空折(魔都精兵のスレイブ)

登録日:2022/04/29 Fri 01:11:54
更新日:2024/03/10 Sun 10:50:43
所要時間:約 8 分で読めます






私は誰にも負けないさ 強さも美しさも


空折(くうせつ)は漫画『魔都精兵のスレイブ』の登場人物。


●目次

【プロフィール】

所属:八雷神
身長:???
誕生日:???
血液型:???
人気投票:14位(第2回)

【概要】

人類を滅ぼすことを目標と語る「八雷神」の一柱。

当初は大きな卵に鳥の足が生えたような姿をしていた物言わぬ姿であり、育つためには「生きた人間」という餌が必要な特殊な八雷神。
そのため、紫黒は生命力が強い人型醜鬼である銭函ココ湯野波音をさらい、彼女たちを気に入った空折は二人とも取り込み、孵化した。

孵化した後は角が生えた美少女の姿
紐のようなものをまとい、布を体に貼り付けた露出度が高い格好で、羽根のついた浮遊する羽織を纏う。背中側から見ると、ほぼ裸エプロン状態。

【人物】

取り込んだ者の能力と性格を受け継ぐ特徴がある。
銭函ココの姉貴分(和倉青羽)を慕う性格から紫黒を「紫黒(ねえ)」と慕っていることと、湯野波音の美にこだわる性格を引き継いで美しいものにこだわるようになった。

それゆえ美しいものにとにかくこだわり、主に自画自賛の際に「美しい」ということが口癖。
ココの単純な性格を引き継いだこともあり、挑発に引っかかりやすくなっている。
精神性も幼く慢心しており、戦い方もまだ粗雑なことが弱点。

一方で、そこに「美しさ」を見いだした場合はたとえ敵であっても素直に認める度量もある。

また、生まれたばかりと言うこともあり、「人間の交合」に強い興味を持つ一面も。

【戦闘能力】



言っとくけど他の八雷神の全力形態は私より強いよ
まぁ いずれ追い越すケド


…なにせ私は特性として無限に強くなれる

“誕生時点では”最弱の八雷神。

羽根のついた羽織を纏っており、空を飛ぶこともできる。
羽根を刺せば人間の意識や動きを一時的に奪うことができる他、人体をたやすく破壊する威力の弾丸として無数の羽根を打ち出したり、打ち出した羽根の弾丸を遠隔操作したりすることも可能。

他の八雷神同様に全力形態に変化することができ、目は黒く染まり頭から大きな角が二本生えた姿となって、戦闘力が段違いとなる。
腕がボロボロになっても瞬時に完治するなど、致命傷でも無い限り回復力も高い。

他の八雷神と違う空折最大の特徴は、生きた人間を丸呑みして、その者の桃の能力をも自分のものとしてしまうこと。取り込まれた人間は、空折の中で電池として永遠に生き続けている状態となる。ついでに衣服は溶ける。
せいぜい数か月程度で空折が“空腹”になれば、その都度また生きた人間を食べることができる。
そのため、生まれた時点では八雷神最弱ながらも結果として無限に強くなれる特性を持つ。ただし、空折の性格上、「醜い餌は絶対拒否」とのこと。
そのあまりの厄介さから羽前京香も「お前を逃がすと後が危険すぎる」と評した。

普段は波音のものであった物体すりぬけ能力『隠された美(ヒトリシズカ)』を愛用している。
波音と同じく、素早く動くものをすり抜けることは出来ないため、敵の攻撃を無力化することは出来ない。

ココの能力であるヌルヌルの液体を分泌することで、打撃を滑らせて回避もできる。
しかし使いこなしきれてはいないようで、ココと違い全身に液体を展開できず、更に相手の速すぎる打撃には液体を展開させるのが間に合わないこともある。
もっとも、この世界では普通の醜鬼*1を倒せるレベルの魔防隊隊員クラスの能力もレアであり組長クラスとなれば非常に希少(魔防隊が少人数の理由)なので、元一般人であるココの能力が組長クラスと比較して強くないのは劇中世界において珍しいことではない。



【活躍】

◆誕生

卵姿で登場。

孵化のためには“人間の餌”が必要だったため、紫黒は生命力が強い人型醜鬼である銭函ココと湯野波音をさらい、彼女たちを気に入った空折は二人とも取り込み誕生。
孵化した後は角が生えた美少女の姿となった。紫黒を慕っている。

◆横浜にて

東日万凛が東の晩餐に参加しているころ、自身は人一人分を食べられるくらいには『空腹』になってきたため、紫黒のアドバイスとサポートを受けて魔防隊を避けて新たなエサを探すべく横浜へ移動。
人目を避けながら自分の目にかなう美しい一般女性をアジトに集め、その中から能力の強い女性を選んで食べようとした。

しかし監視カメラにまでは気づいておらず、連続失踪事件を調べていた警察に見つかってしまう。
警察の能力者によってアジトを特定され、アジトへ八雷神との対決を見据えてやってきた魔防隊組長の羽前京香上運天美羅によって女性達を奪還されてしまう。
空折は戦闘を紫黒に禁じられていたためか、美羅達の様子や能力は眺めていたがこの時は直接関わることを避けた。

八雷神がそろうまで目立つ行動は避けたい紫黒から戦闘は禁じられていたため、腹いせ代わりに紫黒が気にしていた和倉優希に目をつけ、ホテルで待機していた彼の動きを自身の羽根で奪い誘拐を目論む。
この際、さらっていたある女性がしていた人間の交合に興味を持ち、優希と行おうと試みるも、優希が少しだけ動けるようにと彼に「神の(しずく)」を飲ませた所助けを呼ばれてしまい上運天美羅と横浜臨港パークで戦闘に。

美羅との対決

自分とやり合える美羅の実力を見て、「処刑ではなく紫黒に禁じられた戦いになる」と理解した空折は、紫黒から渡された醜鬼が封印された多数のカードを解放し、横浜に醜鬼達をばらまいて撤退しようとした。
だが、分身能力を持つ美羅は体力を使い果たしながらも全力で多重分身して犠牲者を一人も出すことなく醜鬼達と応戦していき、口ぶりから空折が美しさにこだわっていることを見抜いて彼女を逃がさないために「美しくねー奴」と挑発。
その挑発に乗った空折は、戦闘技術と根性を持つ美羅に追い込まれて自分の慢心を反省し全力形態に変化。
囮をまじえ最後の力を振り絞る美羅に空折は追い詰められながらも、すでに多重分身で力を使い過ぎていた美羅はあと一歩及ばなかった。


お前は民を助ける為 力を使いすぎた
代償って奴だな
こうなること覚悟してたろ?


…そいつは違うぜ

皆を助けて お前も倒す!
それが俺の覚悟だ!!


…! 空折…


私は八雷神 空折さ

魔防隊二番組組長

上運天美羅だ

諦めない美羅の心力に美しさを見いだして彼女を認め、空折は自ら名乗り、美羅もそれに応じた。



お前なかなか美しいじゃん 美羅!

“魔防隊魂”見せてやんよ 空折!

美羅に勝利した空折は彼女を丸呑みし捕食。美羅の分身能力を手にした。

横浜決戦

醜鬼殲滅後に臨港パークへ駆けつけた羽前京香和倉優希と対峙し、美羅を取り込んでパワーアップした空折は分身するまでもなく京香と優希スレイブを圧倒。
慢心した空折は分身能力を披露し、更に街を滅ぼそうと奥の手である「叫び声が超音波となって無差別破壊をもたらす」能力を持つ超巨大醜鬼を召喚。
力をほとんど使い果たしながら自分を足止めしようとした結果、自分に捕食されるという魔防隊にとって最悪の結果を招いた美羅を空折は「失敗だった」と言うが、空折の無限の成長性という厄介さを見た京香は美羅の判断を肯定。


美羅の判断は正しい。お前を逃がすと後が危険すぎる

私達は魔防“隊”  勝負はこれからだ

横浜の醜鬼出現の大騒ぎによって、山城恋総組長は魔都の守りを少しおろそかにしてでも迅速に横浜への援軍を手配。六番組組長出雲天花(と天花が連れてきた人型醜鬼の和倉青羽)、元総組長である東海桐花と、魔都を離れて動員できる特級戦力が横浜に参戦。
人型醜鬼である青羽の能力によって、空折の体内でココと波音が生きていることを理解した京香達は空折を倒して美羅達を吐き出させることを決意する。

参戦してきた総組長達の力は桁違いであり、ワシントンD.C.にいた山城恋は能力による超遠距離砲撃で、能力発動前の超巨大醜鬼を一撃のもと瞬殺。
東海桐花は孫娘である東麻衣亜のサポートの元、多数の空折分身を一瞬で葬り去ってしまい、空折は徐々に手数を失っていく。

それでも京香・優希スレイブ・青羽・天花を相手に渡り合い、傷も瞬時に完治させる強さを見せた空折本体だったが、京香と優希が『天進』を使用。
空折は仕留めにいこうとするが、強化形態となった優希スレイブ天進&脳のリミッターを外して全力になった京香を相手に手傷を負い、動揺。
分身で京香達にとどめを刺すことを狙うが、土壇場で分身の一人が美羅の姿を取って反抗し、まだ完全に取り込めていなかった分身能力が不全となってしまう。

分身能力も使えなくなり追い込まれた空折は、優希スレイブ『天進』の必殺技「隷刃の太刀」に体を貫かれ、ココ・波音・美羅を奪い返された上で敗北。
最初の卵姿に戻った空折は京香に襲いかかろうとするが、一刀両断されて消滅した。

結果だけ見れば人的被害もなく魔防隊の勝利に終わったが、
山城恋総組長のカウンター戦略が上手くはまり新旧総組長と組長2名(&組長クラスの青羽)という現世に動員できる最高戦力で対処に当たることが出来たこと、
体内からの美羅の反発で空折が得たばかりの能力を十全に扱えず土壇場でコントロールできなくなったこと、
これらが合わさって、幼く慢心していた空折を美羅も含めた魔防隊総戦力で袋だたきをしたというもの。

なにか一つでもかけ違えば、空折を取り逃がし彼女が強力な能力を完全にコントロールできるようになった可能性や最初に派遣した組長次第では一般人に甚大な被害がでることもありえた戦いだった。
世間は醜鬼の群れが大都市に降ってきたことで大騒ぎとなり、魔防隊としても勝利に浮かれる余裕はなく、一般人を守る戦いは不利なため現世に八雷神や醜鬼の群れが出現した場合の対策を考える必要に迫られる事態となった。

空折は死亡したものと思われたが…。

◆優希と共に

横浜決戦を終え、疲労からか眠りについた和倉優希の夢の中で空折が登場。

空折に言わせれば、優希に特濃『神の滴』を与えたことで、肉体を失った空折の魂は自分の力が残っている優希の精神空間の中に移動してしまったとのこと。
しかし肉体はなくなったため、現実世界に干渉することが出来なくなったという。
優希と八雷神の、心の中での奇妙な同居生活が始まった。ヒロイン化?


美しい神を心に宿した事
幸運に思いな!

以降は夢の中で、優希に交合的な意味でちょっかいをかけようとするも失敗するなどして過ごしている様子。

優希の中に身体の一部が僅かでも入っていればそれを基にして死んだ他の八雷神を精神世界に顕現させる事が出来、戦死した伏摩と雷煉を顕現させた。


【余談】

  • モチーフ?
古事記・日本書紀などの日本神話に登場する、イザナギの妻にして黄泉の国にいたイザナミの体にて、彼女の陰部に位置する場所にいた八雷神(やくさのいかづちのかみ)の一柱である「(サク)(イカヅチ) (析雷/裂雷/折雷)」と思われる。


2021年12月18日から2022年1月29日まで開催された第二回人気投票は、本編では主に空折と上運天美羅が戦った75~77話の期間であり、その活躍も相まって14位という敵キャラでは最高順位を記録した。

追記修正は美しさを磨いてからお願いします。

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最終更新:2024年03月10日 10:50

*1 現世に一匹出れば退治されるまでに数十人殺されると言われる。