登録日:2021/12/19 Sun 17:16:29
更新日:2026/07/07 Tue 22:24:32
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侵略変形メカ ヘルズキングは、『
ウルトラマンコスモス』38話「オヤジ星人」に登場する
ロボット。
この項目ではヘルズキングを送り込んできた
侵略宇宙人 ベリル星人と61話「禁断の兵器」に登場した強化型の
対カオスヘッダー殲滅兵器 ヘルズキング改も紹介する。
侵略変形メカ ヘルズキング
第1形態
全長:30m
全幅:20m
体重:9800t
出現地:SRC研究施設
第2形態
身長:57m
体重:6万5000t
ベリル星人が開発したロボットで、テトラポットを彷彿とさせる第1形態で地球に潜入し、SRCのエネルギープラントや変電所を襲い、第2形態へと変化した。
両腕に装備されたスーパーキャノン・ヘルズガンの威力は絶大であり、防御に関してもベリル星原産のベリル鉱石で作られたダイヤ500万倍の硬度を誇る体はテックサンダー1号・2号に限らずコスモスの攻撃も通用しなかったが、弱点は喉。
喉を攻められると機能停止してしまう。
侵略宇宙人 ベリル星人
身長:5m(脚部3m含む)
体重:210kg
出身地:マゼラン星雲の彼方 S13星系 ベリル星
出現地:喜怒田市(M2エリア)
プランクトンに似た触手を持つ
宇宙人で、劇中では2体が確認された。
登場した2体は草野忠雄と警察官に
憑依して暗躍、地球侵略のために準備を進め、ヘルズキングを起動させていたが、草野に憑依していた個体は家族への愛を知ったことで裏切り、コスモスに味方する。
対カオスヘッダー殲滅兵器 ヘルズキング改
身長:57m
体重:6万7000t
出身地:防衛軍基地
以前破壊されたヘルズキングを防衛軍が密かに回収、強化改造を施したもの。
前回のヘルズキングとの違いは頭部にトサカの様な物が付いており、体色が青から紫になっている点。
弱点の喉が改修されている他、新たな武器として両腕からソアッグ鉱石のエネルギーを利用したソアッグビーム砲を搭載している。
防衛軍基地でのバトルテストでは大量のビーム砲やミサイルが発射されても傷一つつかない防御力を発揮し、ソアッグビーム砲で鉄の塊を瞬時に破壊し、巨大なクレーターを作るほどの威力を見せつけた。
以上からより強力になったカオスヘッダーにも対抗出来る人類の希望になることを期待されているのだが……。
関連人物
喜多浦食品株式会社に勤める営業マンで、妻と小悪魔的な性格の娘・ニャントロ星人香織と3人で暮らしている。
営業の成績は今ひとつの冴えない男で抜けており、香織には「オヤジ星人」と呆れられているが、実はベリル星人に憑依されていた。
しかしながら彼が妻と娘を愛する人物であったことがベリル星人を心変わりさせる要因となり、別のベリル星人が憑依していた警察官(防衛軍の特務部隊にマークされていたのはこちら)を殺害し、囚われていたムサシを救出、ヘルズキングの弱点を教えて勝利に貢献した。
事件解決後はベリル星人と分離、妻と香織との再会を果たしている。
ヘルズキングの活躍
宇宙の彼方からテトラポッド型の怪物体が飛来、SRCの研究施設へと落下、それと前後してM2エリアでは微弱な怪電波が流れており、
TEAM EYESはこの2つの関連性を探るべく調査を行っていた。
M2エリアでは異常がなく、怪物体にも変わった様子がないためシェパードで調査を行っていた
ムサシは帰還しようとしたが、凶悪な宇宙人に追われている、と言う女の子がシェパードに乗り込んできた。
ムサシが外を見ると香織と叫ぶ中年の男が狼狽えており、男は香織の父親で「オヤジ星から来たオヤジ星人」だと言う。
香織の話に呆れながらもムサシは降りるよう指示するが、パンダのぬいぐるみを車内に忘れていたため女の子の元に向かうが警察官に目撃され、香織に宇宙人だ、と言われてしまった上に警察官にも香織の父にも蔑んだ目で見られてしまう。
その後、男は喜多浦食品株式会社で納豆ラーメンの営業をしている草野と名乗りその場を後にするが、時を同じくして怪物体が動き始めていた。
EYESはフブキの搭乗するテックサンダー1号とシノブ・ドイガキの搭乗するテックサンダー2号で怪物体を迎撃、怪物体は光線を放ち2機を襲う中、駆けつけたムサシはコスモスに変身しようとしたのだが、怪物体はどこかへと去っていった上に研究施設の地下の高純度エネルギープラントのエネルギーを怪物体に抜き取られてしまったという。
トレジャーベースへ帰還したムサシはヒウラから草野が防衛軍の特務部隊にマークされている話を聞かされるが、草野の様子を知っているためピンと来ない。
張り込み捜査を開始するのだが、ニャントロ星人…もとい香織に背後から銃を向けられ、自身もラウンダーショットを向けるのだが、香織に怖がられ、近くにいた警察官と草野に怪しい者扱いされ、便宜を図ろうとするが香織にも警察官にも草野にも馬鹿にされてしまう。
だが怪物体が再び動きを始めており、今度は変電所のエネルギーを奪っていた。
誘導電波の発信源はM2エリア・WX-5と判明、ムサシは急行したのだがガスを喰らって怯んだところを何者かに背後から急襲されて囚われた上に、怪物体をヘルズキングと称した何者かの呼びかけで怪物体がロボットの姿となった。
付近の人々は逃げ惑う中、草野は家族と合流するも、ねばるっしょを家に忘れたため取りに戻ると呑気なことを言い出す。
一方のEYESはヘルズキングを迎え撃つも、強固なボディの前に苦戦を強いられており、テックサンダー2号が落とされてしまう。
捕えられていたムサシは目を覚ますも、コスモプラックを奪われていた上に奪っていたのは警察官だった。
警察官はムサシがコスモスであることも把握していた上にベリル星人と名乗り、ムサシを抹殺しようとする。
だが草野が現れ、警察官もといベリル星人を殺害してしまい、ムサシを救出する。
更に草野の家族から無事だという電話があり、これを受けた草野から家族を守ってくれ、とコスモプラックをムサシへと託し、ムサシはコスモスへ変身しヘルズキングへと立ち向かう。
最初から
コロナモードにチェンジ、ハンドドラフトで攻撃するも、両腕から放たれるヘルズガンの連射を前に思うように攻撃することが出来ない。
今度は接近戦へ持ち込み、連続パンチを繰り出すも高い防御力の前に攻撃が通用しない。
だが草野もといベリル星人がヘルズキングの弱点は喉であることをコスモスに伝えると形成が逆転。
背後に回り、喉を狙った連続攻撃で着実にダメージを与えつつ、最後はブレージングウェーブでヘルズキングを破壊したのだった。
事件解決後。
草野はムサシに特命を受けて地球へ潜入、草野を隠れ蓑に人間社会へ紛れ込むも、草野の家族を愛してしまったといい、重大な裏切り者となったベリル星人は命を狙われてしまうことを懸念、草野と分離しどこかへ去っていった。
倒れていた草野は妻と香織との再会を果たし、この様子をムサシは「家族の温かさか…それがこの地球を救ったんだ。」と評したのだった。
ヘルズキング改の活躍
カオスヘッダーとの戦いがより激しさを増す中、ドイガキとハズミは、以前出現したマザルガスの体内にあったカオスキメラを人工的に合成し、再現することに成功したのだが、
培養して増やすことができないという課題に直面、SRCの技術班も躍起になって実験を繰り返しているものの、未だめぼしは立たず、ドイガキはシノブを通して、ヒウラにもう少し時間がかかることを伝えた。
また、統合防衛軍基地では西条武官がこのことを佐原司令官に報告。
同時に、「ある提案」も出し始める。
こうなったら『アレ』を使うしかありますまい…そろそろ彼らに要請してみては如何かと。
…分かった。恐らく、納得はしまいがな。
後日、ヒウラの口から「ソアッグ鉱石の防衛軍基地への搬送」が要請されたことが、ムサシとフブキに伝えられた。
何も、今まで極秘裏に開発されてきた対カオスヘッダー兵器の完成に必要らしいが、その全貌はヒウラすら認識していなかった。
徹底した秘密主義に、フブキは「信用しちゃいねえんだよ俺達を。カオスキメラの培養だって無理だと思ってるぜ?」と毒づくが、一先ずはヒウラ・ムサシ・フブキの三人で任務を遂行。
そのまま防衛軍の「Project H.K」と書かれた秘密の部屋に通された。
その格納庫には、嘗てベリル星人が送り込んだヘルズキング、それも防衛軍の科学力で復元と強化改造、そして「とある武装」の搭載を施した改造機ヘルズキング改だった。
混乱する3人の前に、西条が現れ、このヘルズキング改こそが対カオスヘッダー殲滅兵器であることを明かす。
それは詳細の分かっていない異星技術の塊である侵略兵器…
使い方を誤れば大惨事を引き起こすことは想像に難しくないことをヒウラは危惧するが、西条はあり得ないと断定。
曰く、「ヘルズキングの電子頭脳は、我が防衛軍の優秀な技術スタッフによって、完全に制御されている」(フラグ)とのことで、「カオスキメラ一つでノロノロと手間取っているお前らとは違うのだよ」と嫌味を垂れ、危うくヒウラと一触即発になりかけるが、そこへ佐原が現れ、その場を収めた。
それから程なくして、ヘルズキング改はバトルテストに以降。
防衛軍基地の敷地内で遠隔操作により起動するヘルズキング改に、大量のビーム砲やミサイルが発射されるが、傷一つつかない。
これらは、その耐久性を見せしめる為の前座である。
その後、ヘルズキング改は目標を変更。
その前には、総重量11万3272トンというキレの悪すぎる数字の鉄の塊があった。
これに対し、ヘルズキング改は、両腕から必殺兵器「ソアッグビーム」を照射。
たちまち鉄の塊は跡形もなく消滅し、その跡地には巨大なクレーターを作ってしまった。
内部にあるソアッグ反応路は、ソアッグ鉱石をエネルギー源として起動。
そうして放たれるソアッグビーム砲は、対象を原子レベルで破壊する効果があるのだ。
見たかこの破壊力を! これさえあれば、間違いなくカオスヘッダーを殲滅できる!
実験の成功に、どこか狂気すら感じる様に歓喜の声を上げる西条の傍らで、佐原はヒウラにコスモスが絶対戦力で無くなった以上、自分達の兵器を持つ必要があること、ヘルズキングが、人類の希望になることを語った。
ヒウラは一足早くトレジャーベースに戻るが、ムサシとフブキに、警護のふりをして防衛軍の動きを監視するよう指示。
その中で佐原を見かけたムサシは、本当にこれでいいのかを佐原に問う。
怒る西条を制止し、佐原はその問いに答え始めた。
君の懸念も解る。ヘルズキングを使うということは、悪魔の力を振るう事にもなる。
だったら!
我々には責任がある。我々の肩には、何十億の地球人の未来がかかっているんだ。
例えこの手を汚しても、背負い続けなければならんのだ。
それが、我々防衛軍の責務であり、覚悟だ…。
これまで、我々人類はコスモスに頼りすぎてきた。
彼の負担を少しでも軽くする事が出来るのなら私は……喜んで、悪魔と手を組もう。
思いは君達EYESと同じではないかね?
会議に遅れることを忠告する西条に促され、車に乗ろうとする佐原だが、ムサシは言葉をつづけた。
...汚した手で、
汚した手で、自分の首を絞める事にはなりませんか?
…春野ムサシ隊員だったな?
はい…。
…覚えておこう。
そう言って、佐原は去っていった。
ムサシはヘルズキング改の強大さを認めつつも、それでいいのか考えていた。
それをフブキも察するが、彼の出した「戦力」という言葉に引っかかりを覚えたムサシは、防衛軍もEYESも力で勝つことばかりを考えていることに気付く。
もっと別の何かが無いか…そう思案するムサシだったが、突如、基地内に警報が鳴り響く。
技術班によれば、突然操作を受け付けなくなったヘルズキング改に強制プログラムを実行した結果、
ベリル星人のセキュリティシステムと思われる別のプログラムが起動、暴走して市街地へ向かっていた。
コンディションレベルはレッドとなり、フブキはテックスピナー1号で、シノブ・ドイガキはテックスピナー2号で出撃し、ヘルズキング改を迎え撃つ。
ムサシはコスモスへ変身しようとするが、佐原の「人類の希望」と言う言葉を思い出し、躊躇ってしまう。
そんなムサシに、コスモスは
「自分を信じるんだ」と呼びかけ、意を決したムサシは変身。
最初からコロナモードとなってヘルズキング改に挑むが、以前以上のパワーと防御力に苦戦を強いられる。
ネイバスター光線も通用しない上に、バトルテストでも威力を見せつけたソアッグビーム砲を前に迂闊に戦えない。
決め手を欠き、投げ飛ばされ、
カラータイマーが鳴り響く中で、
エクリプスモードへチェンジ。
接近戦を制し、今度は嘗ての弱点である喉に連撃を見舞うものの、一発目を躱した隙を突いたソアッグビームの二発目を喰らい、大ダメージを受けてしまう。
だが、破損したその喉から動力であるソアッグ反応炉の光が漏れ出していた。
そこを壊せばヘルズキング改は止まる。
フブキは早速狙おうとするが、その直前に佐原と西条がトレジャーベースに緊急通信を入れてきた。
内容は勿論、人類の希望たり得るヘルズキング改を破壊させないことだった。
ソアッグ鉱石のエネルギーが尽きれば、ヘルズキング改は止まる、それまで待てというものだった。
西条に至っては「保護は君たちの専売特許だろう!なるべく無傷で確保するんだ!」と、
今まで散々EYESの怪獣保護の姿勢を否定して本人たちにも暴言を吐いておきながら、都合が悪くなった途端に無責任にそれを強要するという勝手すぎる発言までする始末。
しかし、コスモスはダウンし、その進行方向のすぐ近くには市街地がある。そこにヘルズキング改が侵入すると大惨事は免れない。
佐原はなおもヘルズキング改が人類の最後の希望だと信じるが…
そう宣言したヒウラは、フブキたちに攻撃指示を出す。
ヘルズキング改がテックスピナー1号・2号の攻撃にひるんだ隙に体勢を立て直したコスモスはコズミューム光線を発射、テックスピナーも一斉攻撃を仕掛け、それらはヘルズキング改の喉を直撃。
動力炉を失ったヘルズキング改はたちまち木端微塵となった。
その勝利に喜ぶEYES。
一方、西条は自慢の最終兵器を修復不可能なレベルでお釈迦にされた事に怒り狂っていた。
なんてことをしてくれたんだ!
許さん! 出動停止だ…いや解体だ!
司令官! SRCに圧力をかけて…
悪いが! 静かにしてくれないか…
佐原の一喝を受けた西条は、部屋を後にした。
残った佐原の頭に、ムサシの言葉が反芻する。
(...汚した手で、)
(汚した手で、自分の首を絞める事にはなりませんか?)
春野ムサシ…か。
その顔は、憑き物が取れたかのように晴れやかだった。
一方、ヘルズキング改を破壊したことに関してどこか重い雰囲気の漂うトレジャーベースに、ドイガキとハズミから通信が入る。
ドイガキがソアッグ反応炉の波長を解析した結果、カオスキメラに分裂を促す効果があることが分かったのだ。
結果論だが、ヘルズキング改の暴走が無ければ、この発見に気づくことはなかった。
防衛軍の行いは間違ってこそいたものの、決して無駄ではなかったのだ。
アヤノを始め、その場の面々が本当の人類の希望を見出し始めた中、ムサシだけは、この未だ心が晴れないようで……?
余談
- 対カオスヘッダー兵器として防衛軍から活躍が期待されていたヘルズキング改だが、それより以前にもカオスヘッダーがムサシの友達ロボットクレバーゴンに取り憑いて暴走する展開もあったため、「仮にベリル星人のセキュリティシステムが無くても、遅かれ早かれカオスヘッダーに感染して暴走したのでは?」と邪推するファンや視聴者もいる。
この点も、テラノイドと同様の結末と言えるだろう。
...汚した追記・修正で、
汚した追記・修正で、自分の首を絞める事にはなりませんか?
…wiki篭りだったな?
はい…。
…覚えておこう。
- マザルガスのあたりからEYESも徐々にずれた方向にいく。カオスヘッダーがそれだけ脅威でもあるからだけど、ムサシは…… -- 名無しさん (2021-12-19 18:03:50)
- 戦いの中でなにかを忘れてしまうことを思い出せてくれる話だった。 -- 名無しさん (2021-12-19 19:32:59)
- マザルガスの時と違ってカオスヘッダーはヘルズキング改を破壊しに来なかったけど彼にとっては恐れるに足らない雑兵だったのかな -- 名無しさん (2021-12-19 20:10:55)
- 佐原司令官とムサシの問答は個人的にコスモス内随一の名シーン。 -- 名無しさん (2021-12-19 20:13:20)
- ↑2 実質エクリプスの上位互換のカラミティを使える、仮に倒されてもカオスダークネスという切り札があるからわざわざ襲う必要はないと判断した可能性に一票 -- 名無しさん (2021-12-19 22:40:15)
- これって平成ウルトラセブンのキングジョーⅡ登場回にも同じ事が言えるよね。というかそれを意識してもいる?」 -- 名無しさん (2021-12-20 11:00:56)
- ↑名前もそうだけどヘルズキングの変形シーンがキングジョーの変形シーンの初期案(無数のパーツが寄り集まって合体)そっくりだから多分オマージュ。 -- 名無しさん (2021-12-21 06:08:09)
- これを踏まえると、メビウスのメテオールが制限だらけなのも納得 -- 名無しさん (2021-12-30 09:32:46)
- ムサシの気づき。最終回に繋がる重要回だな -- 名無しさん (2023-01-14 05:20:41)
- 著作権保護のための対応のための編集を行います。具体的には項目名をヘルズキングに変更し、関連キャラのベリル星人にも触れつつ、登場エピソードの38話・ 61話のおおまかな内容も紹介します。異論がなければ来週に実行します。 -- 名無しさん (2023-08-03 17:56:31)
- かなり遅れましたが、著作権保護の対応を行い、項目名をヘルズキングへと変更しました。 -- 名無しさん (2023-08-28 10:06:59)
- ここでもヒウラと西条の仲の悪さが描写されていたが、殴られた事の仕返し? -- 名無しさん (2026-07-07 22:24:32)
最終更新:2026年07月07日 22:24