登録日:2010/04/25 Sun 00:04:19
更新日:2022/12/25 Sun 22:07:17
所要時間:約 12 分で読めます
Belief divides them,
mystery surrounds Them,
but FEAR CHANGES EVERYTHING.
原作:スティーブン・キング
監督・脚本:フランク・ダラボン
【概要】
原作である「霧」はスティーブン・キングの短編集「骸骨乗組員」に収録されている。
深い霧に包まれた街で巻き起こる怪異と、人心から徐々に秩序が失われていく恐怖を描いた作品である。
深い霧に覆われた街中に怪物が潜む……とどことなく
サイレントヒルを彷彿とさせるがそれもそのはずでサイレントヒルは「霧」を元にして開発されたゲームなため。
劇場予告編で「衝撃のラスト15分」と宣伝されたエンディングは、原作とは異なるもので、完全に映画オリジナル(原作はスーパーから去るところで終わる)。
これは、いわば“結末の無い結末”であった原作のラストを、キングの了承のうえで差し替えたもので、キングもこの結末を気に入り、「執筆中にこの結末を思いついていればこのとおりにしたのに」と絶賛した。
また悲鳴とも絶叫ともつかないEDロールのBGMは必聴もの。
【あらすじ】
アメリカのとある田舎町に暮らす画家のデヴィッドは昨晩の大嵐で壊れた窓の修理をするため息子のビリー、隣人のノートンと共にスーパーを訪れていたが、
突如として立ち込めた霧からダンという老人がスーパーに逃げ込んで来た。
老人は叫ぶ。
次々と襲い来る霧の中の怪物と、日に日に増えていく犠牲者達。
そして狂信者ミセス・カーモディに感化されていく人々。
果たしてデヴィッド達を待ち受ける結末とは……。
【登場人物】
◆デヴィッド・ドレイトン
主人公。田舎に住みながら、ニューヨークやハリウッドで活躍する大物画家。
本作で彼が描いていた絵はスティーヴン・キングの長編小説シリーズ「ダーク・タワー」のポスター。
息子思いの良き父親である。ブレント・ノートンとは過去に訴訟トラブルがあった。
嵐の前からノートンに危険だから切るように頼んでいた彼の敷地にある古い木が倒れ、所有していたボートハウスが潰されてしまった。
それでも穏やかに保険の確認を頼むなど人格者であり、車が倒木で潰されたノートンをスーパーまで車で乗せていく。
別の世界線でも
化け物に襲われる可哀想な男。
◆ビリー・ドレイトン
デヴィッドの息子。甘えたいざかりで人見知りをしない。父親を慕っている。
嵐の翌日に無邪気に被害の大きさを驚く姿を見せたりしていたが、怪物が出始めてからは恐怖で幼児返りをしてしまった。
◆ステファニー・ドレイトン
デヴィッドの妻でビリーの母親。字が汚い。
家で留守番をしてるため、本編にはほとんど出ないが…。
◆ブレント・ノートン
ドレイトン家の隣に住む黒人弁護士。過去にデヴィッドと境界線についてのトラブルを起こし訴えたが敗訴した。
自分の土地の古い朽木を放置してデヴィッドのボートハウスを潰した。反省してなかったが因果応報、自分の車も倒木で潰された。
自分が引っ越してきたばかりのよそ者であることにコンプレックスを持っており、異常事態にも関わらず怪異を認めず猜疑心の強さから信じようとしなかった。
怪異に怖がる地元の人達を田舎者扱いし、最終的に何人かの賛同者を連れてスーパーから去るがその後は不明。
尚演者は同年の
他作品でも憎まれ役を演じている。
◆アマンダ・ダンフリー
新任の女教師。ビリーの面倒を良く看てくれた。
既婚者で、家を空けがちで心配性な夫に拳銃を持たされている。子供に恵まれなかったらしい。
カーモディが混乱に乗じて人々を扇動しようとした際はビンタをして止めた。
ちなみに別の世界でも
地獄のような状況で閉じ込められた。
自分の拳銃を渡して頼むのも何の因果か…。
◆オリー・ウィークス
眼鏡を掛けたスーパマーケット副店長。
デヴィッドの友人。チビ&ハゲ&デブ&メガネの四重苦だが、拳銃の腕は州の大会で一位を取るほど。
劇中屈指のモンスターバスターで、薬局に抗生物質を取りに行った時にも銃でモンスターを倒すなど活躍するナイスガイ。
しかし終盤でスーパー脱出直前にカーモディに見つかり捕まってしまい…。
別の世界線ではヴィラン側として活躍。
◆アイリーン・レプラー
- 演者:フランシス・スターンハーゲン 吹替:羽鳥靖子
小学校で教師をしている白髪の老婦人。アイリーンの先輩。人々を恐怖で煽るカーモディに缶詰を投げて批判をする。
「あることないこと言うのはおやめ!不愉快な事を言う人間には石を投げたって良いのよ!聖書にもそう書いてあるでしょ!」
デヴィッドが薬局に向かう時に同行し、殺虫剤による即席
火炎放射器でクモ型のモンスターを倒している。
別の世界線でも狂信者と関わりがあったりする。お疲れ様です。
◆ミセス・カーモディ
町では鼻つまみ者として有名な聖書狂の女性。事態を勝手にヨハネ黙示録になぞらえて「神の意志」と考え、口汚く熱弁する。
作中最悪のクソ女でもともと嫌われ者だったため当初は誰も相手にせず、混乱を煽ると周囲の人間から注意を受けていた。
アマンダのことを嫌っており、トイレでアマンダから優しい言葉をかけられた時には、「あんたと友だちになるくらいなら、汚物の方がまし」と罵った。
場を乱す狂信者だが、言うことがたまたま偶然に当たってしまうため、多くの客が彼女を信じてしまい最大派閥に成り上がる。
デイヴィッドは彼女が生贄や集団自殺を煽る事を警戒していたが……実際ビリーをモンスターの生贄にしようとした。
◆ジム・グロンディン
機械工の壮年。ビッグマウスで偉そうだが、肝心な時に役立たず。
それでも怪物を目撃した事から主人公側についていたが、薬屋で仲間を失ってからは意気消沈してミセス・カーモディの教えに傾倒する。
薬局に同行した時も蜘蛛にただ絶叫するだけで全く戦力にならず、大体余計なことをして事態を悪化させる。
どこかの世界一ついてない男をボコった優秀な大佐とは大違い。
◆ノーム
スーパーの若い店員。
発電機の排気口のつまりを直すためデヴィッドの言葉を聞かずに、外の機械を調べにシャッターを開けてしまう。
デヴィッドをビビりとバカにしていたが、案の定、怪生物の触手に捕まり霧の中に引きずり込まれる。
昔シャーミネーターとか呼ばれてたとかなんとか。
◆サリー
スーパーのレジ係。
ウェインとは高校時代の同級生でウェインとは恋仲だが恋人未満。
デイヴィッドとも知り合いで、ビリーの子守りを頼まれることもある。
◆ウェイン・ジェサップ
地元出身の軍人。階級は二等兵。
スーパーには同僚と共に休憩で訪れていた。サリーとは恋仲だが進展できないでいた。
戦地に向かう前に10日の休暇をもらったはずがMPから休暇の取り消しを言われる。カワイソス。
もっとも更に畳みかけるように悲劇に見舞われるわけだが
◆MP
軍の憲兵である黒人男性。「MP」と書かれた白いヘルメットを被っている。
ちなみにMPとは「ミリタリーポリス」の略称で、アメリカ軍の憲兵隊のこと。
別に彼の本名ではない。軍の極秘計画のことを知っていた。
◆ダン・ミラー
ごく普通の老人。
彼が霧の中から逃げ込んできた事が事態の幕開けを告げる事となる。
はじめはとても動揺していたが安定剤を服用して落ち着き、何者かにいきなり襲われたことを語る。
「霧の中の何か」に知人を連れ去られた事から、主人公を信頼し意見を尊重する。
薬局では思いもよらぬ活躍をした。彼もやはり
別の世界線で酷い目に遭う。
◆バド・ブラウン
スーパーの店長。
副店長オリーとは折り合いが悪い。デヴィッドやオリーからモンスターの話を聞くものの、最初は信じずにあざ笑う。
しかし触手の切れ端を見せられた事から主人公側に同調するようになる。
【その他】
◆短髪の女性
◆アンブローズ・コーネル
髭が特徴的な爺さん。車にショットガンを常備している。
それをバイカー風の男が代わりに取りに行くが殺されてしまった。
◆バイカー風の男
バンダナを巻いた初老男性。
ノートンが外へ出るタイミングでアンブローズの車に置いてある銃を取りに出て行った。
しかし怪物に襲われ上半身を食い千切られる。
◆マイロン
- 演者: デヴィッド・ジェンセン 吹替:ふくまつ進紗
機械工の作業員でジムの同僚。デヴィッドたちとシャッターを確認しに行った一人。
倉庫で触手に襲われ外に引きずり込まれたノームを見てパニックになる。
◆ハティ
レプラー先生の友人でビリーの世話をしてくれていた短髪の初老女性。
店の掃除で忙しいサリーに代わり、序盤からビリーとずっと一緒にいてくれた。
しかし度重なる異常事態に精神を病み、棚にあった薬をODして…
以下ネタバレ
【怪物達】
霧に覆われた後、突如現れた怪物達。
霧が立ち込める場所に入り込み人々を襲う。そのため霧が入らない密室であれば比較的安全は保障される。
斧で切れたり、火炎スプレーで対処は出来る程度の耐久力だが、大きさや数の多さが厄介。
ムカデ、ハチ、蜘蛛や蟹のような多足類から翼竜のような種など様々。怪物達が死滅するなり居なくなると霧が晴れる。
以下、名称とともに詳しく解説していく。
◆アラクニ・ロブスター(Arachni-Lobster)
体長50フィートにもなる、クモとカニと
カマキリをミックスさせたような肉食生物。
上から見た姿はクモにそっくりで、蟷螂の鎌の部分がハサミになっている。
リンチを受けて外にいけにえとして摘み出されたジェザップ二等兵を襲って食い殺した。
また終盤にも再登場し副店長を食い殺している。
序盤にバンダナのおっさん(バイカー)を真っ二つにしたのもコイツかもしれない。
◆テンタクルズ・フロム・プラネットX(Tentacles from Planet X)
イカの触手に似た肉食の生物で、腹側に吸着カップ状の口がある。直訳で「惑星Xの触手」。
名前はノートンがそう呼んだことからで、元ネタは当然『
遊星からの物体X』。
店員のノームを包み込んで肉をはぎ取って致命傷を負わせ、最終的には霧の中に引きずり込んで食い殺した。
なお、本体からちぎられた肉片はしばらくすると液状化し最終的に霧となって消滅する。
ちなみにドッグフードとかも食っていた。やられると『ピギィーッ!』とか鳴く。
◆グレイ・ウィドワーズ(Gray Widowers)
大型犬ほどの大きさのクモによく似た肉食生物で、薬局のシーンで初登場した。
尻から出る強酸を伴った糸も厄介だが、それ以上に怖ろしいのは人間を苗床にして繁殖するというその生態である。
人間の体に数百個以上卵を産み付け、一日後に孵化した幼体は人間の体を食べながら成長する。
しかも苗床にされてしまった人間は意識があるため、マトモな神経の人なら発狂してしまうだろう。
主人公の妻はこれの被害にあったようで、スーパー脱出後に窓際で繭にされた状態で発見された。
◆スコーピオン・フライズ(Scorpion-Flies)
サソリとスズメバチを合わせたような紫がかった甲殻を持つ飛行生物。
化け物の中では比較的小型で猫や子犬サイズ。夜になってからスーパーの照明に引き寄せられてきた。
尻尾には人間を一撃で殺すほどの強力な神経毒を持っており、それでレジ係だったサリーを殺した。
じっとしているものは攻撃しないためカーモディは襲われず、ほうきで叩き潰せるほど脆弱。
なお後述するプテロ・バザードが天敵の模様。
◆プテロ・バザード(Ptero-buzzard)
スコーピオン・フライズを狙って現れた
翼竜とタカを合わせたような容姿の四枚羽の飛行生物。
肉食であり人間も普通に襲う。ただし拳銃弾数発で殺せる程度なので、落ち着いて対処すれば問題ないだろう。
実は基本的にスコーピオン・フライズを追っかけているだけで、人を積極的に襲っているわけではない。
◆ベヒーモス(Behemoth)
シェンガオレンに似た六本足の巨大生物。
大きさは240フィート(
約73m)で、原作小説では「シロナガスクジラが鱒ほどの大きさに見えるほど」と形容されるほどの威容。
歩く度に周囲の物が浮き上がるほどの揺れを起こしながら、スコーピオン・フライズを引き連れた状態で終盤に突如出現した。
胴体からは触手のようなよく分からない何かをウネウネさせ、馬のような口から唸り声をあげている。
圧倒的存在感で現れたが主人公一行には目もくれず霧の中に去っていき、その後どうなったかは不明。
ぶっちゃけ米軍でも核爆弾でも倒せるかどうか怪しい
◆キラー・カイト(Killer Kite )
原作小説に登場する「生きた凧」。クライマックスに森を車で通るシーンに登場した。
容姿はつるつるした被膜と黒目が複数ある、イカによく似た巨大生物。
映画には登場しなかったが、上記の特徴を含んだコンセプトアートは執筆された。
【事件の真相】
事件の発端は軍が行った『異世界を観測しようとするアローヘッド計画』の失敗が原因。
異世界を観測する窓が扉として繋がったまでは良かったが、同時に異世界生物(怪物)が地球にやって来てしまう。
それを米軍が抑えきれなかったが為に、謎の霧と共に怪物達が山頂の軍事施設から町へ流出してしまう。
配属されたばかりのウェイン二等兵も計画の詳細は知らず、作中にてアローヘッド計画の詳細な内容は示されない。
しかし、軍の科学者が関わっていたというだけでカーモディに扇動された人々にウェイン二等兵は生贄にされてしまう。
初期段階では軍がアローヘッド計画で異世界と現実世界をつなぐシーンがあったが、これは霧の発生した原因をより多元的なものにするという狙いからカットされた。
この怪物達はスティーブン・キングの作品『ダーク・タワー』と関連があり、
ダーク・タワーの舞台である中間世界から召喚された者達。
ちなみに冒頭で描かれている画は『ダーク・タワー』の主人公・ローランドの後ろ姿。
『ダーク・タワー』とは、あらゆる世界の中心に立つ暗黒の塔が深紅の王によって狂わされてしまった為、塔を修理するべく宿敵
黒衣の男を追う"最後のガンスリンガー"ローランドの果てしない旅を描いた物語。
キング作品でさまざまな異常事態が発生しているのは
すべて暗黒の塔が狂ってしまったためで、その究極的な救済を描いた「スーパースティーブン・キング大戦」的なファンタジー小説。
実際ローランドもロブスターのような怪物に襲われており、また「扉」を潜って中間世界から此方の世界へ来訪したりもしている。冒頭でデーヴィッドが描いているのがまさにその「扉」であった。
ローランドの旅が終われば、ミストの人々も救われるのだろうか……<カ>(運命)は残酷で冷徹なものだけれど。
【原作との違い】
主な相違点は以下の通り。
- 物語の発端となる事件が、原子力発電所の偶発的爆発事故ではなく、軍事技術の実験の失敗によるものに変更された。
- 一部の怪物の容貌が大幅に変更され、また登場する種類が減った。
- 狂気の女教祖の運命が変更された。
- 小説版では主人公たちは車で、遠方にある「無事かもしれない土地」を目指して走りだすという終わり方。
- 主人公達のとる行動が必ずしも正しいとは限らないという点。
これらの改変は多くの観客から好意的に評価されており、特にラストシーンは観客のみならず上記の通り原作者であるキングからも絶賛されている。
追記・修正は罪を贖え!
- 個人的には↑×7の解釈が一番しっくり来る -- 名無しさん (2018-08-10 19:22:43)
- コメント欄が長くなってきたのでリセットしようと思います -- 名無しさん (2018-09-24 17:47:36)
- ↑反対。長いのが理由ならログ化でいいんじゃないの -- 名無しさん (2018-09-24 18:11:35)
- ↑そうですね。遅くなりましたがコメント欄が長くなってきたのでログ化しようと思います -- 名無しさん (2018-11-08 22:38:33)
- 店内に残ってれば助かったとも限らないよね。まあ自分の手で殺すことはないだろうけど。 -- 名無しさん (2018-11-08 23:04:10)
- 雑な項目だなあ -- 名無しさん (2018-11-08 23:23:09)
- 黒人弁護士が「最初はモールに立てこもる慎重派だったのに、主人公のことが信じられずに外に出て死ぬ」っていう映画にありがちな愚か者の役割をやってるけど、実は劇中での主人公の行動もまったく同じなんだよね。「最初は慎重派だったのに、同じ立てこもり派のカルトおばさんが気に食わないから脱出する」。序盤で黒人弁護士が犯す愚行を、そっくりなぞるように主人公が映画全体の尺を使って同じように犯すっていう入れ子構造になってる -- 名無しさん (2018-11-19 11:56:46)
- 特に異論がなかったようなのでコメント欄をログ化しました -- (名無しさん) 2018-11-21 20:07:32
- 偏った項目を是正。 -- (名無しさん) 2019-01-21 11:05:48
- 「化物が溢れる異常事態」よりもむしろ「極限状態での人々のやり取り」がメインというのはロメロのゾンビ映画に通ずるものがあるなスーパーかショッピングモールかの差はあるが -- (名無しさん) 2019-01-21 13:17:32
- 役者繋がりでオリー見てるとキャプテンアメリカ一作目でゾラの言った「私は科学者です戦うことは出来ませんよ」が白々しく聞こえてくるw -- (名無しさん) 2019-09-14 03:28:34
- BBAの通りにしてたら生贄出し始めてたしな、あいつが居なければあのままスーパーにいて全員生存ルートもあった。 -- (名無しさん) 2019-12-11 04:11:35
- 自己予言成就というか、主人公がひたすら余計な行動取った結果、カルトBBAが生贄を出さざるを得ない事態に追い込んじゃっただけだと思うけどな。BBAが主人公たちを生贄にしようとしたのだって、「貴重な食料を盗んで自分たちだけスーパーから脱出する」という凶行をしようとしたのが原因だし -- (名無しさん) 2020-02-01 04:31:36
- 何が正解かわからない五里「霧」中のシチュエーションであることも考慮しなきゃ。一日中聖書振り回して異常事態を神の試練呼ばわりする狂信者が人心を掌握する中でそれを危険視すること自体は自然な感情だし、来るかどうかもわからん救援を延々とスーパーで待ち続けるというのも作中の視点ではあまり現実的とは言えない。主人公が余計なことをしたというのは結末次第でどうとでも評価の変わる結果論だろう。 -- (名無しさん) 2020-02-02 12:05:21
- よく「主人公はその場その場では最善の選択を取った」と言われるがよくわからんのだよな。最初は自分で「絶対に外に出ちゃダメ!化け物に襲われる!」って言ってたし、実際何人も化け物に襲われたのに「カルトが何かするかも」っていう特に根拠の無い恐怖に怯えて仲間を集めて外に脱出しようとする しかも脱出した後のプランは「ガソリンが尽きたらその時はその時だ」と来た。「結果論では何とでも言える」とかじゃなくて普通に初見でも支離滅裂な行動を取っているように思う。 -- (名無しさん) 2020-03-07 11:47:52
- 短髪の女性、最後は生き延びてたんだよな。皮肉にも、彼女の願い通り主人公は「地獄に落ちた」。 -- (名無しさん) 2020-03-17 19:23:23
- 「カルトBBAがなにかするかも」は根拠のない恐怖じゃないだろう。ぶっ続けの宗教的な説教で信者がみるみる増えていくんだから。しかも内容はキリスト教の名を借りた生贄式の土人宗教に近づいていくわけで。実際、兵隊が弁明すらできず殺されてるじゃん。「効果のない生贄を出し続けることでまとまりを保つ集団」の中に救援の当てもなく残留し続けるのは嫌だろ。 -- (名無しさん) 2020-05-23 14:40:21
- 実際主人公たちもカルト自殺始めるしな -- (名無しさん) 2020-05-23 15:49:20
- 生きながら食われるより安楽死を取ったのは見りゃ分かるだろ。なんで「カルト自殺」になるんだよ。 -- (名無しさん) 2020-05-29 22:58:43
- 主人公が最善の選択肢を取ったとは思わないけど、「カルトBBAと一緒」っていうのも違うよな。主人公なりに考えて行動してきたけど、結果的に裏目に出た無常観を表現したかっただけだろう。 -- (名無しさん) 2020-07-06 21:51:59
- たしかに小説を上回るラストだな せめて全員分の弾があればな -- (名無しさん) 2020-10-21 17:18:37
- ↑×2 -- (名無しさん) 2020-11-19 02:55:46
- ↑×3 結果だけ見れば「カルトBBAに息子を殺される」「自分の手で息子を殺す」の二択だったわけで、最善の選択ではあったかもしれないが、その二択のどちらかに良い結果が待ってるとは限らない -- (名無しさん) 2020-11-19 03:03:16
- 食われて死ぬかもしれないという状況なら仕方無いな。まさか助けが来るとは思わなかっただろうし -- (名無しさん) 2021-06-12 10:19:12
- 結末がかなりブラック、人間たちのやりとりがありえるのがなんとも。最後あたりにでてくる巨大なクリーチャーのデザインがやたらカッコいい -- (名無しさん) 2021-11-30 20:46:27
- あの結末をみて映画のメッセージが「最後まで希望は捨ててはいけない」はなんというか、皮肉か?としか思えない -- (名無しさん) 2021-11-30 20:50:19
- どちらかの選択肢に正解があるというゲーム的な錯覚で主人公の行動を評価してる人いるよね。 -- (名無しさん) 2022-02-17 02:41:06
- ↑2 以前これを紹介してたラジオでも同じこと言ってた、イジメにもほどがあるとした上で -- (名無しさん) 2022-03-16 05:50:10
- ラストはご都合主義に対する痛烈な皮肉にも見える -- (名無しさん) 2022-06-03 11:06:48
- 「別の世界では〜」とかいらないよ、読んでて一々テンポの悪さを感じたわ。 -- (名無しさん) 2022-11-10 16:29:53
最終更新:2022年12月25日 22:07