2ndSTAGE(SASUKE)

登録日:2022/08/04 Thu 05:55:30
更新日:2025/02/20 Thu 21:54:00
所要時間:約 10 分で読めます






メタリックな地獄絵図、第2ステージ!!

忽然と浮かび上がって見えますこの魔城、

怪しげな光をたたえております!

─── 総合実況 古舘伊知郎 *1


『2ndSTAGE(SASUKE)』とは、TBS系列で放送されているスポーツバラエティ番組『SASUKE』が挑戦する事になる2つ目のステージである。




概要

1stSTAGEをクリアすることができた数少ない挑戦者が挑むことになる2ndSTAGE。
ここからいよいよ単純な運動能力だけではない、SASUKE独自のテクニックを要求される異次元空間の入り口となっている。

SASUKEオールスターズや新世代といった花形選手はあっさりと攻略してしまう事が多く、時として『通過点』と揶揄されることもあるが、
スパイダーウォーク、サーモンラダーといった普通のスポーツではやる事の無い動きを要求されるエリアが1stSTAGEに比べて多く設置されており、初挑戦の選手や対応力の無い選手はここでリタイアしてしまう事が多い。

「決してまぐれでは突破できない2ndSTAGE」と番組内で紹介された通り、『身体能力』ではなく『SASUKEの実力』が要求されるステージである。


ステージの構成


突破しなければならないエリア数は大会にもよるがおよそ5~8個と1stSTAGEに比べると少ないが、
ほぼすべてのエリアの難易度が1stSTAGEより上昇しており、普通にやると突破に時間がかかる物が多い。

その一方で制限時間は1stよりタイトな設定となっている場合が多く、どこかのエリアを急いでクリアしなければ大抵タイムアップの憂き目にあう
特に一時期*2は新エリアが無い代わりに制限時間が前回大会よりも短く設定される傾向があり、
番組内でも『スピード勝負の2ndSTAGE』との触れ込みがなされるほど時間との戦いがカギとなる場合も。

初期の大会と25回~32回大会の間は廃工場、13回~24回大会の間は教会のような西洋建築の廃墟が全体のモチーフとなっており、巨大なセットが闇夜の中、怪しげな青や紫色の照明に照らし出されて不気味な雰囲気を醸し出していた。
第33回大会以降は黄色がアクセントカラーの化学工場のような見た目にリニューアルされている。


スタート地点

第7回以降、スタート直後に高所から滑空していくタイプのエリアが設置されているのが定番となっているため、スタート地点は高台に設定されている。
有力選手や有名人選手は高台に上る直前の様子に密着カメラが入り、そこでインタビューが入ることもしばしば。

檻やシャッターを模したようなスタートゲートがあるのも特徴で、スタート前に実況の煽り文句が流れる中ゲートから選手が登場、スタートのシグナル音が流れる…という演出がお約束となっている。


序盤のエリア

先述した通りスタートエリアは1stステージのクリア地点が高所であることを意識して高所から滑空して池に浮かぶ足場の上に着地するタイプのものが多い。

第37回からはかつて1stSTAGEの名物エリアだったローリング丸太のアレンジバージョン、
横倒しになった円柱に抱き着きレールを転がり落ちるローリングログが設置されている。

しかし初登場時は直前に大雨が降ったため、正常に動作せずスリップしまくる危険な状態になってしまい、公平性を保つため稼働を見送ることに。このときキタガワ電気店長日置将士はすごい嬉しそうだった。
正式に稼働した翌第38回では円柱が高速回転して11回程回るかなり強烈な設定となっており、クリアした挑戦者もフラフラな状態のまま次のエリアに挑戦を強いられた。

リニューアル後の第39回ではスタート地点が多少前に出される、回転の勢いが落ちて約6回転になる等の弱体化調整が入り、一旦ここでの脱落者は殆ど出ないようになった。
しかし第41回では何故か回転速度が爆発的に上がる、第42回では不自然な程途中で止まる*3*4と妙な挙動を繰り返すようになり、ここで振り落とされる挑戦者は再び増加している。

ローリングログ以前にあったエリアは主に高所からのスタートが定着する前の初期と、それ以降に分かれる。
第4回まではいきなりスパイダーウォークからスタートする(後述)ため現在におけるスタートエリアのような概念が存在せず、第5回に重さ50㎏の重たい台車を2つ連結したものを押し込んでいく「タックルマシン」が登場。第6回には幅18cmの単なる崖足場を壁伝いに進む「ナロー」が登場した。

第7回に鎖にしがみついてレールを滑空する「チェーンリアクション」が登場するとこれが定着して2ndスタートエリアの形式となり、スケボー(そり)で坂を滑り降りた先にぶらさがったロープへと跳びつく「ダウンヒルジャンプ」、バーに掴まり大きな段差のあるレールを脱線しないよう滑る「スライダードロップ」、両手をボードに突っ張って滑空する「クロススライダー」、取っ手のついたリングを滑らせて進む「リングスライダー」などが設置されていった。

なお、チェーンリアクションに関しては鎖に手の皮膚を挟まないよう、安全対策として手袋を着用して挑戦しなければならなかったのだが、それが発端となってとある事件が発生してしまった(後述)



サーモンラダー

第18回大会の大規模リニューアルで登場した現在の2ndSTAGEを象徴する前半のメインエリア

上向きフック状の突起が縦に並んでいる柱が2つあり、一番下の突起には柱の間を渡すようにバーが設置されている。
このバーにぶらさがり自分の腕力と筋力だけでバーを押し上げて上の突起に引っ掛ける、これを繰り返して柱を登っていかなければならない。
バーを押し上げる為に必死に体をくねらせ、何度も折り曲げる様子が鮭の遡上(滝登り)を思わせることがこのエリア名の由来である。

攻略時の動きは強いて言えば懸垂に近いものの、突起に引っ掛ける必要があるため、より素早く、力強く、大ぶりな独特の動きが要求される。
この動きは未経験者にとってかなりキツいものがあり、身体能力のある選手が1stを順当に突破しても、このエリアでなすすべもなくリタイアという光景が多く見られた。初代サーモンラダー登場時『SASUKE史上最難関』『地獄の絶壁』の異名をとっていたのも頷ける。
初挑戦でもセット練習で予習してくるのが当たり前となった令和時代では余裕で突破する選手も増えたが、前述の通り直前にローリングログが設置されたことで、三半規管にダメージを受けた状態で挑戦するという別ベクトルでの難易度上昇も起こっている。

初代サーモンラダーは突起が縦に7段*5あり、7段目だけ他よりも間隔が大きく高めに持ち上げないと届かないようになっていた。
全体的な突起の間隔は回によってまちまち*6で、特に第19回は他の回よりも広めになっていたためかここで100人が全滅してしまった*7

その後完全制覇後のリニューアルで
  • 4段ほど登ったあと真後ろにある別の柱にバー諸共飛び移り、さらに5段登るダブルサーモンラダー
  • 真後ろへのジャンプを繰り返すサーモン要素が無くなったスワップサーモンラダー
を経て、第31回以降は4段登った後に同じ構造の柱を3段下るサーモンラダー上り/サーモンラダー下りが設置されている*8

スワップサーモンラダーの際にはバーの段がズレたり前の段に戻ったりした場合失格というルールが追加されたが、これのせいでリタイアに追い込まれる挑戦者が続出した*9ためか、現在のサーモンラダー上り下りの形式に変更された際に廃止された。


スパイダーウォーク(現スパイダーラン)

サーモンラダー登場以前、かつての2ndSTAGEを象徴していた前半のメインエリア。
2枚のアクリル板の間で両手両足を突っ張って体を空中に維持し、そのまま前に進んでいく。

元々はこのスパイダーウォーク単体で筋肉番付内の1コーナーとして放送されており、
90度に進行方向が曲がるクランクコーナーや、途中でアクリル板の間が広がったり狭くなったりといったエリアが存在していた。

SASUKE導入当初は2ndSTAGEのおよそ半分を占める巨大エリアとなっており、
後半には上下動する動く壁と22度の上り傾斜スパイダークライム*10が存在。それぞれ独立したエリアとしてカウントされていた。

完全制覇を機に第5回からコースチェンジとなり、規模は小さくなったものの動く壁が2枚になったが
第5回では3人中2人が脱落、逆に第6回は誰も脱落しないと極端な結果に*11
第7回大会から垂直上昇→横移動→垂直降下を辿るコースに変更され、これが17回大会までの長期間使用された。
特に垂直降下区間は難易度が高く、仮に高所からずり落ちたとしてもラッキーで足場に着地してしまわないよう、上部には網が貼られ、下部の出口に設けられたバーを掴まなければ出られないような構造になっていた。

第18回のリニューアルでサーモンラダーと入れ替わりで2ndSTAGEから撤去されたものの、代わりに1stSTAGEにジャンピングスパイダーとして転生。
第25回のリニューアルでジャンピングスパイダーがジャンプハングに戻りついに消滅…かと思いきや、第26回ですぐにジャンピングスパイダーが復活*12

第28回にジャンピングスパイダーと入れ替わりで2ndSTAGEの中盤エリアとして再登板し、第30回以降は終盤にアクリル板の道が途切れた空白を越えて下移動しなければならないスパイダードロップが増設された。*13
第40回から、元プロデューサーが商標登録を目論んだせいでスパイダーランに名称が変わった*14

なお、ガムテープで滑り止めにしようとしたりした人がいたためかは不明だがここの手前に滑り止めのスプレーがあったりするが、殆どの選手がゴム足袋を履いたりなどの事前対策をしていることに加えて制限時間に余裕が無いためほとんど使われることは無い。*15

中盤のエリア

現在はスパイダーウォークが設置されているが、第27回以前は中盤にバランス系エリアをはじめとした、一瞬の油断や判断ミスが命取りになるエリアが設置されているのが定番だった。
第9回までの初期は振り子のように揺れる巨大なハンマー5つを避けて平均台を渡る「5連ハンマー」で、このコンセプトが後に1stSTAGEのフィッシュボーンに繋がる事になる。

そのほか長期間設置されているエリアでは「バランスタンク」や「アンステーブルブリッジ」、「メタルスピン」が代表的。

バランスタンク

レールの上に横倒しになった十二角柱に乗り、足で柱を転がして対岸に渡るエリア。
レールは下り傾斜になっているため、焦って速く転がすと勢いがついてさらに加速しバランスを崩してしまう。

第10回に初登場したのち第18回の大リニューアルで撤去されるが、第24回~27回の間はモデルチェンジした復活版が設置されていた。
復活版はタンクを転がして渡る先が対岸ではなく高台となっており、レールの途中にストッパーが設けられ柱が途中で止まる仕様になっている。
高台からはロープが垂れ下がっているので、レールの終点からジャンプしてロープに掴まりよじ登るという腕力も要求されるエリアだった。

ちなみにこのエリアのルーツはかなり古く、原型となったと思われるのは1980年代のバラエティ番組『風雲!たけし城』に登場したアトラクションの1つ、「傷だらけのローラー*16
円柱に乗って足で転がして対岸まで渡ればクリアだが、足場が不安定な円柱、レールには下り傾斜がついている、さらにスタート地点でコサック兵に扮したたけし軍団・番組スタッフがローラーを押して回転の勢いをつけてくるとあって、クリア者がほとんど出ないまま3回しか行われなかったという超高難易度ゲームだった。

また、バランスタンクの初登場前に行われた女性版SASUKE『KUNOICHI』の第1回大会では「円柱乗(えんちゅうのり)」というエリアが登場。
こちらは1stSTAGEのエリアだったが、ドラム缶の上に乗って足で転がして進むという、やはりバランスタンクよりも足場が不安定で難易度が高い設定。案の定鬼門と化し、多くの挑戦者を沼に引きずり込んだ。


アンステーブルブリッジ

チェーンで吊るされた板を左右両脇から挟むように持ってぶら下がり進んでいくエリア。
木の板は2枚で、1枚目は四隅にチェーンが繋がっているため前後左右に体が振れるくらいだが、2枚目は板の両端2か所にしかチェーンが繋がっていない為、体勢を崩すと大きく左右に傾いてしまう。

第18回に行われた大リニューアルからしばらくは、中盤のエリアに
  • ロープのネットを横に渡るネットブリッジ
  • 前後左右に揺れるうんていを渡るスウィングラダー
  • そもそも到達者が居なかった幻のクリフハンガーもどきスカイウォーク
といったあまりパッとしないエリアが設置されていたが、第23回でこのエリアが初登場すると、後の完全制覇者である漆原裕治を飲み込むといった猛威を振るい、第24回からはサーモンラダーから直接移行する形となり定着することに。

しかし第28回で、安定している1枚目のみに削減という弱体化を食らってしまい単なるつなぎエリアに。そのままあまり目立つことなく、サーモンラダーが上り/下りにモデルチェンジしたのと同時に姿を消した。


メタルスピン

吊るされた円盤から4本のロープがぶらさがっている物に飛びつき、その勢いで円盤を回転させ沼地の対岸に渡るというエリア。
実際はロープではなく金属のチェーンにビニールのようなものが巻き付けられている、とのことで、飛びついて瞬間の握る力が入りづらい構造になっている。

後述の逆走コンベアの代わりとして初登場した第14回では全員なんなくクリアする影の薄いエリアだったが、
第15回でロープと円盤の接続部にゴムが使用され、引っ張ると伸びるようになってから真の威力を発揮。
『史上最強の漁師』長野誠を沼地に落とし、翌第16回でも挑戦者15人中7人も落下させる結果を叩き出す。
接続部のゴムだけでなく、飛びつくロープ部の構造も相まって腕力だけで突破するのはほぼ不可能なエリアとなっていたのである。

その後も毛ガニ漁師の秋山和彦、後の『サスケくん』森本裕介と、漆原裕治以外の完全制覇者4人中3人がこのエリアでのリタイアしている

長野を落としたエリアとして重宝されたのか、長野への嫌がらせのごとくリニューアルされても置かれ続け、
大会によってジャンプ距離や助走距離が伸ばされるなどマイナーチェンジを繰り返しながら、第27回を最後にそれ以降の総合演出による「クラゲみたいでダサい」との意向で撤去されるまで、2ndSTAGE後半にある一瞬の脅威を体現するエリアとして君臨し続けた。
なお、嫌がらせでリニューアルされても置かれていた割には長野誠がここで落ちたことは1回しか無い。


逆走系エリア

進行方向とは逆に流れる状態の場所を、流れに逆らって進むタイプのエリア。いかにタイムロスを少なく突破するかが求められる。

最初に設置されたのは背の低いトンネルの中に通った逆流するコンベアの上を匍匐前進・這い這い状態で進む「逆走コンベアー」。
第13回大会を最後に撤去されたが第32回で突如「リバースコンベアー」として復活。ゴール地点を前に逆走エリア2連発という構成で、挑戦者のスタミナと時間を消耗させる役割を担う。
なお、逆走コンベアー時代からコンベアの終点から落ちるとその時点で失格になる*17ルールがあるのだが、実際にそのような事が起きたのは第34回になってからだった。
また、コンベアの縁の部分で体重を支えてしまった場合も失格扱いとなる。

そして第28回にて登場した、SASUKEの中で唯一着水して進むことを余儀なくされる「バックストリーム」。
進行方向とは逆に流れるプールを突っ切って泳ぐ、というだけのエリアなのだが、SASUKEにとってイレギュラーな泳ぎという運動はかなりスタミナを消耗する。
それに加え、軽量型が有利とされているSASUKEにおいてはタッパがものを言う泳ぎが苦手という選手は結構多く、漆原裕治、又地諒、日置将士などはこのエリアを非常に苦手としている。(特に漆原はYouTubeで冗談交じりではあるもののこれが無ければもう1回くらい完全制覇できてたんじゃねえかという程。)

登場初回である第28回では問題なく挑戦者全員が突破したものの、翌第29回で水流装置の出力が強められるとこのエリアで時間を使い果たしてしまう選手が続出、突破してもスタミナを使い果たして最終エリアの壁が持ち上がらずゴールできない…など猛威を振るった。*18
2ndSTAGEのエリアは設置2回目で本気出すジンクスでもあるのだろうか

ちなみにこのエリアの次が前述のリバースコンベアであり、濡れた状態で挑戦する形になるのでよく滑る。
後半エリアのため制限時間への焦りを生みやすいこともあり、うまく体勢を整えられずに滑りまくって前進が叶わない選手もいるなど、エリア同士の絶妙な噛み合わせの良さを発揮している。


最終エリア

一部例外はあるものの、基本的には3枚の扉を力で強引にこじ開けてゴールするエリア。

基本形は重たい壁を下から持ち上げてくぐるウォールリフティング
重さは1枚目が30kg、2枚目が40kg、3枚目が50kg。この設定は第1回大会から現在まで変わらない。まさに「力づくの開けゴマ」。

パワーとスタミナに余裕がある選手は3枚目の壁を片手で上まで持ち上げるなどのパフォーマンスを見せて会場を沸かせるが、
普通の選手はここまで来た段階で時間的にももう余裕がなく、残り10秒のブザーが鳴り響く中急いでゴール地点に駆け込むことになる。

また、壁をくぐり抜ける際に足を挟む危険性があったため、一時期は床の高さから少し上がっている状態で設置されていたが、これを利用してほとんど持ち上げずに隙間をすり抜けて先に進んでしまう選手もチラホラ見受けられた。*19
第32回以後は壁自体にストッパー機構が備えられ、持ち上げる力が無くなっても重さのまま一気に落ちずゆっくり落ちるようになり、代わりに床と地面の空白が無くなったためある程度自分で壁は持ち上げなくてはならないよう対策が施された。

派生形として2枚目の壁が横開きにこじ開けるタイプのパッシングウォールというエリアも存在した。

全くの別物として、第18回にてバーの両端にくっついた総重量40kgの重りを肩に背負いこみ、細い橋を渡るショルダーウォークというエリアが登場したが、一人も脱落者を出さなかったためそれ以降は使われていない。
なお、このショルダーウォークは、SASUKEの制作会社(当時)が手掛けたフジテレビの番組『海筋肉王~バイキング~』に登場した「ガリオン」というエリアのリメイクである*20


ゴール地点

ゴール地点には1stSTAGEと同じくゴールボタンとゴールゲート、残り時間表示用のタイマーが設置されており、
ボタンを制限時間内に押すことができればクリア、3rdSTAGEへと駒を進めることができる。

第7回大会まではゴールボタンが存在せず、時間切れで閉まるゴールゲートが空いているうちに駆け込むことができればクリア扱いだった。
しかしゴールゲートに激突する危険性があったためか、最終エリアからゴールゲートまでの距離が離される等の変更があったのちに、第8回以降は1stSTAGEと同じ形式のゴールボタンを押すルールに変更されている。*21


特別編

2024年に開催されたSASUKE WORLDCUPでは従来の2ndとは異なり、FINALに近い形式の特別ステージでのタイムアタックが行われた。*22

スパイダークライム15m

第2期・第5期のFINALにあったスパイダークライム。今回は距離が若干延長されて一番上にクリアボタンがある。
各チーム2人の代表者が挑戦し合計クリアタイムで競う。なお、落下した場合20秒としてカウントされる。

落下者はフランス代表シャルル・プジャードのみ。最速クリアは山本良幸で8秒95。


余談

  • かつて番組のOPで選手100人全員が一斉に集まったカットが放送されるのが定番だったが、ロケーションは2ndSTAGEの前かFINAL STAGEの前が多かった。
  • ミスターSASUKEこと山田勝己はあるトラブルにより、1回の大会中3回も2ndSTAGEに挑戦したことがある。通称『手袋事件』。
    • 当時の第1エリア、チェーンリアクションでは安全対策上手袋の着用が義務付けられているが、その後に控えるスパイダーウォークでは手袋を外し素手で挑戦するのがルールとなっていた。山田勝己は挑戦に熱中するあまり、スパイダーウォーク手前で手袋を外さずそのまま2ndSTAGEのゴール地点まで進んでしまい失格判定となったのである。
      • 放送された映像でもよく聞くとスタッフの「手袋外して!手袋外して!」という絶叫を聴く事ができる。
    • これに対し山田は「手袋外しのルールが失格に繋がるほど重いルールだと知らなかった」と主張したためリトライが決定。しかしわずかボタンに手が触れるか触れないかといった所でのタイムアップとなってしまう。
    • そこで山田は往生際悪くゴールボタンのメカニカルトラブルを主張。2度目のリトライを行う事となるも、山田にもはや時間内でクリアするだけの余力は残っておらず、スパイダーウォークでタイムアップ。しかしその後も執念でそのまま進み続け、ゴール地点までは辿り着いたのだった
  • 実は第30回記念大会のタイミングで、2ndSTAGEがA/Bの2部構成に分割されるという驚愕のプランが存在した。
    • 録画やDVDを持っている人はFINALステージの前をよく見ると謎の競技セットが組まれていることが確認できるが、このセットこそが2ndSTAGEの追加パートとして予定されていた2ndSTAGE-Bではないかと噂されている。
    • 当時の番組宣伝で用いられた映像で確認する限り、FINALステージ前の競技セットには以下のエリアのような構造物が設置されていた。
      • 第31回で1stSTAGEのエリアとして登場したタックル
      • 後に女性限定版SASUKEであるKUNOICHIで登場したキャノンボール*23らしき巨大な球
      • スポーツマンNo.1決定戦で登場したガロンスロー*24
    • しかし何らかの理由で実際に使われる事なく撤去され、現在SASUKEの歴史において2ndSTAGE-Bは完全に無かった事になっている
      • 公式からは現在何も説明が存在せず、またTwitterで視聴者から直接疑問をぶつけられたスタッフは「あれは背景の空白を埋める為に設置した賑やかしのオブジェである」と説明している。
      • 名残として残ったのは、TBSの子供向けニュースサイト*25や、当時のテーマパークイベント『SASUKEパーク』で2ndSTAGEだけA/Bと2コースに分割されていることくらい。
  • 実は2ndステージの沼のみ、緑山スタジオに常設された池を使用している。(1stや3rdの沼は収録の度にセットを組み立てる業者が穴を掘って作成し、撤収の度に埋めている。)そのため、挑戦者が落水した際に紛失したものが幾つも沈んでいる可能性がある、とのこと。
    • 水曜日のダウンタウンの2018年版SASUKEコラボ企画として放送された『SASUKEの池の水ぜんぶ抜く』ではなんと20年ぶりに水の入れ替え作業が行われた。結果としてヤゴが住み着くなどしっかり生態系が築かれていた事が発覚したものの、上述の紛失物は発見できなかった。
    • そういった事情もあってか、2ndSTAGE前半の沼は選手たちの間で最も落ちたくない沼地なんだとか。
  • 2ndステージにもイージー設定があり、番組で名言される限りでは制限時間が延長される。一方、ウォールリフティングの重量やスパイダードロップの高さなどの1stでは調整されてそうな部分はそのままの様子。
  • 最近では、31回~39回にかけて二回の完全制覇があったのにも関わらず、エリア変更が3つとあまり変わっていない。ちなみに、この間1stは7つ、3rdは10個エリアが変わっている。*26


追記・修正はスパイダーウォークの前に手袋を外してからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • SASUKE
  • テレビ番組
  • 筋肉番付
  • 鋼鉄の魔城
  • 2ndSTAGE
  • 本編より先に立った項目
  • 無理ゲー
  • 無理ゲー←いけるかも
  • TBS系列
最終更新:2025年02月20日 21:54

*1 第11回大会より

*2 特に第13回~17回

*3 構造上一度止まってしまうと再度回転させることはまず不可能であり、止まった時点でほぼ詰みが確定する。

*4 ちなみに円柱の速度調節目的や、止まった円柱を動かす目的でレールに触れたり蹴ったりするとコースアウト扱いで失格となる。

*5 第18~23回はそのままバーをレールに乗せて滑り降りるエリア・スティックスライダーがあったため事実上8段であった。

*6 現在では38cmと明言されている。

*7 もっとも、2ndSTAGEに進出したのがわずか2人だったという影響もある

*8 このバージョンでは上り下りそれぞれバーが用意されており、飛び移りの必要はない。

*9 3大会ぶりの2nd進出だった長野や、当時2nd無敗だったコング高橋などの有力選手が不完全燃焼で競技終了する様子にはSNSや同時視聴のニコ生等でブーイングの嵐であり、そのニコ生に出演していた総合演出の乾氏もその場で反省のコメントを述べていた。

*10 FINAL STAGEのスパイダークライムは垂直に上に登っていくので別物である

*11 ちなみにこの形態の時は直前エリアが前述の通りタックルマシンとナローであり、スパイダーウォーク突入時の選手の消耗具合が大きく異なったのが極端な結果に影響したのではないか、とも。

*12 これは第25回の1stが過去大会のリバイバルエリアを中心とした特別な構成だったため。

*13 第40回までは、必ずドロップ箇所に触れてから進まなければならなかったが、第41回からはこのルールが撤廃され、ドロップ箇所を触れずに次の足場まで飛び越えることが許された。実際に第41回において佐藤惇とレネ・キャスリーがドロップ箇所に触れることなく進んでいる。ちなみに、このルールの撤廃理由は「ちょっと飽きたから。やってみる?」である。

*14 そり立つ壁やサーモンラダー、クリフハンガーとは異なり、登録は拒絶されたものの、最新の第42回でも名称は戻していない。

*15 第28回で又地が使った程度。使った理由も後述のバックストリームの追加で泳ぎが苦手で諦めてチンタラしてたとYouTubeで語っている。

*16 ちなみにたけし城には『ローラーゲーム』という前後に回転する円柱を飛び移っていくアトラクションも存在した。こちらは1stSTAGEのエリア、スピンブリッジの先祖とも言える構造。

*17 コンベアの終点にはプールが設けられており、着水による失格判定が取られるようになっている

*18 第29回は制限時間が前回に比べ45秒減ったのもある。

*19 特にバックストリームが導入されスタミナ勝負の傾向が強くなった第28回以降

*20 こちらは重りがショルダーウォークより少し軽く(35kg→25kg)、風車のように回転する道を渡るものだった。

*21 ルール変更のあおりを受け、ボタンを押さずにゲートをぶち抜いてしまいタイムアップになってしまった例もある。

*22 放送時間が現在のSASUKEの放送時間の半分程しかなく、1stの挑戦を全カットするわけにもいかない都合で通常の2ndをやることができなかったと乾雅人が自身のTwitterで話している。

*23 坂道に設置された巨大な球を押して進むエリア

*24 重い樽を背面投げして用意された壁の向こう側にスローインさせる競技

*25 https://www.tbs.co.jp/kids/news/news_140703_sasukerising.html

*26 名称変更も含む。