魔龍バベルギヌス

登録日:2023/06/24 Sat 12:11:21
更新日:2024/10/05 Sat 20:20:24
所要時間:約 6 分で読めます





死神に育てられたバベルギヌスにとって、魂の移動などたやすいことだ。

*1


魔龍バベルギヌス》とは、TCG『デュエル・マスターズ』のクリーチャー。
DM-22「不死鳥編 第4弾 超神龍雷撃」で登場した、不死鳥編当時目立っていたハイブリッド種族ドラゴンの複合種族のクリーチャーの1体。
DMC-54「レジェンド・クロニクル ライバル編」、DMC-61「コロコロ・ドリーム・パック4」、DMX-11「大決戦オールスター12」、DMX-14「最強戦略パーフェクト12」、DMEX-01「ゴールデン・ベスト」などでも再録された。


【解説】

魔龍バベルギヌス VR 闇文明 (7)
クリーチャー:ドラゴン・ゾンビ/グランド・デビル 1000
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、プレイヤーを1人選ぶ。そのプレイヤーのクリーチャーを1体破壊してもよい。そうしたら、そのプレイヤーの墓地から、《魔龍バベルギヌス》以外の進化ではないクリーチャーを1体選び、バトルゾーンに出す。

コスト設定に反して重量級のドラゴンとしては珍しい最低クラスのパワーだが、理由はその独特な能力にある。
cipで選んだプレイヤーのクリーチャーを任意で破壊して、そのプレイヤーの墓地からバベルギヌスと同名でなければ非進化クリーチャーをリアニメイトさせるという効果を持つ。
事実上の場と墓地のクリーチャー交換とも言える動作をする能力で、場の数のアドバンテージが無くなった《インフェルノ・ゲート》とも考えられる。
なお、破壊したクリーチャー(の進化元)自身を選ぶことも可能。バベルギヌスをリアニメイトできないのは、この方法での無限ループを防ぐためだろう。

デメリットとはいえ闇文明のスーサイド戦法にもなる自壊とリアニメイトが組み合わさっているため、使用範囲やコンボの種類がかなり豊富。
基本的には自分も破壊対象に出来るバベルギヌスを生贄にして、墓地に肥やした大型クリーチャーを呼び出すという使い方が主流だろう。
また、バベルギヌスが自壊できるドラゴンという性質を活かし、バベルギヌスを破壊しながらリアニメイトに加えて《黒神龍グールジェネレイド》を呼び出すのも有名なコンボである。
グールジェネレイド以外にも《ダーク・ルピア》 の確定除去を誘発させて相手の場のクリーチャーを削るコンボ、《インフィニティ・刃隠・ドラゴン》と組み合わせて墓地だけではなく山札からドラゴンやサムライを展開するというコンボも使われた。

他にもバベルギヌス以外の自軍のpig持ちクリーチャーに自壊させ、pigを発動させながら更にクリーチャーを展開するという戦略もある。
このパターンだとバベルギヌス自身は単純なクリーチャーとしては貧弱なので場に残す意味が薄いようにも思えるが、種族構成が優秀なので進化要員などにも利用できる。

自軍のリアニメイトという活用方法に目を奪われがちなカードではあるが、相手にも効果を放てるので一種の妨害手段としても使える。
相手の大型クリーチャーを破壊し、墓地にある影響力の低い小型クリーチャーと入れ替えて戦力をダウンさせることが出来る。
実際にバベルギヌスの登場初期はリアニメイトよりもこちらの使い方に注目されていたこともあり、《光神龍スペル・デル・フィン》などの呪文ロック系のクリーチャーに対するメタとしても利用された。
相手の墓地にリアニメイト対象が無い状況で場にサイキック・クリーチャーがいる場合は、単純な確定除去として使えることもある。

全体的に何かしらに使える能力や所持種族であるため、登場当時から長らく様々なデッキにおいてリアニメイト要員やコンボ要員として活躍してきた。
新章環境ではpigで1000以下のクリーチャーをリアニメイトできる《凶鬼34号 バッシュ》と組み合わせたコンボの【バッシュギヌス】が開発され、危険視されたためか2017年に殿堂入りとなった。
結果的に登場から11年近く経過してから殿堂入りする事態になったが、その後もループデッキなどで就職先を見つけているのでインフレに飲み込まれることもなく息の長いドラゴンである。


【派生カード】

神滅恐皇グールギヌス R 闇文明 (7)
クリーチャー:ダークロード/ドラゴン・ゾンビ 6000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の他のクリーチャーを1体破壊してもよい。そうした場合、相手は自分自身のシールドを1枚選ぶ。このクリーチャーはそのシールドをブレイクする。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のシールドを1枚手札に加えてもよい。そうした場合、相手のクリーチャーを1体破壊する。ただし、その「S・トリガー」は使えない。
W・ブレイカー

ゲーム上の相棒とも言えたグールジェネレイドとバベルギヌスが合体したようなクリーチャー。
バベルギヌス同様に自軍のクリーチャーを除去できるが、リアニメイトではなくシールドブレイクを行う。
詳細はリンク先参照。

破壊王エメラルド・バベル VR 闇文明 (7)
クリーチャー:デーモン・コマンド/ハンター 6000+
このクリーチャーまたは自分の他のハンターをバトルゾーンに出した時、相手のクリーチャーを1体破壊してもよい。そうした場合、相手の墓地から進化ではないクリーチャーを1体選ぶ。相手はそれをバトルゾーンに出す。
ハンティング
W・ブレイカー

ハンターデーモン・コマンド。能力や名前からバベルギヌスの派生カードであることを匂わせている。
自身や味方のハンターを出した際に、任意で相手の場のクリーチャーと墓地に破壊とリアニメイトを与えるというかなり変わった除去手段を持つ。
場数のアドバンテージは稼げないが相手の場全体のカードパワーを大きく下げるという影響をもたらす。

龍装医 ルギヌス VR 闇文明 (8)
クリーチャー:ドラゴンギルド/マフィ・ギャング 11000
W・ブレイカー
このクリーチャーが出た時または攻撃する時、コスト7以下の進化ではないクリーチャーを1体、自分の墓地から出す。
地獄のゴッド・ハンド VR 闇文明 (5)
呪文
相手のクリーチャーを1体破壊する。

マフィ・ギャングがバベルギヌス由来と思われる骨を利用したらしいドラゴンギルドツインパクト
クリーチャー面はcipとアタックトリガーでの制限付きでの踏み倒し、呪文面はハンド呪文で確定除去を放つ。
cipとアタックトリガーの両方に対応したリアニメイトは自軍のクリーチャーを非常に粘り強くする。呪文面はシンプルだが、腐っても確定除去なので使える場面自体は多い。


デュエル・マスターズ プレイス

魔龍バベルギヌス VR 闇文明 (7)
クリーチャー:ドラゴン・ゾンビ/グランド・デビル 1000
バトルゾーンに出た時、クリーチャー1体を破壊してもよい。そうした場合、その持ち主の墓地から、《魔龍バベルギヌス》以外の進化でないクリーチャーを探索し、1枚をバトルゾーンに出す。

DMPP-13「超次元開放 -PSYCHIC SHOCK-」にて収録。
デュエプレのゲームの仕様の都合で探索になっているのでTCG版よりも安定性は落ちているが、ほぼ調整なく輸入されたと言える。
サイキックプッシュの弾に収録されたことから、サイキック・クリーチャーを破壊対象にした使い方をさせる意図もあると思われる。

こちらでも性質があまり変わっていないため、TCG版同様に様々なデッキで活躍している。


【余談】

  • ドラゴン・ゾンビグランド・デビルの複合の種族冠詞が従来の命名ルールを無視して「魔龍」という独自の冠詞になることを証明した1枚。
    「魔龍」はバベルギヌスの登場から6年以上経過してようやく2枚目として《魔龍レットイッド》が登場した。

  • フレーバーテキストではバベルギヌスの育ての親が「死神」であることがこれが何者なのかは不明。
    後の神化編では背景ストーリーにおける闇文明の精鋭集団として死神が登場しているが、バベルギヌスの背景ストーリーでの登場時期は神化編よりも前の時系列であることから関連性があるのかは疑わしい。




アニヲタWiki(仮)に育てられたWiki篭りにとって、項目の追記・修正などたやすいことだ。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • DM
  • デュエル・マスターズ
  • 闇文明
  • 魔龍バベルギヌス
  • ベリーレア
  • 京花優希
  • デュエル・マスターズ プレイス
  • 不死鳥編
  • ドラゴン
  • ドラゴン・ゾンビ
  • グランド・デビル
  • リアニメイト
  • バッシュギヌス
  • DM-22
  • 闇文明のクリーチャー
  • 闇文明のドラゴン
  • DMC-54
  • DMC-61
  • DMX-11
  • DMX-14
  • DMEX-01
  • DMC-44
  • 殿堂入り
  • クリーチャー
  • コスト7
  • VR
最終更新:2024年10月05日 20:20

*1 画像出典:pixiv イラストレーターめだま氏 『魔龍バベルギヌス』 2009年9月5日掲載より https://www.pixiv.net/artworks/5997598 ©Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids