英雄伝説 黎の軌跡

登録日:2021/10/24 Sun 12:00:00
更新日:2025/02/11 Tue 17:48:29
所要時間:約 32 分で読めます






碧空の果て、一閃の先に見ゆるは黎明の大地――



英雄伝説 (くろ)の軌跡』(The Legend of Heroes: Trails through Daybreak)とは、日本ファルコムから発売されたRPG。
まずPlayStation4向けに2021年9月30日に発売されたが、PS4版を所持していれば低価格でアップグレード可能なPlayStation5版が2022年7月28日に発売、その際にSteamでも展開するようになった。
また、2024年2月15日にNintendo Switch向けにも発売されている。
「軌跡シリーズ」としては11作目となり、シリーズ全体では後半戦の始まりであるとされる。

作中の時間としては前作『』から1年半が経過しており、七耀暦1208年が舞台となる。
舞台はそれまでのシリーズでも度々言及されたカルバード共和国であり、ゼムリア大陸西部を舞台としていた前作までと違い東部が描かれる。そのため、西洋色の強かった前作までと違い、中華や中東の色が強い部分もある。

また序盤から章ごとに誰かしら殺される*1展開が続き、今作のクエストにあたる「4spg」においても中には根本的な解決に至らなかったものや、何とも後味の悪い結末のものもある。また同性愛や下ネタの描写が随所に散りばめられ、(くろ)の名の通り今までの軌跡シリーズとは一線を画すダークな物語が展開される。
これは開発側も意識的に描写したものであり、シリーズ後半戦の始まりで増々厳しくなっていく世界情勢を象徴するものとして、今までは禁じ手としていた殺人シーンや死の描写を解禁したとのこと。

ゲームエンジンも一新されており、フィールドバトルとコマンドバトルのシームレスな移行や、
新型の戦術オーブメントXipha(ザイファ)》による新しい能力強化システム等が特徴的。

前作までのキャラや設定が関与してくる場面もあるが、主要キャラクターは一新されているため、ここから軌跡シリーズを始めるのも選択肢となる。



ストーリー

裏解決屋(スプリガン)”――
カルバード共和国という多様性の坩堝から生まれた、ある種の裏稼業。
ある時は探偵として、ある時は交渉人として、またある時は賞金稼ぎとして、彼らはどんな、そして誰からの依頼でも受ける。
警察では扱い切れない依頼の下請け、市民からの表沙汰にできない相談事、さらには犯罪者やアンダーグラウンド勢力の“真っ当な”依頼も。
それが、『裏解決屋』と呼ばれる彼らの流儀であった。

時に、七耀暦1208年――
共和国首都イーディス・旧市街にある古ぼけた雑居ビルを名門校の制服に身を包んだ、いかにも育ちの良さそうなひとりの女生徒が訪れていた。


素っ気ない文字で書かれたそのプレートを、凛とした眼差しで見つめる少女。
コクンと喉を鳴らし、意を決してノックを3回。

………

「~ふわああっ、昼前に珍しいな……」

だらしないようで落ち着いた、大人びているようで意外と若い男の声が響き、ドアノブがゆっくりと回り出す。

――ここから、新たな“軌跡”(ものがたり)が始まる。



キャラクター

アークライド解決事務所

共和国首都イーディスに事務所を構える「裏解決屋」。旧市街のビストロ《モンマルト》の二階を事務所として借りている。住所はイーディス8区 5丁目21番地3-201号。最初は所長のヴァン一人だけだが、物語が進むに連れ押しかけバイトが増えていき、アニエス以外の面々は三階の空室を借りて生活するようになる。詳細は個別項目を参照。


ヴァン・アークライド(CV:小野大輔
今作の主人公で24歳。オッサンじゃないよ
車とサウナとスイーツをこよなく愛する“裏解決屋(スプリガン)”。

詳しくは個別項目を参照。


アニエス・クローデル(CV:伊藤美来
今作のヒロイン。首都の名門校、アラミス高等学校に在籍している1年生の女生徒。16歳。
艶やかな長い金髪をなびかせる、清楚で柔和な雰囲気の少女だがその涼しげな瞳の奥には強い意志を宿す。というかとんでもない鬼メンタルの持ち主
そしてエリィやリーシャ、エマに匹敵する圧倒的発育の持ち主。

その他詳細は個別項目を参照。


●フェリーダ・アルファイド(CV:小倉唯
褐色の肌とやや短めの髪、小柄な体格が特徴的な高位猟兵団「クルガ戦士団」に所属する猟兵の少女。13歳。愛称はフェリ。
団の副頭目であるハサンを父に持ち、後述のカシムは兄。また、故郷に幼い弟と妹がいるらしい。

幼い頃から本格的な戦闘訓練を受けており、戦いでは一猟兵としてのハードな一面を垣間見せる一方、
都会に関する知識には疎いらしく、日常生活では年相応の少女らしい素直な反応を示す(人名以外のカタカナ言葉がひらがなで書かれる)。
大抵はアーロンが際どい(主に卑猥な)ネタを口にして、よくわかってないフェリが尋ねるというのがお約束。
そしてやりすぎた時はアニエスに怒られるのもお約束。

かねてより交流のあった猟兵団「アイゼンシルト」の一部隊が突如消息不明となった報せを受け、独自に捜索を開始。
そんな中、噂話に聞いていた共和国の「裏解決屋」との接触を図ろうとする。


アーロン・ウェイ(CV:内田雄馬)
煌都ラングポートの東方人街で浮名を流す遊び人であり、血気盛んな青年達を統率しているリーダー的存在。19歳だが、物語中で誕生日を迎え20歳となる。
三大拳法の一つ《月華流》の剣術(二刀流)と拳法を収める一方、気まぐれに東方華劇で女形を演じたり、カジノで荒稼ぎするなど
破天荒ながらも周りを惹きつけてやまない存在感から《麒麟児》《羅州の小覇王》の異名を持つ。
黒月では彼を幹部に取り立てようとする動きもあるが、当の本人は組織そのものにさほど魅力を感じていないらしい。

ヴァンを「オッサン」、アニエスを「小娘」、フェリを「チビ」等、他人を別称で呼ぶが、認めた相手となれば本名で呼ぶ。
女好きではあるが、女手一つで育ててくれた母を尊敬している為かマザコン気味の年上好み。

詳細は個別項目を参照。


●リゼット・トワイニング(CV:石川由依
マルドゥック綜合警備保障のSC(サービスコンシェルジュ)を務めるメイド姿の女性。20歳。
淡い碧色の髪をなびかせたクールな美人だが、人当たりがよく何事にも丁寧な物腰で対応し、ちょっとした茶目っ気を見せるユーモアも持ち合わせている。
楚々とした外見とは裏腹に超人的なスピードとパワーを秘めており、その戦闘能力は一線級の猟兵さえも上回るほど。
しかしその身体能力は鍛えた人間が発するという『勁』特有のものではない他、生物の波長を感知出来るフェリーダからも『変わった息吹』を感じるらしく、謎が多い女性。

ヴァンには社外テスターとして撃剣やザイファを無償提供しており、定期的に使用状況の査定を行うといった極めてビジネスライクな関係を築いている。
3年近くの間ヴァンとは通信での会話しかしておらず、以前ヴァンがマルドゥック社の本社を訪れた際にも「所用でお会いできなかった」らしいが…?


カトル・サリシオン(CV:田村睦心)
若くしてバーゼル理科大学の修士課程にある研究者の少年(?)。15歳。
銀髪を切り揃え、少女のように整った顔立ちで、どこか他人を寄せ付けない雰囲気を持っている。
外見はもとより、他人と風呂に入りたがらない上に風呂に入る時も胸まで隠していたりと性別面はかなり怪しい。

専門はザイファ規格のAIをベースとした導力ドローンであり、犬型の XEROS(ゼロス)と浮遊型の FIO(フィオ)を引き連れている。
物理工学・生体工学などの研究室の助手も務めており、理科大学の象徴ともいうべき天文台にも思い入れを持つ。

幼少時にとある事情で共和国の導力革命の母、ラトーヤ・ハミルトン博士に引き取られ、以後彼女を実の祖母のように慕い、自身も研究者としての道を目指すようになった。

詳細は個別項目を参照。


ジュディス・ランスター(CV:日笠陽子
ピンクがかった金髪をなびかせ、圧巻の演技でファンを魅了する導力映画界におけるトップ女優の一人。22歳。
気さくな性格だが女優としてのプロ意識が高く、仕事では一切の妥協をしない…が、どこか抜けた性格のためか自爆的な醜態を晒す場面もある。
軌跡シリーズ経験者なら『デュバリィちゃん枠と言えばわかるだろう。
アーロン曰く「黙っていればいい女」。

女優としてメディアの前に姿を現す一方、表には見せない裏の仕事も持っているらしいが……?


●ベルガルド・ゼーマン(CV:大塚明夫
東方三大拳法の一つ《崑崙(こんろん)流》を修めた武芸百般の達人にして大陸各地に数多くの教え子を持つ、筋骨たくましい隻眼の老人。69歳。
ヴァンにとっては彼に真っ当な武術を教えた師匠にして恩人であり、裏解決屋の仕事を始める際にも特に反対しなかった。
2年前に何らかの事件に巻き込まれ、命を落としたという報せがヴァンのもとに届いていたはずだが……。

その正体は『』の経験者であれば容易に察せるであろう。



遊撃士協会

ご存知「遊撃士協会」のカルバード支部。準S級のジンや最年少A級のエレインなど実力者揃いだが、共和国の未曾有の好景気に比例して起きる諸問題や、マフィア組織《アルマータ》の台頭、沈黙を続ける結社《身喰らう蛇》など懸念事項が無数にあり多忙を極めている。


エレイン・オークレール(CV:斎藤千和
カルバード遊撃士協会において最年少の若さでA級入りを果たした遊撃士のエース。24歳。
剣の乙女(ソードメイデン)》の異名を持ち、伝統的な剣術によって国内外で目覚ましい実績を積み上げており、
ヘーゼルブロンドの髪をなびかせた流麗かつ可憐、凛とした美貌はモデルとしてスカウトされることもあり、度々共和国内のニュースでも取り上げられている。

かつての幼馴染であり、アラミスでの学生時代を共に過ごしたヴァンがイーディスに戻ってきたこと、そしてギルドと対立しかねないような仕事を始めたことがエレインの胸をざわつかせるのだが……。


ジン・ヴァセック(CV:稲田徹
ご存知《不遇不動のジン》。36歳。
あれから数多くの功績を積み、S級遊撃士への推薦を受けているが一旦辞退し準S級に留まっている。

キリカがCIDの要職にあり、ヴァルターが結社に所属したまま謎の沈黙を続けるなど同門間での緊張が続く一方、
有望株である遊撃士の後輩、エレインには大きな期待を寄せており、かたくななところもある彼女の成長を見守っている。
ヴァンとも以前から面識があり、定期的にギルドの仕事の下請けを押し付けている。


フィー・クラウゼル(CV:金元寿子
ご存知《西風の妖精》。20歳。B級遊撃士。
帝国ギルド所属だが、共和国内で増加を続ける大小さまざまな案件に対し、人手不足を解消するための助っ人として来訪することとなった。その経歴と実力から、《アルマータ》絡みの案件はB級以下は単独行動が厳禁となっている中、彼女は単独行動が許可されている。
自身と境遇が近いフェリとはすぐに意気投合した。


●アルヴィス
●レジーナ
正遊撃士。武器はそれぞれ長剣と魔導杖。二人でペアを組んでいることが多い。
アルヴィスはC級であり、少々頭に血が上りやすい傾向があるが基本的にB級昇格間近ということもあり実力のある遊撃士。裏解決屋という胡散臭い存在のヴァンにはキツめの対応をするが、有事の際には協力もする。どうやらエレインに気があるようだ。
レジーナはそんなアルヴィスをサポートする相棒。こちらはアルヴィスに気があるようだが、そんな乙女心は伝わってない模様。


●グレイ・アーノルド
準遊撃士→正遊撃士。武器は携帯銃。
真面目で人当たりも良く、それだけでなく遊撃士としての任務も卒なくこなすなど間違いなく有望株の若手。
しかし一方で“力”への渇望が尋常では無く、先輩遊撃士達に頼んで訓練を重ねるだけでなく、強くなる為ならどんな無茶もするといった一種の危うさも併せ持つ。
実はカルバードの人間ではなくレマン自治州の人間*2。他にも後述のアルマータにも何らかの因縁がある事を含め、諸々の事情を周囲に隠している事が多いが、当人は「いつか話す」と頑なに口にしたがらない。



CID(中央情報省)/共和国政府

西ゼムリアにおける二大国の一角。現在は帝国の軍縮と自国の好景気も受けて事実上ゼムリア最大の国家と見なされている。飛ぶ鳥を落とす勢いだが、かねてからある移民問題や裏社会の活発化など負の側面も少なからず存在する。CIDの方も前政権から現政権へと移行したことにより、一枚岩ではない。


●ロイ・グラムハート(CV:小山力也
『創』でも僅かに登場した、2年前に前大統領のロックスミスを下して当選したカルバード共和国23代大統領。46歳。
ダークブロンドの髪をワイルドになでつけ、ラフな装いもさまになるイケオジ的なビジュアルと、フランクだが頼もしい語り口で幅広い層の支持を得ている。
エレボニア帝国からの莫大な賠償金を経済復興のために躊躇なく国民に還元したことでその人気を確固たるものにした。

即断即決で知られ、各問題への対処は時間がかかる融和より、そうした対決を競争として煽り、別ベクトルへと変える政治手法を得意とする。
目に見えぬ分断が広がる危うさもあるが、その危うさすら折り込み済みらしく、その意味でも底知れない人物と言える。ジェラールは彼を「脅迫屋」と評していた。


●ルネ・キンケイド(CV:福山潤
CIDの統合分析室に所属する補佐官にしてエージェント。25歳。
大統領の狙いにより分断が起きている省内で上手く立ち回っており、膨大な案件を日々処理しながら、現地での情報収集およびオペレーションを確実にこなす。
グラムハート大統領のボディガードを務めている姿を確認出来るので、狡猾なやり手である大統領からも相当に信頼されていることがうかがえる。

ヴァンやエレインとは幼馴染であり、一つ年上なので上から目線気味に接している。
ヴァンが裏解決屋の仕事を始めたことには呆れつつも納得しているらしく、互いの立場を利用することにも躊躇しない。
一方で、エレインに対しては唯一の味方として彼女を応援し、CID所属となってからも遊撃士として活動するエレインのことを認めている。


●キリカ・ロウラン(CV:米本千珠)
ご存知《飛燕紅児》。かつては《ロックスミス機関》の室長にしてロックスミス前大統領の側近であったが、今作ではCIDの統合分析室室長となっており、ルネの上司でもある。
《アルマータ》の活動と《結社》の共和国での動向を注視しており、《アークライド解決事務所》にも関心がある模様。


●サミュエル・ロックスミス(CV:掛川裕彦)
ご存知先代カルバード大統領。人当たりの良い好々爺としての一面と、老獪な政治家としての側面を併せ持つ大狸。
現在は共和国東部の街『龍來(ロンライ)』にて、親交のあったリュウガ・ロウランの道場を庵として譲り受け基本晴耕雨読の日々を送っているが、未だに影響力は強大。


●カエラ・マクミラン(CV:風間万裕子)
閃の軌跡Ⅳにも登場していた、CID所属の特務少尉。21歳。
ルネの部下に当たり各地に赴く事もあるだけでなく、事件発生時は遊撃士と行動方針について対立し合う場面も。
また彼女達の父親は帝国との紛争で亡くなってしまったが、ロックスミスと親交があった事が語られている。


●コーディ・マクミラン(CV:中島雅也)
カエラの弟で同じく閃の軌跡Ⅳにも登場していた、CIDの特殊部隊「ハーキュリーズ」に所属する准尉。20歳。
ロックスミスの護衛役として動いており、彼に対して「カルバードに必要な人間」と尊敬する一方で、現大統領のグラムハートに対しては「卑劣なやり方で閣下を陥れた…」と良く思ってない模様。


●ダスワニ警部(CV:杉崎亮)
首都イーディスに配属されている警察官。大陸中部の出らしく、黒人の男性。
多発する《アルマータ》絡みを始めとする事件の数々、何故かやたらと現場に居ることが多い胡散臭い裏解決屋、民間人保護を主張して違法スレスレの活動も辞さない遊撃士、独自に動いていて碌に情報を回さないCIDなど頭を抱える事案が多い苦労人。愛妻家で子煩悩でもある。
そしてまさかのコネクトイベント対応キャラでもある


●ネイト捜査官(CV:佐藤正幸)
ダスワニの部下である若い捜査官。警察としての正義感はあるのだが、少々ヘタレな一面を見せることもあり、かつ彼女も居るのに女性に対して軽薄な態度を(悪気なく)とってしまう。
そのため悪い人物ではないのだが、女性の同僚からの評判はかなり悪い。



黒月(ヘイユエ)

零の軌跡から登場している共和国最大のシンジケート。本拠地は《煌都》ラングポート。共和国における裏の顔役でもあり、決して褒められることだけではないが一定の秩序を裏社会にもたらしてきた。しかし《アルマータ》が裏の掟を無視して勢力を拡大しており、現在は秩序が崩れつつある模様。


●ツァオ・リー(CV:平川大輔
ご存知《白蘭竜》。29歳。東方三大拳法の一つ「月華流」の達人。
以前にヴァンに2回程依頼した事があり、ミラ払いこそ良かったが体よく利用された事もあって彼からは若干敬遠されている。
裏社会の掟を無視し、共和国内で急速に勢力を拡大しているアルマータに対抗すべく、ヴァンに3回目となる仕事の依頼をするべく彼に接触する。
渋るヴァンに対し最高級の生ドライフルーツを贈答品として篭絡した模様。1回目はともかく、2回目もこんな感じだったんじゃなかろうか…


●アシェン・ルウ(CV:ファイルーズあい)
黒月の有力者であるルウ家の娘。17歳。
零碧で登場したシンは彼女の弟。気位は高いが根はお人よしなお嬢様であるが、やはり黒月有力者の娘ならではの意思の強さも見せる。
アーロンとは幼馴染の仲で、いつも陽気だがどこか危うさを感じさせる彼のことを気にかけている…が、ツァオの方が男性としては好みのタイプらしい。


(CV:佐藤利奈)
ご存知リー…伝説の凶手。21歳。
故郷の東方人街をアルマータの凶行から守るために黒月と契約を結んで行動している。
しかしその衣装に仮面の組み合わせだと痴女度が跳ね上がったような…


●ファン・ルウ(CV:大久保貴)
黒月の次期長老の一人とされる恰幅のいい中年男性。シンとアシェンの父親。
共和国第二位の資産を誇る「九龍銀行」の副頭取も務めている。
裏社会人物でもあるが、基本的には人当たりのよい人物であり部下や一般人からの信頼も厚い。


●ギエン・ルウ(CV:山本格)
黒月の現長老の一人。ファンの父でシンとアシェンの祖父。78歳。
敵対関係のない民間人などには好々爺としての側面を見せるが、黒月の利益の為に時として非情とも言える手段も取る裏社会の重鎮である。



マルドゥック総合警備保障(Marduk Total Security Company)

ここ数年で急速に事業を拡大しだした民間軍事会社。本社はオレド自治州。警備・軍事サービスを各国の法律をギリギリくぐり抜けられる範囲でプランニングし提示するので、猟兵団を雇うリスクを嫌う大企業などに需要がある。
表向きの生業である《総合警備部門》と、裏側で兵器を開発、提供する《戦術開発部門》を巧みに使い分け、かなりの勢いでシェアを拡大している先進的な企業。
またその技術力も目を瞠るものがあり、創の軌跡にてカンパネルラの導きなしでは蛇の使徒以外が入ることが出来ないという、結社の秘奥である盟主と邂逅出来る《星辰の間》にグラムハート大統領が入り込む手助けをするなど
既にかの《結社》に比肩、または凌駕するのでは?と思われるほど。遊撃士協会にも社員であるリゼットですら全容が掴みきれてない謎多き会社である。


●ギリアム・ソーンダイク(CV:成田剣
マルドゥック社でGM(ゼネラルマネージャー)を務める人物。35歳。
一見物分かりが良い雰囲気を醸し出しているが、実利を優先するやり手の実業家としてマルドゥック社でその手腕を発揮している。
社外テスターとして契約しているヴァン曰く「相当性格悪そう」。


●カシム・アルファイド(CV:梅原裕一郎)
クルガ戦士団一の戦士と謳われた青年であり、フェリの実兄。27歳。
現在はクルガとは縁を切り、マルドゥック社で警備主任として仕事をこなしている。*3

佇まいは自然体で涼し気でありながら、一切の隙が無くヴァン曰く「史上最強の猟兵」の一人とまで言われる類稀なる戦闘力と指揮能力を備えている。
武器は展開することでエネルギー砲ともなる巨大なバスターソード。



身喰らう蛇

ご存知《結社》。帝国における計画の後は目立った動きもなく不気味な沈黙を続けていたが、とうとう計画のために共和国内で活動を開始する。


エルロイ・ハーウッド(CV:黒田崇矢
《千の破戒者》の異名を持つ蛇の使徒・第四柱。47歳。
過去作で度々存在が示唆されてきた通り、《破戒》と略して呼ばれることが多い。
煉獄の悪魔すら蝕み、腐食させるほどの謎めいた力を操る。

かつてはシャロンや後述のレティと共に暗殺組織『月光木馬團』に所属していた。

古今東西のあらゆる悪事を研究・実践してきた「犯罪の天才」であり、BC兵器(生物兵器・化学兵器)の運用に長ける。
己の欲望のままに行動しているが、今回の共和国内での動きには結社の「ある計画」が深く関わっているという。

詳細は個別項目を参照。


ヴァルター・クロン(CV:吉水孝宏)
ご存知《痩せ狼》。37歳。今作で名字がようやく判明した。
ヴァンとは過去に仕事で共闘したことがあるが、その際に愛車をスクラップにされたためにヴァンからは嫌われている。

現在は共和国内でとある若者を追跡しているらしく、ヴァン達とも接触することになるが……。


●ルクレツィア・イスレ(CV:植田佳奈
《黄金蝶》の異名を持つ、執行者No.III。29歳。愛称はレティ。
常に素顔をベールで隠しているため表情がうかがえない上、はんなりとした雅な言葉遣いが特徴で、腹の内を探り切れない独特の雰囲気を持つ。

エルロイ曰く結社最強の一角であり、盟主から授かったという異形にして長大な武器、まるでバターナイフを引き伸ばした形をした『ダスクグレイブ』を振るい、空間ごとえぐり取ってしまう凄まじい攻撃を繰り出す。
彼女が異能を行使する際には、金色の蝶が舞うようなエフェクトが発生する。



星杯騎士団

教会保有の騎士団。《アルマータ》の幹部クラスが使用している古代遺物の回収のため、共和国内に潜入する。


●セリス・オルテシア(CV:ファイルーズあい)
●リオン・バルタザール(CV:斉藤壮馬)
それぞれ星杯騎士団の第四位と第十一位。詳細は星杯騎士団の個別項目にて。



斑鳩

不毛の地となりつつある大陸東部の何処かに本拠を置く侍衆。最新鋭の武装に加え、《忍び》と呼ばれる隠密部隊を擁するなどその戦闘能力は大陸東部最強、猟兵団としてのランクはSSS級とまで言われている。


シズナ・レム・ミスルギ(CV:内田真礼
《斑鳩》の副長。23歳。
玲瓏かつ天衣無縫な佇まいで、《白銀の剣聖》の異名を持つ《黒神一刀流》の達人。*4
どこかあどけなさの残る顔立ちをしているが、強者と刃を交える際には剣聖の名に相応しい凛とした表情を見せる。
斑鳩の団員達からは「姫」と呼ばれている。

かつて(『創』での白の封印石を参照)剣を交えたリィンのことは「食えない兄弟子たちと違って、なかなか可愛げがある弟弟子」と認めており、
彼の無想神気合一を紛い物とはいえ「割と使い勝手の良い技」と見て疑似的に自身で再現する程である。
一応それ弟弟子の最大の切り札なんですけどね…。

普段から妙にふとももを露出した最新式の強化スーツを着用しているが本人としては流行に気を遣ってるつもりらしい。*5
流派の《黒神一刀流》の名が示す通り、東方に伝わる宝刀である《漆黒の大太刀》*6を得物として振るう。
実はこの宝刀は常に妖の気を発する妖刀の類であり、妖気を抑える為にそれまで戦った猛者達の剣を折った部分を加工した鞘で作られている。
シズナによれば「この鞘で抑えていないと大変なことになる」とのこと。

普段は年相応の女性として陽気な面を見せているが、昂ぶる相手との戦闘になると一変。
あのマクバーンと同じくテンションが振り切れてしまい、戦闘狂に変貌してしまう。
本人曰く『零(ゼロ)の境地の先』に達するのが目的であるらしい。
一度こうなってしまっては従者役を務めるクロガネでも止める事はできず、「おそらく何人かは屍になろう   どうかお覚悟を」と匙を投げてしまうほど。
しかし、相手が強者なら誰でも良いわけでもないらしく、精神力で実力差を埋める相手を好むのもマクバーンと同じ。*7
ヴァンのことを特に気に入っているが、ヴァンからは危険な存在と見なされ、敬遠されている。


●クロガネ(CV:森嶋秀太)
シズナの従者で彼女のことを「姫」と呼ぶ覆面の偉丈夫。
《斑鳩》の中忍に位置し、組み合わせると大型の十字手裏剣となるダブルセイバーと《臘月流》という暗器と複数の忍術を操る。
何かと自由奔放なシズナに振り回されつつ任務を果たす仕事人だが、決して堅物なだけではなく
ヴァン達に見せた分け身を「拙者の三つ子の兄弟」とジョークを飛ばしたりもする。



アルマータ

本作における最大の敵対組織。元々は中堅どころのマフィアだったが、ジェラールがボスになってから方針を大幅に転換。《黒月》が禁じていた人身売買や薬物取引、民間人も含めた殺人行為などに手を出し、猟兵崩れや重犯罪人などの危険人物を組織に吸収することで戦力・財力共に急速拡大している。調査をしていた遊撃士やCIDが消息を絶ったり、黒月へ「見せしめ」の動画を送りつけたりとその所業は極めて残虐であり、表の治安維持組織どころか裏社会からも敵対視されるなど全方位に喧嘩を売っているが、その目的は不明である。


ジェラール・ダンテス(CV:関智一
先代首領のエンリケを粛清してアルマータのボスとなった男。34歳。
あらゆる者を従えるような尋常ではないオーラと、どこまでも底知れない風格を備えている。
人を人たらしめる概念、「恐怖」によってすべてを御するという考えを持っており、それに惹かれた強者たちが彼の下に集まり、急速に勢力を拡大した。
武装は不気味なオーラを纏わせた謎の大剣で、かつて交戦したエレインをして「理に至っているかもしれない」と評される程の武威を誇る実力者でもある。

詳細は個別項目を参照。


●メルキオル(CV:蒼井翔太)
アルマータの三幹部の一人。21歳。
元々は別の組織に所属していたが、その実力と奉仕的な姿勢がジェラールに気に入られ、瞬く間にアルマータの幹部へと上り詰めた。
大型ナイフを様々な特殊効果を持つボムを使い分け、肉体のみならず精神まで破壊するような残虐極まりない戦闘行為を好む。
更に彼の使っているボムは古代遺物の一つであり、無限に爆弾を生成出来る代物であるらしい。

その人間性は一言で言えばシリアルキラーのサイコパスであり、ボスのジェラールとは別ベクトルでイカれた人間。軌跡シリーズでもその凶悪性はトップクラスの人間と言える。

ちなみにナイフには「Terror must ha the greatast leue」という一文が刻まれている。
訳するなら「恐怖こそ最も価値のあるものだよね!」という意味であり、まさにアルマータという組織のスタンスを如実に表すシンボルの代わりと言えるものだろう。


●ヴィオーラ(CV:山本希望
アルマータの三幹部の一人。26歳。
浅黒い肌をした中東系の女性。元は中東のカダス地方*8の出身。
異常なまでの加虐趣味を持っており、数十の短針を一気に放ち、相手の身体をズタズタの痛めつけるニードルガンを愛用している。


●アレクサンドル(CV:新垣樽助)
アルマータの三幹部の一人。35歳。
寡黙で理性的に見える風貌だが、戦闘時にはタガが外れ、両腕に装備した巨大なガントレットで荒れ狂ったような戦いを見せる。

ノーザンブリアの出身であったが、塩の杭によるノーザンブリアの崩壊をきっかけに祖国を離れ、共和国へと流れ着いたところをジェラールに拾われた。
絶望を恐怖によって塗り潰そうとするジェラールの在り方に感銘しつつも、どこか己の死に場所を探し求めている節もうかがえる。


鏖殺(おうさつ)のアリオッチ(CV:小山剛志)
アルマータに協力している大男。
鈍い輝きを放つ厚手の甲冑に身を包み、巨大な斧槍を軽々と振るう。
あらゆる国や組織の部隊を屠っては目撃者さえ1人も出さない徹底ぶりから《姿無き災厄(インビジブルテンペスト)》と呼ばれることも。


(アウルム)のオランピア(CV:瀬戸麻沙美
アリオッチと同じく、アルマータと協力関係にある謎めいた女性で、天使のような姿をした白金の人形《イシュタンティ》を使役している。
他者だけでなく、自分すら無機質な物として見ているようで、その言動からは一切の感情を読み取ることが出来ない。



協力者

《アークライド解決事務所》の所員をサポートしてくれる人々。日常生活、情報提供、技術支援など解決事務所の活動には欠かせない存在。


●ポーレット(CV:原由実
旧市街にあるビストロ《モンマルト》を営むビクトルの一人娘。27歳。
聖母のように暖かな雰囲気をまとっており、常連客にとってはマドンナ的存在。
店が入っている雑居ビルの管理人も担っており、ヴァンが特殊な仕事に就いていることを知りながら事務所を構えることを認めた。

かつて別の職場で働いていたらしいが、6年前に退職し、娘のユメを連れて実家に戻って来た。


●ユメ(CV:長縄まりあ
天真爛漫でいつも元気いっぱいなポーレットの娘。6歳。
モンマルトの看板娘として店を手伝っており、2階に事務所を構えているヴァンや一般客からも可愛がられている。
父親はおらず、ポーレットも深い事情を話していないようだがユメ本人は家族と一緒に過ごすモンマルトでの日々を楽しんでいる。


●ビクトル(CV:岡田雄樹)
ビストロ《モンマルト》の店主で解決事務所の大家。ヴァンからは「おやっさん」と呼ばれている。54歳。
見た目強面の頑固親父であるが、娘のボーレットと孫のユメを溺愛する親バカ+ジジバカ。ボーレットを口説こうとしていたアーロンに本気の殺意を見せたことも。
料理の腕前は一流で、隠れた名店として知られている。


●ディンゴ・ブラッド(CV:新垣樽助)
端正な顔立ちと理知的な物腰が特徴的な、ゴシップ誌《メルド》の記事を手掛ける褐色肌のルポライター。28歳。
共和国中を飛び回る一匹狼であり、必要と判断すれば正道とは言えない手段も駆使して取材や情報収集を行うことも。*9
ヴァンとは彼が裏解決屋を立ち上げた頃からの付き合いであり、互いに信頼している。またその情報収集力を見込んで表社会からも裏社会からも情報屋として頼られている。


●マリエル・エーメ(CV:本渡楓
大手通信社《タイレル通信》社会部所属の新人記者。21歳。童顔で幼児体型。
正義感が強く記者としての使命に燃え、時に厄介事にも首を突っ込む危ない面を持つが、色々あって結局は大体無事で終わる事が多いというかなりの幸運体質の持ち主。
同じ記者であるディンゴの事をライバル視…していたが魔獣によるヌルヌルプレイを経て彼に助けられた事から懐く様になり、ディンゴの方も彼女の事を何だかんだで放っておけず違う通信社の人間であるにも関わらず、何かと面倒を見ている。


レン・ブライト(CV:悠木碧
ご存知《殲滅天使》…もとい《仔猫》。17歳。色々とでかくなった、流石魔都クロスベル出身。
ジェニス王立学園との交換留学制度を利用してアラミスに在籍。留学直後にアニエスと知り合い先輩・後輩の関係になった。
ある事件(『創』での白の封印石を参照)を解決したことで生徒会長に就任し、その手腕を振るっている。
大人になったと証明するために一人称を「私」に改めたが、たまに「レン」に戻ってしまうことも。
5年程前に駆け出しの頃のヴァンと知り合ったことがあり、その縁からアニエスに彼を紹介したことから物語の幕が上がることになる。*10
相変わらずの天才で、今でも半年に一度は多忙な学校生活の合間に論文を書いて発表しているらしい。


●ベルモッティ(CV:村田太志)
イーディスのリバーサイドにあるカフェ&バー「ベルモッティ」のバーテンダー兼店主。オネエ口調の男性。
バーテンダーとしての腕前も確かだが、情報屋としての一面も持ちヴァンやエレインなどもよく利用している。また、薬学方面も昔かじっていたらしく、専用の装置があれば短時間で成分分析を行えるほど。
創の軌跡にもとあるエピソードで登場している。


●ラトーヤ・ハミルトン(CV:井上喜久子
ラッセル博士、シュミット博士に並ぶエプスタイン博士の《三高弟》の一人。74歳。
過去作でも度々存在が示唆されていたが、実際の登場は初となる。中東系の出身。
癖の強かった他2人の三高弟に比べると、穏やかかつ物腰も丁寧な老婆でありカトルを始め彼女を慕う人物は多い。「辺境にこそ導力器が必要」という信念を持ち、3年前から深刻な状況が続く大陸東部にて研究を行っている。
最近になって大陸東部が不毛の地となったことを憂いており、原因の調査に精を出している。


●エスメレー・アーチェット(CV:本渡楓)
ハミルトン門下生の一人でバーゼル理科大学、生体工学研究室の准教授。27歳。
Xiphaの開発プロジェクトでは主要設計を担当、カトルのXEROS制作にも生体工学者として狼の所作を再現するのに携わり、エプスタイン財団やリベールのZCFとも交流がある等次世代の主力として期待されている。
これだけ書くとかなりのやり手に見えるが、性格は天然でマイペース、弟弟子のカトルを溺愛して隙あらば抱き着こうとしている。天然巨乳ソバカス眼鏡美女に抱き着かれるカトルが羨ましい。

キャラクター公開時は「今作における眼鏡&教授枠か?」と、あらぬ疑いを掛けられてしまったが今作は特にそういうのは無い…というか無さそうな人物。寧ろ後述の兄弟子が怪しいっちゃあ怪しくあるが。


●ジャック・トレバー(CV:利根健太朗
●ハル・コールマン(CV:ながえゆあ)
ご存知《賭博師ジャック》とその相棒。ジャックは33歳、ハルは21歳。
今回は小説内ではなく実際に人物として登場しており、ガガーブから続く英雄伝説の伝統「後発作での書籍人物の登場」を担うこととなった。
《煌都》ラングポートの酒場を拠点としており、ヴァンとは古い付き合い。本業の賭け事をしつつ、副業として情報屋もやっている。



その他の勢力

裏解決業務の最中に出会う人々。依頼人であったり、裏社会の同業者でもある、時には協力し、時には敵対する「訳あり」な人々。


●ジャコモ・コンテ(CV:黒田崇矢)
首都イーディスを拠点とする情報屋。
腕前は確かであるが、仕入れた情報を「ゆすりネタ」として相手の弱みを握ったり、同業者を追い落として破滅させたりと評判は悪い。
加えて接触してきたアニエスを性的に狙っていたりとまさにヴァンが言う通り「ゲスな情報屋」。
+ ...
オープニングでアルマータと半グレ達の取引を引っ掻き回して(当人は何なのかわかってなかったが)ゲネシスを確保するも、アルマータの構成員によって隠れ家を突き止められた惨殺されてしまう。
自業自得な末路ではあったが、ある意味今作が今までとは全然違う『軌跡』である事を証明した人物とも言える。

●怪盗グリムキャッツ(CV:????)
ここ数年カルバードを賑わしている謎の怪盗で、しなやかな体躯と抜群の戦闘力を兼ね揃えた女性であること以外に正体はまったくわかっていない。
汚職にまみれた政治家や官僚、違法な手段でミラ儲けに走る大企業やマフィアを相手に盗みを働くことから大衆には人気で、ゴシップ誌が特集を組むほど。
一般的には知られていないが《銀》と同じく、先代と呼ばれる者から受け継がれつつ、かなり昔から活動している存在のようだが…?
一体何ディスなんだ…


●ニナ・フェンリィ(CV:上田麗奈
東方系ハーフの人気アイドルにして、本格演技派の若手映画女優。18歳。
演技に関しては自然体ながら天賦の才能を持っており、彼女に注目している業界関係者は数知れず。
先輩女優であるジュディスのことは後輩として、友人として、そしてライバルとして尊敬しているらしい。
演技は《憑依型》と呼ばれるほどに役に入り込めるタイプだが、同時にそんな自分の在り方を「本当の自分がない」と自嘲しているフシがある。

誰にも知られないところで一人「何者か」と連絡を取り合っているようだが…?


●サルバトーレ・ゴッチ(CV:小山剛志
映画会社ベガスフィルムに所属する映画監督。脂ぎった中年男性。
映画で大事なのはエンターテイメント性、特にエロスとバイオレンスと主張して様々な無茶を押し通しているものの、映画の面白さは紛れもなく評価されている。


●シェリド・アスヴァール(CV:武内駿輔)
カルバードと友好関係を結んでいる中東国家の一つ、エルザイム公国の公太子。28歳。
導力映画を好んでおり、サルバッド映画祭でヴァン達と出会うことになる。
漂泊の演奏家の姿勢に感銘を受けており、彼を目標にしているがそれ故に空回りしがちでもある。
ただ単に守られるだけの王族ではなく、彼自身も《宝石》から引き出される力を用いた戦闘術を行える。
年の離れた妹がいるらしいが今作では未登場。


●ナージェ・ベルカ(CV:原由実
シェリドの護衛官兼付き人を務める女性。25歳。
何かと奔放なシェリドの行動に困らされているが、同時に彼を深く敬愛している忠義の人。
前シリーズで言うとミュラーユリアポジションの人。
見た目こそ褐色の肌に金髪のショートカットが映える小柄な美人だが、その戦闘能力はお墨付き。
お伽噺で語られる《黄金の雷獣王(ウルスラグナ)》を一時的にとはいえ、高位次元から引き出して顕現させてしまう潜在能力がある程。


●ヤン・クロンカイト
ハミルトン博士の門下生の一人でバーゼル理科大学、物理&導力工学研究室の教授。
大変に気難しく研究以外のことで時間を使うことを嫌うも極めて優秀で、既に国内外に名を知られハミルトン博士からも「自分の師以来の天才」と称され、同門のカトルからは「ヤン兄」と呼ばれ慕われている。
グラムハート大統領と何らかの取引を交わしているようだが…?


●アシュラッド
アルテリア法国僧兵庁隠密部隊《イスカリオ》の副兵長。武器は戦鎚矛。
守護騎士のように異能こそ持たないが百戦錬磨の僧兵であり、任務を確実にこなす武人。師である人物からも「寡黙だが義に厚く、大局も見通せる一本芯の通った男」と評され、作中でもある「任務」に対して柔軟な姿勢を見せた事も。
一方で各々の任務で共和国に潜入している星杯騎士団から派遣された守護騎士二人とは、互いに共闘する気は全く無い。


●マクシム・ルーガン(CV:成田剣
紅い流星(レッドシューティングスター)の異名を持つZ1レーサー。31歳。
導力車レースの最高峰たる《Z1グランプリで》3年連続優勝を果たし、『タイレル芸能』による「結婚したい男性ランキング」では1位*11を取るほどのイケメン…なのは間違いない。
しかし可愛い女の子を見つけると所構わずナンパをするくらい手癖が悪く、恰好を付けてもイマイチ決まらないと内面がそれ以上に残念な男。

しかし異名は伊達では無くドライビングテクニックは本物であり、ふとした事でヴァンとレース勝負をした際は、トラブルによってコースアウトしてしまうも「コースアウトしてしまうのはそいつの責任」と負けを認める潔さもある。
また動体視力や反射神経もトップレーサーなだけあって優れており、作中では(ついで感覚並び真正面からとはいえ)完全に殺しにかかったメルキオルの一撃を避けた事も。

かつて『ある女性』と付き合っていたことがあるようだが…?


●エルメス
首都イーディスを中心に活動するバイク乗りの「運び屋」。常にフルフェイスのヘルメットを被っている女性であり、素顔はそれなりに付き合いのあるヴァンも見たことがない。
運転技術はかなりのものがあり、作中のレース対決ではヴァンから助っ人を頼まれることも。


●アルベール
●オデット
アニエスやレンと共にアラミスの生徒会に所属する学生。
アルベールはアニエスに気があるらしくヴァンのことを快く思っていないが、オデットは面白がって見ている。


●メア(CV:長縄まりあ
ヴァンのザイファにインストールされている特別製のホロウコア(支援用AI)。
小生意気な少女を思わせるかなり自己主張の激しいタイプだが、AIとして設定されたパーソナリティであり、自由意志は存在しない。
普段は他のホロウコア同様、音声ガイドによるサポートを行っているが、
ヴァンの危機に応じてホログラムのようなアバターとして現実世界に顕現する。その際はAIにはあり得ない意志を自ら示す。
彼女の発言の幾つかには聞こえているのに認識できず、録音などでもノイズとしてのみ記録されるような言葉が混じっている。
アニエスはそれを「まるで世界の“秘密”に触れでもしたような……」と表現した。




追記・修正は悪夢を纏ってからお願いします。

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  • 所要時間30分以上の項目
最終更新:2025年02月11日 17:48

*1 血もしっかりと描かれてる上に、仮にこのゲームがZ指定なら見るに堪えなさそうな惨殺死体も…

*2 準遊撃士を当人の出身国以外の他国に出すというのはまず無いとの事

*3 縁を切ったといってもそれはあくまでも仕事上のことであり、故郷の催事などがある時は帰郷して家族で過ごしている姿が描かれている。

*4 神の正確な文字は機種依存文字で示偏に申すと書く

*5 ヴァン曰く「ンな格好でブラついてる奴と知り合いだと思われたくない」とのことなので、やはり作中の世界観においても奇抜なファッションであるのは間違いないようだ。

*6 銘は黎の軌跡の時点では不明。装備品の説明文でも同様に書かれている。

*7 ルートによっては彼女が史上最強の傭兵と名高いカシムと戦うことにあるが、そちらでは特に昂ぶることはなかった模様。

*8 中東のマネーゲームによって没落してしまった地方であり、作中でもかなり悲惨な現状だとモブの口から語られている。

*9 創の軌跡のエピソードでは、とある政治家の汚職を暴くためレンにハッキングしてもらい証拠を集め、その代わりにその息子の横暴で非道な行いの証拠を集め学校から追い出すよう取引をしている。

*10 時期としては空の軌跡3rdで影の国から脱出した後。

*11 ちなみに女性部門の1位はエレイン