高咲侑

登録日:2023/03/05 Sun 00:12:39
更新日:2025/04/03 Thu 01:46:41
所要時間:約 22 分で読めるよ




私ね、やりたいことが……
『夢』ができたんだ

高咲侑は、テレビアニメ『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』の登場人物。
同作の主人公で、原案であるスクフェスALL STARSの主人公「あなた」のポジションを担うキャラクターである。


プロフィール

CV:矢野妃菜喜
身長:156cm

上記以外のプロフィールは一切明かされていない。誕生日さえ不明である。
メンバーカラーも設定されていないが、ライブポスターなどで侑を表現する色が必要な場合は主に「黒」が使用されている。

人物像

普通科→音楽科の2年生。
せつ菜のパフォーマンスを見たことがきっかけでスクールアイドルに憧れ、同好会に関わっていくことになる。

黒髪の先端を緑に染めており、普段はツインテールに纏めている。目は水平に近いタレ目で、瞳は緑色。
制服は夏服の場合ブルーのブラウスのみ、冬服はグレーのセーターを中に着用し上着のボタンは留めずに羽織る。

普段の人柄は「普通の女子高生」といった印象を受ける。しかし好きなもの、かわいいものを前に「ときめく」とテンションが一気に激しくなる。
ただスクスタの『あなた』と同様笑いの沸点が非常に低く、愛のダジャレには毎回大爆笑している。歩夢に「笑いのレベルが赤ちゃん」と評されているのも変わらず。
「ときめき」は普段から判断基準としているようで、グッズを見ている時も「ときめきが足りないねぇ」というほど。

学業においては言及されることがあまりないが、転科試験に特に勉強する描写もなく合格していることから少なくとも学内の平均以上ではあると思われる。また、歌詞が全て英語である「Toy Doll」はアニメでは侑が作詞しており、
何気にこの点は英語のファンメールを自力で読み解いた描写のある歩夢をも上回る描写とも言える。
ただし音楽科に転科後は元々素人だったこともあってか苦戦しているようで、小テストで赤点を取ってしまったこともある。おそらく専門科目だろうし、こればかりは仕方ない気もするが。
「スクールアイドルに手を出さず、そろそろ勉強に集中すべきでは?」と言う歩夢に対し「スクールアイドルに関わる事で学業も捗る! 今日の小テストもバッチリ!」とも主張している。普通はこのような台詞は勉強嫌いなキャラが勉強から逃れるための屁理屈で言う事が多いが、その時の侑は誤魔化すような表情や喋り方ではなく自信満々に言っていたので言葉通り本当に学業に良い影響を与えた可能性がある。
ただし、夏休みの宿題は最終日にまとめてやるタイプ。

本編ではそうした描写はなかったが、『にじよん あにめーしょん』ED映像を見る限り運動神経は壊滅的な模様。
  • 歩夢とランニング→涼しい顔で走っている歩夢の隣をヘロヘロになりながら付いていく
  • ミアとキャッチボール→特に力も入れずに投げられたボールを取り落とす
  • 愛とチアリーディング→足が上がらずがに股に
といった具合で、基本裏方ゆえスクールアイドルとしての練習は必要ない侑がスタミナや柔軟性で劣るのは仕方ないにしても、キャッチボールが出来ないのは擁護不可な気が……。体育の成績大丈夫なんだろうか。

明るい性格も相まってかファンからは過去シリーズの主人公格である穂乃果、千歌と並んで主人公キャラクターと扱われる事が多いが、11話における
  • 自分の夢を持ち歩き出す事で親友(歩夢)から離れてしまう
  • 自分の夢を最初に話すのが歩夢ではなく別の友人
  • すれ違いを解消させるきっかけを作る為の『励まし』を受けるのは侑ではなく歩夢の方
という描かれ方を初代ラブライブと照らし合わせると、この部分に関しては穂乃果というよりはことりのポジションを受け継いでいるとも言える。
またラブライブシリーズでは初代、サンシャイン、スーパースターでは主役キャラクターはいずれもダンス経験は無しもしくはあっても経験が浅い声優が担当しており、一方でその主役を支える幼馴染キャラクター達には必ず一人はダンス経験豊富な声優が担当しているというスタイルをとっている。その中で侑役の矢野妃菜喜はダンス経験年数が虹ヶ咲の全主要キャスト14人の中で最長という経歴を持っている為、
その点においても侑は幼馴染キャラクターに寄った扱われ方をしていると言える。

侑は「あなた」?

先述の通り、侑はアニメ虹ヶ咲の物語においてスクスタの「あなた」に相当する存在として位置づけられている。
そのため「あなた」の設定の多くが侑に引き継がれているが、シナリオ上での立場や言動が大きく異なっており侑は「あなた」の立ち位置を引き継いでいるが、完全にイコールな存在ではないという関係となっている。

虹ヶ咲の物語はゲームとアニメという異なる媒体で同時並行的に展開してきたために媒体によって設定や辿ってきた道程が違い、その両方が現行の公式設定であるというややこしい事情があるのだが、展開上において侑はある種「アニメ版虹ヶ咲の『象徴』」としての意味合いを持たされている。
すなわちアニメ展開に基づいた企画にしか侑は登場せず、侑が登場する場合は他のメンバーもアニメ版準拠の設定・デザインで登場するという特徴がある。
こうした点から、少なくとも現状では「あなた」と侑が公式で同じ舞台に並び立つことはない。が、やはりと言うべきか「本来は有り得ない『if』」に人は惹かれるのか2人の共演を望むファンも数多い。
……が、「あなた」にはキャラデザやCVが設定されていないため侑とは別個のキャラクターとして新たに描き起こさねばならないことを考えると、やっぱり難しそうである。

余談だが、『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 素顔のフォトエッセイシリーズ04 Rainbow Days~侑~』の表紙や『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル2 MIRACLE LIVE!』、そしてオンラインくじでは、スクスタ準拠のキャラデザの侑が登場している。

侑が「あなた」と目立って違う点は、普通科である点、学業に対しやや不真面目な点がある。
これら以外に、SIF開催の申請書を最初に出す時の申請書の内容があまりにも不十分かつ計画性の無いものを提出してしまった点もあるが、計画書を書いた人物が明確になっていないため、こちらは一概に彼女が原因なのかは判断出来ない*1
ただし、アニメ版は他の主要メンバーも最初はスクスタと異なる性格設定・立ち位置で描かれつつも、個別エピソードを経てスクスタに近い性格・立ち位置に移行していく展開が描かれているため(特に歩夢・璃奈はその要素が強い)、侑も2期では『あなた』同様、音楽科に転科し、学業に対しても真面目に取り組むような考え方に変わるのではとも言われていた。
実際に、1期では3話や10話、12話でピアノを弾いたり、簡単な作曲をしているところから、音楽の素養がある場面が見られ、そして最終話のラストにて音楽科の転科試験を受け、見事合格して転科を果たした。

活躍

第1期

生まれたトキメキ……
あの日から世界は、変わり始めたんだ!

歩夢と一緒にダイバーシティへ買い物に立ち寄っていた時に、せつ菜のライブを偶然目撃。
そのパフォーマンスに完全に魅入られると共に彼女が自分達と同じ虹ヶ咲学園のスクールアイドルであることを知る。
その後他のスクールアイドルも動画で見てその姿にときめきを感じ、「夢を持っている人を応援出来たら、私も何かが始まる気がした」と感じスクールアイドル同好会を探すも既に同好会は廃部にされた後だった。
一時は半ば諦めていたが、歩夢がスクールアイドルをやってみたいと打ち明けたことから、彼女も歩夢を、そしてスクールアイドルを応援するため動き出すことになる。
その後、同好会の復活に奮闘しているかすみに歩夢ともどもスカウトされて入部した。それからはスクスタと同じように応援するスクールアイドルが増えていくことにご満悦の様子。

その後、音楽イベントに果林が虹ヶ咲の代表として参加した時、その盛り上がりを見てスクールアイドル達が参加するイベント『スクールアイドルフェスティバル』の開催を考え、志すようになる。
また同好会のメンバーそれぞれがやりたいこと・なりたい自分を明確に描いている様子を傍で見続けてきたことで、「私も、なにか……」と自らも「やりたいこと」を見つけたいと考えるようになり、本格的に音楽の道を考え始めるようになる。

だが、合宿回でせつ菜が(事故で)侑に抱き着いたのを歩夢に目撃されたことや歩夢よりも他のメンバーと接している時間の方が多くなっていたこと、ピアノを密かに練習していたこと(=歩夢の知らないところで侑に変化が起きていたこと)から、歩夢とすれ違うようになっていく。
しかし、話し合って誤解を解いたことと、せつ菜が歩夢を励ましたことで、彼女と仲直りすることが出来た。
スクフェスでは裏方に回っていたが、イベントが雨で中止になった際には「こんな終わり方……!」と悔しさを露にする一幕も。
しかし、メンバー全員からの侑へのメッセージ、そして彼女達の歌う『夢がここから始まるよ』を聞いて、再び勇気を分け与えてもらい、盛り上がる会場でスクールアイドルフェスティバルは終わりを告げたのだった。

第2期

果てしない、空の向こう
未来へと橋を架けよう!

1期最終盤で受けた転科試験の結果無事に合格となったようで、2期からは音楽科に通うこととなる。
1年+1学期分のカリキュラムを埋め合わせるために補習クラスに編入されるが、元々音楽知識ゼロだったところから数ヶ月ピアノを独学しただけの身であることもあってかかなり苦労しているようで、同時期に転入してきた天才少女・ミアにもアドバイスを求めながら頑張っている。

第二回スクールアイドルフェスティバルの際になかなか曲を作ることができず、「トキメキハドコー!?」「ドンナニカンガエテモトキメカナイヨー!!」と奇声を発しながら、ゾンビのように徘徊したり、床を転がったり、逆立ちしたと奇行をしながら苦闘していたが、周囲の助けもあり、なんとか新曲『TOKIMEKI Runners』を作り上げることができた。

SIFの後、関東作曲コンクールのポスターが気になる。
しかし「ただ好きで」音楽をやっている自分が本気で音楽を目指す人々に混じって挑戦することに後ろめたさがあるようで参加を躊躇っていた。
そんな折、悩み事をしていたことを見抜かれていた彼方に相談するよう持ち掛けられる。
彼方と話しているうち参加を躊躇っている本当の理由が「歩夢に背中を押してもらうのを待っているのではないか」と考えた二人は、来るであろうその時をもう少し待つことにした。
実は歩夢もまた侑と似たような悩みを抱えていることを彼方に打ち明けており、彼女の「ファーストライブが終わったらロンドンへ留学に行く」という宣言に驚かされながらも、それで踏ん切りがつき侑も音楽コンクールへ出場することを決めた。

そうして、果林の発案した同好会の単独ファーストライブ当日。スタッフとして参加してくれた生徒会副会長達と共に裏方としてステージを支えつつ、ライブの反響を見て同好会がここまで大きな存在になれたことを感慨深く思っていた。
そんな中、同好会の仲間達に「同好会13人目のスクールアイドル」として改めて感謝を告げられるが、ステージに立つわけではない侑は慌てて否定。
しかしファンからメンバー達に送られた献花には侑に向けて用意されたものもあり、そこに寄せられたメッセージの数々は確かに侑の作った曲やステージに人々が「ときめいて」いることを示していた。
侑先輩は、もう沢山の人にときめきを与えられる存在なんですから!

侑は自らのためというより、「同好会の一員として、いろんな人たちにスクールアイドルが好きになってもらえる手伝い」がしたいという一心で走ってきた。
まさか自分にスポットが当たるとは思っていなかったのだろう。
だけど、こんなの……めちゃくちゃ嬉しいに決まってるじゃん!
ファンの想いに感激した侑は、思わず客席に飛び入る。
驚いて振り向く観客達に一瞬焦るが、しかし意を決して、自分達を応援してくれる人々に感謝の気持ちを語った。

えっと……今日は、同好会のライブに来てくれてありがとう!

私、本当に嬉しくて……
同好会を始めてから、楽しいことばっかりで!
こんな、幸せでいいのかなって……

でもね、これって、きっと特別なことじゃないんだと思う。
みんなだってそうだよ!
もう走り出してる人もいっぱいいるはずだし、
向いてないとか、遅いとか、そんなの全然関係なくって。

上手くいかないこともいっぱいあるかもしれないけど……

その時は、私たちがいるから!
元気が欲しい人は、会いに来て!

エピローグでは、歩夢がロンドンに着いたことをメッセージと写真で知りながら、自宅のベランダから外を眺めていた。
その目の向く先には、見事な虹。

ときめきは、どんどん広がっていく──。
──次は、あなたの番!

人間関係

誰かを呼ぶ際には、同い年以下の親しい人物には名前+ちゃん付け、年上には名前+さん付け、あまり親しくない相手や敬うべき相手には苗字+さん付け。ただし特に付き合いの長い歩夢だけは「歩夢」と呼び捨てにしている。
敬語はほとんど使わず、ある程度親しい間柄であれば誰に対してもタメ口で接する。

誰に対しても対等に接し、相手の美点や魅力は素直に口に出す。
普通は恥ずかしがってしまうような言葉も何の躊躇いもなく発してしまうため、知らず知らずの内に相手を口説き落としてしまう天然たらしスキルの持ち主でもある。そんなんだから歩夢に押し倒されるんだぞ

一方で他人の機微には異様に目ざとい割に自分のことには恐ろしいほど鈍感というラブコメ主人公みたいな一面をよく周囲に指摘されている。
どうやら自身を過小評価しがちなようで、「今の同好会は侑がいたからこそ」という事実をイマイチ認識しきれていない節すらある。


うーん……歩夢といえば……
ニコニコ笑ったかなーと思えば、急に泣いたり、ほっぺ膨らませて怒ったり、ずーっと見てても飽きない感じ?

ずっと仲良しの幼馴染で、マンションもお隣同士。
頻繁にお互いの部屋に出入りしており、朝などにベランダから顔を出して会話する様子もよく見られる。
学校にも基本的に2人で一緒に通っており、歩夢からのモーニングコールで起きてベランダ越しに会話するのが2人の朝の日常のようだ。
このように物語開始以前からずっと私生活もほぼ共有してきた家族同然の間柄で、そのためお互いの距離感は他のメンバーに向けるものとはかなりの違いがある。

特に歩夢が依存と言っていいほど侑にベッタリなのは本人の項目の通りだが、一方の侑にとっても歩夢はかけがえのない存在である。
ずっと当たり前のように一緒に過ごしてきたために離れ離れになることは考えていなかったようで、自分の夢を明確に持ち始めた2期終盤でも歩夢のことを考えて決断に迷いが出てしまうことも。


うんうん! かすみちゃんはやっぱり「カワイイ」、だよね!

歩夢と共に初めて交流を持つことになったスクールアイドル。
彼女の「カワイイ」像は最初から全力で肯定しており、かすみが歩夢に提案した「あゆぴょん」にも(偶然昔の歩夢と重なったのもあって)ご満悦だった。

その後かすみが「かつて反発したせつ菜のやり方と同じことをしている」ことに気付き思い悩むが、その悩みを受けて「たぶん、やりたいことが違っても大丈夫だよ」と励まし、それを受けたかすみはソロアイドルの道を考え始めるようになる。

アニメ1期では交流がほとんど描かれず、お互いの名前を呼ぶシーンすらなかった。
一時期は不仲説が一部視聴者間で囁かれたこともあったが当然そんなことはなく、2期では交流シーンが一気に増えている。

映像や舞台作りといった裏方仕事で演劇部での経験が活かせるために一緒に作業している様子が見られ、告知映像制作の際には「桜坂監督」と呼び慕っていた。
特に照明関連は演劇部での知見をそのまま活かせることから彼女に一任している模様。
しずくもまたステージにハッキリとしたビジョンやコンセプトを求めることから、より煮詰めていく為に侑にアイデアを見てもらうこともあるようだ。
どうもかすみには「好きなことが関わるととことん凝り出す」という共通点を見出されている様子。

彼女からは「ゆうゆ」のあだ名で呼ばれている。
上述の通りほぼ唯一愛のダジャレが必ずウケる相手であり、毎回苦しそうになるほど大爆笑している。

同学年ということもあって歩夢やせつ菜達と4人で過ごしている様子も見られ、第2回SIFでは彼女らがステージに出ていない間は一緒に会場を楽しんでいた。

『にじよん あにめーしょん』にて愛とランジュが「かわいさ対決」を始めるも、照れ隠しで愛が笑ってしまい「愛さんには向いてないよ」と侑に話すも

「私は普段から2人のこと、かわいいなって思ってるけど?」

の一言で2人まとめて落としにかかる(やっぱり無意識)いつもの侑ちゃんなのであった。

「100点!」
「100点!」
「100那由他〜!」

「やるからには全力で」を信条とする果林のストイックさには純粋なリスペクトを送っており、また意外と生真面目で世話好きなところも見抜いている。
そんな一方で期せずして彼女の方向音痴を知ることになるも、「意外だけど、かわいいです!」と侑なりにフォローを入れている。

勢いのまま突っ走ってしまいがちなメンバーの多い同好会において数少ないドライな見方ができる人間であるため、一歩引いた視点を持つ彼女の「待った」は侑達に「自分達がやろうとしていることは本当に相手のためになるだろうか」を一度立ち止まって考えさせてくれる貴重な存在。
それ自体に彼女達が直接感謝するシーンこそないものの、侑もまた果林のおかげで自分達が行動する理由を明確に持つことができたシーンは数多い。


一緒にいられたらいいのにって気持ち、彼方ちゃんにもわかるよ〜……

いつも侑と歩夢が仲睦まじく過ごしている姿を普段は微笑ましく見守っている一方で、2人の仲がぎこちないように見えた時は進んで相談するよう持ち掛けてもいる。
2人からそれぞれ聞いた悩みが、その本質は同じであると感じて「夢を真剣に追い求めるなら、同じ場所にいられなくなる」というランジュの言葉を思い出し、同じように遥と離れ離れになりたくないと思っている自身の気持ちと重ねている。

彼女が溺愛する妹・遥と通っている東雲学院のスクールアイドルについては侑もチェック済で、実際に会えた際には大はしゃぎしていた。
その一方で姉妹がそれぞれ相手のことを想うあまりすれ違ってしまった際には、「遥ももう守られるだけの存在ではない」ことを彼方に伝え、二人の想いを繋げるヒントになっている。


侑さんの言葉がなかったら、きっと『大好き』を叫べないまま、自分を押し殺して生きていました

侑が初めて見たスクールアイドルで、そのパフォーマンスに心を奪われた「すべての始まり」と言える人物。
元はと言えば侑が同好会の部室を覗いてみようと思った理由は「せつ菜に会ってみたかった」からであり、その先で同好会が廃部になることを知ったことで侑と歩夢の物語が動き始めたことから、結果論ではあるがせつ菜が廃部にしようと思わなければ同好会は今のようにはなっていなかった可能性がある。
音楽を始めたきっかけすらも彼女の『CHASE!』をピアノで弾いてみようと考えたからであり、当初は単音で弾くのがやっとだったが練習を重ねる毎に上手くなっていく様子が1期を通して描かれている。

せつ菜もまた多くの苦悩を抱える人物であったため、その苦悩を受け止めせつ菜の『大好き』を受け止め肯定した侑の存在は大きな救いにもなった。
ゆえに侑には強く感謝の念を抱いており、「いつか侑さんの『大好き』が見つかったら、今度は私に応援させてください!」と語っている。

ちなみに、合宿回の夕食では無謀にもせつ菜の作った劇物紫色の液体を自ら口に運ぶ。
味自体は彼方の手で調整済みだったため美味しく食べられたものの、「見た目よりはマイルドでおいしい!」そのビジュアルはフォローしなかった


侑ちゃんってよく見てるよね。
歩夢ちゃんのことも、みんなのことも!

「みんなの心をポカポカにするスクールアイドル」というエマの目指す姿を応援し、彼女の見せるかわいい面にときめいている他その包容力に甘える場面も。
そんな一方で良くも悪くも感情が顔に出る方であるため、逆に侑がエマの様子を心配することもある。

彼女のもつ優れたITスキルには裏方要員としても大いに助けられており、しずくと共に映像制作に協力している。

彼女が抱える「カオ」のコンプレックスに耐えきれずライブを目前に逃げ出してしまった時には、メンバーの前でその恐怖を打ち明けてくれたことに感謝しつつ仲間達と共に励ましている。

  • 三船栞子

三船さんの中のときめき、信じてあげて

2期では第2回SIFの開催に向けて同好会が生徒会と交渉する機会が多くなったことで、自然とその役員である栞子と接する機会も序盤より見られた。
しかし当初は「ただの生徒会役員のひとり」というポジションに過ぎなかったこともあり、2人で接する機会自体は少ない。

彼女の姉・薫子から昔は栞子もスクールアイドルに憧れを持っていたと聞き、せつ菜達と栞子を勧誘する。
しかし姉は適正がなかったばかりに結果が残せず、夢やぶれて後悔してしまったと考えていた栞子は自らの考える『適正』に従って生きようとその勧誘を拒む。
しかし侑はその考えこそが後々後悔に繋がってしまうのではと危惧し、2年生全員で栞子とSIF会場を楽しむと共に改めて勧誘。
その後栞子の懸念の元であった「姉の涙」、しかしその結果に後悔などないこと、薫子も同好会の皆と共に栞子のことを応援したいと思っていることを、薫子の口から聞かされ、同好会に加わる決心がついたのだった。

侑の転科とミアの転入がほぼ同時期だった為に同じ補習クラスに入れられることとなり、課題の相談などを通じて交流を深めていくことになる。
ややドライな価値観を持つ彼女だが自分を慕ってくれる侑のことは悪く思っていないようで、侑が作曲で思い悩んだ時には自ら相談を引き受けたこともあり、その流れで『TOKIMEKI Runners』のアレンジ作業を手伝う羽目になった時もなんだかんだ言いつつも協力した模様。

その後帰国を決めたランジュを連れ戻すべくミアが新曲を作ると決めた際には他の同好会メンバーと共に彼女の作業を手伝っており、特に作曲できるメンバーとして一緒に作業している様子もあった。

時折子どもっぽい面を見せるからなのか、こちらでも「ベイビーちゃん」呼びは変わらず。

  • 鐘嵐珠

……もう一度聞くわ、侑。
あなたはどうして同好会にいるの?

スクールアイドルフェスティバルに触れて同好会のことを知り日本へやってきた留学生。
同好会やスクールアイドルの大ファンではあるのだが、表舞台しか見ていなかったために特に同好会の再建やSIFの立役者として尽力してきた侑のことは知らなかった様子。
来日してから侑のことを知ることになるが、「同好会にいるがアイドル活動はせず、アイドルとは違う夢を持っている」というその矛盾したあり方には真っ向から疑問をぶつけ、「あなたの夢はスクールアイドルじゃないのよね? だったら同好会を離れてその夢を真剣に追い求めるぺきよ」と忠告。
その問いかけは、侑が「同好会の中で叶えたい夢」を改めて見据えるきっかけとなった。

その後もランジュは侑と会う度にそのあり方に対し遠慮のない意見をぶつけるが、それはランジュが彼女なりに侑の将来を考えてくれるからこそだと侑は気付いており、気にかけてくれることを感謝しつつも自らの『夢』を同好会で貫く決意を固める。
その姿勢をランジュもまた認めており、2人はお互いを良きライバルと認めあっていくが……。

しかしそんな彼女もミアや同好会のメンバー達の計らいもあってその心にあったわだかまりを振りほどくことができ、同好会に加入後のファーストライブでは「あなたは私が思っていた以上に凄かったわ!」と満面の笑顔を見せていた。

余談

「ヒトリダケナンテエラベナイヨー!!!」

通称:箱推しの叫び

発端は2020/10/24に配信された、出演声優によるアニメ第1期3話放送直前生配信での一幕。
この放送では当時発売日を間近に控えていた挿入歌シングル第1弾の宣伝も内容に組み込まれており、各収録曲を歌うメンバーのイラストが描かれた全3バージョンのジャケットが紹介された。
その後、楠木の「好きなメンバーのCDを購入するのも、もちろんいいんですけど……」という前フリに、やや食い気味に矢野が発したのがこのセリフ。
その異様に熱のこもった、なんとも言い表しがたい独特なイントネーションで発せられた叫びが強烈なインパクトを残し、生放送は大きな話題になったのだった。

……これで終わりかと思いきや、続く第2弾・第3弾も同様の形態で発売されることに伴って主人公役という立場ゆえ毎回出演していた矢野も告知の度に叫ぶこととなった上に別枠での配信など矢野が出演していない場合も他のキャストが代わりに叫ぶなどこのネタが徹底的に擦られまくったために各放送を視聴していたファンは否が応にもこのセリフを刻み込まされる羽目に。
前フリ含めパターン化されていたこともあって回数を重ねる毎に視聴者も発されるタイミングを掴むようになり、訓練された視聴者達による「ヒト…ヒト…」「ヒトヒトしてきた」といったコメントが流れ始める始末。
かくして、無事このセリフは矢野妃菜喜という声優を、そして高咲侑を代表するセリフとしても認知されるようになったのだった。
同時に、その汎用性の高さから『何かを一つに絞りこめない時』に発するセリフとしても定着し、虹ヶ咲以外のシリーズ各作品にも波及している。

ちなみに、派生として「ワタシダケヲエランデヨー!!!」などもある(こちらも生放送で発言)。

このように元々は単なる中の人ネタであり侑が作中で発したセリフではなかった
またアニメシリーズ第1期が展開された約3ヶ月間ひっきりなしに叫ばれまくったとはいえ元々がプロモーション展開にちなんだネタということもあり、アニメ絡みの展開が一旦落ち着いた後はこのネタを見ることはなくなっていき「過ぎた思い出」となりつつある

……はずだったのだが、『にじよん あにめーしょん』の企画が始まると共にこのネタもまさかの復活。
というのも、PVで流された主題歌『わちゅごなどぅー』の歌詞に合わせて侑が「ヒトリダケナンテエラベナイヨー!!!」を叫ぶシーンが登場したのである。
さらにはコーレスでも「ヒトリダケナンテエラベナイヨー!!!」が公式化された他、矢野妃菜喜もニジガク以外の現場(もしかしてウマ娘?)で「ヒトリダケナンテエラベナイヨー!!!の方ですよね?」と言われた模様。
こうして中の人の持ちネタは晴れて(?)正式に作中の台詞として登場することになったうえ、念願でもあった侑も一緒に歌う曲が実現したのであった。プロジェクトで初めて歌う曲がこれでええんか……?しかし、ファンの中にはこういった内輪ノリを気に食わない人もいるので、気をつけよう。

余談の余談にはなるが、
  • 生放送中に矢野妃菜喜として発した「ヒトリダケナンテ(ry
  • 『にじよん あにめーしょん』第1話で高咲侑として発した「ヒトリダケナンテ(ry
  • 『わちゅごなどぅー』曲中にて侑が叫ぶ「ヒトリ(ry
はいずれもイントネーションや声の高さが異なる。聴き比べてみよう。

その他余談

  • 名前はシリーズファンによる公募で決まったもの。
    • 高坂穂乃果・高海千歌とそれまでのシリーズ主人公に共通して入っていた「高」の字に虹ヶ咲学園の「咲」、そして「あなた」=Youから「侑」の字を当てる、という成り立ちである。
  • プロフィールがほとんど公開されていないのは上記の通りだが、それ以外にも家族構成や幼少期の姿など身の回りのことがほとんど描かれていない
    • おそらく「プレイヤーの分身キャラ」という「あなた」に相当する存在であることからこれらの設定を意図的に曖昧にしているものと思われる。
      • 幼馴染という設定上、歩夢の人間関係に触れると侑の家庭にも触れる必要が出てきてしまうからか、同様に歩夢についても一人暮らしなのか家族と暮らしているのかなど詳細な私生活の模様が判明していない。
  • 担当声優の矢野妃菜喜は中学時代に学校をモチーフにしたアイドルグループ「私立恵比寿中学」で活動していたことがある。

みんなの夢が集まって、それを全部叶える場所……
みんなが好きになってくれた、アニヲタwikiらしい追記・修正の形って、そういうものだと思うんです!

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最終更新:2025年04月03日 01:46

*1 なお、『あなた』であれば、誰が主導で書いたにしても事前に最低限のチェックをして必要事項を予測し、修正は加えそうなものである。