ドラえもん のび太の大魔境

登録日:2019/08/15 Thu 23:18:19
更新日:2025/03/13 Thu 06:43:17
所要時間:約 14 分で読めます






急げ!のび太たち!

犬の王国へ!


世界征服の野望に燃える

ダブランダー一味と大決戦が始まる。


監督:西牧秀夫
脚本:藤子・F・不二雄(「藤子不二雄」名義)
主題歌:岩渕まこと「だからみんなで」

『ドラえもん のび太の大魔境』とは、『映画ドラえもんシリーズ』の第3作目及び『大長編ドラえもんシリーズ』第3作目のタイトルである。
1982年3月13日公開で上映時間は91分。
同時上映は『忍者ハットリくん ニンニン忍法絵日記の巻』と『怪物くん デーモンの剣』。

2014年3月8日にはリメイク作の『新・のび太の大魔境~ペコと5人の探検隊~』が公開されている。

ここでは原作漫画版と旧映画版について解説する。


【概要】

アフリカの秘境を舞台にした作品だが、途中から独自の進化を遂げた犬達の王国が舞台となる。
大長編で人類以外の種族が登場するのは本作が初であり、今後の大長編でも恐竜動物昆虫鳥類犬猫等から進化した様々な人種が登場するようになる。

また、今回からオープニングテーマがお馴染みの「ドラえもんのうた」になっている。

本作のキャッチコピーの1つに「あっ!!(どうするっ!!)ひみつ道具を日本に忘れてきちゃった!!*1とあるように武器や移動手段になるような道具を殆ど置いてきてるので、終盤まで苦しい戦いを強いられる事となる。
だが終盤では意外な助っ人が参戦し、ドラえもん達のみならずファンも驚かせた。


【あらすじ】

夏休み*2のある日。
この休みに大探検旅行をする事に決めたジャイアンとスネ夫は、地上に残された最後の魔境を探すようのび太に言う。

早速ドラえもんの道具を使い魔境探しを開始。その間にのび太は野良犬を拾い、ママの了承を得て家で飼う事になる。
野良犬にペコと名づけた後、アフリカの奥地「ヘビー・スモーカーズ・フォレスト」に謎の巨大神像が立っているのを発見。
出木杉の意見でそこが求めていた魔境と判明し、翌日からそこを目指し冒険する事にした。

巨神像から100キロ*3程離れたところからスタートしたドラえもん達だったが、野生動物に追われるばかりで見せ場が全くなかったジャイアンは大激怒。
「探検はもうやめる!」と言い出し初日はお開きとなった。

だがその夜、ジャイアンは自身の部屋で巨神像のお告げを聞き、神の言葉を信じたジャイアンは探検を再開する事にした。
ジャイアンの提案で便利なひみつ道具を全て置いていく事になり、昨日の場所から探検を再開するが、ジャイアンの軽はずみな行動で何度もピンチに見舞われ、責任を感じたジャイアンは徐々に僻むようになっていった。

ひみつ道具が少ない中で数々の危機を乗り越えていくドラえもん達であったが、オドロンドロの谷に着いた時に、急にペコが二足歩行で言葉を話し始める。
彼の正体は、ヘビー・スモーカーズ・フォレストにある犬の王国・バウワンコ国のクンタック王子だった。
だが現在はダブランダー大臣に国を支配されており、ペコは彼らに命を狙われていた。
ダブランダーの目的が外界侵略と判明すると、一行は王家にある「悪者がそむき王国は重大な危機にさらされた時、10人の外国人が巨神の心を動かし国を救う」という言い伝えを信じ、巨神像のある森へと向かう。
そこではダブランダー一味が待ち構えていたが、ドラえもん達が突入しようとしたその時、空の彼方から5人の外国人が現れる…


【登場キャラクター】

【メインキャラクター】

ご存知22世紀のネコ型ロボット
最初は魔境探しに乗り気ではなかったが、のび太が本気で魔境を探していると知ると真面目に協力する事にする。
初日の探検ではひみつ道具を幾つも使ってムードを壊してしまったので、翌日の探検開始前にジャイアンの提案で便利な道具を置いていく事になる。

ご存知お人よしのメガネ少年。
お使いの途中でペコを拾い懐かれてしまうが、ペコが野比家の家庭の危機を救ったので、ママの了承を得て大っぴらに飼えるようになった。
魔境が存在しない夢を見て飛び起きた後に謎の声がし、「求める世界は必ずアフリカにある」とのお告げを聞いた。
終盤では秘剣電光丸を駆使してサベールと対決する*4

ご存知風呂好きヒロイン。
探検2日目からずっと風呂に入っていなかったので、先取り約束機を借りて「近いうち、きっとお風呂に入るから」と約束していた。
その後はずっと機械を借りっぱなしだったが、彼女の閃きが一行の窮地を救う事に
1人でペコを助けに向かうジャイアンを見て「あの人なりにず~っと責任を感じ続けていたのね。そしていま、こんな形で責任を取ろうとしてるのよ」と彼の心境を察し、思わず涙を流していた。

なお本作でしずかはのび太、ジャイアン、スネ夫の3人を「君付け」で呼んでいるが(ジャイアンに至っては「ジャイアン君」と呼んでる)、次回作以降は「さん付け」で呼んでいる。

ご存知トラブルメーカーなガキ大将にして、ある意味本作の主人公
ハラハラドキドキの大冒険を味わうために探検に出発するが、初日は便利なひみつ道具を何度も使われて雰囲気をぶち壊されたうえに、猛獣に追われ続け醜態を晒すばかりで見せ場が全くなかったので、「探検ごっこはもうやめだ!!」とカンシャクを起こしてしまう。
しかしその夜に自宅に神が現れ、巨神像には宝が隠されていると教えられる。そしてそこまでの地図を貰うと探検を再開する事を決意した。

2日目の探検を始める前に武器や移動手段などのひみつ道具を全て置いていくようドラえもんに言うが、軽はずみな行動や言動で何度も仲間を危ない目に遭わせてしまう。
その事で流石に責任を感じ、ヒステリーを起こす場面もあったが、ペコが部屋に入ってくると「おれ…どうすれば…」と泣きついていた。
ペコが敵を引きつけるために1人で森へ入っていくと、「ペコだけじゃどうにもならん。おれも行くぜ」と言い、今まで迷惑をかけた責任を取るために彼の後を追う。

激しい爆撃にも怯まずペコのもとへ歩いていくジャイアンの姿と、彼らを見捨てられないドラえもん達が再び彼の下に集う場面は、本作屈指の名シーンである

映画版になると漢になる」とファンから評されているジャイアンだが、本作はそのことが丁寧に掘り下げられているといえよう。

ご存知イヤミなお坊ちゃま。
物知りなので、ライオンのサバンナに差し掛かった頃にライオンの生態をドラえもん達に教え、オドロンドロの谷に響く死霊の声も「噴き出した蒸気が穴だらけの岩を共鳴させているだけ」と科学的に解明していた。
今回はジャイアンがウジウジする場面が多いせいか、珍しくヘタレる場面が少ない。

魔境を探していたのび太に「多くの国が同じ事を既にやってるから見込みはない」と言うが、そのせいでペコを怒らせ吠えられてしまう。
後にのび太に謎の巨神像の写真を見せられると、この巨神像はヘビー・スモーカーズ・フォレストにあったから今まで発見されなかったと考えた。

ちなみに今回が大長編初登場
以降の登場作品でも、冒頭部分でのび太達や読者・視聴者に知識を解説する役割を果たす。

銀行の帰りに通帳とはんこが入ったバッグを落とし絶望するが、ペコが発見してくれたので事なきを得る。
その際にのび太にペコを飼いたいと頼まれたので、家計を救ってくれた犬を見過ごしには出来ず飼う事を了承した。

家で犬を飼う事になったと知り驚いていたが、「ママさえよければ」ということで特に反対はしなかった。

  • 神成さん
空き地を掃除していた時に奥さんがどこでもドアを見つける。
それを不法投棄のゴミと勘違いし、他のゴミと一緒に焼いてしまうという、なんとも乱暴な行動を取る。
このせいでのび太たちは緊急時に帰還することができなくなってしまった。ある種の今回の戦犯である。
なお映画では未登場。映画ではのび太一行がワニに襲われた際、避難のためにどこでもドアを取り出したものの、
ワニに嚙み砕かれ使用不能になってしまうという流れに変更されている。

【ゲストキャラクター】

  • ペコ/クンタック王子
CV:清水マリ
のび太が今回拾った野良犬。ずっと腹ペコだったからという理由で「ペコ」と名づけられた。
白い毛並みの小型犬だが登場当初は薄汚れていた。
正体はアフリカの奥地にあるバウワンコ国の王子で、前国王のバウワンコ108世の息子である。
優しくて礼儀正しく、勇敢で責任感も強いため国民からの人望も厚い。
頭も非常に良く、日本に向かう途中の船の中で日本語をマスターしている*5
ただし、何も無いところで転んだり、正体を明かす際は足を組んで拍手していたり、ドラえもんに「なんかいい道具あるでしょ」と当てにしたりと、所々で抜けた所やちゃっかりした面を見せている。

剣の名手でもあり、映画版ではサベール隊長と激戦を繰り広げている。
ダブランダーのクーデターにより父親は暗殺され、自身も生きたまま埋葬されかけるが、事故によって棺桶ごと河に流され、コンゴ河の河口に辿り着く*6
外界では普通の犬として振る舞い、日本船の船員に拾われ日本へと渡った。
その後は犬として外界で暮らしながら帰国のチャンスを待ち、そのうちにのび太と出会う事となった。

ちなみに首からぶら下げているペンダントは巨神像の虚像を映し出す装置となっており、空気中に高圧電流を発生させる事も出来る。ジャイアンの枕元に現れた巨神像の正体はこれであった。
なお、映画版ではバウワンコ王国に着いた後は服を着るようになる。

  • チッポ
CV:杉山佳寿子
バウワンコ王国に住む男の子。
両親を含む村人は全員新兵器の開発に駆り出されているため、一人ぼっちとなっている。
腹ペコでつい弁当を盗み食いしてしまい、兵士達に追われていたところをペコに助けられる。
その後は一行に協力し、荷車に一行を隠して巨神像へ向かった。

  • ブルスス
CV:村瀬正彦
元バウワンコ108世の親衛隊長。
王国一の怪力を誇り、王家に絶対の忠誠を誓っている重臣で、ペコからの信頼も厚い。
ダブランダーの策略で投獄されていたが、ドラえもん達に助け出される。

その後は一行に、王家に伝わる「悪者がそむき王国は重大な危機にさらされた時、10人の外国人が巨神の心を動かし国を救う」との言い伝えを教えた。
ドラえもん達がダブランダーの一味に囲まれると、兵士達の事を引き受け彼らを森へ逃がした。

  • ダブランダー大臣
CV:滝口順平
バウワンコ王国の大臣。
外の世界を自分の領土にしようと企んでいる野心家であり今作のボスキャラ枠。
それをバウワンコ108世に知られると彼を暗殺し、ペコを捕らえて葬儀を開く。
ペコを生きたまま埋葬しようとし失敗するが、邪魔者がいなくなったのですぐさま国の実権を握った。
古代兵器の開発をコスに命じ、大量生産をした暁には人間の世界に攻め込もうとしている。

前王を謀殺したことは隠し通しているが、国民に強制労働や重税を課しているため人気は皆無*7

肝心の戦力である古代兵器「火を吐く車」と「空飛ぶ船」は、要するに「火炎放射機搭載の戦車」と「ヘリコプター式の爆撃機」なのだが、5000年前から進化してないためか、外装は木製で空飛ぶ船の爆撃は手動で樽の爆弾を落とす形式という、現代(本作が出た当時も含め)の人間の兵器からすれば何ともお粗末としか言いようが無いもの。ファンからは「いくら数があっても、あんなもので人間界に侵攻するなんてあまりに無謀すぎる」、「こんなもの兵士の小銃だけで蹴散らされるだろ」、「(犬だけど)井の中の蛙」、「もはや喜劇にしかならない」と指摘されている。
5000年前に作られたという点では間違いなくオーパーツレベルだが、外界と一切関わりを持たなかったので、外界の科学レベルがわかってないのだからしかたない。

  • サベール隊長
CV:柴田秀勝
ダブランダーの親衛隊長。
隻眼の剣士であり、剣の実力はペコと互角に渡り合えるほど強い。
原作と映画では大きく容姿が違っているが、隻眼である事は共通している。

  • コス博士
CV:永井一郎
ダブランダー配下の科学者。だが実際は側近に近いポジションにいる。
ダブランダーの指示で古代兵器を再現し、大量生産をするために国中の国民を集めて強制労働をさせている。
国の伝承にも詳しく、ドラえもん達が伝承を信じて巨神像を目指していると見抜き、ダブランダーに進言して彼らを待ち伏せした。

  • スピアナ姫
CV:栗葉子
バウワンコ王国の王女でペコの婚約者。
現在はダブランダーによって王宮に閉じ込められている。
ダブランダーに結婚を迫られているが、今でもペコの死を信じられず彼の帰還を待ち続けている。

  • 侍女
CV:麻生美代子
スピアナ姫の世話係をしている年配の女性。
民衆の噂でペコの帰還を知り、そのことをスピアナ姫に伝えた。

  • 村長
CV:田中康朗
コンゴ盆地奥地にある原住民の村の長。
ワニに襲われていたドラえもん達を助け、村に招いた。
そして彼らにバウワンコの神について教えるが、ジャイアンが神をも恐れぬ事を言ったので、ドラえもん達を災いを招く者と認識し、村に災いが降りかかるのを恐れて彼らを追い出した。

  • 5人の外国人
CV:???
バウワンコの伝承にある「10人の外国人」のうちの5人。
「10人の外国人」のうちの5人はドラえもん達と考えられたが、残り5人の正体は不明であり、いつどこから来るのかも分からなかった。
結局巨神像に着くまでその5人は現れず、ドラえもん達は勝算のないままダブランダー達に戦いを挑むのだが…



【用語】

  • ヘビー・スモーカーズ・フォレスト
アフリカのザイール(現・コンゴ民主共和国)のコンゴ盆地の奥地に存在している秘境。
この名称はNASAがつけたもので、日本語に直すと「タバコ好きの森」となる。
ジャングルの一部が常に分厚い雲に覆われており、衛星写真でもその下がどうなっているのか分からないと言われている。
ちなみにドラえもんが打ち上げた衛星は雲を無視して撮影が出来るので、今回の魔境探しでようやく撮影が成功したという事となる。
その説得力溢れる描写から誤解されがちだが、F先生の創作であり実在していない。

  • バウワンコ王国
ヘビー・スモーカーズ・フォレストにある犬の王国。
大昔に起きた地殻変動によってコンゴ盆地の一部が外界と隔離され、それ以降ここに閉じ込められた生物(主に犬)は外界と全く違った進化の道筋を辿った。
5000年以上の歴史を持った国家で、人間界で例えると古代ローマ風の文化を持っている。
しかし外界にも引けを取らない技術力を持ち、彼らの知能程度は人間達よりも高いらしい。
アルファベットを上下左右に反転させたような文字を使う。

5000年ほど前には「火を吐く車」と「空飛ぶ船」を開発していたが、「兵器の限りない発達が世界の滅亡を招く」と考えたバウワンコ1世によって、軍事研究が一切廃止されていた。
その後5000年間、王国は平和に栄えてきたが、108世の代になってダブランダーが外界の侵略を考えるようになる。
コスに密かに兵器の研究をさせたダブランダーは、企みに気づいた108世を暗殺。
国の実権を握り、本格的に外界侵略の準備を進めている。

ちなみに、この国の住民は外界の事を全く知らないようで、ペコも「この目で見るまで人間の世界なんて信じられなかった」と語っていた。
だがなぜかコンゴに生息していないはずのタヌキの存在は知っている

前述のように、古代兵器が現代の人間の世界にとって脅威と呼べるかファンの間で疑問視する声もあるが「古代兵器を復活させる技術力はあるので、もし人間の兵器を解析されたりしたら十分危険」「兵器よりも5000年間戦争を起こさず平和を保ってきた政治力の方が人間にとって脅威」と、好意的に考察する向きもある*8
5000年前に戦車やヘリコプターを開発したり石の巨神を動かすオーバーテクノロジー」「そんな兵器に頼らず、5000年間大きな争いを起こさず平和を保ってきた高い精神性」は人類以上とも言える。

  • バウワンコ神
ドラえもんが発見した巨神像。現地の先住民が信仰している神でもある。
バウワンコ神に会うには3つの命が必要と言われており、サバンナ、オドロンドロの谷、バウワンコのいる神の国でそれぞれ1つずつ命を落とすとされている。

  • 巨神像
バウワンコ1世が兵器の研究を禁じた代わりに国の守護神として立てた巨像。
この巨像に関して1世は「悪者がそむき王国は重大な危機にさらされた時、10人の外国人が巨神の心を動かし国を救う」と予言している。
中は空洞になっており、その中に「巨神の心を動かす」謎が隠されているらしい。


【ひみつ道具】

  • 自家用衛星
地球上に残された秘境を探すために使用。
自家用だが雲を透過して地上の撮影が出来るほど性能は良い。

  • かべがみ犬小屋
壁に貼ると絵が犬小屋となる。

写したいものを6方向から同時に写す事が出来る。
衛星で上から写した巨神像を正面から見るために使用した。

  • どこでもドア
お馴染みの移動手段その1。
今回は時差修正マシンがついているので、夕方にアフリカから帰ると日本も夕方になるようになっている
原作では空き地に置きっぱなしで出発したので、ゴミと勘違いした神成さんに燃やされた。
映画では船の屋根の上で出したので、出した瞬間に屋根を突き破ってしまい、ワニに噛み砕かれてしまった。

  • 出前電話
どこでも出前を届けてくれる電話。
初日に使おうとするが、「探検ムードがぶち壊しになる」とジャイアンが怒ったので未使用となった。

  • 植物改造エキスⅠ・Ⅱ
出前電話の代わりに取り出した道具。
Ⅰを植物に注入すると好きな食べ物が入った木の実を作る事が出来、Ⅱを植物に注入すると好きな形に改造出来る。

  • 即席エレベーター
吸盤のついたロープを目標点につけると、ゴンドラで昇降出来るようになる。
オドロンドロの谷を降りていく時に使用した際に、ジャイアンが危険な目に遭ってしまう。

これから出る光で、カンカンに怒った猛獣が寄ってくるようになる。
主にジャイアンが酷い目に遭った

猛獣を倒すために使用。
2日目からはジャイアンの提案で全て日本に置いてきた。

お馴染みの移動手段その2。
これもジャイアンの提案で日本に置いていった。

  • 探検ごっこ用蒸気船
ごっこ遊び専用の船だがしっかり作られた船。
だがジャイアンの不注意で船底に穴が開き、沈没してしまう。

原住民から話を聞く時に使用。
原作ではドラえもんが食べていたが、映画では村長が食べている。

しかし、ドラえもんやのび太たちもほんやくコンニャクを使用することなくバウワンコ王国の言葉を理解し、王国の住民たちとも普通に会話をしている。まぁ、ドラえもんやのび太たちがほんやくコンニャクを使用することなく異種族の人々と会話ができるのは、大長編では日常茶飯事だが。

  • キャンピングハット
ドラえもんが被っていた帽子。
見た目は探検帽だが、上のスイッチを押すと膨らみ、大きなテントとなる。
猛獣が入ってこないように出入り口は上についており、個室が5つもある。

なお大長編ではドラえもんが帽子を被ることがあるが、実は本作が初だったりする

  • 電車ごっこロープ
見た目はただのロープだが、輪の中に入って走ると電車並みの速度で走れるようになる。

オドロンドロの谷を降りていく時に使用する。

  • さかのぼりボート
鯉のぼり型のボート。
滝を登るコイのように流れに逆らって進む。流れが急なほどスピードがアップする。

  • とおりぬけフープ
地下に投獄されていたブルススを助けるのに使用。

  • かべがみハウス
今回は普通の家タイプのものを使用。
指名手配になった後、夜までここに潜伏していた。

  • 先取り約束機
今回の勝利の鍵となった道具
これを使って約束すれば、その結果を先取りする事が出来る。
ただし、約束した事は必ず守らなければならない*9

  • 空気砲
決戦に駆けつけた外国人の1人が使用していた。

  • 秘剣電光丸
のび太が追いつかれた時に、外国人の1人からこれを渡される。
のび太はこれを使ってサベールを足止めした。
映画では「名刀電光丸」となっており、兵士達を足止めした。


【余談】

本作の映画版について、シンエイ動画の人に藤子先生は「出来が良い」と前置きしつつ「前作と今作の監督は、私の世界を理解していない。監督を変えて欲しい」と言い、次回作から監督は芝山努に変更されている。
藤子先生の真意は不明だが、原作にあった「のび太vsギラーミン」「のび太vsサベール」が映画版では大きく改変されていたことが原因とされる。








追記・修正は魔境を目指しながらお願いします。

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最終更新:2025年03月13日 06:43

*1 実際は「こんなものに頼るのは卑怯だ」と考えたジャイアンがあえて置いてきた。

*2 映画では春休み

*3 東京沼津宇都宮ぐらいの距離。

*4 映画ではペコがサベールと対決し、のび太は兵士たちと戦っていた。

*5 リメイク版では触れられていない。

*6 リメイク版では、転落に至る経緯が「サベールと対決中に川に転落」になっている。

*7 ペコやドラえもん達を捕らえるため賞金までかけて協力を要請しても誰1人として応じる者はおらず、彼の下に就く兵士からも「今の国王は人気がないからな」と言われてしまうほどである。

*8 「現代の人類にとって脅威にはならない」と認めたうえで、異種族から侵略戦争を仕掛けられた人類の、バウワンコ王国に対する扱いは苛烈なものになると想定できるとし、「ペコとのび太たちが救ったのは人類ではなく、自ら破滅の道を進もうとしていたバウワンコ王国の方である」とする解釈もある。

*9 例として、「明日必ずご飯を食べるから、すぐにお腹を膨らませて」と約束すると、明日は今日の分まで食べる事となる。