ゲド・バッカ(コードギアス)

登録日:2022/02/04 Fri 14:51:27
更新日:2022/06/08 Wed 13:25:11
所要時間:約 7 分で読めます







褒めてやる!馴れないマシンで良くぞ!



ゲド・バッカとは『コードギアス 復活のルルーシュ』に登場するナイトメアフレーム(KMF)


目次




緒元


型式番号:K13B
所属:ジルクスタン王国
分類:不明
全高:4.59m
重量:11.85t
動力:エナジーフィラー
推進機関:ホバースラスター
ランドスピナー
武装:キャノン砲×4
ブレード型マニピュレーター×2
機銃×4

パイロット:ジルクスタン一般兵
ベルク・バトゥム・ビトゥル
紅月カレン
枢木スザク


機体解説


ジルクスタン王国で運用されている主力量産機
角ばったブロック状のボディと四脚、上部に設置された二基のキャノン砲、各関節部を覆う防塵布が特徴。
ジルクスタン国内の各施設に配備されており、装甲色は黄土色や緑色、水色などいくつかのバリエーションがある。


ジルクスタンが独自開発した機体であり、ブリタニア系・日本系のKMFとは全く異なる機体構造を採用している。

まず目を引くのが下半身であり、二足歩行ではなく前後に伸びた四脚によって機体を支える形になっている。
四脚下部にはそれぞれ先端にランドスピナーのホイール、半ばにホバースラスターが一基ずつ設けられており、ホイールとホバーを併用出来る。これは砂漠などが国土の大半を占めるジルクスタン周辺地域での運用を重視したもので、通常のランドスピナー単体では移動困難な地域でも高速走行が可能なよう配慮されている。
二足歩行型に比べると瞬発的な運動性能はやや劣るが走行速度はかなりのもので、パイロット次第では速度を維持したまま機体を独楽のように高速回転させながら同時にキャノン砲を連射しつつ直進するといった曲芸染みた動きも可能。
待機時には脚部を半分に折り曲げるように変形させて機体スペースを狭めることが出来る。

更によく見ると上半身を含め 前後の外観が全く同じになっており、ボディの前後には球体型のセンサーユニットが一基ずつ配置されている。
これは背後の敵にも迅速に対応するためのもので、腕部の向きを変えるだけで簡単に機体の前後を入れ替えることが出来る。
このため、見た目以上の機動性と対応力が有り、砲撃戦から格闘戦まで熟せる性能を持つ。


コクピットは胴体上部に設置されており、ハッチはキャノン砲の間にある。
構造上コクピット内部はかなり手狭になっており、設置されている三面ペリスコープモニターもサイズが小さく、外部視認性は極端に低い。
この欠点は現状パイロットが機体と連動したVRゴーグルを装着することで補われており、ジルクスタン側のパイロットは皆基本的にこのゴーグルを装着して操縦を行う。


以上の通り、構造、装備、デザインなどは人型兵器という一般のKMFのイメージからはやや離れており、むしろ多脚化された戦車といった趣になっている。
しかし、運用上の利点も多く組織的な作戦行動にも充分耐える代物であり、総じて兵器としての実用性を重視した「戦士の国」の主力機らしい機体と云える。

一方、人型に拘っているブリタニア系の機体に馴れ親しんだ者からはやや評判は悪いようで、ロイドなどははっきりと「醜いナイトメア」と言い切っている。



武装・装備


  • キャノン砲
機体上部左右に設置されている大型火器
本体同様前後のデザインが同じであり、一基のキャノン砲の両端から発射出来る。
威力は直撃させれば一撃でKMFに致命傷を与えられるレベルであり、連射性能も高いため主兵装として使用されている。

  • ブレード型マニピュレーター
両腕の先端部に設置された二本の鋏型ブレード。
物を掴むといった動作には向かないものの、近接格闘時の武器として装備されている。
また、ブレード部はスラッシュハーケンとして射出することも可能。
劇中ではハーケンのワイヤー部分を利用して歩兵部隊を滑降させるといった応用も見られた。

  • 機銃
四脚の上部に一基ずつ格納されている内蔵機銃。
脚部の方向に沿って射撃が出来るため、同時に四方向へ攻撃が出来る。

  • サブマニピュレーター
前後のセンサーユニット下部に折り畳まれている小型のマニピュレーター。
二本指の簡易的な構造で、砲のカートリッジ交換などの作業に使用されるという。



劇中の活躍


劇場版

光和2年(『復活のルルーシュ』)

ジルクスタンの主力機として登場。
嘆きの大監獄では鹵獲した機体にカレンが搭乗し、ビトゥル率いる大監獄側の3機と交戦。
しかし、馴れない機体だったことに加えカレンがVRゴーグルの存在に気付かないまま操縦していた(カレン本人は「もう!視認性が低いんだから!」と文句を言っていた)こともあり、それでも2機は撃墜しながらも最終的にビトゥル機に組み付かれ取り押さえられてしまった。

直後にはシェスタール率いる部隊の機体が多数登場し大監獄に雪崩れ込んで来るが、スザクが乗り込んだゲド・バッカの活躍をはじめとしたルルーシュの策にはまって内部に引き込まれ、そこにサクラダイトの大爆発を受けて一網打尽にされた。

続くグラルバード襲撃時にはルルーシュのギアスで操られた反乱部隊が使用した他、ギムスーラ高原へ展開した迎撃部隊がフレームコート装備のランスロットsiNのPNCで殲滅されてしまう。
しかし、シャムナの「予言」が行われてからは対策が採られるようになり、ギムスーラ高原ではビトゥルのバタララン・ドゥと共に紅蓮特式を苦戦させ、王城ではボルボナ率いる部隊がコーネリア隊を足止めするなど、黒の騎士団を追い詰める活躍を見せた。

なお、市街に配備されていた一機がと玉城のコンビに鹵獲されてしまい、その後玉城が勝手にジルクスタンの回線でゼロへ通信を送ったり*1、機体のうえで飯を食ったりしていた。



関連機体


ジャジャ・バッカ



やはり賊では英雄の血統には勝てないな!!

緒元

型式番号:K13B/J
全高:4.18m
重量:10.96t
動力:エナジーフィラー
推進機関:ホバースラスター
ランドスピナー
武装:剣
スラッシュハーケン×2

パイロット:シェスタール・フォーグナー


機体解説

シャムナ親衛隊の隊長であるシェスタールの専用機
青い装甲と嘴のようなパーツと赤い一本角を備えた頭部が特徴。

ゲド・バッカをベースに開発された改造機であり、下半身はゲド・バッカと同型だが上半身を丸ごと換装。
ブリタニア系KMFに近い、胴体から頭部と両腕を生やした人型の上半身を備えた機体となった。
胴体正面にはゲド・バッカと同型の球体型のセンサーユニットが設置されている。
コクピットも背面に背負う形になり、内部もゲド・バッカの物とは異なる新型になりモニターも大型になるなど改良が施されている。ただし、シェスタールはゲド・バッカと同じVRゴーグルを装着し操縦していた。
腕部は五指マニピュレーターとなり、手持ちの携行武器を使用可能になるなど、武装選択の幅は広がっている。

一方、人型機の独自開発における過渡期に生まれた機体であり、粗削りな部分も多くゲド・バッカの特長だった実用性が損なわれている。
加えて頭部のデザインなどからも窺える通り全体的にシェスタールの嗜好を優先した、言ってしまえば見た目重視の造りになっていることもあり、結果的に全体のバランスを欠いた機体になっているという。


武装・装備

装飾の施された片手用の曲剣
MVSではなく通常の実体剣であり、非使用時は左腰部に装着された赤い鞘に納刀されている。

  • スラッシュハーケン
両手首部分に装備。
使用時には二本のクローを展開し射出される。

これらの他、胴体に機銃らしきパーツがあるが機能は不明。
また、下半身はゲド・バッカと同型であるため機銃を内蔵している可能性もあるが使用場面は無く、設定としても不明。


劇中の活躍

光和2年(『復活のルルーシュ』)
嘆きの大監獄への増援としてシェスタールと共に登場。
陣頭指揮にあたるがシェスタールがルルーシュの挑発に乗せられ部隊を大監獄内へ突入させたうえ、自身もジャジャ・バッカでゼロ(スザク)の身柄を確保しようと特別監獄へ突入。
しかし、ルルーシュに行動を読み切られており、突入した直後至近距離で起きたサクラダイトの爆発に巻き込まれ、その閃光に呑まれシェスタール諸共跡形も無く消し飛んだ。

ぶっちゃけると全然活躍の場面は無い。



外部作品での扱い


『復活のルルーシュ』の参戦に伴いゲド・バッカが参戦。
原作再現でカレンにも乗ってもらえた。ちゃんとゲド・バッカ搭乗状態での特殊戦闘台詞も収録されている。
敵としては雑魚ユニットなのだが、妙に射程が長く援護攻撃・援護防御でしつこい敵という位置づけ。

ちなみにジャジャ・バッカの方は参戦せず。
どうも配備が間に合わなかったらしく、ユニットアイコンすらも無い。メタ的には戦闘アニメ作成が追いつかなかったのだろうか…。
シェスタールはルルーシュお得意の崖崩れで撃退されてしまい終了。
シェスタールの声優繋がりでDLCのと戦わせてみたかったという声もある(原作再現の時期には彼らは正式加入していないが)。
今後の登場機会はあるのだろうか…。



余談


作中の黒の騎士団系機体が曲線を用いたやや装飾的な要素の強いデザインになっているため、ゲド・バッカのデザインは直線を多用し戦車や装甲車を思わせるデザインにすることで差別化が図られている。
また、特徴である前後対称については、デザイン画の補足に「(ゾックみたいな)」と書かれていたりする。


追記・修正はVRゴーグルを着けてからお願いします。

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最終更新:2022年06月08日 13:25

*1 本来はただの考え無しの行動であり扇も必死で止めようとしていたが、偶然これがゼロの逆転のきっかけになった。