アークライド解決事務所

登録日:2022/08/29 (月) 08:21:02
更新日:2025/02/20 Thu 07:47:28
所要時間:約 15 分で読めます





……いるかどうかもわからない人。

“合い言葉”は先輩の教えてくれた通り――


























































 
………えっと………

まさかとは思うが、客か?


は、はいっ……!

こちらのアークライド解決事務所に

お願いしたいことがあって伺いました!



●目次

アークライド解決事務所とは、英雄伝説 黎の軌跡に登場する架空の解決事務所である。

【概要】

黎の軌跡主人公のヴァン・アークライドが個人営業する解決事務所。
場所はカルバード共和国の首都イーディスの旧市街にある雑居ビルの2階。
1階には知る人ぞ知る有名店であるビストロ《モンマルト》が営業している。
正確な住所はイーディス8区 5丁目21番地3-201号。

(一応)裏稼業ではあるのだが、会社自体は真っ当に国に申請している模様。
作中でもヴァンが労働基準法を気にしたり、リゼットが仕事の申請をしている描写がある。
国には「アークライド解決事務所」として申請を出している様子。
作中では「裏解決屋」「スプリガン」と呼ばれることが多い。
「訳アリ客以外お断り」という箇条を持ち、ギルドや警察には頼み難い仕事を受ける。

【4spg】

ヴァンが受ける依頼の事を指す。
基本的に依頼の出し方は、各都市に設けられた掲示板の裏にfor Spriggan(スプリガンへ)という意味で“4spg”という符丁で張り出す方式。
これはヴァン自身の自衛のためと引き受けるかどうかを判断するための段取り。
アニエスのように直接事務所に頼む客もいるがこれは稀のケースとのことで、ヴァンは各掲示板をチェックして4spgを確認している。
ただし例外的に黒芒街の掲示板はチェックしていないが、これは黒芒街には基本的に“裏”の人間しかいないので4spgを悪用したり書き込み自体が罠の可能性もあるため。
また10区レーブル地区は住宅街で治安が非常に良いこと、11区シャルダンは交番の真横に掲示板があるので4spgが出しにくいという理由でこの2区もあまり回っていない。


依頼料は1時間1000ミラが基本で諸経費込みで増額したり減額したりする。
ギルドより割高な依頼料や緊急時でも必ずお金を取る方針に難色を示す人(主に遊撃士)もいるが、実はかなり良心的な価格と対応である。*1
というのも個人経営で後ろ盾がないこの事務所の仕事*2は、多少割高でないと食っていけないのである。*3

上述の通り首都を巡回して掲示板をチェックして4spgに対処するのが通常業務だが、依頼内容によっては出張業務として他の町に赴くこともある。
出張の際はヴァンの車を交代で運転して移動しており、移動中にはSAなどで休憩などをしている微笑ましいイラストも見られる。

 
またスプリガン手帳と呼ばれる黒革の手帳に裏解決屋としての活動を記録している。
この手帳には下記の裏解決屋モットー五箇条や事務所の評価ランク、LGCアライメント、入手したゲネシスの数も記載される。
元々ヴァン一人でやっていたことなのでヴァン以外は所持しておらず、記入するのも彼だけ。
よほどの異常事態でも起きない限りは彼以外が記入することはない。



【客層】

先にも記述したが基本的には「訳アリ客」の依頼を主に受ける。
ただ訳アリにも限度があり、「一線を踏み越える客」、例えば「殺しや違法を平然と働く外道」などと言った輩の依頼は絶対に受けない。
またヴァンは「表と裏の狭間で苦しむ者を助ける」といった心情を携えており「望んで裏に落ちた者」といった人種もあまり依頼を受けないようにしている。

ただこの客層こそがこの事務所の一番の問題でもある。
というのも訳アリ客や猟兵ぐらいならまだマシで、もっと悪いと黒月や結社からも依頼を頼まれ、ヴァンは引き受けるのである。*4
こういったグレーすれすれ(客層を踏まえればアウト)の仕事を良く思わない勢力は多く、
特に警察や一部の遊撃士から取り締まりの対象にされかかっている。
だが黎の初盤から中盤には当のギルドやCIDの業務委託もするようになっており、終盤には警察からも一定の信頼を得られ、警戒されなくなっている。


【立ち位置】

上記の通り、客層も仕事内容もグレー、違法スレスレの事務所だが、それ故にかなり特殊な立ち位置にある。
表と裏にもどちらにも所属しない「中立」の立場を貫いており、これに目を付ける人物は多い。
悪く言われると「表と裏をフラフラしている半端者」と罵られるが、
「表にも裏にも属さない故に客観的かつ公平な裁定を下せる」と評価されることもある。
所長であるヴァンもこの立ち位置を自覚しており、自身(と解決屋の仕事)を指して、「黒でも白でも、灰色ですらない」「警察でも遊撃士でもないのであくまで自分の流儀を貫くだけ」とアニエスに語っている。
その際にはアニエスが自分の流儀に染まってしまうのではないかということも心配していた。


また裏解決屋は見方によればグレー案件専門の便利屋のようなもの。
表裏問わず顔が利くということは、逆に言えばそれだけ多くの勢力に影響を与えている証左でもある。
それこそ外部勢力に協力ないし、手を組める立場とも見られる。
こういった点を危険視し、隣国エルザイムのシェリド皇太子はヴァンとアルマータが繋がっているのではないかと疑っていた。
その際には虎の子であるお付きのナージャを用い実力行使してまで、ヴァンと裏解決屋メンバーの人となり、実力を見極めようとした程である。

【裏解決屋モットー五箇条】


一、基本料1時間1000ミラ、きっちり頂く
一、訳アリ客以外はお断り
一、スイーツは一日一回
一、睡眠は取れる時にしっかり取る
一、朝は熱めのシャワー、サウナはご褒美

ただこの五箇条が守られることはあまりない。
まずスイーツに関しては1日の中でも何品か食べている。
サウナもかなりの頻度で入っているらしく、
旧市街のサウナ店にいる店番のアーニャは「また来たの?」と言っている。
助手たちが加わってからは、訳アリ以外の真っ当な客からも依頼を受けている。
一応、一時間1000ミラは頂いているし、睡眠もしっかり取っている*5ので、
この二つは基本守ってはいる。
+ ...
裏解決屋代行のスプリガン手帳の五箇条は以下の通りである。

一、基本料1時間1000ミラ、きっちり頂く
一、訳アリ客以外はお断り
一、スイーツは一日十回
一、睡眠は取れる時にしっかり取る
一、朝は熱めのシャワー、サウナはご褒美
一、目指せ、ゴロゴロのんびりライフ!
        ――ただし仕事はちゃんとこなす

そんなに食べて寝てばかりだと太るぞ
すーちゃんは一言余計だよ!

【メンバー】

黎の軌跡当初はヴァン一人だったが、章ごとに一人ずつ増え、黎終盤には最終的に8人になった。
この8人が黎の軌跡ではメインキャラクタ―となっている。
いずれも個性が溢れ、尚且つ優れた能力や専門分野を持つメンバーばかり。
完全な一般人はアニエスのみで唯一実戦経験すらなかったが、そんな彼女すら戦力として申し分ないまでに成長している。*6
またいずれも美男美女の構成である。*7
黎の軌跡の中盤頃にはだいぶ賑やかになったが、ヴァンからすれば不本意だったらしい。

……はぁ、ハードボイルドに過ごしていた日々が懐かしいぜ。

…………………………

“元々そこまでじゃ”とか思ってねぇか……?

い、いえ、そんなことは……

+ ...
前述の通り元々はヴァンが一人でやってきたことにくわえて、彼自身が一人で背負い込みがちな性格。
なので仲間が増えてもヴァンは単独行動をすることが多々あり、仲間たちにそれを注意されてもなかなか治らなかった。
なし崩し的に加入していくことになるのでヴァンも自分の仕事の手伝いは認めているのだが、裏社会と全く係わりがなかった完全な一般人だったアニエスなどは自分の仕事に関わることでヴァンの流儀に染まってしまうかもしれないと心配していた。
なので一度は助手見習いになることを許可したが、メンバーで彼女にだけは改めてアルバイトを続けるか確認している。


終盤で死地ともいえる場所に赴く際も自分一人で行く*8と言ったほどだが、アニエス達はもちろん付き合いの短いカトルやジュディスですらヴァンと共に行動しようとしていた。*9
作中でアーロンに、自分だけではなくアニエス達がヴァンを手伝っているのは「助けてもらったことに感謝しつつも、ヴァンのそんな危うさを放っておけないから」と告げられている。
ヴァンが距離を置こうとしても突き放そうとしても自分のそばにいてくれて、一人で背負いこもうとするやり方を絶対に許してくれなかったのはアニエス達が初めてだったのかもしれない。
ヴァン自身もメンバーから良い影響を受けているようであり、当初はアニエスがヴァンの助手になったことを大反対していた*10エレインなども後に「いい助手に恵まれた」と言うようになり、ヴァンにはアニエス達のような確かな拠り所が存在している事に安心している。
だから彼も最後には「諦めの悪すぎる連中が放ってくれない」と身に沁みたのだろう。





下記はそんな個性豊かな事務所のメンバーの紹介である。


ヴァン・アークライド

──うおおおおおっ!
こいつはデザート界の民主革命やでええっ!!

裏解決屋を営む我らがオッサン、所長。
カーマニアでサウナ―でスイーツ好きと人生の半分を趣味に費やす人。
特に黎の軌跡では、スイーツを食べると章ごとに一度は彼の食レポが始まるのだが、
例えがクドく、テンションも明後日の方向に向かって話すため、非常にウザ……独特。
アーロンは露骨に忌避し、周りのメンバーも苦笑い、当初は一定の理解を示したフェリですら中盤で引き気味になってしまった…
味覚はプロ顔負けの程確かで、料理人に適切なアドバイスを送れるほどである。
ちなみに料理も出来て自慢の皿は「スイートオムレツ」*11
愛妻はインゲルト社製ピックアップトラック《ナイトブレイカー》1204年モデル(二代目で中古)*12

当初は一人で行動していた(自称)ハードボイルド。*13
しかしアニエス(とゲネシス)に出会ったのが運の尽き。
アニエスを筆頭に続々と押しかけるバイト連中に加えて、
意図的に避けていた幼馴染(元カノ)や旧友との再会、
表裏関わらず様々な勢力になし崩し的に絡まれ(アーロン曰く自業自得)、
最後は自分が送って来た人生のケジメと因縁に決着をつける羽目に。

裏解決屋という仕事柄、人の嫌な部分しか見てこなかったと自重していたが、
事務所メンバーとの交流や解決屋に助けてもらった依頼主たちが自分に恩返しのサプライズをしてくれたのを観て、
ようやく自身の仕事に一定の誇りや遣り甲斐を見いだせた模様。
ちなみに裏の設定でも、リィンに負けず劣らずの壮絶な過去と秘密があったりする。
顔はイケメンの部類に入るのだが、事務所メンバーがアーロンにカトルと超美男子ばかりなので、相手が悪い。
しかも割と老けて見えるのか、24歳*14にもかかわらず、出会う人全て(特に子供)に「オッサン」「オジサン」呼ばわりされ、
実年齢より見た目が若いと思ったのは、黎ではアニエス一人だけだったりする…*15

詳細は項目参照

アニエス・クローデル

と い う か 、 教 育 に 悪 い の で
い い 加 減 に し て く だ さ い ね ?

裏解決屋のおっぱい担当、助手1号。
黎の序章で初めてヴァンに依頼したアラミスの女子高生。
その後ヴァンが(ほぼ無償で)自身の依頼を継続して熟すと言ってくれたことで、べた惚れ。
記念すべき押しかけバイト1号になることに。
アラミスの寮から来ているので、バイトメンバーで唯一部屋を借りていない。

(自称)控え目な少女だが、実際は芯が強く頑固な耳年間。
男連中がどうしようもないセクハラ発言(大半がアーロン)をする時は、笑顔で威嚇する女傑。
一般人とは思えない程の超鋼メンタルを携えた、おっぱいのついたイケメンで、ヒロインの顔をしたヒーローでもある。
実戦経験が全くなかったにもかかわらず魔獣やら半グレやら戦い、それどころか国で最も恐れられているマフィアの引き起こす超常的な事件にも関わることになる。
そんな彼女もホラー映画はタブー。(ただ霊体の魔獣等は問題なく対処出来る)

裏解決屋の仕事には、ある意味ヴァン以上に遣り甲斐と意気込みを見せ、
ヴァンの助手という立場には、凄まじい誇りと拘りを持っている。
なのでヴァンや解決屋の仕事を侮辱されると然るべき立場の者だろうが、毅然として反論する。
後に自身の立場を脅かし兼ねないリゼットが現れた時は、かなり複雑な雰囲気を見せたことも。*16
とはいえアニエスの性格上ただ嫉妬し続けるなど言うことはなく彼女の優秀さは素直に認めており、彼女から様々なことを教わっているなど関係は良好。

ちなみにこのルックスとスタイルなので、学園ではマドンナのような存在で、
男子生徒からの人気が凄まじく高い。
ただ本人はこの人気に全くの無自覚で、尚且つヴァン一筋なので、報われることは無いだろう。
哀れ…

詳細は項目参照

フェリーダ・アルファイド

チン……チクリン……?
ヴァンさん。《無力化(せんめつ)》してもいいですか?

裏解決屋のマスコット担当、助手2号。愛称はフェリ。
1章で依頼して来たカワイイ猟兵(見習い)
クルガ戦士団所属で、副頭目の長女。
しかし自身が所属する戦士団に、無断で依頼をしたため勘当()されてしまった。
そして依頼を熟してくれたヴァンに恩を返すという名目で押しかけバイト2号になった。
アニエスは大歓迎だったが、(当然)ヴァンは大反対。
しかしフェリが再び現れた時点で時既に遅く、引っ越し準備も空き部屋の契約もフェリの父(ハサン副頭目)が完備していた。(マジで勘当ってなんだよ…)
結局雇う羽目に。*17部屋は301号室。

フィー程、擦れていないが、それでも猟兵としての価値観や視点が第一になるため、
やっぱり少し常識に欠けており、この辺はヴァンやアニエスも矯正しようとしている。*18
しかし13歳という純粋無垢さとその年齢に見合わない猟兵の腕で偶にフィー以上の恐ろしさを垣間見せる時が度々ある。*19
また育ってきた環境からか「何事もタダではない」「助けて貰い、払えるものがあるなら、ちゃんと報酬を渡すべき」と、
そこらの大人顔負けのド正論を語る面もある。

実力は13歳という年齢にしては相当なもので、アーロンも初対面時は称賛し、
なんとあのヴァルターをして、体の欠点と判断力の問題を指摘されながら、目は天性のものがあると評価される程。
ただ年の離れた最強クラスの実力がある兄カシムからは、猟兵には向いていないと厳しい指摘をされてたりする。*20

ハサンの対応で良く分かるが、家族どころか部族や団全体に溺愛されている愛娘。
(なんか高位猟兵団って例外なく親バカ連中ばかりの気がする…)
あと勘当()されたが、黎のEDでは戦士団を抜けた兄と一緒に普通に実家に帰って遊んでたりもする。

事務所メンバーの中では、アニエスやアーロンと特に仲が良い。
特にアニエスの事は姉のように慕っており、依頼などで彼女がいない時はしょんぼりしてしまう。
またいつかアニエスのようになりたいと思っているが、フィーからは時には諦めるのも重要と言われてしまった。
アーロンとは何かと張り合うのだが、アーロンも楽しみとからかい半分で応じており、
それを苦笑いしながらアニエスが咎めるのが通例。
ただ上述した通り、アーロンがセクハラ発言をして、意味が分からないフェリが純粋に質問する時は、
アニエスが慌てて対応し、怒気100%の笑顔でアーロンを恐喝する。

アーロン・ウェイ

その意味で主導はあくまで俺だ!そこは弁えてもらうぜ、剣のオバハ──
……弁えてくださいよ剣のお姉さん………

裏解決屋の不良、荒事担当。
《麒麟児》《羅州の小覇王》の異名を持つ煌都の快男児。
東方華劇で女形を演じたり、グループを作って遊んでいるが、特に問題を起こしている訳でもなく、
むしろ他の悪漢を叩きのめしたり、市民の手助けを行う等をして、非常に頼りにされ、
老若男女問わず大人気の青年である。

しかし2章で彼や彼の仲間に起こった悲劇は、プレイヤーすら想像もしなかったものだった…
正直、軌跡キャラの中でもトップクラスに悲惨な男である。*21
さらに本人とっては非常に傍迷惑なことに、かつて共和国や煌都で名を馳せた「ある人物」の生まれ変わりでもある。
それでも立ち上がり自身の未熟さとやるべき事を見定め、ヴァン達に依頼。
最終的にアルマータを撃退し、煌都を救った。

そして裏解決屋に興味を持ち、尚且つ煌都以外の世界を見てみたいという願いもあり、
裏解決屋の押しかけバイト3号になることに。部屋は302号室。
ちなみにこの辺りから何故か新人バイトが来るという情報が助手のアニエス達には伝わっていて、
所長であるヴァンには一切秘匿されるという謎の事態が続くことになる……*22

当初はヴァンも問題児が入ることに頭を痛めていたが、
アーロンは多少荒っぽいが依頼を完璧に熟し、
尚且つヴァンに次ぐ武闘派でもあるので、頼りにすることに。
同性であるのと年が近いこともあり、助手というよりはヴァンの良き理解者、相棒という感じ。
似通っている部分もあるので、ヴァンは初対面でアーロンの性格や考えを察したり、
アーロンの方もヴァンの抱える悩みに気付き、指摘したりしている。
ただアーロンがおっさん呼びすることは咎め、挙句に中盤からは「ジジイ呼び」までして来るので、
流石にこの発言には、マジ切れしてたりする。


リゼット・トワイニング

ふふ、ヴァン様のお歳で
愛人と言うのも不自然でしょうし。

裏解決屋のミニスカ美人メイド、会計・事務担当
麗しい水色の髪とスタイルの良い美女。
メイド服に見える服装は、所属会社の制服なのでメイドではない。
民間軍事会社(PMC)マルドゥック綜合警備保障のサービスコンシェルジュ(SC)を務めている。
社外テスターとしてヴァンに撃剣やザイファを提供しており、そのサービス兼サポーターを務めている。
定期的に使用状況の査定を行うといった(本人曰く)極めてビジネスライクな関係らしい。*23

黎の初盤から声のみで何度か登場するが、本格的な登場は3章。
助手たちがいる中で、ザイファでヴァンと定期報告を行い、(助手たちからすると意味深というか如何わしいなにかに聞こえたため)アニエスたちの興味や誤解を招いた。
その後、サルバットでヴァンの異変*24からの対処とマルドゥックの仕事を兼ねて、裏解決屋と合流。
当初は所属会社がキナ臭かったため、助手たちからは警戒されていたが、彼女本人の誠実さが功を奏し、即信頼を得た。
そして共にサルバットでアルマータが起こしたテロを乗り切り、仕事を終えたリゼットもまたマルドゥック本社に戻ったのだった……

サルバットの騒動を終えて、数日が経ったある日、事務所に一人の美女がやってくる。
ありえない来客にヴァンは一度扉を閉めて、自身の正気を疑うも改めてドアを開けると、
目の前にいたのは、(改めて姿勢を正した)リゼットの姿だった。
何故か助手組はリゼットが来ることを当然のように認識していたので、ヴァンは二重に驚愕。
結果マルドゥック本社の意向もあり、晴れて押しかけバイト4号*25が仲間に加わるのだった。部屋は304号室

主に事務所内では、事務や会計を担当。
黎後半で判明するが、なんと彼女が加入してから、事務所メンバーの仕事や給料は全て、
彼女が管理、管轄しているらしい。*26(幾ら何でもそれで良いのか、所長…?)
翻って戦闘力も本職ではないにもかかわらず、そこらのプロ顔負けで、
特に身体能力は並外れたものがあり、時折人外染みた速力と瞬発力を叩き出すことがある。
またザイファ専門の知識もあり、黎の軌跡作中に於いて、シャードの扱いに関しては他を寄せ付けないレベルにある。*27

カトル・サリシオン

え、え……⁉
なにやってんのさ彼女⁉

裏解決屋のツッコミ・リアクション担当、技術顧問・メカニック担当
アーロンどころか、軌跡シリーズ全体でも1、2を誇る程の超絶美少年(?)
ただ色々と怪しい描写があり、性別は判別しづらい。*28
本人も初対面時に性別を疑われることが多いらしく、非常にコンプレックスを抱いている。
(筆者は男でも女でもどっちでも美味し………カトル君の魅力は変わらないと思うので、気にしないで頂きたい)

15歳という若さでバーゼル理科大学の修士課程にある研究者という恐るべき天才。
しかしその才能に目をつけられて、ヴェルヌ社のCEOや大学の一部教授に無茶ぶりと貧乏くじを引かされる苦労人でもある。
幼少時に親と別離して、三高弟の一人であるラトーヤ・ハミルトン博士に引き取られた。
なので彼女はカトルの祖母でもあり、育ての親でもあり、研究者としての師でもある。
同時にハミルトン博士の門下であるエスメレーやクロンカイト(どっちも眼鏡…)とは義兄弟として接している。

その才能に反して、性格は至って普通。アニエス以上に年相応で常識人。*29
一切癖がないので、間違いなく事務所メンバーで一番普通の少年。
本人もインドア派を自覚しており、たまに無茶な事態や戦闘に陥ったりすると、極めて常識的な苦言やツッコミ、良いリアクションをしてくれたりする。

身体能力や体力はアニエス並か、それ以下。
ただ獲物は導力パルスガンを用いており、かなりの腕前。
これに加えて自身が制作した2体の導力ドローン「Fio(フィオ)」と「Xeros(ゼロス)」を用いるので、
並の魔獣程度なら問題なく対処、撃退が出来る。

登場は4章。ヴァンやアニエスたちがバーゼルに出張した時に、ヴェルヌ社側の窓口として出会う。
最初は(当然)胡散臭いヴァンや裏解決屋に懐疑的だったが、ある程度の交流を得て親しくなる。
その後、かつて親しくしていたキャラハン教授の暴走、しかもアルマータの魔の手がバーゼルに広がり、
彼も自身と祖母の居場所を守るために奮闘するが、アルマータの残虐性には及ばず、
挙句に焦った彼を庇いリゼットが重傷を負ってしまう。
ここで一度は心が折れ掛かるが、自身を庇ったリゼットの言葉やヴァン達の協力を得て再起。
最終的に悲しい別離もあったが、アルマータをバーゼルから撃退し、
同時に仕事が一段落した祖母のハミルトン博士もバーゼルに帰ってきてくれた。

数日が経ちカトルを庇った負傷から、しばらく離脱していたリゼットが完治して事務所に戻ってくる。
これに喜ぶ解決屋メンバーだが、そこに不意打ち同然でFioとXerosが登場。
そしてリゼットと一緒にバーゼルにいる筈のカトルが姿を現す。
カトルはグレンデル化やゲネシスの存在に興味を持ちやって来たと語る。
能力面は申し分なく、なにより唯一無二の技術力があるので、頼れる押しかけバイト5号が事務所に加わったのである。*30部屋は303号室。

ジュディス・ランスター

怪盗グリムキャッ――ジュディス・ランスター

ええい……心頭滅却、心頭滅却………
へ……って、なあああっ!?

裏解決屋のポンコツじゃなくて…、痴女でもなくて…、広告担当でもなくて…、(自称)秘書。(所長は否定)
皆大好きポンコツ痴女ではなく…、大女優。
身体能力は凄まじいものがあり、これを駆使したアクション映画が特に絶大な人気を誇る。*31
度々(おかしなコスプレをして)ヴァンたちの前に現れ、(傍から見るとお笑い芸人の如く漫才しながら)絡んでくるが、3章でとある理由で裏解決屋と協力。
お互いというか、ジュディスが一方的に裏解決屋(というかヴァンとアーロン)に蟠りを抱えていたのだが、
この事件を共に解決したことで、ある程度和解した。
ちなみにヴァンとは別の意味で親父臭く、あのカトルに指摘されるレベルである。

そして間章。
映画祭で主演女優賞をニナに取られ、調子が出なかった彼女は龍來で、修行という名目で凄まじい奇行に奔る。
これを見て戸惑いながらもアーロンと共に大爆笑したのは、筆者だけでなく、数多の軌跡プレイヤーも同じだろう…
紆余曲折を得てヴァンへの警戒も完全に解け、裏解決屋と一緒に行動。なし崩し的に事務所のメンバーに。
仕事と給料もリゼットから割り当てられており、これを知ったヴァンは愕然としていた。*32
ちなみに彼女は自身が滞在するホテルもあるのだが、最近ゴシップ誌が押しかけて来ており、さりとて実家は家族の小言がうるさく、挙句に美味しいご飯(ビストロの賄い飯)が出るという、半分自衛、半分ダメな理由で305号室の部屋に住んでいる。

え…彼女の正体と本職を説明してない?
子供の教育に悪いのでスルーします。
どうしても知りたい方は、項目をドーゾ
というか本職の方が知られたら、ヴァンは間違いなく警察に御用待ったなしになるので、
最低限警察だけには、是が非でも正体を隠し通して頂きたい…*33

ベルガルド・ゼーマン

繰り返すが一度死んだ身なのでな。
以前の生では想像できなかった様式なども試してみたら存外馴染んだ次第だ。

裏解決屋の保護者、名誉顧問。
東方三大拳法の一つ《崑崙(こんろん)流》を修めた武芸百般の達人にして大陸各地に数多くの教え子を持つ、筋骨たくましい隻眼の老人。
弟子の中には様々な獲物を使う者たちもいるので、拳法以外に武器の扱い等にも秀でている。
教え子は皆、彼を心から尊敬し、ヴァンもその中の一人。ただヴァンは少し特殊で彼唯一の「裏弟子」にあたる。
またこの名前は偽名である。

達人、人格完璧、豊富な人脈、数多の弟子、経験豊富、知識も多い、カッコイイ声、イケメンと欠点がなに一つ見当たらない完璧なハイスペックお爺さん。
69歳と高齢ながら、彼の魅力は(かなり危ない)20代のお姉さんをメロメロにする程*34でたまにSAなどで麗しの美女に声をかけられたりするらしい。
後かつて自身が所属していた組織を引退し、名も変えたことで心機一転、第二の人生を謳歌し、今は以前までやらなかったバイクやジャズ、現代雑誌を嗜んだりとかなりのイケイケお爺さんにも成っている。
ちなみにその際にはヴァンが読んでいた雑誌などを参考にしたらしい。
これを聞いたヴァンは自分がきっかけでハマったとなると、やたらいるという表の弟子たちに締め上げられる未来しか浮かばなかった。*35

顔見せは間章の始め、そして第五章で本格的に登場。
黒芒街にて二流猟兵に絡まれていたヴァン達の前に颯爽と登場し、猟兵共を一瞬で片づけた。
そしてこの人物が風の噂で死亡したと聞いていたヴァンは心の底から驚愕した。
その後、自身の経緯とアルマータが起こしたテロ等の詳細をヴァン達に報告、共にオラシオンに同行し、アルマータとの決戦に臨んだ。
その後も事務所メンバーの一員となり、裏解決屋の仕事にも助力した。部屋は401号室在住。

その実力、性格を熟知していたヴァンには率先して頼られ、黎の軌跡の段階ではメンバー唯一の所長全面賛成の元に事務所に加わった人物である。
ヴァンの正体や経歴にも詳しく、なによりもヴァンの抱える闇に一番気付いている人物。
最終的に事務所の仲間たちと共にヴァンの闇を振り払った。
ヴァンが落ち着いたその後は、カルバードを離れ、教え子が多くいるアルテリア法国に向かい、彼らとの再会を喜んでいた。
このため、「黎の軌跡Ⅱ」では唯一事務所に戻っていなかったがその後もヴァン達を心配して手紙を通じてアドバイスを送っている。
その後エンディングではようやく戻ってきたらしく、ヴァンも含めて再会を喜び合っていた。


正体は死んだと思われていたあの人
閃Ⅲではガイウスの目の前で死んだように描写され、ヴァンのような弟子や同僚である守護騎士ですら一部を除いて彼は死亡したと認識していた。(さすがにその場にいたガイウスは生存を知っていたが口止めされていた。実は彼の死を語るときのガイウスは特に悲しんでいない。)
ガイウスを庇って重傷を負い、聖痕が継承されたところまでは従来語られていた通り。
辛うじて命はとりとめていたものの、弟子の成長を促すためと生存の事実そのものを隠すことでいざというときの切り札とするべく死亡を偽装した。

【裏解決屋代行】

黎の軌跡Ⅱにて、裏解決屋に臨時として入って来たメンバー。
以前のよしみでヴァンに「とある探し物」の依頼をしに来たスウィンとナーディアだったがヴァンは忙しく、また首都に滞在出来ずイーディスで依頼を請け負える状況ではなかった。
ならば二人は自力で首都で探し物をしようと決めたのだが、そんな二人にヴァンは自分がいない間、事務所とアパートの部屋を使っても良いから、
変わりに裏解決屋の仕事をして欲しいという願いを出し、二人もそれを快く引き受けた。
なおアニエスも学業の時間が空いた時は二人に同行しているのだが、この二人でも依頼をこなせるくらいには優秀。
しかし二人のストッパーやナーディアのお目付け役、およびツッコミの分散などで助かっている模様。*36
部屋はベルガルドが使っていた401号室に二人で住んでいる。
(部屋が同じで嬉しいだろうが、逆に異性としては見られていない証左でもあるなーちゃんの心境は如何に……)


スウィン・アーベル

前から思ってたんだ。
いつでもどこでもハニーの声が聞きたいってな。
だから今日は二人のTフォンを買うぞ!(演技です)

裏解決屋代行を引き受けた苦労人、常識人の青少年。
シリーズ恒例の小説「3と9」度々語られ、創から本格登場した。
創の時は、ナーディアにツッコミを入れる苦労人のイケメン少年だったが、
黎Ⅱでは、なーちゃんに振り回される超苦労人の爽やかなイケメン青少年に成長した。
渾名は「すーちゃん」(銘銘はナーディア)
割とヤバめの過去持ちだが、創から出来た彼の仲間はそんなメンツがザラで、
今回の解決屋も一癖どころか、十癖も二十癖もあるような連中なので、やっぱり常識人の苦労人である。

戦闘力も相変わらずどころか、さらに磨きがかかっており、スピードとマーキングの技術を活かした双剣は一流。
なにより相方であるナーディアとのコンビネーションは文字通りの天下一品で、二人なら達人クラスにも匹敵、或いは凌駕するレベルである。
仲も相変わらずの凹凸コンビだが、それも傍から見れば微笑ましいもの。
ただ上記のセリフを言いながらナーディアとの恋人演技をした時は、非常にぎこちない様子だったので、演技力は成長していない。*37

創では漸く自身とナーディアの過去に一定の決着をつけ、
そしてヴァンたちがアルマータと庭園幹部を軒並み倒したことで、彼らを追い込む影は完全に払拭された。
これには二人もヴァンと裏解決屋に非常に感謝していた
今では自分たちと似たような境遇の者*38を助けることを信条に、解決業務に励んでいる。
しかし………

ちなみに今は彼らと一緒ではないらしく、ナーディアと二人で行動中。
彼らが今どこにいるかは、二人も知らないらしい。

ナーディア・レイン

お掃除ロボット追跡大作戦!(1ドン)
犯人はその中にいる!(2ドン)
かもしれない!(3ドン)

裏解決屋代行を引き受けたサボり魔、マイペースな美少女
スウィンと同じく度々小説の「3と9」で語られ、創から本格登場した。
創の時からスウィンに惚れ、サボり癖がある呑気な美少女だったが、
2年程の歳月が経ち、さらにスウィンにベタ惚れの超呑気なサボり魔に進化した。
あ、勿論背丈も美貌も磨きが掛かってます。
マイペースっぷりも健在で、ヴァンが後生大事に冷蔵庫に取って置いた限定ココアプリンを容赦なく食らい尽くした…
渾名は「なーちゃん」(銘銘は自分)

戦闘も創と同じくアーツが主体で、さらに鋼糸を用いた戦術も披露する。
針とクマ男爵の威力も増しており、非常に頼れる存在である。
(そして創以上にイカれたSクラを観て、驚愕したのは筆者だけでなく、全ての軌跡プレイヤーも同様だろう…)

創序盤ではスウィンだけがいれば良いという考えだったが、様々な経験と多くの友に恵まれ、
何よりも掛け替えのない仲間、家族が出来たことで、彼女の影や闇も大分払拭され、持ち前の明るさ(と腹黒さ)だけを育んだ(グーたらな)女の子に成長した
そして世話になったヴァンに挨拶と依頼をしに来たが、上記の通り「裏解決屋代行」を行うことに。
なにかとサボろうとするが、相方のすーちゃん、仲良くなったあーちゃん(アニエス)*39遊撃士の怖いお姉さ、エレインに咎められ、渋々働くことに。
なんだかんだで文句言いつつも、持ち前の容量の良さと最低限の真面目さで依頼を熟していく。

上記の通り、かなりの美少女に成長しているのだが、如何せん相方のすーちゃんは、相変わらずナーディアを妹としか見ていないのであった。
哀れ…
しかし黎の軌跡Ⅱ後半では……

【ビストロ《モンマルト》】

解決事務所があるアパート一階にある店。
知る人ぞ知る名店で、なんとカルバード前大統領サミュエル・ロックスミスが通っていた程。
厳つい親父さんとマドンナ、カワイイ看板娘の3人で営んでおり、
解決屋も毎日のようにお世話になっている。

ビクトル

出来の悪い息子には、
こんくらいでちょうどいいだろう。

ビストロ《モンマルト》の店主で解決事務所の大家。ヴァンからは「おやっさん」と呼ばれている。
ポーレットの父で、ユメは孫である。娘を愛し、孫娘を溺愛している親バカ+ジジバカ。
娘ポーレットに手を出す輩には、欠片も容赦せず、アーロンがナンパした時は、
本気の殺気を放ち、それ以降アーロンもポーレットを口説くことはなくなった。
料理の腕はピカイチで、自身が手掛ける料理は言うに及ばず、ヴァン達の話を聞いただけで、その地方の料理を完璧に再現出来る程の腕を誇る。

解決事務所のメンバーを店子と言い、気にかけており(時にフェリの)面倒を見ている。
中でも付き合いの長いヴァンに関しては、普段厳しい態度を取りながら、
本当の子供同然と思っており、それこそポーレットやユメ並みに愛している超ツンデレお父さん。
彼がヴァンを自身の子供同然と語った時は、ヴァンも普段の飄々とした態度を取繕えず、
一瞬言葉を失う程に驚き、感謝した。

なお彼には本当に息子ともいえる人物がいるのだが、そちらに関しては一切認めていない。当然である。

ポーレット

……そうね、貴方はそういう人だったわ。
ありがとう、ヴァンさん。

ビクトルの一人娘で、彼と一緒に《モンマルト》を営んでいる。
《モンマルト》どころか旧市街のマドンナ的存在で、それに相応しい美貌と性格だが、
彼女にちょっかいを掛けようものなら、店主の恐ろしい制裁が待っているので、
常連客は一切手を出さないのが、暗黙の仕来りである。

実は雑居ビルの管理人はビクトルではなく彼女。
なのでヴァンの胡散臭い人格と仕事を認めて、住む場所を提供した恩人でもある。
ヴァンもこのことに関しては無上の感謝をしており、ポーレットが困っている時は、
理由も聞かずに、真摯に力に成ろうとする程である。

後にユメの父、つまり過去に彼女と関係を持った男性が発覚するのだが、ショックのあまり発狂したのは、筆者だけではない筈……

ユメ

今日も楽しかったー!
また遊ぼうね、ヴァン!

天真爛漫で元気いっぱいな女の子。カワイイ。
看板娘として店を手伝いながら、友達とも遊びまわる女の子。カワイイ。
ポーレットの一人娘で、ユメが赤ん坊の時に別の職場にいた彼女は、娘を連れて現在の実家に戻って来た。
なのでユメは自身の父親を知らない。(知らなくていいよ…)

黎では一度メアに憑依されており、その時のメアの言葉からユメにも何か秘密があるようである

【主な協力者】

裏解決屋に協力してくれる様々な人物たち
紹介する者たち以外にも様々な人物が協力してくれるが、中でも最も親しくなるメンツを紹介する。
いずれも一癖も二癖もある化け物、個性豊かな人物ばかり
当たり前だが裏解決屋のメンバーではないのでそれぞれの立場の違い、仕事や使命などから敵になったりとマチマチだが、大体は味方になってくれる。
ちなみに下記のメンツに於いて、黎シリーズで一度も敵になっていないのはなんとルネだけである。

エレイン・オークレール

まだ四捨五入したら二十歳なのだけど……?
ちなみに自分で名乗った覚えはないわ。
勝手に呼ばれるようになっただけ。

裏解決屋に度々協力してくれる頼れる剣のオバ……皆のお母さ………遊撃士のお姉さん。
黎序盤でヴァンと再会した彼の幼馴染その1にして元カノ。
その美貌と一見完璧な所作から共和国では、結婚したい女性No.1という評価を頂いているが、
その性格は、自他ともに認めるメンドクサイ…責任感が強い女性。

「剣の乙女」という二つ名を貰っているが、この名にはかなり複雑な様子で、
特に年齢関係はヴァンや帝国の初代乙女より気にしており、
安易にネタにしようものならキレるどころか、ヴァンどころか一応は一般人のアーロンにも剣を首筋に突き付けて恐喝して来る……
あと強烈なみっしぃファン。みっしぃを説明する時はヴァンに負けず劣らずの面倒臭いオタク、拘りを見せて人に説明する。
ちなみに共和国で新しく誕生した背が高く長細い新みっしぃではなく、クロスベルの元祖みっしぃ派。*40

A級では新米の方だが、実力は等級に恥じないものを持ち、真っ向から戦えばヴァンでも敗色濃厚*41で、
アルマータの幹部といった化け物でも、それなりに食らいつき、策を用いて隙を突けば一矢報いることが出来る程。

最初は再会したヴァンとの距離感や彼が選んだ胡散臭い職業、
挙句にその仕事にアニエス等の民間人を関わらせることを良く思っていなかったが、
最終的に認め、その後もなんだかんだでヴァンや裏解決屋と交流を持ち、助力していた。

黎の軌跡Ⅱにではヴァンがある事件の重要参考人に挙げられそうになり、彼の疑いや事件の真犯人を明らかにするために依頼に来る。
その後も時折敵対して戦うことも会ったが終盤でも非公式の協力関係を結んで裏解決屋に同行した。*42
あとヴァンがいない間に解決屋に仕事を持ってきて、依頼に随行して代行の助力というかナーディアの見張り(サボり的な意味で)を務めた。*43

詳細は項目参照

ルネ・キンケイド

君たちのサポートは任せてもらおう。
ヴァンの昔話などもサービスするぞ?

CIDに務める胡散臭い鬼畜眼鏡、分析官
ヴァンの幼馴染その2にして、1学年上の兄貴分。
エレインが生徒会長を務める前の前会長でもあった。
学生時は常にエレインとヴァンを気にかけて行動していた様子。
現在はCIDの統合分析室に所属するエージェントで、グラムハート大統領直属の補佐官も兼任している。
上司は現特務室室長にして、リベールの元ギルド受付、キリカ・ロウランである。

ヴァンとは違い、良いところの家でヴァンからも若干の皮肉とからかい半分で「ぼっちゃん」と言われている。*44
当然ルネは、ぼっちゃん呼ばわりされることを嫌がっている。
また自身の名にコンプレックスがあるのか、名を呼ばれることも嫌な様子で、旧友であるヴァンにすら「ルネと呼ぶな」と注意している。*45
なので作中表記もキンケイド(補佐官)になっている。

黎では久方ぶりにヴァンと再会。
ヴァンが警察にご厄介になっている時に現れ、CID権限で釈放させると同時にその借りを返させる意味で連絡と協力を取り付けた。
その後も随所に登場し、終盤では解決屋の面々に学生時代のヴァンとエレインの関係を暴露するという(ヴァンにとっての)暴挙に出た。
黎のEDはヴァン、エレイン、ルネが三人でベルモッティの店で飲んでいる場面で締めくくられる。
ちなみに大統領補佐官という立場なので、アニエスと一緒にいる時は、彼女の護衛も兼ねて行動している。

黎の軌跡Ⅱでも引き続き裏解決屋に(依頼を押し付けて)協力してくれる。
(中々派手な新Sクラを引っ提げて)正式にパーティインもしてくれる。
しかし付き合っていた彼女と別れる羽目に。
理由は忙しくて会えないという理由もあったが何よりも彼女が「ルネがなにを考えているか分からない」というのが一番の原因。
やはり優秀過ぎる上に野心も相応にある彼のことを理解出来る人は少ないらしい。
(というかヴァンやプレイヤーからは愚か、彼女にまでそんな評価を下されるのか……)

レン・ブライト

アニエス、集合時間は忘れずにね。
守らなかったらお尻ペンペンだから♪

アラミス高等学校に在籍する頼れる殲滅天使、美人生徒会長。
そして軌跡プレイヤーお馴染みの我らがロリ、天才美少女である。
実はかなり前からヴァンと面識があり*46、彼との交流が幼いレンの励ましにもなり、エステルたちと再会する契機にもなった模様。
なのでレン自身も非常にヴァンを信頼しており、アニエスに裏解決屋を紹介したのは他ならぬ彼女である。

閃Ⅳから創にかけて成長した姿を見せてくれたが、ティータと同じくトールズの同年代と比べると発育がそこまでではないと思われた。
しかし創のオマケエピソードや黎にてそれはもう成長した姿を見せつけ、ルックスだけでなく、スタイルまで圧巻の美少女に成長した。
(さすがはあの魔乳都市出身ということか…。もう俺たちが知るロリレンはいないんだ……

黎では裏方やサポート、遊撃士に手を貸す場面が多く、終盤には自分もアニエス同様、裏解決屋に入りたかったと愚痴を溢していた。
チート染みた能力と才能で裏解決屋をドン引きさせながら助けて、彼らからも非常に頼られるように。
戦闘面でもお馴染みの鎌を用いて、空から恒例の圧倒的な実力を魅せつけ、
これまたメンバーをドン引きさせて驚かせながら、一線級の戦闘を熟しており、
その実力はアルマータ、庭園幹部に一歩も引けを取らない。

また古巣では、面倒を見てくれた兄達以外にも、多くの者に可愛がられていた様子。
なのでレンも別段、かつての同僚には嫌悪感もなく、むしろ親しく接している。*47
逆に彼らも古巣を抜けたレンに対して、特に親しい態度を変えず、むしろ困っていたら助ける程の対応をしてくれている。

詳細は項目参照

シズナ・レム・ミスルギ

いや~、クロガネのお小言がうるさかったし、
ちょうどいい暇つぶしになったなぁ。

SSS級猟兵団斑鳩に所属する戦闘狂の怪物、達人の姫
黒神一刀流の使い手にして、斑鳩の副長を務める美女。
初出演の創ではオマケエピソードでありながらリィン相手に大立ち回りをし、鮮烈な登場を果たした。
そして黎で本格参戦。
達人の中でも化け物級の実力で裏解決屋と対峙したり、時には協力したりした。
そして革命記念祭では、ヴァンの愛車に無理矢理同乗して、ドライブデートを堪能。
アニエスとエレイン涙目。そしてお付きのクロガネの苦労が偲ばれる……

黎の軌跡Ⅱでも引き続き参戦。
初登場はヴァンは愚かプレイヤーですら度胆を抜くトンデモナイ場所に現れる。
(というか気配を消して登場することが多く、その様子は猟兵というより神出鬼没の不審者のそれである…)
今回も敵に成ったり味方に成ったりと立場を変えるが、大半は味方で挙句に事務所にまで上がり込んでくる。
本人は臨時助手を自称しているが、ヴァンは当然全否定。
彼が助手の募集をした際にも改めて立候補したが全力で却下されている。*48
そして只でさえ苦手な相手だったが、今作でナーディアに次ぐヴァンの天敵になってしまった……(デザート的な意味で)

ちなみに黎ではヴァン含めてシズナを名前で呼ぶことはなく、シズナもヴァン以外を呼ぶことはなかったが、
黎Ⅱでは普通に全員が名前で呼び合って親しくしている。

詳細は項目参照

セリス・オルテシア

リオン・バルタザール

……27だ。あたしは27だ、文句あるか?
あーあ、踏んじゃいましたねぇ。
背と童顔だけは禁句なんですから。

教会に務める凹凸漫才コンビ、巡回シスターと神父。
どう見ても普通ではない、というか聖職者に見えない二人で、特にセリスは初対面の挨拶で「夜露死苦」と宣う程の不良である。
しかしこんなんでもシスターとして迷える者を導いており、自身の在り方に悩む子供に喝を入れたりする。
その様はまさに姉御である。(やっぱシスターじゃなくて、ヤンキーじゃねえか…)

リオンの方は一見優しく人付き合いの良さそうな好青年だが、どこか胡散臭い。
さらにヴァンに対して何故か当たりが強い。*49
また闇医者と一緒に(バカなことをした)患者を笑いながら新薬の実験体にしようとする等、ある意味セリス以上に問題な腹黒な一面を見せる。
(やっぱお前ら聖職者じゃねえな……)

正体は星杯騎士のドミニオンの一角で、セリスが四位、リオンが十一位である。
同時にバルクホルンの弟子であり、ヴァンにとっては兄(姉)弟子にあたる。
ただバルクホルンの弟子でありながら協会に属さず、裏解決屋という胡散臭い職を遣っているヴァンは二人にとっては面白くなかった。
さらにヴァンの正体も騎士団の一員として看過出来ない要因だったが、それ以上に過去にヴァンが師に対してやったことが一番警戒した理由である。
しかしヴァンの決意とバルクホルンの言葉もあり、セリスは弟弟子と全面的に認め*50、リオンも一定の評価をヴァンにするようになり裏解決屋に協力する。

ちなみに上記のセリフ通り、セリスは驚愕の27歳。
つまり裏解決屋、協力者の中ではベルガルドを除けば最年長である。
デュバリィちゃん以上に幼児…若い容姿だが、本人も非常にコンプレックスを抱いており、これに触れる者はリオン曰く容赦ない制裁が下るらしい。*51
なおバルクホルンに頼むから仕事以外の趣味を見つけてくれと言ったことがあったので、楽しそうにバイクに乗っているベルガルドを見た時は嬉しかったらしい。
しかしそれがヴァンの影響であり厳格にして騎士の模範だった彼があのようなスタイルになったことは複雑だったとか。

ヨルダ・エルダリオン

キャー、お兄ちゃん言われてるよ? すっごくフケ顔だって!(演技です)

裏解決屋の臨時バイトで新参とはいえ現役の結社の執行者
あのD∴G教団ジェラール・ダンテスの娘*52として生まれ、教団壊滅後はその流れを汲む暗殺組織・庭園で双子の兄・イクス共々暗殺者として育てられ、黎の軌跡Ⅱでハーウッドによって結社の所属になったという相当に闇の濃い、というか闇を煮詰めた様な環境で育った少女。
ある意味執行者としてはレンの、庭園の暗殺者としてはすーなーコンビの後輩に当たる。

黎Ⅱではダウナーな雰囲気ながら狂気も感じさせたが、界の軌跡で結社所属後は根の強さや優しさを垣間見せる以外にも、スイーツを食べてご満悦な様子だったりレベルアップ時には「背も伸びないかな…」とボヤいたりと年頃の少女らしさも見せる様になった。
皮肉な事に、結社に所属した事で本来の人間性が表に出る様になったのである

しかし同時にイクスとは考え方の相違から溝が生まれ(あるいは発覚した)、その彼が突如姿を眩ませた事でルクレツィアやハーウッドにも相談した後黎Ⅱで「依頼次第ではお前ら*53相手でも4spgを受ける」と言われた事を頼りにヴァンにイクスの捜索を依頼。そこから紆余曲折あって助っ人して登場したりヴァンの出張先にも赴いたりと協力する事となる。
尚、スイーツ好き同士としてヴァンとは馬が合う様子。黎Ⅱでもその節は見受けられたが…

庭園時代に取得した「影の手」と呼ばれる、背後から「影」で出来た異形の手を召喚する異能を用いるが、かなりの利便性を持ち単純に攻撃目的で使うだけでなく、ある程度の距離なら障害物を無視してのワープ、からの天井からの奇襲、更には応用として疑似的な変化と割と何でもアリ。
その為解決事務所メンバーと合流後は、早速その能力をコキ使われ…頼みにされる事に。またメンバーからも名前で呼ばれてある程度は歩み寄られる様になる*54
あと冒頭部分のセリフにある様に演技も達者*55。上手くなった背景を考えると何とも言えないが…むしろ何でスウィンはああなのか

【主な顧客】

  • ツァオ・リー
それは残念、こちらとしては貴方とは良好な関係を築きたいと思っているのですが。

皆さんご存じ、鬼畜メガネ《白蘭竜》と呼ばれる黒月の幹部。
本編開始より前にヴァンに二度依頼したらしく、それ以来ツァオはヴァンのことを評価しているらしい。しかし、当のヴァン曰く「ミラ払いは良かったがどちらも体よく利用された」として煙たがっている。
第二章にて三度目となる依頼を持ち込み、問答の末に稀少なスイーツを使ってヴァンを釣ることに成功した。そしてまたもやヴァンを上手く使って自分の地位をさらに押し上げることに成功したのであった。
この一件でヴァン達は関係の深いアーロンが事務所メンバーとして転がり込んだこともあって(良くも悪くも)黒月との繋がりを強め、悪人捕縛の際に黒月に引き渡す選択が生まれることになる。
またゲームの進め方によってはツァオと彼が雇った《銀》との共闘を結ぶことも可能になる。

  • 結社《身喰らう蛇》の方々
こちらも皆さんご存じ通称「結社」と呼ばれる、軌跡シリーズを通して暗躍する組織。
ヴァンも結社の危険性は重々承知しており、「気は進まない」と零しながらも筋が通っていれば彼らの依頼を引き受けることもあった。
これはヴァンが掲げる「表と裏の狭間で苦しんでいる奴らを掬い上げたい」という流儀を貫き通すため、裏の人間である彼ら相手でも差別してはならないという彼なりの信念もあるからだろう。
作中ではレン・ブライト、ヴァルター、そして最高幹部である使徒第四柱《千の破戒者》エルロイ・ハーウッドの三名から依頼を引き受けている。*56
レンはヴァンが事務所を構える前の、駆け出しの半人前だった頃の依頼人でレン曰く「ぶっきらぼうで実力も足りなかったが大切な人と一緒になるために一緒に足掻いて道を示してくれた恩人」であり、その恩から今も尚全幅の信頼を寄せている。
これに端を発してかヴァルターも依頼を持ち込み、こちらも無事依頼達成したがその帰り道に彼の手によって愛車が投擲されスクラップにされたことでヴァンは彼に対し激しい恨みを抱くようになる。
エルロイ・ハーウッドは「面白そうだから」という理由でアルマータ討伐を依頼しており、彼が今回の事件の元凶であることやとんでもない外道であることに誰もが怒りと反感を覚えつつも、アルマータを追うためにやむなく依頼を引き受けている。
そしてこちらもゲームの進め方によってはシリーズとしては異例の結社との共闘関係を結ぶことも可能。*57
ハーウッドはこの一件で裏解決屋を気に入ったらしいが、今後彼らに対しどのようなアプローチを仕掛けるのだろうか。

  • 《遊撃士協会》
そして物語を進めると、本来ヴァンを摘発しようとする側のギルドまでもがヴァンに依頼を委託するようになる。
具体的な理由としては「アルマータの事件に追われて非常に忙しいから」とのこと。
これはジン・ヴァセックの独断に近く、生真面目なエレインやアルヴィス、そしてヴァン本人も反対したもののゴリ押しされることに。
尚これは首都内部の話であり、別地方のギルドでは既にジンが話を通していることもあって意外と好意的に受け止められている。
まさに猫の手も借りたい状況に現れた猫だからであろうかもしれないが、それほどまでにジンは共和国内で信用されている遊撃士だということだろう。

  • 《中央情報省》
通称「CID」。帝国における情報部のような存在で主な依頼人はヴァンの幼馴染の一人であるルネ・キンケイド。鬼畜メガネその2
CIDには様々な派閥が存在しており、所謂派閥争いの一環でギルドが裏解決屋に依頼を委託していることを攻撃材料にしようという動きがあったらしいが余計な諍いを避けるためにルネもCIDとして委託案件を持ち込むようになる。
これを機にCID室長のキリカ・ロウランもヴァンに興味を抱くようになり、後に接触。更にはギルド、CID、黒月(それと結社)の繋ぎに使おうとする。

  • シェリド・アスヴァール
カルバード共和国の隣国である「エルザイム公国」の公太子。
第三章にてヴァン達と偶然出会ったことを機に「自身にも送られてくる脅迫状を何とかして欲しい」と依頼を持ち込む。
この依頼の真の狙いは自国と折り合いの悪いマルドゥック社を始めとした数々の勢力と繋がりを持つヴァン達裏解決屋の実力と人となりを確かめることであり、本人も(特にヴァンに対して)一定の疑惑を抱いていた。
しかし、その後アルマータによって引き起こされた騒動に巻き込まれ、それをヴァン達に救われたことで信頼を寄せるようになり、その後もバーゼルの実態調査をCIDと共同で依頼したり、ヴァンを連れ出して首都の街巡りを繰り出したりと交流を深めるようになる。


このように表・裏問わず絶大な影響力を持つ勢力からの依頼をなんだかんだで熟すようになる。
尚ヴァン曰く「ここまで手広くやるつもりはなかった」とのこと。

【主な依頼】

【黎の軌跡】

前述の通りアニエスが依頼に来たのをきっかけに様々な事件に遭遇していくことになる。
以下はメイン4spgとされているもの。

+ ネタバレ注意

・曾祖父が残した《導力器》の捜索
依頼人:アニエス

お願いしたいのは他でもありません。
こちらの古い《導力器(オーブメント)》の捜索を手伝っていただきたいんです。

黎の軌跡、ひいては共和国編における全ての始まりともいえる4spg。
依頼の内容を聞いたヴァンは警察かギルドに頼むようにと乗り気ではなかったが、アニエスが持ってきたアンダルシアの晩夏限定ケーキに食いついてそれを手付として引き受けることになった。
何年も顔を合わせていなかったルネとエレインとの再会、メアの出現とグレンデル化、ゲネシスに初めて雇うことになった助手とヴァンにとっても全ての始まりと言えるかもしれない。
なおゲネシスは複数存在するが今回入手したのはその内の一つだけなので、この依頼は今後も継続して引き受けている事になる。
そのためゲネシスを入手するたびにスプリガン手帳に表示されるゲネシスが増えていく。


・消えた《アイゼンシルト》中隊の捜索
依頼人:フェリ

裏解決屋(スプリガン)》アークライド様――
どうか相談に乗っていただけませんか?

大陸中東部からやってきたフェリーダからの依頼。行方不明になった猟兵団《アイゼンシルト》の一個中隊を捜索するために《クレイユ村》に向かうことになる。
作中では初めての出張業務。


・ラングポートへの出張業務
依頼人:黒月

――実はヴァンさんには煌都に“出張”して頂きたいのです。

シリーズおなじみのツァオからの依頼。
自分がクロスベルに向かう間にラングポートへ出張してほしいとのことで、あまりにも突然なのでヴァンは考える時間を欲しがっていたが、大陸中東の《ヴァリス市国》から取り寄せた秘伝の“生ドライフルーツ”を食べた瞬間に笑顔になってその場で依頼を引き受けた。


・アーロンへの助太刀
依頼人:アーロン

アンタ、裏解決屋なんだろ……?
あいつらが……オフクロが愛したこの街のモヤを晴らすためにも……
頼む――ヤツらをこの手で追い払うのを手伝ってくれねえか!?

アルマータを煌都から追い払うためにアーロンに力を貸すことに。プライドの高い彼が頭を下げてまでヴァンに頼んでいた。


・サルバッドへの出張業務
依頼人:ニナ

――ディンゴさんに紹介して頂いた、依頼人のニナ・フェンリィです。

サルバッドで行われる映画祭が控えている時にその関係各位に脅迫状が届いたことで回ってきた依頼。ニナともう一人の共同依頼者のからの頼みで映画祭を無事に行うために警備と調査を行うことになる。急すぎるのでもう少し早めに連絡が欲しかったとぼやくヴァンだったが、現地の六つ星ホテル《アルジュメイラ》の限定スイーツをごちそうすると笑顔になり前向きに検討すると返事をした。


・バーゼルへの出張業務
依頼人:CID及びシェリド公太子

この場を設けたのは他でもない――君たちに新たな“依頼”をしたいんだ。
エルザイムとCIDの共同依頼(・・・・)という形でね。

バーゼルにて原因不明の導力不安定化と不審者の目撃が報告されており調査に向かうことに。今回はスイーツに釣られなかったがバーゼルにある有名な焼き菓子はエンガティーナだと知っており、その魅力を笑顔で語っていた。
余談だが今回の出張業務はアニエスとは別々で向かうことになり現地で合流することになる。
その際にヴァンはアニエスと合流する前にエンガティーナを食べるために注文しようとしたが、フェリの悲しそうな表情を見て「アニエスと一緒に食べられるように、前もって注文しとかねえとなぁ~」とギリギリで誤魔化した。


・“想い出”の行方
依頼人:マクシム

えっとね、実はウチのお得意さんでヴァンちゃんに相談したいって人がいてね。
4spgの条件は満たしてそうだし、話だけでも聞いてあげられないかしら?

とある女性を探すために手伝いをすることになる。


・オラシオンへの出張業務
依頼人:結社《身喰らう蛇》

おそらく“参加者”はギルドを除けば“裏”に偏りすぎるだろうからなぁ。
そこにお前らを加えたら――ちょうどいい具合の“混沌”になるだろう?

エルロイ・ハーウッドからの依頼でオラシオンに向かうことに。
とはいえタダ働きしないという裏解決屋の流儀を貫くためのただの口実で、すでに“別口の依頼”も受けていたのでなかったら帳尻を合わせていた。

+ さらなるネタバレ注意


???????

俺達は英雄じゃない――ヤバくなったらケツまくって逃げりゃあいい。
世界の命運なんかよりもてめえの命あっての物種だからな。
白黒つけない裏解決屋(スプリガン)らしく無理せずクールにケリを付けてやろう。

依頼として受けたわけではないがアルマータが引き起こした事態に対処するために裏解決屋として行動することになる。
事態の対処にあたって裏解決屋は様々な人の想いを受け取っているが、依頼者と言えるのはかもしれない。



私たちだって同じです……!
それが貴方の“選択”だと言うなら私たちも“選択”してここに来ました!

黎の軌跡における最後のメイン4spg。
上記のものと同じく依頼者は存在せず一人の少女が諦めなかったことで可能性が繋がり他の者たちも一緒に走り始めた。
依頼などなくても、何より本人の意思に反していたとしても*58彼女たちがこう動くのは当然だったと言える。
あえて依頼者をあげるとすれば「貴女達の役目でしょう」と彼女たちを見送ったこの人だろうか。



ヴァンにいちゃん!!追記・修正してくれ!!

あいよ、1時間1000ミラな。

ガーン!!お高い……


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最終更新:2025年02月20日 07:47

*1 アニエス曰く常識の範囲内の金額

*2 例えば緊急時に民間人から報酬を取らない遊撃士の基金はエプスタイン財団から賄われている

*3 実際依頼を頼む客でこの依頼料に難癖をつける人は一人もいない。魔獣から助けてもらい、報酬の押し売りをされたバスの運転手すら最初は戸惑ったが、後に「助けてもらった以上お金を出して当然」という考えに至った

*4 一応言っておくと、市民に被害を及ぼすような依頼なら絶対に受けないし、ヴァンもこういったヤバイ依頼主は成るべく避けるようにはしている。

*5 ヴァンは横になると秒で寝る程の寝つきの良さである

*6 一見一般人だが、実は彼女が一番普通じゃない経歴と立場である

*7 軌跡シリーズは基本美男美女が多いが、裏解決屋は歴代主人公勢の中でもトップクラスで、黎作中でも8人全員がイケメン(美少年)、美人(美女)と誰かしらに称されている。

*8 ただしベルガルドのみは例外でヴァンも最初から頼りにしていた

*9 付き合いが短いといっても最初に助手になったアニエスですらまだ3か月ほどの付き合い

*10 裏解決屋の仕事は危険を伴うので遊撃士ならば普通の判断と言える

*11 文字通り甘いオムレツ

*12 初代は結社のグラサン狼に完全大破され、その男が弁償として、中古の同型車を用意した

*13 ハッキリ言って、旧市街の顔馴染みとの交流だけを取っても、本編前からハードボイルドな生活は何一つ送っていなかったと予想出来るレベル。ヴァンに好意を持っているアニエスでさえ疑うほど

*14 黎の軌跡Ⅱでは25歳

*15 ただヴァンがおじさん臭く見られるのは、見た目よりも本人の言動の方が大きかったりする

*16 フェリ曰く仄暗い息吹を感じたらしい

*17 ちなみにこの時、ハサンから面倒を見てくれという手紙がヴァンに贈られるのだが、その中に「もし手を出したらクルガ全戦力で殺すか責任を取らせる」という注意書きがあり、それを見たヴァンは超真っ青になった

*18 日曜学校にも普通に通って来ているので、日常生活に支障を来たす程ではない。

*19 例えば自身をチンチクリンと称した半グレや質の悪いストーカ―男を率先して半殺しにしようとしたり、不可抗力でジュディスの裸を見て、なあなあで済まそうとするヴァンを真顔で凝視する等

*20 尤もカシムの性格的に溺愛(本人は否定)する妹を戦場に立たせたくないという兄心が主な様子。またフェリの性格が殺し合いや戦場に向かないのは至極もっともな正論である

*21 彼以上の不幸な生立ちや境遇のキャラもいるが、あくまで回想や過去の出来事であり、本編中で起こった不幸はアーロンがダントツである

*22 描写を顧みるとアニエスがヴァンに伝え忘れる、もしくはヴァンがアニエスの話を全く聞いていなかったという流れの模様

*23 ただリゼットの態度や解決事務所に押しかけた点を顧みると、とてもビジネスライク「だけ」には見えなかったりする

*24 メアの存在やグレンデル化

*25 一応、扱いは派遣社員。後に長期出向社員に変わる

*26 ジュディスに給料を渡しているとリゼットから聞いて、ヴァンが驚愕するシーンがある。

*27 勿論メアやグレンデルといった例外は除く

*28 一応初対面では男に見られることが多く、本人も男だと名言している。ただヴァンとリゼットは初対面時にどこか違和感を抱いている

*29 育った境遇と才能からか15歳にしては、落ち着いて物静かな雰囲気はある

*30 ヴァンもこの頃には反論する気力もほぼなく、割と素直に受け入れた。ちなみにカトル加入はリゼットは当然知っていたが、ヴァンは何一つ知らず、またリゼットも報告をしていない

*31 勿論アクション以外にも様々な映画に出演し、そのどれもが高い演技力と人気を誇っている

*32 というのも大女優のジュディスに給料は要らないだろうとヴァンは考えており、あまつさえ一人分の浮いた金で車の改造を目論んでいたのである

*33 現時点で遊撃士や一部市民にまでバレている。明確な描写はないが、一度ルネの前でも変身しているので、CIDにもほぼ間違いなくバレている

*34 ただこの女性は妙に惚れっぽい

*35 ちなみに弟子は星杯騎士団の守護騎士であるセリス、リオン、ガイウスの3人に正騎士のアッバス。僧兵部隊の副長であるアシュラッド。七耀教会と無関係な所では帝国軍人で《黒旋風》の異名を持つウォレスなどがいる。

*36 アニエスが気が付いたことがきっかけで依頼が早く片付いたこともある

*37 逆になーちゃんは当然自然体どころか、いつにも増して楽しそうに、すーちゃんにベッタリだったのは言うまでもない

*38 罪を犯したり影を持ちながら、それでも立ち上がり前を向こうとする者

*39 重要な点としてアーちゃんではない。アーちゃんはアルティナを指す

*40 本人は旧みっしぃの方が好きなだけで、別に新みっしぃを邪見にしてる訳ではない

*41 グレンデル化すれば当然勝てる

*42 ちなみに有名人なので解決屋と同行する時は他人の空似、自身を知っている人には遊撃士として協力していると説明している

*43 実際にナーディアはアニエスがいなくなった瞬間にサボろうとしていた

*44 旧貴族出身のエレインの父は平民で孤児院出身のヴァンがエレインと親しくなるのを許さず遠ざけていたが、ルネにはそういう対応をしていないとこからも明らか

*45 ただ周りに人がいない時はルネ呼びを許している。エレインも人前では苗字で呼ぶが、プライベートでは名前で呼んでいる

*46 恐らく影の国から戻って来たあたり

*47 ただ中には猫可愛がりしてくるような人もいたので、そういった人物はかなり苦手な模様

*48 と言ってもこの助手の募集というのかヴァンがアニエスを引き留めるための口実のようなものなので当然と言える。

*49 一方のセリスもヴァンに厳しい態度だが、割と簡単に警戒を解いて打ち解けた

*50 黎では解決屋呼びだが、黎Ⅱでは弟弟子呼びに変わっている

*51 一応、本編上でセリスが相手に報復してる様子は今のところないが「殺す」とハッキリ言ってはいる

*52 もっとも旧カルバード王家の血を絶やさない為だけに作られた様な存在であり、母親もほぼ確実に教団信者。ジェラール本人も認知はおろか関心あったかどうかも怪しい。そしてヨルダ達も両親に対する思い入れは皆無

*53 ただしイクスについてはメッセルダムでやらかした事のケジメをつけさせてから、と前置きしているが

*54 ネメス島で展開次第ではデッドエンドを引き起こすとはいえ、それ以外だとイクスと違い前作でもそこまでメンバーからのヘイトを買う様な行動をしてなかったというのも大きいが

*55 これは黎Ⅱで見せた様にイクスも同じ

*56 ヴァルターの話では他の執行者たちにも融通しているらしい

*57 ただしヴァルター、ルクレツィアは操作できないNPC扱いで、ハーウッドに関しては戦闘そのものにすら加わらない。

*58 馬鹿野郎共どうして来やがったとまで言っているので、誰にも追いかけて来てほしくなかったことがわかる