登録日:2024/01/28 Sun 21:00:00
更新日:2025/03/13 Thu 01:28:03
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『
最強タンクの迷宮攻略~体力9999のレアスキル持ちタンク、勇者パーティーを追放される~』は木嶋隆太によるライトノベル作品である。イラストは「さんど」。
「
小説家になろう」にて2018年7月13日から連載されている。
書籍版はヒーロー文庫より連載。既刊6巻。
ハッシュタグなどでは「#最強タンク」を推奨している。
〇目次
【概要】
小説家になろう初投稿時は、「体力9999のSSRスキル持ちタンク、勇者パーティーを追放される」という題名であったが、書籍版で連載されるに際して、上述のタイトルに改題された。
タイトルにある通り、勇者パーティーを追放された主人公だが、その後、自身の隠された能力(スキル)に気づき、仲間と共に故郷の街の発展と妹のために奮闘するストーリーである。
追放系作品は近年のなろう系作品でも幅を利かせているが、タンクというどちらかといえば盾を使い仲間を守るサポート役になりがちな役割にスポットを当て、彼の隠された能力とメンバーの連携を使い、強敵モンスターの討伐や
ダンジョン攻略につなげていくのが大まかな展開である。
メディアミックスとしては、如月命によるコミカライズが『マンガUP!』にて2019年5月4日より連載されている。既刊10巻。
また、2024年1月よりテレビアニメが放送されている。
【あらすじ】
歴代最強外皮【9999】の数値を持つタンクのルードは、勇者パーティーの盾役として迷宮攻略に挑んでいた。
それはどんな願いも叶えるとされる秘宝を見つけ出し、
最愛の妹・マニシアの病気を治すためー。
しかし、勇者の横暴によりルードはパーティーを追放されてしまう。
その理由はルードの“使えないスキル”とされてきたが・・・・。
故郷への期間中、助けた少女により、
ルードの未知なるスキルが判明。
それはとてつもない強力なスキルだった!
【最高値の外皮9999】と【唯一無二のスキル】を駆使した
最強のタンク・ルードの冒険譚
ここに開幕!
【キャラクター】
(主人公)
・ルード
CV:笠間淳
本作の主人公。
冒険者で巨大な盾でパーティーを攻撃から守るいわゆる「タンク」役を担っている。
学生だった頃は成績優秀で騎士になれると思われていたが、妹の病気を治す為にダンジョンでの探索をしている。
冒険者としてのランクはFであるが、これはランクの更新をさぼっていたためである。何も知らない冒険者がそのことを知らず格下だと思ってマウントを取った場合、だいたいが彼の実力を目の当たりにして驚愕する結果になる。本来ならばSランク相当である。
彼の持つスキルは敵の注目を集める「挑発」と状態異常を無効化する「健康体」の他、パーティー内の誰かが受けた攻撃を自身の外皮の消耗で肩代わりする代わりにパーティーメンバーのステータスアップに寄与する「犠牲の盾」、戦闘で外皮が削られ分だけ威力がアップする攻撃スキル「生命変換」という、集団戦においては強力なスキルを有している。
しかし、こうしたスキルの属性に気づいていないこともあり、当初いた勇者パーティーのリーダーであるキグラスから足手まといとして、戦力外通告を受け、追放されることになった。
追放後、自身の故郷に戻った際、自身のスキルの本当の意味を知り、改めて冒険者として再起することになる。
(主要人物)
・ニン
CV:
本渡楓
教会の
聖女で、ルードに好意を抱いている。彼の実力も把握しており、その実力から、彼を聖女の騎士としてスカウトしようとしたが、ルードからは固辞されてしまっている。
公爵家出身ということもあり、高い身分にいるのだが、自身は人当たりのいい気さくな性格。
ルードと共に勇者パーティーの所属しており、
回復魔法を得意としていた。しかし、上述のキグラスによるルードの追放案件が出た際には、一人彼を庇い、反対姿勢を見せたが押し切られる。
しかし、ルードがいなくなり、パーティーの統制も取れず、ダンジョンでの戦闘で敗北都築の結果に愛想をつかし、キグラスに見切りをつけてパーティーを脱退。
それ以降はルードの助けになるために、追いかけるように彼の故郷に押し掛けてくることになる。
・ルナ
CV:市ノ瀬加那
ルードが追放された後、商人の護衛をしていた中で出会った少女。
銀髪の髪と青色の瞳が美しい幻想的な雰囲気をまとっている。
その正体はこの世界では違法とされる戦闘用ホムンクルス。
本来、戦闘用ホムンクルスは違法で発覚した際は処分の対象になってしまうのだが、ルードに連れられて、故郷の家で居候することになる。
戦闘用ホムンクルスということもあって、攻撃魔法に長けているのと、「鑑定」スキルも持っている。これでルードのスキルのことについても分かることができた。
・マニシア
CV:
小倉唯
ルードの妹。黒髪に可愛らしい容姿、頭頂部に1本生えている
アホ毛が特徴である。
ちなみにこのアホ毛は感情の変化によって自在に揺れることが出来る。
生まれつき身体が弱く、家にいることが多い。病気がちな自身のために、騎士になる未来もあった兄が冒険者になり、必死に秘宝を手に入れようとしているのを見て、負い目に感じているところもある。
アニメ版では最終話の時点で秘宝を計二つ使用しているのだが、病弱が完治していない。
これに関しては『秘宝を使っているのはルードでなくマニシアなので、ルードが自分から妹離れしないように、ワザと病を完治させず、願いを調整しているのではないか』という説が一部で囁かれている。
・リリア
CV:
大橋彩香
勇者パーティーに所属するギルド職員。
素早い動きを得意とするアタッカー。さっぱりとした性格で頼りになる姉御肌なキャラ。
・リリィ
CV:
優木かな
リリアの双子の妹。さばさばした性格の姉と異なり、内気な性格。だが芯は強い。迷宮内を移動することが出来るスキル:「
ダンジョンウォーク」の行使が可能である。
・マリウス
CV:
岡本信彦
アバンシア迷宮の守護者である刀使い。
性格は子供っぽく、無邪気な性格であるが、剣の腕は一流。一撃必殺の居合で相手全てを切り裂いてしまうという強力な能力を有する。
・アモン
CV:
久野美咲
ケイルド迷宮の守護者。
扇子を武器として使い、強力な風魔法で、悉く冒険者たちを一掃して来た強者である。
見た目は可愛らしい少女だが、実年齢は300歳である。
・キグラス
CV:増田俊樹
ルードを追放した勇者。
外皮を消費する代わりに身体能力を強化する「ライフバースト」のスキルを持っている。
戦闘で足を引っ張っているとみてルードの代わりのメンバーを立て、彼を追放した。
しかし、実際は自身のスキルをルードの「犠牲の盾」のスキルにより肩代わりしてもらっていたため、彼がいなくなった途端、その恩恵を得られなくなり、追放する前以上に戦闘で敗北を繰り返すことになる。
自身の傲慢な性格も相まって、ニンを始めとする他のパーティーメンバーから見限られてしまい、パーティーは解散することになった。
なろう系作品でよくある「ざまあ枠」を担ってしまった残念なキャラ。
とはいえ、追放ものにおけるざまぁ枠のキャラにありがちな『主人公憎しのあまり本来倒すべき魔王に魂を売る』『”勇者”の肩書を坐座に倫理観のない行動に出て一般市民に迷惑をかける』『好色の度が過ぎて相手の思考お構いなしのハーレムを築く』といった勇者以前に人間として完全にダメな一線は一切超えてはいない。
ルードを追放したのも『外皮とライフブーストの詳しいメカニズムが分かっていなかったため、他の冒険者チームの助言も吟味してルードの追放に踏み切ってしまった』という仕方のない部分もある。
終盤では迷宮の秘宝がルードの妹の難病を治すのに必要と知り迷宮攻略を彼に託して自分なりのけじめをつける、アニメ最終話ではアバンシアの街に侵攻する魔物の大軍を食い止める防衛戦に参戦し奮戦する様子も描かれるなど、この手のかませ勇者のなかでは比較的扱いはマシなほう。
ちなみに途中で物語からフェードアウトするキャラだからなのか、アニメ版の公式サイトで紹介されていないという憂き目に遭っている。
【用語】
〇外皮
本作品の人間は「外皮」と呼ばれるオーラみたいなものをまとっており、敵を受けた際はこの外皮を消費することによって、ケガなどの負傷を防いでいるとされる。
この外皮の耐久値が0になると消滅する仕組みとなっている。
そうなると現実世界の人間同様となり、攻撃を受ければ負傷するし、死に至ることになる。
〇スキル
スキルにはレアリティがあり、N、R、SR、SSRとランク分けされている
(まるでガチャみたいだ)
人はスキルの自覚は出来るようだが、効果や使い方は分からず、基本書庫の本などで調べて照らし合わせなければならない。
〇アバンシア
本作の舞台となる街。
ルードの故郷となる街である。パーティーを追い出された彼はまずはアバンシアに戻るところから物語は始まる。いわゆる田舎の町であるがアットホームな雰囲気。
水の精霊ウンディーネが住んでいる湖が近くにあり、そのおかげか飲み水には事欠かない。
〇クラン
冒険者で構成された団体で、国家による認定もされている。冒険者を束ねて治安維持にも当たっており、街にとっては重要な存在になる。
〇ホムンクルス
簡単に言えば人間そっくりの言うことを聞く人形。
胸元には動力源である魔石が埋め込まれている。
本来であればホムンクルスは戦闘能力を与えてはならないと決まっている。
しかし、ルナは戦闘能力を持っているホムンクルスとされている。
【テレビアニメ版】
2024年1月~3月にかけて
テレビ朝日などで放送されている。
制作会社はSTUDIO POLON
(主題歌)
追記修正はタンクとして仲間を守り抜くことが出来たときにお願いします。
- 広告でよく見るやつ -- 名無しさん (2024-01-28 22:42:20)
- 主人公がタンクに見えんのよなぁ。バッファー、アタッカーと役割が多すぎるしむしろそっちがメインに思える -- 名無しさん (2024-01-28 23:31:52)
- 「ざまあ枠」にも再起のチャンスが与えられる優しい世界 -- 名無しさん (2024-01-29 00:02:17)
- 言っちゃなんだが同じ枠でやってた前番組の主人公よりもこっちの主人公の方が好感が持てるんだよな… -- 名無しさん (2024-01-29 00:58:37)
- カオル殿が異常なだけだから… -- 名無しさん (2024-01-29 06:07:17)
- こいうの見るたびに追放されたのは妥当じゃね?って思うわ 現状貢献できず、追放されなけれれば覚醒イベント起きずに無能のままなんだろうし -- 名無しさん (2024-01-29 13:44:30)
- パーティ内に入れておくには正体不明だったスキルのリスクがでかすぎるのは確かだね -- 名無しさん (2024-01-29 16:09:25)
- 項目だけしか知らないが主人公、更新サボらず似合った等級名乗ってられれば色々苦労背負わないんじゃ?何故大切な部分サボった… -- 名無しさん (2024-01-29 18:43:41)
- 重要な理由はないからランク低いやつが実はすげーって流れをやりたかっただけだと思う -- 名無しさん (2024-01-30 15:01:15)
- 主人公に俺TUEEEさせるためにいろいろ不自然になってるんだよね。追放系ってだいたいそんな感じだけど -- 名無しさん (2024-01-30 15:20:58)
- アニメ版EDの序盤の『【画面左下に向かってルードが歩いて斜め移動→一枚絵表示】を3セット繰り返す』は「もうちょっとなんかこう……あるだろ!」と本気で思いました。 -- 名無しさん (2024-02-04 19:25:26)
- なろう主人公のタンクは攻撃や魔法も使えることが多いからぶっちゃけ万能職に見える。これはタンクに限らないけど -- 名無しさん (2024-02-13 04:55:48)
- なろうってだけで何でも見下していいと思ってんだろうなぁ…こういう奴にはなりたくねえわ -- 名無しさん (2024-02-13 22:26:11)
- 追放系って色々とバターン化されてる要素があるな。主人公の場合は自分を卑下したり、追放側の場合は主人公の戦闘能力だけしか見なかったり、主人公に出来る事は誰にでもできると思ってたり、主人公が行ってた会計等の雑務や主人公のバフが無い場合の自分の実力を把握してなかったり。 -- 名無しさん (2024-05-14 19:30:55)
- メンバー「kosainkosain」のコメントを荒らし報告ページへ通報しました。通報事由は「煽りの連投」となります。 -- 名無しさん (2025-03-07 12:16:04)
最終更新:2025年03月13日 01:28