメチームだろうと全力で戦い、野球にかける気持ちも強い。


余談

  • 本作には、「かいけつゾロリのやきゅうボードゲーム」が付録として付属している。カバーを取った裏表紙がゲーム用のボードになっている。

  • 初回特典として、缶バッジの5個セットが同梱されていた。

  • 野球規則によればストライクゾーンのボールに打者が当たった場合は問答無用でストライクになる。

  • 先述したように、ラストにて原先生は「ちっ、今回のゾロリちょっとかっこよすぎだな。もっとどじ(・・)させなきゃな。」とボヤいていたが、皮肉にも次回作のゾロリもカッコよくなることに…。


追記・修正は野球チームで球拾いを3年間ほど務めていた方にお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2026年03月15日 22:43

*1 顔は『孫』の大泉逸郎に似ている