ハチャッピー/コッパチャッピー

登録日:2022/08/01 Mon 23:49:39
更新日:2025/01/12 Sun 11:27:54
所要時間:約 8 分で読めます






ハチャッピー/コッパチャッピーとは、ピクミン2にて登場する原生生物である。
ピクミンシリーズの代表的な敵キャラであるチャッピーの1種だが、何と食物連鎖上で下位に位置するはずのピクミンに寄生されていると言う変わった特徴を持っている。*1
地上では登場せず、一部の洞窟内で成体に当たる個体(ハチャッピー)1体と、その子供と思われるコッパチャッピー10匹程度が集団を形成してエリアを徘徊している。

目次


生物図鑑+α

生物図鑑

()部分は補足情報。

通称:ハチャッピー
和名:ヤドリピクミンとその宿主
ピクミン
(運搬に必要なピクミンの数:7)
(1匹あたりのお宝価値:3ポコ)


ピクミンに寄生されたデメマダラ。
巣を持ち群れで行動するピクミンと異なりデメマダラ一個体に単体で寄生しデメマダラの体内で一生を過ごし、子が完全に自立するまで親を先頭に隊列を組んで行動する。
宿主(寄生した相手の生物)の神経節にからめた手足(根といった方が適切かもしれない)と内分泌かく乱ホルモンを分泌することでデメマダラのほぼすべての活動をコントロールできるようだが、食欲に関しては宿主の本能にまかすがままのようである。
最近、他種とのあらゆる関係を積極的に持とうとするピクミンの性質から考え、寄生ではなく共生ではないかと言う説も発表されており、今後の調査結果が待たれるところではある。

ルーイメモ

テンプラに。ほのかな草の風味が何とも絶品。

生物的な特徴

ヤドリピクミン

宿主となるデメマダラに寄生するピクミン。
デメマダラの体内に埋まっているため、頭部の葉の部分以外がどのようになっているかは不明。
ただ、他のピクミン達と葉の形状や大きさが異なっているため、その姿もこの項目を見ている人達がイメージする所謂「ピクミン」とは異なる可能性も否定できない。


地下でしか登場しないため、紫ピクミンや白ピクミンと同様にオニヨンを持たない。
ただ、ポンガシグサからしか生まれることが出来ず、帰巣先のない彼らと違って上記のプロセスを持ってデメマダラ内部にいて行動をデメマダラにさせているため、無かったところでそれほど大きな問題ではないものだと思われる。


寄生前の状態ではどのように生きているのかは不明だが、「ピクミンとデメマダラ」が「被捕食者と捕食者」の関係である事を考えると、彼等にわざと喰われることで体内に侵入し、寄生を開始していると考えるのが自然。

他にも、生殖のために寄生済みのヤドリピクミンが親の体内を介して自身の子供を幼体のデメマダラにに寄生させ、コッパチャッピーとして外での活動を開始した時点からすでに寄生した姿でいる可能性も考えられる。

ハチャッピー

外見は腹部からピクミンの頭部の葉が生えていること以外はアカチャッピーを一回り小さくした姿になっている。(ピクミンの寄生で宿主側が摂取するはずの栄養を奪われた結果成長が阻害されているのか、元々そういった大きさの種を宿主として選んでいるのかは不明。)

ケチャッピーやテンテンチャッピー、ヤキチャッピーなどの別のデメマダラに寄生している可能性もあるが、少なくとも劇中では確認されていない。

上述した通り寄生しているヤドリピクミンによって行動をコントロールされているため、通常のチャッピーたちの取る待ち伏せ型*2ではなく、パトロール型*3の行動形態をとる。
そのため、通常のデメマダラが夜行性でありながらハチャッピーは昼行性になっている。

同様の行動をするクマチャッピーも自身の子供であるチビクマを引き連れて歩いてくるので、コッパチャッピーを引き連れて徘徊するハチャッピーの姿は、さながら彼等のミニチュア版である。脅威の度合いは天と地だが。


捕食行動については他のチャッピーと同様積極的で、ヤドリピクミンからは特に制約を受けないため、オリマー達やピクミンを見つけ次第、攻撃を仕掛けてくる。
当然通常のピクミン達も捕食してくるため、見ようによっては「ピクミン(ヤドリピクミン)がピクミン(他のピクミン)を襲って食い殺している」と言う共食いの構図にもなる。


単体の強さ自体は他のデメマダラとそれほど変わらないが、上記のパトロール型の行動形態上背後を取りにくいのが厄介で倒すのは意外と容易ではない。

犠牲を出さずにクリアしたい場合はオリマーパンチや紫ピクミンでのスタン攻撃をするのが有効である。

ハチャッピーの撃破に成功すると、ついてきていたコッパチャッピーたちが騒ぎ始める。
(宿主であるデメマダラが死亡すると同時に葉もぐったりと垂れ下がるのでヤドリピクミンもこの時に死亡するものと思われる。)

その場で笛を吹くと……。




コッパチャッピー






なんと、混乱していたチャッピーがピクミンと共に、近寄ってきました。


両者の間に争う様子はありません。


おや?そういえばこのチャッピーの背中から生えている葉っぱはピクミンのものと似ていますね。





なんとそのままオリマー達に協力してくれるようになる。



外見はハチャッピーをピクミンサイズまで小さくしたような姿。クイーンチャッピーから生まれるチャッピーの一齢幼生であるベビーチャッピーよりも小さいが、足のない彼らと違ってちゃんと二本足で立っている。

捕食活動はまだできないのか、通常はハチャッピーの後ろをついて回る事しかせず、ハチャッピーとオリマー達の戦闘時も特に介入することなくただ突っ立っている。

ハチャッピー撃破後、蜘蛛の子を散らすようにその周りは叫びながら走り回るが、笛で呼ばれることで通常のピクミンと同様に隊列に加わり、ピクミンの一員としてオリマー達に協力するようになる。
フリーの状態だとピクミンは各々の体色と同じ色の光を発するが、ハチャッピーは緑の光を発する。
普段は敵として立ちはだかるチャッピーが味方として甲斐甲斐しく行動してくれるため、人によってはそのギャップに可愛さを感じるプレイヤーも多数いる。

能力については非常に優秀で火・水・電気・毒と言う、通常ならばそれぞれに対して専用のピクミンを使って攻略すべき妨害要素の全てに対して耐性を持っているため、活躍の場は非常に多い。

その他、笛を呼ぶまでは爆発が周囲で起きても吹っ飛ばされるだけで死なないという意外な耐性を持っているのだが、これは仲間になった後には消滅してしまう。
(踏みつぶしやローラーによる圧殺・轢殺は仲間になる前・後双方で喰らうと死んでしまう。)

更にモーションを用意するのをケチられたからかピクミンと違い躓いたり転倒したりすることが一切無いという、地味なようで非常にありがたい特徴も備えていたりする。

なお見た目とは裏腹に攻撃力は青・黄・白と同程度しかない。
攻撃する際はチャッピーのようにかじりつくことは無く、他のピクミン同様頭の葉っぱで相手を攻撃する。

また外見はれっきとしたデメマダラだが、他の原生生物からは勿論、宿主と同種のデメマダラからは彼らも捕食対象者で、襲われて捕食されることもある。(ただしハチャッピーについている時は襲われない。).
もっともデメマダラは状況次第では同種の幼体を捕食する事もあるとはっきり明言されているのでそれ自体はさほど不思議ではない。

なお、彼らが隊列に加わった後、上記の理由などで死亡した場合、ピクミンの死亡カウントには反映されるので注意。

通常であればハチャッピー1匹に対して10匹ついているのだが、地下においてもピクミンの合計は100匹までしか存在できないルールがあるので、ピクミンの合計が90匹以上の場合、味方化可能なコッパチャッピーは100から上記のピクミン合計を引いた差分になる。
(言い換えると、元々100匹いる場合はコッパチャッピーはおらず、ハチャッピーが単独でエリアを徘徊する。)

このコッパチャッピーが大活躍するのが、「水中の城」。
この洞窟は半ば水没している関係上、青ピクミン以外のピクミンを連れてくる事が出来ない。にもかかわらずこのエリアは水は勿論、炎や毒、電気が至る所にあり、青ピクミンのみで突破するのは非常に難しい。
更に各フロアの攻略にもたついていると、みんなのトラウマであるアイツがやって来て恐怖の追いかけっこが始まるという非常に意地の悪い構造になっている。
しかしこのエリアにはハチャッピーとコッパチャッピーのグループが複数体登場し、ハチャッピーを倒してコッパチャッピーを仲間にすることが出来れば、攻略の難易度もぐっと下がる。
そうとは知らずに100匹の青ピクミンを連れて入った結果、恩恵を受けられなかった人もいるかもしれない。

この様に便利な存在である種の癒しでもあるコッパチャッピーだが、地上に戻る時は何故か間欠泉には飛び込まずに周囲をうろうろし始めるため、残念ながらそこでオリマー達とはお別れとなる。

地下に残された彼らに待つのは原生生物に捕食される未来か、成長を遂げてハチャッピーとして活動する未来か、それは誰にも分からない……。


言うなれば彼らは「洞窟内限定のお助けキャラ」である。
一応ピクミンの仲間であるため、ポンガシグサに入れると色に応じたピクミンにできる。そのため姿を変えてでも一緒に連れていきたい人や戦力の増強がしたい人は積極的にピクミンに変換するといい。

因みにオニヨンのない地下でピクミンを増やす方法は「ポポガシグサにピクミンを投げ入れる」と上記の「コッパチャッピーをピクミンに変換する」の2つのみである。

「ひみつの花園」などチャレンジモードにも登場するステージがある。


余談

  • 実は「コッパチャッピー」と言う名前自体はゲームには登場せず、攻略本やピクミンの原生生物の人気投票やピクミンパズルカードe+などでの呼び名として使用されているのみである。

  • 上記で記載した原生生物の人気投票では、味方になった時の頼もしさと愛らしさからなのか、見事(親であるハチャッピーとペアで)チャッピー部門の1位に輝いている。

  • 地下でしか登場しない登場しない理由はコッパチャッピーが地下限定の味方とすると言うメタな理由を無視すると明記されていないが、地上で暮らすピクミンと生存競争を避けるために「住み分け」を行った可能性が挙げられる。
    そのように考えた場合、宿主のデメマダラの食欲とそれによる行動を阻害しないのは「光合成が難しい環境で栄養を摂取できるようにする為」、ピクミンにも襲いかかるのも「地下にピクミンがいない前提で食欲を開放させているから」と説明がつく。

  • ピクミンパズルカードe+の後期の取扱説明書には実際には存在していないコッパチャッピーのカードの画像が載せられている。
    フレーバーテキストは「生まれながらにピクミンに寄生されているデメマダラの幼生。その為に発育が悪く、三齢幼生でも大きさは成体の半分ほど。隊列を組んでいる時は完全に親に依存しており、親が居なくなるとパニックになりショック死してしまう。」と書かれている(字がとても小さいため誤読の可能性あり)。


追記・修正はピクミンに寄生され、食事以外の行動をピクミンにコントロールされながらお願いいたします。

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  • ヤドリピクミン
  • イヌムシ科←ではない。
  • 原生生物
最終更新:2025年01月12日 11:27

*1 そのため分類上はイヌムシ科でなくピクミン科になっている。

*2 通常時は眠ってエネルギー消費を抑え、テリトリーに獲物が入ってきた時に攻撃を開始する形式。

*3 決められたエリア内を徘徊し、得物を見つけ次第攻撃を開始する形式。