ドラゴン娘のどこでもないゾーン

登録日:2022/08/06 (土) 13:30:07
更新日:2024/11/18 Mon 15:01:49
所要時間:約 5 分で読めます






これがドラゴン娘たちの、どこでもないゾーン。




『ドラゴン娘のどこでもないゾーン』とは、ニャロメロンによる漫画作品。通称は「どこゾン」。
2022年7月8日から『コロコロコミック』のwebサービス『週刊コロコロコミック』にて連載中であり、毎週金曜日に更新。

●目次

概要

TCG『デュエル・マスターズ』を題材にしたコミカライズ作品かつ4コマギャグ漫画。
DMART-05「神アート 五人祭でドラゴン♡サマー」において擬人化された5人のドラゴンを主役とした作品であり、DMART-05の販促漫画とも言える。

週刊コロコロではDMの背景ストーリーを原作にしたコミカライズ『デュエル・マスターズ紅蓮』が同様の金曜日更新で連載されているため、週刊コロコロにおいてDMのコミカライズが2作同時に連載されることになった。
また、週刊コロコロでは過去作の掲載が行われているが『デュエル・マスターズ』も再掲載されており、こちらも金曜日更新なので3作のDM漫画が同日に更新される状況になっている。

作者のニャロメロンは、かつて『コロコロアニキ』で連載されていた*1バンバンドリドリ』以来のコロコロコミック系列の執筆となる。
また、DMART-05における各カードのデザインを担当したさいとうなおきがキャラクターデザインとしてクレジットされている。

タイトルの元ネタは、DMにおいてカード使用時やゾーン移動時に通過するとルール上されているゾーン「どこでもないゾーン」から。他TCGにおける「解決領域」と言えば分かりやすいか。
ルール上で制定された存在でありながらもシュールな名称からファンや公式関係者の間でネタにされていた単語だが、本作のタイトルに採用されたことで話題を呼んだ。
ただし2022年9月のデュエマ公式ルール改訂で どこでもないゾーンという呼称や概念そのものが廃止 、「保留状態」という用語に置き換えられており、いろいろな意味で宙に浮いた単語となってしまった。
とはいえある意味シュールギャグのジャンルである本作とは非常に噛み合った単語が元ネタにされたとも言える。

作品としてはシュールギャグであり、ニャロメロンが得意とする原作の要素をほぼ無視した不条理かつ内容の解釈すら困難な混沌とした展開が容赦なく叩き込まれる。要はちょっとコロコロに寄せたメロンコリニスタ
原作であるデュエマやDMART-05を知らない人には意味がわからないという内容は基本的には 一つもないが
それ以外のサブカルネタを知らないとわからない内容は 散りばめられている
流石に前述のタイトルの由来の用語変更は拾わざるを得なかったのか、執筆を休む時に「休載します」ではなく「 保留します 」と宣言しているが。
とはいえ、よく考えればDMART-05はキャラクターデザイン以外の設定がほぼ存在しないため、別にどうコミカライズしても原作崩壊している訳ではない…と解釈可能なのもある意味ポイント。

主な登場人物ゾーン

  • 真久間メガ
《メガ・マグマ・ドラゴン》が擬人化した、網タイツが眩しいドラゴン娘。本作では実質主役として扱われており、5人のドラゴン娘の中では一番出番が多い。
基本的には明るい性格のようだが、万有引力のことを考えこんでいたり、何故か唐突に二人に分身した末に融合したりする。*2
なお作者の趣味なのか、コスプレ*3を披露したり扉絵や一部カットがセクシーだったりすることが多い。

  • サーヴァ・K・ゼオス
煌龍 サッヴァーク》が擬人化した褐色ドラゴン娘。原作同様にカタコトで喋り、滝やトランポリンを召喚できるなど謎の能力を持つ。
泣いている赤ちゃんをあやそうとするなど優しい性格ではあるが、怖い犬や墓場に出てきたスーパーロボットにビビるなど若干怖がりなようだ。
初期はややあわてんぼうで早とちりしがちな描写が見られたが、最近はちょっと周りに押されがち。

  • 流星アーシュ
流星のガイアッシュ・カイザー》が擬人化した浴衣のドラゴン娘。
面倒見が良く一見すると穏やかそうな人物だが、メガが悲しんで泣いている姿を見て興奮を感じているなど異常な一面を見せる。
寝起きのままワープゲートを開いてメガの髪をモフる のは序の口、すずがいたずらに使ったフードを逆に被ってクンカクンカしたり、すずが泣き出した途端に涙の落下地点に出現したりと奇行は日々エスカレートし続けている。すずの方が被害率高くない?

  • 熊田すず
《悪魔龍 ダークマスターズ》が擬人化した、ちょっと幼い見た目のドラゴン娘。ただ、話し方は原作とノリが違う。
ドラゴン娘達の中では基本ツッコミ担当であり、幼さに反して作中で一番の常識人枠。怖い犬に動じることもなかった。
一方で熱さでバテた際にはアーシュの膝枕で休みながら甘えるなど、見た目相応な様子も見せている。ゆるキャラ「マグマちゃん」に握手をねだったり、メガが分身の術で出した中から一番頭身の小さい個体を抱き上げ「これが一番可愛い!」と断言するなど、可愛らしいものが好きなようだ。
さらに結構頭がよく、何の説明もなく自分を複製できる銃を出したりお小遣いを投資信託に使おうとするなど底知れない部分を見せることも。

  • 地封院ギャイ
地封龍 ギャイア》が擬人化したボーイッシュなドラゴン娘。負けん気が強い性格の様子。
渡したガムの味を教えずに風船ガムで去るメガを必死に追ったり、内容不明の謎の大会に優勝候補として唯一出場して優勝が決まるなど、何かと競うことが好きなようだ。実際パワーや戦略眼も相応にあるようで、ペン回し大会に電柱を持ち込み圧勝したり、まきびしを使われたとみるや即座にダメージブーストを決めるといった妙なバトルセンスの高さをみせる描写も少なくない。
あと 唯一作中でデュエマをした描写がある。
当初一人称は「私」だったり「あたし」だったりしたが、アニメ「ドラゴン娘になりたくないっ!」の発表あたりからはそちらに合わせて「ウチ」に統一されている。でも関西弁は使わない。


ゲストキャラ

  • 怖い犬
第1話「ワンチャン信じて」に唐突に登場した犬。普通の犬だが凶暴そうな雰囲気を出している。
バーベキューに仲間を誘ったギャイの目の前に現れて彼女を驚かせ、すずとアージュを除くドラゴン娘に恐怖を与えた(なお恐怖に震えながらもバーベキュー自体は何故か続行した)。
ただし、よく見るとドラゴン娘達を相手に唸りながらも微動だに動かないため、実はそんなに凶暴でもないのかもしれない。
擬人化どころかデュエマかどうかすら疑わしい、あまりにも唐突な存在として描かれた怖い犬は読者の間でかなりネタとなっており、1話で一番話題を呼んだ。
元はドラゴンの一部のドラゴン娘を恐怖に陥れたことから何故か考察対象にもなっており、この犬の正体は《ケンゲキオージャ ~究極火焔~》ではないかという説もある*4

  • ニャロメロン
作者。騒ぎたてる群衆モブに紛れ込んでいたり、おもむろに上空に幻影を浮かべてみたり、ギャイを差し置いて パワータイプの作者 と化したり*5と様々な形で作品を盛り上げる名バイプレイヤー。
ドラゴン娘たちからはやや辛辣な扱いを受けているものの作者側は到底逃がすつもりはないようで、サーヴァが「ショートアニメのキャラクターになって登録者10万人越えの人気コンテンツになりたい」と打ち明けた際は「 てめーらはオレと道連れだよ馬鹿野郎! 」と容赦なく弾丸の雨を叩きこんだ…が、ギャイが咄嗟に出したちゃぶ台返しに防がれてしまった。

  • おにぎり
🍙。メガの好物…なのだが明らかに自我があり、ちょくちょくコマ外に現れてはツッコミを請け負っている。どこゾン世界では汎用食料なのか、鳥や犬にも食われそうになった。

  • 伍代ドーラ
「そこのうぬ儂と勝負せい!」
さいとうなおきアニメ世界から送り込まれた刺客。性格もそちらに準拠したバトルジャンキーであり、彼女が登場したことで 「どこゾン」の世界がアニメに侵食されかける 事態が発生した。具体的にはサーヴァが4割くらいアニメ版になった。🍙「別によくない?」
この件の意趣返しでもあるのか、どこゾンの単行本発売前になるとアニメの公式チャンネルに宣伝動画が投稿され、 あの手この手でどこゾン側がアニメを侵食しようとする のが恒例となっている。

  • 味方ーラ
テキーラの代わりにメガが注文したことで、彼女のもとにやってきた。確定申告をしてくれる彼が「味方」であることは疑いようもない事実であろう。

  • 両面テープボーイ
お腹と背中がくっつきそうなメガに対抗して 「ぼくは両面がくっつくぞ!」 と颯爽登場。なお両腕はライナーガオー芯の部分の穴に通しているだけであり、結構簡単にすっぽ抜ける地味に怖い構造。どうもこれ一本で食ってるらしい。

  • 未来妖精
第74話に登場した妖精。未来へ連れて行ってくれる。
いつも通りデュエマと無関係なオリキャラのはずだったが、たまたま本家デュエマに《未来妖精ミクル》というクリーチャーが存在し頭部の形状も似ていたため、作者は困惑しながら弁解。公式コミカライズとは一体
その後作者によるミクルのファンアートが投稿された。



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最終更新:2024年11月18日 15:01

*1 後にコロコロアニキの完全電子化移行という名目の実質的な休刊に伴って『マンガワン』に移籍

*2 片方はアカシック・パラレルが偽装していたのでは?との声も挙がっているが、そんなのとナチュラルに一体化できる真久間とは一体…

*3 トコジラミ、カエル、オタクに優しいギャル等。

*4 犬型のクリーチャーであり、カードスペックも怖い犬に震えたドラゴン娘の元ネタであるドラゴンのパワーを上回るため。特にサッヴァークの場合はcipで除去するとケンゲキオージャの特殊勝利条件を満たすために非常に相性が悪く、サーヴァが泣き出したのにも納得がいく。怖がらなかった二人のうちアーシュ=ガイアッシュ・カイザーはケンゲキオージャが登場しても1ターンのみ動きを封じることが可能で、すず=ダークマスターズはハンデスを使えば手札からケンゲキオージャを叩き落せる

*5 なおギャイも次の回でパワータイプの幹部と化していた。