1巻
蟻
主人公である
杉元佐一が劇中で初めて口にした食物である。(あくまで回想でだが…)
日露戦争の塹壕戦で腹を減らした杉元が手に上がってきた蟻を口にしたシーンである。
しかし美味しい物ではなかったようで蟻酸により「すっぱい」と呟いてすぐに吐き出してしまった。
リス
アシㇼパさんいわくリスは木の実しか食べないから肉が美味しいらしい。
脳みそをそのまま生で皮を剥いだ後骨ごとチタタㇷ゚にした。
脳みそを生で食べると聞いた杉元はドン引きしていたがアシㇼパさんの圧に負け物凄い微妙な顔で食した。
美味しいかは不明だがその後杉元の好きな食べ物に追加されており杉元は気に入った模様。
チタタㇷ゚は「我々が刻むもの」という意味でなめろうのように刃物で肉を刻む調理方法。
作る際に「チタタㇷ゚チタタㇷ゚」と言いながらみんなで交代しながらたたく。
リスのチタタㇷ゚はお上品なシサㇺ(和人)の杉元のために丸めてオハウ(汁物)に入れて食された。(つまり肉のつみれ汁)
骨や血から出汁や塩分が染み出し美味しい模様。
なおここで杉元はアシㇼパから「ヒンナ」という言葉を教わりその後も食事シーンの度に口にすることとなる。
2巻
ウサギ
これもまたチタタㇷ゚に。
また、目玉は獲物を獲った男だけが食ていいということで杉元が生で食べることにこれまた微妙な顔で食し思わずえずいてしまった。
ウサギのチタタㇷ゚のオハウはリスよりもあっさりとしている。
杉元は絶対に味噌に合うということで味噌を知らないアシㇼパに味噌を教えるも色形状よりオソマ(ウンコ)呼ばわりして拒否した。
カジカ
アシㇼパさんのコタン(村)を訪れた際に沢山取れた
素焼きにしてたくさんの根菜とオハウにしたものと塩焼きにして食べた。不味いわけがない。
この際杉元はアシㇼパさんのフチ(祖母)に味噌を紹介したがアシㇼパさんにストゥ(制裁棒)を持って制裁された。
カワウソ
肉は脂が乗ってて美味。ぶつ切りにされ鍋に入れられた。
また、頭を丸ごと煮て杉元に提供されたがそのあまりにもな見た目から手が出ずアシㇼパさんに突っ込まれた。
ちなみにカワウソ(エサマン)は物忘れの激しいカムイとされ、カワウソの肉を食べた後は必ず忘れ物をするとされている。
にしん蕎麦
杉元が勝手に単独行動をした際に食べた蕎麦で、発祥は京都。
関東風の濃いツユにホロホロ崩れるニシンの甘露煮が相まって非常にヒンナ。
花園公園名物の串団子
同じくアイヌの埋蔵金を狙う第7師団にその一員であった尾形をボコボコにした容疑者として連行されその拷問中に鶴見中尉に出してもらった。
唾液腺が弾けそうだという杉元の食レポが光る。
なお直後に鶴見に団子の串を頬にぶっ刺される目に遭う。(鶴見はともかくそんな目に遭っても平然としてる杉元のヤバさも際立つ。)
現実でも実際に売られているので小樽を訪れた際のお土産に。
3巻
馬肉
杉元が第七師団から逃げる際に乗っていた馬をアシが付くからと処分し食したもの。
桜鍋にして食べるが、桜鍋には味噌が使われるためアシㇼパさんはヒロインとは思えないとんでもない顔芸を見せた。
それでもなおなんとか食べたアシㇼパさんは「オソマおいしい」と味噌の美味しさを知るシーンは涙無しには見れない。
その後アシㇼパさんの好きな食べ物に杉元のオソマが追加された。
カエデのツララ
カエデの樹液(メープルシロップ)の味が移りほんのりと甘い。
トドマツの葉
栄養満点だが松脂臭く苦い。
ヒグマ
刺青の囚人である二瓶鉄造が獲ったヒグマを谷垣に振る舞ったニヘイゴハン。
その1[心臓焼きましたッ]心臓の丸焼き。
うまい!!噛めば噛むほど血の味がするッ!!
その2[血の腸詰め]ヒグマの血を腸に詰めて茹でたもの。
血の味がしてうまいッ!!
4巻
エゾ鹿
脳みそを生で食べたり肺を生で食べたり気管をチタタㇷ゚にして食べたり背中の肉を炙って食べたりしたが酒を飲んでいたためシッチャカメッチャカになってしまった。
コタンに戻った後、オハウにして食べたが味噌の味を覚えたアシㇼパさんは「オソマ入れなきゃ良いけど」と遠回しにオソマを要求した。
鮭
ルイベという鮭の切り身を寒空の下にぶら下げ半分凍らせたもの。
不思議な食感で美味しい。
鷲
扉絵の小ネタ『杉元佐一探検隊』シリーズの記念すべき第一弾。
足まで煮て食べる。
爪が顔に刺さり食べにくそう。
白石
狐を獲る罠に掛かった。
白石は入墨の皮を剥いだら肉は臭いから捨てる。
カラスとかネズミが食う。
5巻
ニシン
刺青の囚人辺見和雄が杉元とアシㇼパさんを引き止めるために白米とニシン漬けを提供した。
程よい酸味と甘みで白米によく合う。
また白石が拾った子持ち昆布を串揚げにして食した。
外はサクサク中はプチプチ自然な塩味でメッチャ美味い。
シャチ
厚い脂肪から油を抽出し、竜田揚げにして食べた。
アシㇼパさんは辺見和雄にトドメをさしたシャチをウェンカムイ(人を殺したカムイ)だからと食べなかったが、杉元の致命傷を与えたのは自分で殺したのも自分という話を聞いて即ヒンナヒンナしてた。竜田揚げという未知の食物への欲求が抑えられなかった模様。
昆布
辺見の刺青人皮を回収しつつ第七師団の追っ手から逃げていた際に白石が見つけて勝手にとったもので、ニシンの卵が産み付けられている。
シャチの竜田揚げのついでに串揚げにして食べた。プチプチとした卵の食感と天然の塩気が特徴。
また、これを塩漬けにすることで子持ち昆布になる。
イトウ
アシㇼパさんの父親の友人であるキロランケが獲っていたところに偶然遭遇し、白石もイトウ獲りをしようとしたところ川に落下し白石に釣られた2,3メートルはありそうなイトウをキロランケが仕留めた。
皮が非常に美味だが服や靴など多岐にわたる用途に使えるため食べるかどうか悩ましいところ。
劇中では杉元の食べちゃえばぁ〜?の一言で食べることとなった。
刺し身は脂が多く川のトロと言われ、巨大な塩焼きも皮が柔らかく非常にヒンナという評価が脂塗れな口からくだされた。
6巻
エゾジカ肉のライスカレー
杉元の強さを気に入ったチンポ先生に奢ってもらった。
これを肴にサッポロビールを大量に飲んでいた。
例に違わずアシㇼパさんにオソマ呼ばわりされたが食べた結果ヒンナすぎるオソマだった。
松前漬け
数の子細切りのスルメイカと昆布を醤油で漬けたもの。
土方歳三曰く松前藩が生んだ良いものは松前漬けと永倉新八だけとのこと。
沢庵を細かく刻んだお茶漬け
土方歳三の好物。
7巻
アシㇼパさんが撲殺した。
このシーンはアザラシの悲鳴と淡々と撲殺するアシㇼパさんの対比もあり一種のネットミームとして出回っている。
塩ゆでして食べ魚と牛肉の中間のような味わいで美味だがニリンソウを使い切ってしまっていたこともありアシㇼパさんは非常に落ち込んだ。
8巻
プクサ(ギョウジャニンニク)
春は若芽を生で食べることができ、ちょっと辛いけどうまい。
味噌を付けると抜群に合い、アシㇼパさんもご満悦だった。
また茹でると辛味が無くなり凄く甘くなる。
フキ
春は若芽を生で食べることができるが口の周りが真っ黒になってしまう。
茹でることでも食べることができ、甘くてほろ苦い春の味。
サクラマス
プクサやフキとオハウにして食べられた。
カネ餅
米粉に水と塩や味噌を練り込むマタギの保存食。
谷垣のものはこっそりとくるみを混ぜてある。
ヤツメウナギ
蒲焼にして食された。
ウナギと比べて固いがプリプリで美味。
9巻
なんこ鍋
杉元一派と土方一派が一触即発の雰囲気の中、空気を読まずアシㇼパさんがお腹を鳴らしまくったため家永が腕をふるってくれた。
いわば味噌のモツ鍋でなんことは方言で馬の腸とのこと。(馬を愛するキロランケは噴いてしまった)
ヤマシギ
フランス料理でも食べられる高級食材。
脳ミソを杉元は喜んでチンポ先生は恐る恐る食べたが尾形は拒否した。
肉はチタタㇷ゚してオハウに。
10巻
オオウバユリ
ユリ根を潰しデンプンを抽出して団子にする。
ほんのり甘く美味しい。杉元のオソマもよく合う。