チュン・パイフー(風雲黙示録)

登録日:2023/10/07 (土曜日) 09:30:57
更新日:2024/07/22 Mon 21:26:23
所要時間:約 4 分で読めます



OKじゃ!

チュン・パイフーは、SNKのカルト的格闘ゲーム『風雲黙示録』並びに『風雲スーパータッグバトル』に登場したキャラクター達のうちの一人である。

【プロフィール】


出身:中国
格闘スタイル:炎の杖+仙術
血液型:AB型
職業:世捨て人
趣味:おなごとデート(ただし、ガキは勘弁じゃ)
得意スポーツ:釣り
特技:漢方治療
好きな食べ物:回鍋肉
大切なもの:帽子とサングラス
嫌いなもの:若い奴ら、軟弱な若造
自分を動物に例えると:白虎
家族構成:山に篭ってからは現在は独り身

【キャラ設定】


若い頃は無敗を誇っていた格闘家だった。
そして無敗のままに引退。
その後は中国奥地の山奥に篭り、仙術を体得、そして炎の杖を入手する。
獅子王は彼の持つその杖を狙っている。
実はチュンは昔、獅子王によって顔に傷をつけられた過去を持つ。
獣神武闘会に参加した理由のうちの一つは、その雪辱を晴らすため。
常に被っている帽子は若い頃、伝説の狼と呼ばれるあの格闘家から友好の証として貰った物…!

【必殺技】


  • 白虎弾
白虎のオーラを身に纏い、飛び蹴りをかます。
ぶっちゃけるとジョー・ヒガシのタイガーキックのメガドラ版仕様と全く同じ。

『黙示録』では杖から相手を追尾する火球を発射する、所謂ミサイル系の飛び道具として登場。
『STB』では仕様が大幅に変更され、炎を断続的に放出する技となった。

  • 気伝招来
パイプに掴まった状態でのみ出せる技。
左右に気の弾を発射する。
なお、この技は移動ラインがパイプになっている自分のステージとイーグルステージでのみしか出せない。

  • 千手掌打
目にも止まらぬ速さで掌打を繰り出す。
ぶっちゃけるとジョー・ヒガシの爆裂拳や、クラーク・スティルのバルカンパンチと似た様な技。
しかし、此方はコマンド入力式となっている。
同作におけるゴズウの乱撃拳とコマンドが被るから?

  • 気伝玉
『STB』で実装。
気弾を作り上げ、追加入力で相手ごと蹴り飛ばす。

  • 怒りモード突入
ライフ半分以下でダウンすると帽子とサングラスが吹っ飛び、このモードに突入する。
旋風炎舞、鶏々変化はそうならないと使用不可。

  • 旋風炎舞
怒りモードの時にのみ使用可能。
炎を纏った杖を前方に振り回しながら急降下キックをお見舞いする。

  • 鶏々変化
怒りモードの時にのみ使用可能。
杖から白い煙玉を発射し、食らった相手は鶏になる。

【超必殺技】


  • 仙人打破
『黙示録』で使用。
屈伸運動をした後、ジャンプして相手にかかと落としを喰らわす。
ヒットするとそのまま乱舞に入り、炎の杖でトドメを刺す。
が、モーションが読まれやさすく、更に技の仕様上、潰されやすいと言う欠点がありまくる。
ぶっちゃけると超必殺技とは名ばかりの実質死に技。

  • 仙人発破
『STB』で使用。
前作の仙人打破が余りにも使えなさすぎるため、新たに実装。
頭上で杖を振り回しながら炎を出しまくる。
ぶっちゃけると前作の仙人打破よりはマシ程度。

【関連キャラクター】


  • ショー・ハヤテ
雄叫びがうるさい風雲拳の若き師範。
実はチュンは彼の父親ゴウとは一戦を交えた間柄。
そのため、対戦前のやり取りでは彼の成長を期待している。
『俺の風雲拳、親父とは一味違うぜ!』
『奴のせがれか…成長したのう。風雲拳とは久しぶりじゃわい。』

  • ジョーカー
本名:マルコ・パリャドリッド。
元大道芸人のアウトロー。
服装のセンスでウマが合い、
『イカしてんじゃねえの~、俺のアジトに来ねえか?』
『お主こそグッドなセンスじゃ。ワシの弟子にしてやろうかのう。』
といったやり取りを対戦前に行っている。

  • ゴズウ、メズウ
邪呀に所属している忍者兄弟。
チュンは邪呀の連中を知っているらしく、対戦前には『生き残りがおったとは…。』と驚いてた。

  • 真・獅子王
鎧の色が金ピカの本物。
武器コレクションを趣味としており、彼がチュンの持つ炎の杖が欲しかったのもこの趣味のせい。
ちなみに炎の杖はチュンのようなハイレベルな仙術家でないと扱い切れないらしく、エンディングでは鶏に変えられあれっ!?鶏々変化って怒りモードでないと使用出来なかったんじゃ?、帰っていくチュンを茫然と見送るしかなかった。

【帽子に関する仮説】


チュンを語る上で欠かせないのは、何と言っても彼が被っている帽子。
この帽子は若い頃、『伝説の狼』と呼ばれる格闘家から友好の証としてもらった物と本人は語っている。
しかし、もし、の帽子であるとすれば、色はであるはずである。
なのにこの爺さんが被っている帽子の色は、そうなのである。
さらにチュンの年齢設定は82歳。風雲黙示録の設定は21世紀前半なので、最も遅生まれと見積もって2050年に82歳とすると1968年生まれ。
テリーには生年月日が1971年3月15日と設定されているので、チュンは『餓狼』時代には既に成人しているはずなのである。
そこで此処から先は、チュンの帽子に関する様々な仮説を並べておく。半分以上がネタなのはご愛敬

  • 仮説1『2Pカラーの青テリーから貰った
1Pカラーのテリーは赤を強調しているのに対し、2Pカラーのテリーは青を強調している。
よってチュンに帽子をあげたのは2Pカラーの青テリー 、つまりは偽物テリーという事である。

  • 仮説2『不破刃から貰った』
某サイトにあった仮説のうちの一つ。
チュンの帽子はテリーのそれとは材質が柔らかそうで全然違う。
では、チュンは誰から帽子を貰ったのか?
答えは明白だ。
SNK格ゲーの正史(基本パラレル設定のKOFは除く)で青い被り物をしたキャラといえば、あの漢しかいない。
そう、スゴイ漢こと不破刃から貰った。
色も素材も完璧にマッチしている。
悲しくも幼い頃のチュンは、不破をサウスタウンヒーローと間違えてしまった。
自分をサウスタウンヒーローと間違えて認識してくれた事に不破は気を良くし、友好の証として自らの頭巾をチュンに渡した。
そう、チュンの帽子は不破から貰った頭巾を帽子に加工し、被っているのだ。
しかし、不破が悪いわけではない。
これも不破が放つ並々ならぬ禍々しいオーラが原因であると言える。

これも某サイトで取り上げられていた仮説のうちの一つ。
『リアルバウト餓狼伝説』におけるテリーのエンディング。
幼き日のロックはテリーと野宿。
彼の頭上に、それは被せられていた。
そう、この時ロックは、青い帽子をテリーから被せられていた。
つまり、「伝説の狼(テリー)に彼がかぶってた帽子をもらった」ではなく「伝説の狼に買ってもらった」。

しかし、チュンは中国出身でAB型なのに対し、ロックはアメリカ出身でB型。
よってチュン=ロック説は成り立たない。
と、言いたいところではあるが、チュンは仙人である。国籍や血液型を仙術で変える事位は朝飯前だろう。
よって餓狼のその後の展開としては、ロックは無敗のまま格闘家を引退。
その後は中国奥地の山に篭り、仙術を会得し、ギースの遺産のうちの一つである炎の杖の在り処を突き止め、それを入手。
そして仙術で名を変え、国籍を変え、更に血液型を変え、チュン・パイフーとなった…というわけである。

  • 仮説4『帽子(と、サングラス)をあげたのはクラーク』
チュンに帽子(と、サングラス)をあげたのは実は怒チームのクラーク。
思えばクラークの帽子の色も青系統の色。
KOFシリーズは基本的にはパラレル設定だが、敢えてこのシリーズも考察に入れると次のような仮説に行き着く。
『KOF94』のアテナチームのステージは中国の寺院。
そのステージでは両チームの観戦をする子供達の姿が。
チュンはその子供達のうちの一人であり、その時にアテナチームと対戦したのは怒チーム。
しかもアテナチームのメンバー全員が、その時の怒チームの一番手であったクラークに敗れる。
「す、すげえ」と、クラークに歩み寄る幼き日のチュン。
その時、クラークは「俺は祖国じゃあ伝説の狼と呼ばれる格闘家なんだぜ。」と見栄を張ってしまう。
そして友好の証として帽子とサングラスをチュンに渡す。
そう、チュンに帽子(と、サングラス)をあげたのは実はクラークであり、『伝説の狼』というのはクラークが見栄を張るためにかましたハッタリである。
また、無理にKOFシリーズを絡めなくても、『クラークはラルフと共に上官の命令で中国に派遣され、現地の子供達と触れ合い、その過程で幼き日のチュンに「俺は祖国じゃあ伝説の狼と呼ばれてるんだぜ」とハッタリをかました上で帽子とサングラスを友好の証としてプレゼントした』という仮説を立てることも可能。
都合がいいことに「怒」シリーズは本来の設定年代がかなり古く*1、『風雲黙示録』の設定年代「21世紀前半」から、チュンの生年がどうしてもテリーより前でないとおかしいという疑問も解決できる。

思えば千手掌打はクラーク仕様のバルカンパンチとやや似ていなくもない…。

  • 仮説5『風雲シリーズはメガドラ版餓狼の未来の姿であり、チュンはジョーの未来の姿』
上述の通り、白虎弾はメガドラ餓狼のタイガーキックと瓜二つ。
また、千手掌打も爆裂拳と似ている。
よって風雲シリーズはメガドラ版餓狼の未来のお話、つまりは餓狼シリーズの歴史から枝分かれした一種のパラレル時空であり、ジョーの未来の姿がチュン。
大まかな流れとしては、格闘大会で優勝したのはジョーであり、その後は無敗のままムエタイ選手を引退。
その後は中国へ渡り、山へ籠る。
青い帽子に関しては中国へ発つ前、テリーから友好の証として青い方を貰う。
そして炎の杖を中国の山奥で見つけ、仙術を会得。
そんなワケでメガドラ餓狼の未来の世界が風雲であり、ジョーの未来の姿がチュンであるという物。
ちなみにジョーは日本出身なのに対し、チュンは中国出身だからジョー説は成り立たないと思われるだろう。
しかし、日本も中国も共にアジアに属している。
よって中国出身と主張しても無問題?

  • 仮説6『帽子をあげたのはジェフ』
チュンに帽子をあげたのはテリーではなく、彼(と、アンディ)の養父であるジェフという物。
ジェフはを強調とした服装をしていたため、チュンに帽子をあげたのはジェフ。
テリーは『伝説の狼』と呼ばれていることは有名だが、初代、または○代目とはついていない。
つまり、ジェフを初代伝説の狼とするのであれば、テリーは二代目伝説の狼ということである。
よってチュンに帽子をあげた『伝説の狼』と呼ばれる格闘家は、テリー(二代目)ではなく、ジェフ(初代)という事である。

  • 仮説7『そもそもチュンのデタラメだった?』
チュンは単なる法螺吹き爺さんで、帽子に関しても見栄を張るためのハッタリだった?
そもそもプロフィールによれば30年前から山籠りしているのに29歳の獅子王と炎の杖をめぐって対立した因縁があったりこの爺さんの話はかなり怪しい。
となるとこれまでの考察は一気に無駄に


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最終更新:2024年07月22日 21:26

*1 ラルフ初登場の『T・A・N・K』のFC移植版の『グレートタンク』が1944年とパッケージ裏で明記、「怒」シリーズはもう少し後だがラルフの外見的に20世紀中盤頃のはず。