シズナ・レム・ミスルギ

登録日:2022/06/15 (水) 12:07:15
更新日:2025/03/19 Wed 18:43:53
所要時間:約 10 分で読めます







今なら見える気がするんだ、

零の境地、そのさらに先が……!





シズナ・レム・ミスルギは英雄伝説 黎の軌跡の登場人物である。
CV:内田真礼



【概要】

黒神一刀流の使い手にして、SSS級猟兵団、斑鳩の副長。年齢は23歳。部下からは姫と呼ばれる。共和国方面では、《白銀の剣聖》として名を広めている女性。
剣聖の名は伊達でなく、恐るべき戦闘力を持つ。身の丈ほどもある漆黒の大太刀を一振り持ち、あらゆる存在を一刀両断する強者である。

容姿は銀長髪の麗しい美女でスタイルも良く、170cmと高身長。そのボディラインが協調される最新式のバトルスーツ*1を身に着けている。
ヴァン曰く「そんな派手な服装をしたヤツと一緒にいたくない」という格好だが、本人曰く「これでも最新のファッションを取り入れた自慢の服装」らしい。
黎の軌跡Ⅱでシズナの私服を確認できるが、このバトルスーツに良く似た服を着ているので、脇や太腿を露出する大胆な服装が、シズナが好む最新のファッションらしい。(あとこの私服だが、羽織っているジャケットがヴァンの着ているものと似ているのは気のせいだろうか…?)

性格は無邪気かつ自由奔放。気に入った相手(黎では専らヴァン)には、すぐ名前呼びで親しく接する。
ちなみに黎Ⅱだとヴァン以外とも仲良くなったので、事務所メンバーも協力者もシズナ(さん)と名前で呼んでいる。
初見だと大人びた美女なのだが、話してみると、かなり天真爛漫な喋り方なので、逆に実年齢より幼く視える。
祭りも好きなようで、オフの時は、(奇抜なファッションで)イーディスを回り、(ヴァンを振り回しながら)楽しそうに散策している。
一応副長なので、それなりの立場であるはずだが、本人はなんのその。「クロガネのお小言がうるさい」と言いながら、それを逃れるためにヴァンの車に相乗りして、イーディスを堪能する奔放振りである。

一方、相当なバトルジャンキーで戦闘時にスイッチが入るとお目付け役のクロガネの進言にも耳を貸さなくなる戦闘狂である。
特に一番高揚している時は、対峙した裏解決屋にクロガネが「何人かは屍となる」と語るほど、容赦がなくなる。
ただ外道でも殺人者でもないため、一旦落ち着くと、ちゃんと人の話を聞くし、譲歩もしてくれるし、利害が一致すれば進んで協力もしてくれる。
良くも悪くも、彼女の高見を目指す性分(本人曰く零の境地に辿り着く)が戦闘で表に出てしまうのだろう。

総じて、カシウスやアリオス、リィンといった八葉関係者、帝国の達人勢と比べると好戦的で恐ろしいが、星座のシグムントやシャーリィに比べると猟兵としては弁えた人物という感じである。


【戦闘力】

先にも述べたが、黒神一刀流の使い手で、《白銀の剣聖》と呼ばれる大太刀を使う達人。しかも達人クラスでも最上位に位置する化け物クラスと推察できる。
強化スーツも着ているのだがそれを着ないで戦う時もあり、その状態でも後述にもあるようにカシムやグレンデルと戦えるほどなので、少なくとも着ていないと強さが大幅に下がると言ったことはない。
創では不意打ちとはいえ、リィンが全く反応出来ずに太刀を両断された。
黎では、裏解決屋全員で挑んでも、片膝をつかせるのがやっと。しかもこの状態は様子見で、本気を出した彼女には、裏解決屋が戦慄してヴァンに至っては、グレンデル化を覚悟した程。
しかも黒月の凶手ですら、本気を出した彼女の前には、太刀打ちは愚か、離脱することも敵わない程の圧倒的な実力差がある。
正真正銘の達人であり、ヴァンからは「こんな化け物と対峙したくない、関わり合いになりたくない」と総評される相手である。

剣の腕も凄まじいが、達人特有の「観の眼」も別次元。アイゼンシルトと交戦中に、遠見していたベルガルドの存在に気づいたり、出してもいないのにヴァンのグレンデル化を見切った。
その上、ヴァンは考えていることを声に出してもいないのに、完璧に読み切られたことが度々あった。(ここまで来ると観がどうこう言う次元ではないと思うが…)

挙句にリィンと対峙した時に、一度見た「無想神気合一」を模倣して、「神氣合一」を使う程である。
そもそも「無想神気合一」は鬼の因子と共に培ってきて完全に自分の一部になった“力”そのものを“無”の境地に至ったリィンがようやく使いこなせるようになったもの。
それを見様見真似で再現したシズナは恐るべき才覚がある。最も完全再現とは言えず、シズナ自身、紛い物と語っている*2

ヴァンやリゼットは「剣聖の枠を超えている」と評されているので、字面通りに受け取れば、実力は彼らより上ともとれる。
黎Ⅱではヴァンがまともに戦うことを避けたカシムと真っ向勝負を繰り広げている。
バスターランサーによる大出力のビームを斬撃を飛ばして斬る。吹き飛ばされて無傷であり大岩を斬りながら突進など達人の名にふさわしい実力を見せている。
そしてグレンデル化したヴァンと真っ向から打ち合い、しかも迷いが燻っていた状態のヴァンが押し負けるという程の実力を披露した*3
そして全ての枷を解き全力を出そうとするヴァンにシズナも神氣合一を用いて全力で戦ったのだが、戦闘の途中で仮想空間の方が持たなくなり、決着を着けることは叶わなかった。



【黒神一刀流】

シズナやクロガネを始めとする、斑鳩の団員が扱う流派である。リィンは少し対峙しただけで、八葉に連なる流派と見切っている。
実際、斑鳩の団員も八葉ではないと言いつつ、関係はあると語っているので、ほぼ間違いない。
斑鳩が大陸東部で活動しているためか、大陸西部の帝国のリィンは愚か、共和国にいるアーロンすら黒神一刀流について知らなかった。
ちなみにアーロンはリィンや彼の使う八葉一刀流の事は知っている。そもそもリィンは数年前から帝国で灰色の騎士と呼ばれ英雄扱いされるほどの知名度があり、彼が剣聖と呼ばれている事は一般人でも知っている事がある。
大陸中東部に住んでいるフェリなどは里で聞いたことがある模様。


シズナも黒神一刀流の使い手と自称しているのだが、彼女自身はユン・カーファイの裏弟子であり「零の型」を授かっている。*4
つまり彼女が本当にユンの弟子なら、「黒神一刀流」ではなく、「八葉一刀流、零の型」が彼女の正式な流派の筈である。
ただ彼女は八葉ではなく「黒神一刀流」の使い手を名乗っているので、「零の型」が他の八葉の使い手に広まっていないこと、また「裏弟子」であることが、なにか関係しているのかもしれない。
もしくはユン老師が黒神一刀流の使い手でもあるならば、弟子のシズナが黒神一刀流を名乗るのもおかしくはないが……

黎Ⅱのシズナコネクトで明かされたが、千年の歴史を持ち「闇の剣」という名を持つのが黒神一刀流であり、
それを元にユンが編み出した「光の剣」が八葉一刀流、つまり黒神一刀流こそが、八葉の源流ということである。
シズナはユンから八葉もある程度は教わったらしいが、主に手解きされたのは黒神の方である。
現時点でユン老師が斑鳩の前頭領だという事実が明かされたが、ユンが斑鳩を去った理由、また何故黒神から新たな流派である八葉を生み出そうと考えた
そして多くの弟子には自身の八葉を教えたにもかかわらず、シズナだけには黒神一刀流を教え「裏弟子」にしたのかはまだ謎のままであるが、この二つの流派は最終的に目指す境地は同じではあるが、そこに至るまでのアプローチが大きく異なるとのことなので、シズナに合いそうな方を教えただけかもしれない。


【クラフト一覧】

黒神一刀流の使い手なので、武器である漆黒の大太刀による斬撃が主。
八葉一刀流の型と似ている技も使用している。


  • 双影 -ふたえ-
「零の型……双影!」
CP20 威力:C / 範囲:直線M 強化解除&遅延・小&必中
分け身で二人になり、そのまま敵に切りかかる技。アリオスの「裏疾風-双-」に似ているが、こちらは斬撃を飛ばさずに、そのまま自身で切りかかっている。
CPが少なく、威力、範囲もそこそこ、有用なデバフ効果と恐らくシズナのクラフトで一番お世話になる技だろう。
敵対時だとバフを解除してくるのが、非常に厄介。しかも遅延に加えてこの技のディレイ値が少なく、すぐに畳み掛けて来るため注意すること。
黎Ⅱでは味方として戦闘の機会が多いため、ボスが度々やってくる回復と同時にバフをかける厄介な効果(大抵はSクラフト発動の準備も兼ねている)をダメージついでに速攻で消去出来るのがありがたい。
  • 嵐雪 -らんせつ-
「荒れ狂え、嵐雪!」
CP50 威力:B+ / 範囲:地点・円S 凍結&必中
一の型「螺旋撃」に酷似した技。ただ螺旋撃が炎を纏うのに対して、こちらは氷属性が付加されている。
シズナのオーブメントはWEAPONとEXTRAに水が入っているので、氷は彼女の得意分野なのかもしれない。
敵対時だと凍結も厄介だが、何よりも必中が痛い。回避重視と状態異常耐性が低いキャラは気を付けること。
  • 九十九颯 -つくもはやて-
「せーの、そこだぁ!九十九颯」
CP80 威力:A+ / 範囲:地点・円L 必中&側面特効
名前の通り、二の型「疾風」に類似した技。ただ直線軌道で円攻撃をする疾風に対して、シズナの「颯」は曲線で円を描いて、敵を斬撃する。
フィールドバトルで出せるチャージアタックもおそらくこの技。
威力、範囲ともに大きいが、やはり疾風系列だからか、威力に比類する形でCPが重いのが難点なうえ、シズナのクラフトの中でヒット数ボーナスを稼げるのは実質的にこの技に限られる。
敵対時だと、この技も必中である。しかも嵐雪と違って状態異常は無いが、威力と範囲が段違いで高い。
体力の少ないアニエスや回避が高いかわりに、防御が薄いフェリやジュディスは一層の注意が必要。

Sクラフト

皇技・零月一閃 -おうぎ・れいげついっせん-
「遠からん者は音に聞け。月夜に舞う、我が太刀は虚にして実……そこだっ!皇技・零月一閃!!」
CP100 威力:SS / 範囲:全体 遅延・大
精神統一してから、必殺の居合で敵を薙ぎ払うシズナの皇技。
伍の型「残月」に似ている。さらに言うならリシャールのSクラである「桜花残月」を彷彿とさせる。(ただ向こうは単体だったが、こちらは全体)
威力もさることながら「遅延・大」のデバフが付くSクラフト。さすがにガイウス程の遅延効果は付かないが、いざという時に使うと起死回生に成るので頼れる技である。
敵対時は、一撃でパーティメンバーの体力をごっそり持っていかれる。その上で遅延大があるので、最悪クロガネからの追撃で壊滅しかねない。
いざという時は、アニエスのSクラで割り込んで、態勢を整えよう。


【劇中の活躍】

●創の軌跡

初出は今作の大型アップデートで追加されたエピソードの一つに登場。
リィンとクロガネが戦い、クロガネが劣勢に陥ったタイミングで乱入。上記にも挙げたが、リィンの刀を両断するという鮮烈な登場だった。
その後、「老師(ユン)はここにはいない」と語り、「リィンの力と刀が求められる時が来るから、それまで研鑽すること」と忠告して、去っていった。

この時、リィンは彼女の大太刀を観て、今まで見て来たどんな宝剣の類よりも凄まじい業物と称している。
リィンは今まで、オーレリアの持つアーケディアやヴィクターの持つガランシャールなどの「宝剣」や不死王を斃したと伝わるアルバレア家の“兄弟剣”エルヴァースとイシュナードのような「聖剣」も見ているので、それら以上の業物ということになる。
ちなみに腕のいい武器の職人が見た際には「この世のものではないような刀身で修理するのは無理」と断られた。
とはいえ破損していたのは鞘の方でそちらは修復可能だった模様。
……なのだが修復に使ったのはなぜか刀の切っ先。というか以前にシズナが折ったリィンの太刀。
もっと適した修復に適した素材があるのにどうしてそんなものを使うのかと職人は疑問に思っていたが、その理由は常時刀身から妖の気を放ち続けているから。
なので普段は強者の武器や鎧からとった破片で作った鞘で抑え込んでおかないと大変なことになるらしい。
話を聞くだけで危険なこの太刀はシズナ曰く「見る人が見れば“妖刀”とも呼ばれかねない代物」だとか。
黎Ⅱでも刀の真名は明かされていないが複数の銘が存在していて、その内の一つが『暁鴉(あけがらす)』と呼ばれていることが判明した。

またリィンと対峙した時「食えない兄弟子たち」と発言しているので、シズナ自身カシウスやアリオスとは面識があると思われる。

この一件でリィンは更なる研鑽を積むことを決意する。ただ客観的に見ると、老師を探しに山に入ったら、一方的に猟兵に戦闘を仕掛けられ、挙句に刀を折られる(しかも技はパクられ、折られた刀身はシズナに盗まれ、再利用される)という結構不幸な出来事だったりする…。


●黎の軌跡

そして黎で本格参戦。顔見せは、間章の始め。創の時と同じように龍來の山奥に滞在。そこに斑鳩の戦力把握を兼ねたアイゼンシルトと交戦する。
龍來にあるイシュガル山脈の秘境を守ることが今回の斑鳩の任務らしい。

その後、メアが憑依したユメを裏解決屋が追いかける最中に遭遇。ここでもシャードを駆使して自在に逃げ回るメア(ユメ)を一瞬で取り押さえるという離れ技を披露する。
そして裏解決屋に興味を持ち、手合わせを申し出る。裏解決屋総がかりで挑むも押し切れず、逆にシズナは更にやる気を滾らせ「神気合一」を使う。
しかしユメを保護するために、追いかけて来たのに、何故か本格的な戦闘になっている状況にジュディスがブチ切れる。「戦闘なんかよりユメの保護が最優先」というジュディスの至極尤もな意見に納得して剣を納める。
この時、ヴァンを一目で気にいり、本人の許可を得て、アークライド所長からヴァンという名前呼びに改め、挨拶をしてから山脈の奥に立ち去る。

その後は、アルマータがオラシオンで起こした謝肉祭に参加。選択肢次第でアークライド解決事務所と共闘、対峙することになる。
また遊撃士であるフィーと対峙する場面があるが、この時「弟弟子が世話になっている」という言葉を掛ける。だがリィンに対して親しい感じのその言動をフィーは気に入らなかった模様。
また依頼主が同じだからか、マルドゥックのカシムと引き受けている任務に関して、話している場面がある。
解決屋とは共闘、対峙問わずに最終的には、裏解決屋にアクセスキーと進む権利を譲歩してくれる。

革命記念祭の3日前にイーディスに到着。黒芒街の闘技場でリーシャ、シェリド公太子、ナージェたちと共に現れる。
さらに愚かにも彼女たちをナンパしようとした悪漢たちをブチのめしていた。(圧巻の美女3人だから気持ちは分かるが、幾ら何でも命知らず過ぎる…)
またその時にリーシャ、ナージェの実力にも興味を持ち、彼女たち(あとヴァン)との手合わせを希望していた。(二人は当然断り、ヴァンに至っては内心で、3人の女性陣を纏めて「化け物」扱いして逃げた)

そして上記にも述べたが、首都イーディスで行われる革命記念祭にも参加。シズナのコネクトでは鞘の修繕のためヴァンに黒芒街の鍛冶屋を紹介してもらっている。(この時、鞘の修理にリィンの刀身を使っている)
後はブラブラと散策したり、黒芒街の闘技場に乱入。他の化け物ども(ジン、ヴァルター、ルクレツィア)と腕試しをしていた。
そして仲間たちと一通り市街を巡回したヴァンが、車で他の市内を回ろうとした矢先に現れて、笑顔で相乗りを提案。
渋々、本当に不本意という様子でヴァンは、シズナと一緒に市内を回ることに。(まあ下手に断ったら、走る車に並走した挙句に、愛車をブッタ切って来そうだしね…)

ちなみに黎の軌跡において、ヴァンの愛車に二人きりで乗って市街を回ったのは、シズナだけだったりする。(アニエスも乗せてもらったが、あくまで寮や自宅に送る短い間だけ)
しかもアップデートで描写が補強され、数枚のスチル付きな上に、ささやかなアニメーションまで用意されている超豪華っぷりである。(ファルコムGJ、良くやった)
内容も買い食い、レース観戦(しかもこの時はヴァンですら楽しそう)、ヴァンとの自撮り等、完全にデートである。アニエスとエレイン、涙目である…

またこの時に彼女特有の「観の目」、もしくは彼女がヴァンに寄せる興味(好意)からか、ヴァンの苦悩を見抜いた上で指摘した。
(事務所メンバーやエレインも感づいていたが、ここまでハッキリと本人に指摘したのは、シズナと龍來でのアーロンぐらいである)
しかしこの巡回中にアルマータがパンデモニウム化を引き起こす。当初はヴァンと共に事態の把握を行っていたが、ある程度したら離脱。
最終的には、クロガネと共に、裏解決屋がゲネシスタワーに突入するアシストを行い、彼らの道を切り開く手助けをする。


今作で様々な活躍をしたシズナ、クロガネを初めとする斑鳩だが、彼らの目的の詳細は一切語られていない。
シズナは共和国で活動中ではあるがそもそも斑鳩は荒廃する大陸東部で活躍している猟兵団であり、東部最強とまで言われている。
エレボニア帝国からの賠償金でカルバート共和国はかつてない好景気の真っ最中だが、副長であるシズナと右腕のクロガネが一年近くも関わっている。
当然ヴァンも警戒しており、シズナに若干の探りを入れたが、はぐらかられ「今」のヴァンがそこまで警戒することではないと語った。

上記にも挙げたが、彼らは共和国最東端、イシュガル山脈に一年以上も滞在して、この地の秘境を守っている。
明言はされていないが、この仕事を託した依頼主は、恐らく共和国大統領政府であり、彼らは斑鳩と同時にマルドゥックにも何等かの依頼を出しているので、グラムハート大統領の思惑も気になる。


●黎の軌跡Ⅱ

前作では特定のチャプターのみ操作出来るスポット参戦キャラであったが、今作では物語中盤からほぼ全編に渡ってヴァン達と行動を共にするプレイアブルキャラクターに昇格。
ボーナスステージ扱いの御伽の庭城だけでなく、ストーリーのラストバトルにも参加可能なキャラの1人なので、ここぞとばかりにシズナの戦闘力と魅力を堪能しよう!


登場は2章のヴァンルートから。煌都ラングポートにて登場。
なんとヴァンとアーロンが男湯で寛いでいる中、普通に会話に参加して不意打ち同然で男湯に現れた。*5
ちなみに銭湯番頭のワン爺さんは、気配を消されたので分からなかった。
そして風呂上りにまったりとアイスを食べて、観光地を紹介して欲しいとアーロンに問う。
その邪気のない態度に当初警戒していたヴァンたちは毒気を抜かれるが、同時に「観光地」という言葉でアーロンが違和感に気付く。
というのも煌都の民は愚か、アーロンですら観光地の一つである鍾乳洞の地を忘れていた。
そのアーロンの様子に楽し気な様子を見せ、「バイトがあるから」と言って去っていくシズナ。

その鍾乳洞に行ってみると隠形の封がされており、この地にギエンやルー家を陥れた犯人がいると確信するヴァンたち。
同じく真相に辿り着いた最強の(元)猟兵の一人にして現MC主任であるカシムと共に鍾乳洞の奥地に進む。
その奥に待ち受けていたのは、ルー家と対立するライ家とその筆頭拳士であるガウラン。
………だけでなく、なんとシズナまでいた。
つまり彼女が言っていたバイトとはルー家に対立する者たちに助力することだったのである。

そして文字通りの激闘が始まる。
ガウルンを撃破しゲネシスの外殻を奪還しようとする裏解決屋を迎え撃とうとするシズナ。
それを真っ向から阻止せんとするカシム。
ここでの二人は凄まじい戦いを魅せ付け、特に黎では裏解決屋と少し戦ったぐらいのカシムだったが、ここではシズナを正面から吹き飛ばすという「最強」に相応しい実力を披露した。
これによりシズナも神気合一を持って挑むが、カシムも「神の焔」と言われるアルファイド家の絶技、灼風-カムシン-*6を展開し、さらなる激突を繰り広げる。
一進一退の攻防の末に外殻を奪える一歩手前までいったが、結局横槍が入り奪還出来ず。

その後今までの戦いが嘘のようにしれっとヴァンたちと一緒にボートに乗って煌都に帰るシズナ。
彼女曰くこのバイトは本当に一時的なもので、鍾乳洞に入って来る部外者を迎え撃つだけという物だったらしく、この一戦で依頼は完了らしい。
その悪びれもしない態度にこれまた呆れかえるヴァンたちだが、ルー家を陥れる程の存在、シズナを一時的に動かせる依頼主、ルー家の一部がライ家と繋がっていたことから、遂に一連の「元凶」に辿り着く。
シズナも同じ考えに至り、裏解決屋に同行したいと言い、ヴァンたちもそんなシズナにツッコむ気も失せ「助力しても金は出さない。あと面倒事は起こすな」と釘を刺し動向を許可。

その後に元凶がいる黒月が経営するビルに乗り込むも予想通り、そこには一連の黒幕、黒月の重鎮にして《白蘭竜》の名を持つツァオ・リーが待ち構えていた。
そして彼の真の陰謀と望みが明かされ、裏解決屋と共にツァオに挑む。
途中にガウルンや鍾乳洞で横槍を入れたヨルダも立ち塞がるが退けて無事ゲネシスの外殻を入手。
しかし結果的にツァオの望みは完全に達成され、裏解決屋は納得がいかない結果に、シズナもまた「楽しかった」と語り去っていくのだった。

その後は断章にて再登場。
今回は斑鳩として依頼を引き受けており、クロガネと共に登場。
ほぼ傍観者というか第三者として登場しており味方になることも敵になることもせず。
ただ任意で彼らと戦うことが出来、勝てばSPが大量に手に入る。
ちなみに高難易度戦闘と注意書きされ、クロガネと彼のHPの倍以上はあるシズナと戦うことになるのだが、
逆に言えばHPが高いだけで、その他のステータスは並のボスと変わらないので、クロガネを倒した後に冷静に対処すれば、時間は掛かるが問題なく勝てる。

この章でのシズナは仕事で来たというよりバカンスを楽しんでいるのが印象的であり、(中々色っぽい)水着で日光浴をしたり、
エレインをからかって遊んでいたりという様子が多い。
特に交流があったり関係を知っている訳ではなさそうだが、シズナはエレインがヴァンに思慕していることを一発で見抜いたり、
エレインもシズナがヴァンを気に入ってることを直ぐに分かったので、これが二人の対立に繋がった。
意中の相手というある意味で遊撃士と猟兵の関係以上に根深い遺恨だが、最終的に意外な内容で戦い、これまた意外な勝敗を迎えて、この二人も大分仲が良くなったりした。

そして物語が一気に動く第三章。
ゲネシスによる不可解な現象が起きる中、シズナも困った様子で裏解決屋に接触。
なんとクロガネを始めとする共和国に在住する斑鳩の一部隊が勝手に動き、あまつさえ任務内容はシズナにすら明かしていないらしい。
これも一連の不可解な事態に繋がっていると考えた裏解決屋とシズナの双方は再び手を組み事態の対処に当たる。

黒芒街の廃棄区画の奥にて、遂に不可解な行動を取りアーロンや裏解決屋と対立したアシェンに対峙。
それに協力するクロガネや斑鳩の団員もいた。
矛盾した言動をするが、さりとて洗脳されているとも思えないクロガネの雰囲気に不敵にほほ笑むシズナ。
彼らと戦い、遂にアシェンやクロガネを追い詰めるが、彼らは赤い荊のような物に体に囚われていた。
アーロンはツァオたちの加勢もありアシェンからそれを解き放ち、シズナはなんと自身の愛刀で物理的にそれを切り捨てクロガネを開放するという荒業を披露した。

クロガネを取り戻したシズナだが再び解決事務所に現れ、この一連の事件に興味を持ち、なおかつ部下を勝手に使われたことに対する意趣返しがしたいので、
この事件に一番関りを持っていると思われるヴァンたちに加勢がしたいと提案。
ヴァンたちも問題もあるし不安な相手ではあるが強力な助っ人なので、彼女を助っ人として雇うことに。
その後はこの件に最後まで携わり、裏解決屋と一緒に事件を解決した。
また彼女が率いる斑鳩の任務も終わりを迎えることがシズナやルネの会話で明かされている。

アラミス学園祭にも現れ、楽しそうに遊んでいた。
最後の後夜祭では何故かアーロンと一緒に凄く楽しそうに踊っていた。(アーロンは凄まじい仏頂面と呆れ顔ってあったが…)
ちなみにアーロンの相方であるフェリちゃんはカトルきゅ……カトル君と楽しそうに踊っていましたとさ。
EDでも登場し、なんと誰もいなくなった解決事務所の屋根裏から現れ、アニエスが持ってきたお土産のお菓子を根こそぎを食い尽くすという(ヴァンにとっての)悪逆非道の蛮行を行い、今作の彼女の活躍は幕を閉じるのであった……。*7

以下、黎の軌跡Ⅱ最後のネタバレ
+ プレイ後に見ることをオススメします
彼女たちが大統領政府に雇われて、守って来た龍來の奥地、東の国境を兼ねたイシュガル大山脈の深奥。
そこでとある大規模施設が建設されていた。
ゼムリア大陸史上初となる「宇宙軍基地」の開発が。
このゼクー宇宙軍基地にはグラムハート主導の元、クロンカイト教授、その師であり三高弟の一角でもあるハミルトン博士、そして今は亡きディンゴも関わっていた。
そしてこの基地の建設を守護することこそが、今回の斑鳩の至上命題であり、この基地の設立を以って彼らの任務も終えたということである。






未だ多くの謎を残すシズナの素性、斑鳩の先代頭領であることを明かされたユンとの関係や黒神一刀流を興した目的、「大陸東部の果てに踏み入れるのは『八葉』か『黒神』の遣い手でなければ不可能」という謎めいた発言の意味   
黎シリーズ完結作となることが明かされた次回作に期待が高まるキャラの一人である。


●界の軌跡

序盤はいつものように唐突にアークライド解決事務所の首都での活動に協力。
曰く「時間が出来たから」と暇潰し感覚でやってくる、相変わらずフリーダムなお人である。
ちなみに黎Ⅱエンディングでのスイーツのつまみ食いに関して未だにヴァンは根に持っているがシズナはどこ吹く風。
結社の第三段階開始の宣誓にも立ち会うが、彼女が首都に来た目的は強者の気配を感じ取ったから。
その強者というのが執行者No.VII《幻想使い》シメオンであり、問答無用で戦いを挑みつつもシメオン側もシズナの攻撃を完璧にいなしつつ互角以上の戦いを繰り広げる。
しかし二人の決着よりも先に建物が崩壊しそうになったため、ヴァンがグレンデルに変身して介入、中断された。
その後は共和国政府の要請により、新型AF《エクスキャリバー》の調整に付き合い、共にバーゼルへ向かう。
これは演習相手のリィン対策であり、お陰でリィンたちは相当な苦戦を強いられることに。
その夜、バーゼル理科大学天文台地下にてリィンたちがハミルトン博士が世界全体に施した“ペテン”にたどり着きそうになった、その時―――。


フフ、その先は言わぬが花かな?



クロガネ、ルネ、アシュラッドらと共に登場。遂に満を持してリィンとの再会を果たした。
シズナもリィンとユン老師が6年ぶりの再会を望んでいることは知っていたものの、今回はあくまで大統領府に雇われの身として遂にリィンと剣を交える。
一度はリィンの刀を折ったシズナだが、この二年の間でリィンは更に成長しており、《剣聖》としての実力は拮抗していた。
リィンの無駄のない「神気」とシズナの荒々しい「神氣」による打ち合いは熾烈を極め、次の一刀で勝負が決まる―――その瞬間、裏で進めていた端末の解析が終了されてしまい、決着の機会を逃してしまう。
更にCID、僧兵、斑鳩の忍の追手からシェリド皇太子の宝石術によってリィンたちに離脱されてしまうがその際に「《回天の地》にて待つ」という老師からの伝言を伝えた。
リィンとシズナの戦闘ムービーは本作でも屈指の名シーンなので、是非とも映像でご覧いただきたい。

その後は何食わぬ顔でしれっと「黒の庭城」にて合流。
毎度のように唐突に加わる彼女に皆はげんなりしつつも、仮想空間限定での共同戦線ということでリィンとも肩を並べることに。
尚、当のリィンからは「シズナ師姉」と呼ばれており、戦闘さえ絡まなければ関係は良好である模様。

スターテイカー計画当日、副長としてシズナも龍來方面で崑崙の地での老師とリィンの再会、及び斑鳩としての宇宙軍基地の防衛に向かう。
……筈がなんと当日、いきなりそれをすっぽかして全てをクロガネに任せるという暴挙に。
シズナ本人の行き先はと言えば、なんと大統領府地下シェルターへのエレベーター前。
誰にも気取れられることなく侵入して、早朝から気配を消してずっと待ち伏せしており、アニエス救出のために現れたヴァン達を待ち構えていたハーキュリーズα中隊を背後から急襲、瞬殺するというやりたい放題をかました。
ヴァン達も呆れ果てたものの、時間も惜しいし何より戦力になるので合流を許可。セントラルコアまで同行する。
本人曰く「事務所の臨時バイトとしての自分を優先した」との事。
発動されたスターテイカー計画改め、レーヴァテイン計画では刻の至宝《レーギャルンの匣》と戦闘するエミリアをシャードコマンドにより地上から支援する。
一度は至宝の破壊に成功するも、零の騎神ゾア=ギルスティンに似た謎の存在によって《エクスキャリバー》は撃墜され、至宝も復活してしまったことで大統領の計画は失敗に終わる。
直後、本性を表し《グレンデル・シャダイ》へと変身したルネとヴァン達と共に戦い、後一歩のところまで追いつめるもルネの分身(正確にはズレた時間軸の自分を召喚)に不意を突かれる形で一蹴されてしまい、ルネには逃げられてしまった。
そして、ゲネシスを起動したアニエスを止めようと、「君がいないと裏解決屋とは言えないんじゃないか」と彼女なりの言葉で引き留めに掛かるも、覚悟を決めたアニエスは止められず、しかも「グランドリセット」のカウントダウンは目前。
結局止めることは叶わず、刻の至宝による「グランドリセット」、そしてそれに干渉したアニエスによる世界の「再構築」に巻き込まれることとなった。

今作でも自由奔放さが目立つシズナだが、コネクトイベントでは付き人のカエデが登場。
彼女には頭が上がらないらしく、珍しくバツの悪そうな顔をして逃げ回るという珍しい姿が拝める。
また、リィンとの立ち会いの後、消化不良となっていた自身の得物『暁鴉』に精神を乗っ取られ《黒の庭城》に引きこもっていた所を、カエデに頼まれて探しに来たヴァンと遭遇。
その際のシズナはどす黒い呪いに包まれ、《滅びの剣聖》となって暴走する。
そんな彼女をヴァンは「獣」と呼びつつも見ていられず、迷うことなく《グレンデル・シン》となり対峙。
仮想空間すら崩壊しかねない死闘の中、『暁鴉』を叩き落とすことで正気に戻した。
落ち着いた後、シズナは『暁鴉』を初めて手にした際にも同様の暴走を起こして身内すらも切り伏せたことを語っている。
また、救ってくれたヴァンには「これも1つの愛の形なのかな?」と、よりヴァンを気に入ったような発言を残して彼を慌てさせた。
その直後、何かを決めたような発言をしておりその内容は身内からは猛反対されるようなものらしいが……?
カエデさんとクロガネさんは本当にお疲れ様です。
一体彼女は何を決め、ヴァンに何を求めるのか。そしてユン老師がリィンに告げた「黒神との決着」はどうなるのか。
次回作での登場が更に期待される。



追記、修正はクロガネと一緒に姫の補佐をしながら、お願いします。


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最終更新:2025年03月19日 18:43

*1 ふとももや脇が大胆に露出したもの

*2 恐らく神の部分が神に代わっているのも、これが理由。もしくは単純に自分の流派から文字を取ったか

*3 しかも神氣合一は使っていない

*4 シズナの語りから、ある程度伝授されたら、あとは勝手に極めろと放逐されたらしい。最も幼少のリィンも似たような感じだが)

*5 彼女が男湯に現れたのは東の地では男女分かれて風呂に入る文化がないかららしい。尤もリゼットとフェリが入っている女湯に入らず、ヴァンがいる男湯に入ったあたり勘違いではなく「故意」の可能性が高いが

*6 しかも作中のシズナの言葉からこの灼風ですらカシムの「全力」ではない

*7 ちなみにこの蛮行はヴァンにバレて、彼からお説教を喰らっていた