登録日:2023/10/05 Thu 21:09:08
更新日:2025/05/24 Sat 14:39:38
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祠部矢 治は超人気格闘漫画
タフ・シリーズの登場人物。
モデルはおそらく総合格闘家の渋谷修身。
『高校鉄拳伝タフ』に登場する。
【人物】
新横浜プロレス所属のプロレスラー。といっても新横浜プロレスは旗揚げからたった3日、興行はわずか2回で潰れてしまった今は亡きプロレス団体。
所属レスラーは全員格闘技経験者だが、スター選手と呼べるようなレスラーは一人もおらず、知名度もほぼ無いうえに試合もメチャクチャつまらないという弱小団体だったのだ。
そんな新横浜プロレスの期待のエースとして
キー坊を大衆の前で襲撃してプロレス流の売名をしようと企んでいた。
新横浜プロレス復活の夢のためならば、プライドを捨てて汚い手を使うことも厭わないという浅ましい男だが、
プロレスに対する情熱だけは本物。
本人も
真剣勝負よりもプロレスの方が好きと語る。
新横浜プロレスの中では期待の新人と言われていた。
一般的なプロレスラーと違って脂肪を削ぎ落とし、耐久力と持久力を強化しつつ瞬発力を重視した超実戦的な肉体作りをしている。
そして格闘技の鍛練も積んでいるため、打撃系であれば日本ランカークラスと互角以上に戦うことができ、
静虎から「アスリートとしては一級品」と評価されている。
本人も腕に自信があるようで、プロレスラーとしては三流でも
真剣勝負なら負けないと豪語するほど。
また打撃以外にチョーク・スリーパーを得意技とし、異名の“
首刈りのシブヤ”もこれに由来する。
【活躍】
T・D・K準決勝で
ゴードンに勝利して声援を受けながら退場するキー坊を不意打ちで襲撃。
疲労とダメージで限界だったキー坊を一撃K・Oして大衆の前でボロクソに貶しつつ、駆けつけた静虎にも挑発の限りを尽くして名を名乗る。
そして翌日。
(祠部矢のコメント)
ハッキリ言って宮沢はメチャクチャ弱い。
必殺技を出して決めようと思ってたのに、
一発のパンチでノビてしまうんだから
話になんねーよ。
キー坊不意打ち事件はスポーツ新聞で大々的に取り上げられ、シブヤのコメントも掲載されていた。
完全に頭にきたキー坊は
ガルシアとの決戦を前にきっちり落とし前をつけようとシブヤとの再戦を望む。
シブヤの方も思惑通りに事を進め、キー坊を新横浜プロレスの拠点である寂れた廃屋倉庫で待ち構える。
謎の男「カモがネギしょってやってきたぜェグへへへへへ」
キー坊と
ヨッちゃんが廃屋倉庫に乗り込んだところ、勝手な売名行為を咎められて鎖で縛られたシブヤが杏城にボコボコにされる
茶番パフォーマンスが始まる。
そして密かに集められていたマスコミらと
謎の男の前でキー坊とのバトルが始まった。
シブヤたち新横浜プロレスの目的はT・D・Kで大活躍したキー坊をマスコミを含む大衆の前で倒し、世間に名を広めて団体を再建させること。
そのスポンサーとして
アイアン木場亡き後にワールド・プロレスを引き継いだ天州が後ろ楯となっていたようでシブヤとキー坊の戦いを見ていた。
キー坊のパンチをわざと受けて“おあいこ”と称し、リングを上手く利用して戦いを優位に進めていく。
連撃に加えて必殺キックが顔面に決まったかに見えたが、キー坊は額で蹴りを受けており、ダメージを受けたのはシブヤの方だった。
形成逆転されてもなお新横浜プロレス再建の夢のため、必死にキー坊に食らいつく。
するとシブヤの引き抜きを天州から言い渡されて、自分もそれに便乗しようと杏城がリングに乱入し、ヨッちゃんも巻き込んだタッグ・マッチになる。
ヨッちゃんに速攻でボコボコにされた杏城からのタッチを受けて再びキー坊とリング上で相対し、失うもののない“悪”となって襲い掛かる。
しかしキー坊の木根倒し+変形鰻絞めのコンボで首と腕を絞め上げられ、満席のリング上で大歓声を浴びる夢を見ながら落ちていった。
その後目覚めたシブヤはキー坊に敗北したことを知り、新横浜プロレス再建の夢が潰えたことを察して涙を流した。
集められていたマスコミたちは猿空間送りにされたっス。
今回の騒動の黒幕はワールド・プロレスと思われたが、天州の話によると先ほど姿を消した“怪物を超えた怪物”と呼ばれる
謎の男に命令されて新横浜プロレスを焚きつけたという。
結局のところ新横浜プロレスは、
謎の男がキー坊にちょっかい掛けるためのお遊びに利用されただけだった。
【関連人物】
新横浜プロレスの長。レスラーとしても活動しているようで肩書きは「女子高生から人妻までKOするホスト系ファイター“ビューティー杏城”」。全くそうは見えないオッサンなんスけどね
かつてはワールド・プロレスの道場チャンピオンだっただけあり、ヨッちゃんの腕を一瞬で捉えて締め上げる、殴られながらも正確に目突きをヒットさせるなどそこそこ腕が立つ。
騒動の後にキー坊にお詫びとして菓子折りと「T・D・Kに優勝したら1億円くらい貸してくれ」と書いた手紙を送ってきた。
【総評】
ここまでを読んで察した人もいるかもしれないが、シブヤの登場から退場までは
ストーリーにほとんど影響を与えておらず、その後も全く触れられることなく猿空間送りにされている。
唯一
謎の男が
カモネギグヘヘと変なポージングでコインをピンピン弾きながら登場し、終盤への展開に繋がった程度。
「猿展開」と称される唐突な展開はこの話に限らず猿作品では多いものの、この展開は鉄拳伝の中でも極めつきのものとして挙げられている。
当然ながらマネモブ(猿漫画ファン)からの評判も
最悪と言っていい。
「なぜこんなやつにキー坊がボコられてバカにされないといけないのか」という
マネモブにしては珍しい真っ当な意見もあれば、
「こんなただただ薄っぺらいキャラを批判する気にもなれない」といった完全に匙を投げたものも。
何よりシブヤの
襲撃直前の試合が、鉄拳伝の中でも名勝負として挙げられやすいことの落差もある。
一部セリフは定型として使用されることがあるが、それはあくまで定型として便利だからというだけである。
【余談】
シブヤがキー坊を不意打ちで襲撃して一撃K・Oさせる下りは、1999年に起きた杏城のモデルといわれている安生洋二の
前田日明襲撃暴行事件が元ネタではないかと一部で言われている。
高校鉄拳伝タフ最終話の
あとがきにて、猿先生が実際に現場にいて事件を目撃したことを明らかにしているため、この説の信憑性が高まっている。
追記・修正って怖いぜェ
5秒間は何をやっても許されるんだからな…
- タフシリーズの中でもトップ・クラスにゴミクズで一番嫌いなんだよね -- 名無しさん (2023-10-06 02:52:57)
- 基本鉄拳伝は名作だと思ってるマネモブもシブヤ編だけはエリア52やヤクザ空手編同様嫌ってるし擁護できないんだ くやしか -- 名無しさん (2023-10-08 02:38:49)
- だってマジでストーリー上こいつがいる必要性がマジでないし、作者が鬼龍!を何とかしてインパクトある初登場をさせたかったんだろうけど -- 名無しさん (2024-05-18 01:37:28)
- ちなみに前田日明襲撃事件の写真には猿先生らしき人が本当に写っている -- 名無しさん (2024-07-28 10:11:07)
- マネモブにも「嫌いなキャラだけど何もかも薄っぺらいキャラなのでわざわざアンチする気にもなれない」とお墨付きをいただいている -- 名無しさん (2024-08-24 23:51:04)
- 龍継ぐの時間軸だと底辺のしょぼくれたオッサンになって惨めに生きてそうッスね忌無意 -- 名無しさん (2025-01-26 23:29:13)
- 鉄拳伝24巻の8割をこいつのパートに食われ無駄になったワシの422円に悲しき現在… -- 名無しさん (2025-03-26 20:32:06)
- 鬼龍の初登場シーンとしても正直これの直後から始まる同一人物疑惑と変装 -- 名無しさん (2025-05-07 12:56:25)
- 続き)のどっちだろうっていう流れが自然すぎてね。カモネギグヘヘを黒歴史にした方がよっぽど話として締まってるんだよね -- 名無しさん (2025-05-07 12:58:13)
- こんな不意打ちクソ野郎が期待の新人だったあたり新横浜プロレスは潰れて当前ですね。忌憚の無い意見って奴っス。マジレスすると本気のプロレス勝負云々はもうアイアン木場でとっくにやってる以上どうあがいても劣化二番煎じにしかならないんだ。 -- 名無しさん (2025-05-17 14:05:48)
最終更新:2025年05月24日 14:39