新田義貞(逃げ上手の若君)

登録日:2023/07/18 (水曜日) 19:01:00
更新日:2024/03/06 Wed 22:18:30
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…まあいい 二千も来れば俺には充分!


鎌倉攻めにもはや迷いなし!続け者共!


新田(にった)義貞(よしさだ)とは、足利尊氏と並んで南北朝時代を代表する武将の1人。
本項目では、史実を元に創作されている漫画作品『逃げ上手の若君』におけるキャラクターとしての新田義貞を扱う。


【データ】



レアリティ
(1335年)
☆☆☆☆☆ UR
能力 南北朝適正
武力 91 蛮性 99
知力 忠義 67
政治 35 混沌 41
統率 97 革新 34
魅力 58 逃隠 73

  • 技能:武芸百般(甲)
剣術・弓術・馬術の複合技能

  • 技能:疾風怒涛
平地での武力20%上昇

  • 技能:戦場のクエスチョン
?マークがはっきり見えているほど武力上昇、知力下降(完全ランダム)

  • 固有武器:源氏重代太刀「鬼切(おにきり)
矢弾防御40%上昇


【概要】


後醍醐天皇の味方をし、足利尊氏と共に鎌倉幕府倒幕に力を尽くした東国武士。
尊氏、楠木正成に並ぶ南北朝の花形武将であり、鎌倉攻めの際は尊氏と共に鎌倉を攻め滅ぼした張本人の1人である。

風貌はちょっと浅黒い肌にギザギザのあご髭が特徴のワイルド系イケメン。ちなみに分家の岩松家も浅黒い肌なので、肌の色は一族の特徴なのだと推察される。
郎党からは「覇気に満ち顔も精悍な武士の鑑」と太鼓判を押されている。


「けど…」
「……なあ?」
「うん…」
「頭の横に見えるよな常に何か」

「どうしてだろう」

「なんとなく…何もわかっていないような気がするのは」



しかしその実態は、頭の横に「?」マークが物理的に具現化する脳筋天然キャラ。
なお、この「?」は実際に頭の横に浮かんでいるようで劇中人物たちにも視認可能。コマや吹き出しに隠されていてわかりづらいが、常時「?」は浮かんでいる。
新田が登場する度にあの手この手で?マークが隠されているため、?マークの扱いはさながらウォーリーを探せのソレ。

花形武将ではあるのだが幕府が第1話であっさり滅んだ本作での出番は遅く、連載1周年目での回想が初登場となった。
おまけに主人公が北条時行故にあまり登場回数や主人公と交流する機会に恵まれず、「存在感は凄まじいのに中々スポットライトが当たらない哀しい人物」みたいな独特のポジションになってしまったキャラクター。
作中でも新田の一族は不遇であり、佐々木魅摩には「盆暗」と小馬鹿にされている。

マーキング・パターンは「新田一つ引に戦、百合」


【人物】


一人称は「俺」
鎌倉攻めに際しても尊氏の動向がわからず、ほとんどのコマで「?」を浮かべていたものの、天狗衆の報せによって援軍が来ると即座に迷いを捨てて攻め入るなど性格は豪胆にして豪放磊落。
鎌倉陥落後の新政には加われず、郎党と共に不遇を囲っているが本人は「心配無い。敵に回れば打ち倒すだけのこと!」とさして気にしておらず大らかで気風の良い性格であることが窺える。
……のだが、やはり「?」が浮かんでいるため「何もわかっていないだけでは?」と郎党たちからも訝しがられている
また天然キャラぶりは戦場でも表れており、鎌倉攻めの際は進軍を邪魔する海に目がけて「この刀あげるから浅くなれ」と唐突にのたまい刀をダメ元感覚で適当に放り投げて「…ダメか」と発言したため、郎党達からは「何がしたいのバカ殿!?」と総ツッコミされた。

そういった点を含めて郎党たちから直接バカ殿呼ばわりされている始末だが、当人は自分がそのバカ殿であると認識していない。
一応海が引いたのを見た部下からは「バカ殿やるぅ!」と評されているため、割と軽口に近い感覚でバカ殿呼ばわりされている様子。
実際京都で尊氏の手下みたいな扱いされている事に対し、郎党達は「鎌倉を陥とした殿の功績はあの尊氏より上なのですぞ!」と愚痴っている辺り、郎党にはきっちり慕われている。

とはいえ流石に湊川の戦いで尊氏が繰り出した「新たな天皇の擁立」という奇策により生まれた2枚目の錦の御旗を目の前にすると困惑しきっていた。


【能力】


バカ呼ばわりされている上に常に?マークが浮かんでいるため凄まじくシュールだが実力は本物。
11巻現在で、
  • 武力値及び統率値:2位
  • 蛮性値:ぶっちぎりの1位
あまりにも戦闘に特化した尖った高ステータスが特徴。

その勇猛さと豪胆さ、二刀を駆使して矢の雨を悉く斬り落としたという武勇は郎党からの信頼も厚い。
何気に弓の達人小笠原貞宗が放った本気の射撃を真正面から刀で切り払って迎撃した現状唯一のキャラであったりもする。

1336年の尊氏の反乱の際には尊氏軍目がけ二刀を駆使しながら果敢に突撃し、無双ゲーの如く足利の軍勢を薙ぎ払い蹂躙。
師直も「勢いに乗せると手が付けられない」とその武勇を危険視したほどである。
しかし敵を蹂躙しながら尊氏に対し投げかけた言葉が「決着をつけよう尊氏!どっちが偉くて強いのか!!」だったためアホっぽさに拍車がかかった。*1

だが、戦略・軍略にはあまり長けてはいないのか、湊川の戦いでは尊氏軍の見え見えの陽動作戦にあっさり釣られる姿も見せており、正成の弟からは「あーもう新田のアホ!」とキレられていた。
一応
  • 鎌倉攻めの際は天狗衆の知らせを受けるまで自軍の戦力を冷静に見て攻めるか否かギリギリまで思案する
  • 湊川の戦い敗戦後の戦いでは、貞宗の弓術を防いで「あの弓は俺以外防げない」と判断し、自軍の損害が増えるのを忌み冷静に退却する
といった場面はあるので、大局的な視野は苦手な反面個人の武勇に限れば非常に優秀なタイプなのを伺わせる。


【余談】


海目がけて刀を放り投げるシーンの元ネタは新田義貞の代表的エピソード「稲村ヶ崎伝説」
鎌倉攻めの際、義貞は稲村ヶ崎から海を渡って通るルートで奇襲をかけようとしたが海が深くて渡れなかった。
そこで義貞は海に黄金の太刀を投げ入れて龍神に祈願するとたちまち潮が引いて進軍できるようになった……というもの。
しかし本作では神秘性もへったくれもない天然バカ殿ムーブの逸話として昇華された。

ちなみに関東庇番に属する岩松兄弟は分家だが、作中でも言われている通り義貞の元を去っている。



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最終更新:2024年03月06日 22:18

*1 この時、飛び散る血飛沫が巨大な「?」になっていた