君が代

登録日:2009/05/29(金) 18:49:14
更新日:2023/06/03 Sat 00:56:20
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君が代は
千代に八千代に
細れ石の
巌となりて
苔の生すまで


【意味】

私の敬愛する人よ、
長い歳月をどうか息災でいてください
千年も八千年も、
小さな石が、巨石となって、
苔が生えるようになるまで――


1880年(明治13年)、日本の国歌として採用された曲。厳密には国旗・国歌法によって制定されたのはつい最近の20世紀,1999年。

10世紀に編纂された『古今和歌集』に収録されている短歌の一つである。あまり知られていないが、世界一歌詞が短い国歌。


バジル・ホール・チェンバレンはこの日本の国歌を翻訳した。日本の国歌の歌詞とチェンバレンの訳を以下に記す。


【君が代,日本の国歌】
汝(なんじ)の治世が幸せな数千年であるように。
われらが主よ、治めつづけたまえ、今は小石であるものが、時代を経て、あつまりて大いなる岩となり、神さびたその側面に苔が生(は)える日まで。

A thousand years of happy life be thine!
Live on,my Lord, till what are pebbles now,
By age united,to great rocks shall grow,
Whose venerable sides the moss doth line.
(95%本家Wikiより抜き出し)


言わずと知れた日本国国歌である。
日本人ならば知ってて当然、知らないわけが無い(この歌を知らないものは非国民であると言う人も居るとか居ないとか)。
現在の日本ならば小学生で必ず習うはず。

ただし歌詞の意味までしっかり教える教師は少ないかもしれない。
日本が行う大きな催しでは、殆どの場合歌われる。国際的な大会等でも歌われる(または演奏される)ことが多い。
上記の訳にも書いてあるが、この歌は日本の繁栄、恒久的な平和を願うもの。

「世界は天皇陛下のものだぜヒャッハー!」な歌ではない。


現在の日本ははたして平和だろうか?

たとえ平和で無くとも嘆くことはない。
国民が日々を平和に過ごしていれば日本国も平和に向かうはずである。たとえ争う事があろうとも、最終的に和解出来れば問題無い。それこそが平和である。


初出は幕末。
イギリスの外交官が来日する際、軍楽隊が両国の国歌を演奏しようとしたところ当然日本国歌が存在していなかった為、急遽取り決められた。

採用理由は当時国民の間で最も親しまれており、誰もが口ずさめる歌だったからだとか。なんでも結婚式でしばしば歌われていたそうである。

なお、実はメロディーは現在のものに落ち着くまで何度か変わっている。
最初の曲は、1870年にイギリス軍のジョン・ウィリアム・フェントンが作曲した。
「日本には国歌がないのですか?よければ私が作曲しますよ」と申し出てくれたのだが、フェントンは日本語がわからなかったため、歌詞の区切りとイマイチ合わないメロディになってしまった。
このことから、「雅楽風の曲調に変えよう」という声が上がり、1880年、林廣守によって、現在の雅楽風の曲に改められた。



歌詞中に登場する「細れ石」とは小石のこと。
「石が岩になるわけないじゃないか」と言う人もいるが、ところがどっこい、石から岩への変性は存在する。
中学校の理科で習う堆積岩の一種「礫岩」がそれにあたり、雨で溶けだした石灰質が石同士をつなぎ合わせる(鍾乳石の形成と同じ原理である)ことで小石から岩、そして巌となる。これには数十万年~数百万年の年月を要する。
馬鹿正直に考えると、君が代はとてつもなく時間的なスケールが大きな歌だということになる。まぁ、とても長い時間を表す比喩なので、本当かどうかなんてどうでもいい事であるのだが。
アフターマンフューチャー・イズ・ワイルドの時代までとか欲張りすぎじゃないか」とか言ってはいけない。心意気が大事なのだ。確かに大陸移動による気候変化とか考えるとキツイものがあるが。

実際、君が代で歌われている「細れ石」は京都の下鴨神社に安置されている石のことを指しており、
上記の形成作用によって、既に岩と言って差し支えないサイズにまで成長している。


また、一説では石を人と例えて「一人一人の平和や天皇陛下を大切に思う心や気持ちは、石のように小さくとも、みんなの気持ちが集まれば岩のように大きくなる」
(石とは意志との掛け詞)

天皇陛下や仲間を大切に思う気持ち、助け合い、約2000年の歴史がある日本人の心を歌った古くも良き歌である。



尚、「苔の生すまで」の後には、次の文が省略されている。

動きなく
常磐かきわに
限りもあらじ



実は二番が存在する。

君が代は
千尋の底の
細れ石の
鵜の居る磯と
現るゝまで
限り無き
御代の栄を
祝ぎ奉る


以下ネタ

  • 君が代
kiss me, girl, and your old one
a tip you need, it is years till you're near this
sound of the dead "will she know
she wants all to not really take
cold caves know moon is with whom mad and dead

訳:
僕にキスしたら君のその古臭いジョークにも(サヨナラの)キスをしておやりよ
君に必要な忠告をあげよう
死者達のこの声が君に届くまで何年もかかったんだよ
「国家ってのは本当に奪ってはならないものを欲しがるけど
そのことに気がつく日が来るんだろうか?
冷たい洞窟だって知ってるんだ
(戦争で傷つき)気が狂ったり死んでしまった人達を
お月さまはいつも見てるってことを」


大阪府は条例で教員には立って歌わなければ、府が懲戒処分を下せるようになった。更なる罰則を加えた「教職員基本条例案」も府議会と市議会に提出している。

東京都でも教職員が起立斉唱しなかったために都教委は懲戒処分したが裁判沙汰になった。しかし合憲の判決で都が勝利。

この作詞作曲の経緯を見ればわかるように元々人が歌唱することを想定してなかった歌で
ましてや複数人で合唱する前提ではないので歌い出しに必要な前奏の類がなく、
演奏を開始するといきなり「きーみーがーあーよーをーはー♪」から始まってしまう。
指揮者がいる楽曲ならそれでも良いが、みんなで歌うには不便なので
人が歌う時は便宜的に「きーみーがーあーよーをーはー♪」の部分を楽器でワンフレーズ流した後に
そのまま続けて「きーみーがーあーよーをーはー♪」と歌い始める構成にしていることが多い。
君が代を静聴する時と斉唱する時は注意しておかないと出遅れるぞ。


皆が一日一日を平和に、昔の良き日本を思い出しながら過ごせるように追記、修正をお願いします。

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  • 千代に八千代に
  • 歌う人の歌唱力が分かる歌
  • 歌詞は短い
  • タイムスケールはむちゃくちゃ長い

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最終更新:2023年06月03日 00:56