登録日:2023/04/02 Sun 02:49:00
更新日:2026/05/27 Wed 13:47:22
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「神さまロボット」は、
漫画『ドラえもん』に登場する
ひみつ道具の1つ。
小学六年生1981年9月号に掲載され、てんとう虫コミックス版には第28巻に収録されたエピソード「神さまロボットに愛の手を!」に登場している。
【概要】
杖をついたみすぼらしい老人の姿を模した
ロボット。
童話などでよくある「みすぼらしい老人を助けてあげたら、その老人が神様で〇つの願いを叶えてくれる」展開をモチーフにしており、このロボットを保護、世話するなどして認められると、願い事を三つまで叶えてくれる。
大きさはのび太たちが両手で抱えて持てるぐらいで、
人というより古い人形と間違えられそうな見た目をしている。動力がゼンマイ式なのもみすぼらしさに拍車をかけている。
願いの叶え方は様々で、作中では
ピタゴラスイッチ的な誘導をするパターンから謎の力で一気に叶えるパターンまで確認できる。
作中では「(このロボットの素性を)知っててわざと親切にしても上手くいかない」とされているが、その基準をどうやって定めているのかは語られていない。
【登場するエピソード】
◇原作「神さまロボットに愛の手を!」
ある日、いつものように
ジャイアン と
スネ夫にいじめられた
のび太 は、いつも以上に
オーバーにドラえもんに主張をした。
悪者が栄え、正しい者が泣かされるなんて…、世の中間違ってる!
そんなのび太の主張にドラえもんが出したのが「神さまロボット」。杖をついたみすぼらしい老人のような見た目をしたロボットで、このロボットを保護し、親切に対応すると3つの願いを叶えてくれると言う。早速外で試しに動かしてみる二人だったが、神様ロボットを気にかける人は全くいなかった。誰もが見向きもせずせかせかと通り過ぎていく。ジャイアンとスネ夫に至っては、ニヤニヤしながら暴言を吐いてロボットを蹴っ飛ばしていく始末。
静香にロボットを見せてもらう事にしたのび太。この行動を切っ掛けに、神様ロボットが繰り出す願いを叶える能力とそれによって引き起こされるシュールな光景をのび太たちは目撃する事になる。
◇大山版「神さまロボット」
1981年11月6日に初放送。
ロボットの動力がゼンマイではなく、最初から自律で動いており、のび太たちと会話もしている。
明らかに自我があると思われる要素もチラホラでてくる。
話の大まかな流れは原作と同じ。
◇わさドラ版「神さまロボットに愛の手を!」1回目
副題に「やさしさをください…」が付いて放送された。2006年10月27日初放送。
歩くロボットからモーターの駆動音が鳴るようになっている。大山版とは異なりゼンマイ設定も復活し、みすぼらしい老人というよりもポンコツロボット感が増している。(性能自体は原作同様)
また、「ゼンマイを巻き過ぎると暴走する」という設定が追加。作中でのび太がゼンマイを巻き過ぎたためにロボットが暴走し、ドラえもんたちと逸れてしまう。逸れた先でロボットが散々な目に遭い、本当にボロボロになっていた所を接骨院から出てきた静香に保護される。
◇わさドラ版「神さまロボットに愛の手を!」2回目
わさドラでのリメイク版。2018年1月7日初放送。
1回目よりも改変部分は減り、より原作に近い話の流れになっている。ロボットの登場タイミング、性能もほぼ原作準拠。
【エピソード「神様ロボットに愛の手を!」と静香のキャラクター像】
この道具が登場する話「神様ロボットに愛の手を!」は、所々に挟まれるシュールなギャグをアクセントにしつつも、静香の優しさが前面に押し出されたエピソードの一つである。
初登場から既に50年以上、今も尚、国民的漫画不動のヒロインとして揺るがない地位を築いている
しずかちゃんこと源静香。
現在、一般人が彼女に持つイメージは「誰にでも優しいヒロイン」というものが強いと思われるが、実は連載の時期によって性格や行動に大きな変化があったキャラであるのはドラえもんマニアなら常識だろう。
見た目はいいが毒気も強い「あくまでギャグ漫画のヒロイン」だった前期、毒舌はアクセントレベルになり(時折鋭く切り込んではくるが)慈愛の心や気遣いの心とお茶目な可愛らしさが前面に押し出されるようになった「国民的漫画のヒロイン」である後期。では明確に変化があったのはいつなのか、どの辺りのエピソードなのか、その答えの一つとなり得るのが本エピソードとなる。
本エピソードが載った1981年の夏は静香の優しさ、可愛らしさや人生模様が押し出されたエピソードが幾つもあり、静香が本格的に大長編でヒロインムーブをするようになった「
のび太の大魔境」もこの頃に連載が始まっている。なので
1980年から81年にかけてのこの時期こそが、F先生が本格的に静香に込める「ヒロイン像」を模索し始めた時期である可能性が高い。
「大長編」というコンテンツが一気に展開される兆しが見え、F先生の手によってギャグ漫画のキャラらしい面白味も残しつつ「国民的漫画のヒロイン」に変わっていった静香の魅力を見ることができる始まりの一篇として、読めるエピソードがこの「神さまロボットに愛の手を!」である。
【余談】
- 全てのアニメ版で「本当の神様のようだ」と評される静香だが、創生日記で実際に女神としての業務を行っている。創生日記はテーマの壮大さもあって没になったエピソードが非常に多かったらしく、その影響で静香の女神としての活躍はたったの2ページに無理矢理詰め込まれている。F先生も無念だった事だろう。
- この話が雑誌に載ったのは小学六年生1981年9月号だが、この前の巻に当たる小学六年生1981年8月号に載っていたのがあの「のび太の結婚前夜」。更に結婚前夜と同じタイミングで出た「てれびくん1981年8月号」に掲載されたのが「魔女っ子しずちゃん」である。前項にも書いたように1981年辺りというのは、F先生が「静香のヒロイン像」を模索する上で大きな転換点となった時期だったのはまず間違いないだろう。
- 原作でジャイアンたちがブタになったコマでは細かい演出が一切無く、「どうしてこうなったかは、ページ数の都合で省く」というナレーションのみで雑に扱われている。実にシュールな光景である。
- 忘れろ草でこのロボットのことを忘れらせて何度も使うのはなしかな? -- 名無しさん (2023-04-02 15:15:03)
- 「どうしてこうなったかは、ページ数の都合で省く。」ここのとこは描写が思いつかなかったとしか思えん…人間が急にブタになるなんて想像も付かんだろうし -- 名無しさん (2023-04-02 15:34:05)
- ひみつ道具大辞典ではのび太も望みが叶ってるんだよな -- 名無しさん (2023-04-02 16:04:26)
- ↑×2「恐竜が出た!」「さとりヘルメット」等、物語の「起」「承」で読者を引き込ませるのは得意だけど、「転」「結」がモヤついた展開が多いのが藤子F先生の構成作家としての弱点で本作がそれの代表例ですな。大体の執筆姿勢がエピローグすら考えない真性のライブ志向だし。 -- 名無しさん (2023-04-02 16:31:29)
- ジャイアンとスネ夫二人いるけど願い事は3つ固定なのね。 -- 名無しさん (2023-04-02 17:47:58)
- アメリカ版でイラスト変えてたのってこの回だったような -- 名無しさん (2023-04-02 18:38:50)
- 余談見る限り、F先生結婚前夜書いてしずかちゃんに感情移入した結果なのかな?>概要に書いてあるキャラ変 -- 名無しさん (2023-04-03 23:29:16)
- 単行本収録時にしずかの性格が大幅に変わった水たまりのピラルクの雑誌初掲載はこの作品の発表よりも後という(1982年1月) 1981,2年頃は過渡期だったのかな -- 名無しさん (2023-04-12 18:53:37)
- 大山版は冒頭の改変で、のび太を殴った大人を謝らせていないっていうモヤモヤが追加されちゃったな。のび太が無実を主張しても「言い訳すんな」と確かめもせずに殴ったのはいただけない。「動物語ヘッドホン」「望遠メガフォン」のように無実を証明していれば良かったんだが、話が脱線しかねないかな… -- 名無しさん (2023-04-20 15:37:34)
- 著作権保護問題の対策のため、編集(具体的なエピソードの後半部分をカット)しました。 -- 名無しさん (2023-08-31 22:49:38)
最終更新:2026年05月27日 13:47