四聖獣モデル(爆転シュート ベイブレード)

登録日:2011/01/07 Fri 16:07:13
更新日:2025/04/25 Fri 11:02:40
所要時間:約 30 分で読めます




四聖獣モデルとは、爆転シュート ベイブレードに登場する主役級キャラクターの使用するベイブレードである。
それぞれ青龍、朱雀、白虎、玄武をモチーフとしていることからこう呼ばれる。


概要

それぞれ攻撃型のドラグーン、バランス型のドランザー&ドライガー(一部は攻撃型)、防御型のドラシエルが存在し、シリーズ毎に最新のギミックを先取りする形で進化していった。
明確なキャラクターモデルで発売されたベイブレードはドラグーンが初で、以後ドランザー、ドラシエルの順に誕生、最後に初のSGモデルであるドライガーの発売により4種が揃った事になる。

設定では4体全ての四聖獣が揃うと凄まじい力が得られると言われており、火渡カイがその力を求め木ノ宮タカオのドラグーンを奪おうとした事も。

また、ベイブレードバースト以降は過去作のベイの復刻モデルが登場するようになり、シリーズ第1作の主役機ということもあり真っ先に抜擢されることが多い。

◆ドラグーン

主人公・木ノ宮タカオのモデル。
メインカラーは白でモチーフは青龍。
主な特徴はスパイク型A(アタック)R(リング)、ワイド型W(ウェイト)D(ディスク)、低重心グリップ軸。
総じてフラットな軸で暴れる攻撃型になっている。
また、S(スピン)G(ギア)システムが搭載されてからは、HMS登場まで唯一の左回転モデルとなった。

爆転シュート ベイブレード

  • アルティメットドラグーン
最初期モデルにしてドラグーンのオリジン。
漫画では第1話(読切)で謎の男から渡された初代ドラグーンだった。
入手困難なベイブレードの代表格に挙げられる事も多いが、2002のDVDに復刻版が付属したり
同時期にブラックバージョンがコロコロ誌上通販で発売されたりと
最初期モデルの一角としては再販機会に恵まれていた。
メガロアーム、マケンドーという亜種が存在するが、
実態は名前、カラーリング、ウエイトディスクが異なるだけ。
アニメでは幼少期のタカオが使ってたベイとして回想シーンに一瞬登場。

ちなみにこのビットとして使われているアルティメットドラグーン及び、
その亜種のビットやフロスティックドランザーのような、所謂『四聖獣モデル』のようなビットが出る以前のビットに関してだが、
当時のブームを知っていてもあまりどんなの存在だったのか知られていないぐらいには謎の存在のように扱われるが、
これらは全てベイブレードの史上初のゲームであるハドソン販売のGBC専用ソフト『次世代ベーゴマバトル ベイブレード』出展のビットである。
タカオ及びカイ、そしてジンのデビュー作ではあるが根本的な設定からしてアニメどころか漫画と完全に異なる設定であった時代のものであり、
どちらかというとポケモンフォロワー的な作品だった。そのためそれを意識した感じのイラストが多い。
アルティメットドラグーンはそのゲームでのタカオの相棒となるビットの最終進化形態にあたるビットで炎のドラゴンだった。

  • ドラグーングリップアタッカー
玩具初のキャラクターモデルにして、プラ以外の素材・機構が用いられた特殊軸をベイ史上初めて採用したモデル。
「グリップアタッカー」の名前通り、ラバー素材を使用したグリップ軸が採用されている。
また、通常ワインダーの約1.5倍の長さを持つ特殊ワインダー"ドラゴンワインダー"もこのモデルで初めて同梱された。

漫画ではドランザーとのバトルで壊れてしまったアルティメットドラグーンの修理中、幼い頃使っていたベイのパーツを組み合わせて完成した。その後、ラバーグリップの俊敏性を利用して一瞬あまりの移動の速さに消えたように見せる必殺技の「バニシングアタック」を開発。
アニメに端を発するブームに火が付く前に生産・販売された機体であり、
アニメ本編でタカオが殆ど使用しなかったために当時の子供たちからの人気・知名度があまりなく、
アルティメットドラグーンのように『最古のベイブレード』というブランドがあったわけでもないためか
後々復刻が行われたりもしなかった為、現在ではドラグーンの中でもかなり入手が困難な部類。

ちなみにアニメには登場してないように思われがちだが、実は第一話から第二話冒頭で使用しているのはこのベイブレード。ただしタカオがドラグーンを宿し、名付けたのはストームになってからなので、
厳密に言えばアニメで登場したこの機体は「ドラグーン」の名を冠している訳ではない。

  • ドラグーンS(ストーム)
スピンギア搭載機にして、ベイ史上初の左回転モデルになった3代目ドラグーン。
この世代からウェイトディスクに八角形の「エイト〇〇」シリーズが登場し、その中からエイトワイドが採用されている。
ドラグーンシリーズでも特に全高が低く、小径・小型になったことで機動力と小回りの両立が図られたグリップ軸も相まって、低重心で安定した攻撃が持ち味の扱いやすい機体に仕上がっている。

漫画ではこのベイからキョウジュ製になり、ドライガーに敗北して壊されたドラグーンの魂を受け継ぐベイとして登場。必殺技は巨大な竜巻を発生させて攻撃する「ストームアタック」。
アニメ化前後でのベイブレード人気の差もあってか後述するアニメバージョンに比べ知名度が低く、当時の直撃世代でも存在を知らない場合がある。
当然復刻もされていないため、入手難度は地味というかかなり高い。

  • ドラグーンS(ストーム)アニメバージョン
爆転シュート ベイブレードのアニメ化に際し、アニメ仕様にリニューアルされたドラグーンS
ARのシールカラー変更(黄色→赤色)、ビットに描かれた青龍のポーズ変更、破損しやすかったARの形状調整と細部のリニューアルに留まるため、性能は初期型と同等。
アニメでは第二話冒頭でカイに敗北してベイを破壊されたタカオが原型を作ったところにキョウジュやベイ仲間のアキラ達が協力して作り上げたところに、家に飾られていた龍心剣から青龍が宿って完成したベイブレード。
レイ戦でボロボロにされるのは同じだが、こちらでは同型の「強化アタックリング」なるものを搭載するという展開になっている。

なお、玩具の通し番号もこの機体からリセットされており、実質的な"アニメ化以降のベイブレード一号機"にあたる。
その影響もあるのか、後年の初代シリーズ復刻はSシリーズ以降、かつドラグーンSは実質このアニメバージョンに限定されておりSG以前のモデルは復刻に恵まれていない。

  • ドラグーンF(ファントム)
アタックリングがP(ポリ)C(カーボネート)の「骨」を搭載した二重構造となっており、一撃が重い。
また、グリップ軸も前機よりも大型化し、自爆しやすくなったものの更に機動力が上がっている。
…が、このアタックリングのデュアルドラゴン、右回転にしてその硬い「骨」で直接受ける防御型運用の方が強いんじゃねと今も昔も言われている。
ちなみにこのアタックリング、公式のステータス表示が全部 3 と非常に高い。

スペル間違ってますよとはよく指摘されるが、一応発売前に当時のコロコロで『造語』とフォローがあった他、
実はフランス語で「Phantom」の綴りは「Fantom」となるので一応間違ってはいないと強弁する事もできなくはない…多分。
アメリカでは名前を「Fighter」に変更された。
各メディアでの必殺技は「ファントムハリケーン」。アニメでは他にも幾つか即興の必殺技も使用している。
原作漫画ではユーリに完敗しドラグーンSを破壊された後、キョウジュのFプロジェクトの最高傑作として登場。世界大会でその力を遺憾なく発揮した。
アニメではアメリカ大会直前にキョウジュが開発した新型ベイブレード。破壊されたかそうでない違いこそあるが、漫画・アニメ共に「更なる強敵の登場からキョウジュが開発した新型」という経緯で登場したベイブレードとしての立ち位置である。

ちなみに、無印アニメでは最終決戦用にかつてのライバルであるアメリカチームなどが総力を結集して
このベイのアップグレードバージョンを、それまで使用していたFとは別に新規で作成した…という展開が挟まれた。
それ故、この手のホビーアニメの主人公用ワンオフ機としては極めて珍しいことに、
破壊などで再起不能に追い込まれた訳ではないのに、ほぼ同一の個体が2個存在する事になる。

  • ドラグーンV(ビクトリー)
初のマグネシステム搭載機。軸先に搭載されたS極マグネによって不規則な動きからの攻撃を得意とする。
グリップ軸ではないため暴れっぷりはやや控えめ。軸先マグネで重心が安定しており、バランス型に近くなっている。
NEOスピンギアにマグネコアを搭載すればダブルマグネで磁性を高めることも可能。
何気にエイトワイドより更に円形に近づいたテンワイド初採用。
スタイリッシュなフォルムから、ドラグーンの中でも人気は高い機体だが、
ギミックの都合上今までのドラグーンより全高が高めな点と、
アタックリングがやや小型で、破壊力に今ひとつ欠けるのが難点か。
ちなみにアニメではG共々、新作になった瞬間エピソードが一切なく機体が変更されている。
アニメでは序盤のスランプでいきなり連続で敗北したり、中盤ではスランプの末に違法改造されかけたりと微妙に酷い目にあっている。
最終的にはサイバードラグーンとの決戦に勝利後、ダメージを受けすぎたことからV2に強化される。
漫画では仁から託されたマグネコアパーツをドラグーンFに組み込んだことで、ユーリとの決戦で追い込まれた際に自己進化する形で登場。
必殺技はどちらでも「ビクトリートルネード」。一応原作ではファントムハリケーンも使うことが出来る。

  • ドラグーンV(ビクトリー)2(・ツー)
ドラグーンVはアタックリングが8枚刃だったが、再び4枚刃に。
グリップ軸がマグネ内蔵で復活し、更にマグネウエイトディスクによって磁力を高めている。
大型スパイク形状のアタックリングの破壊力は凄まじく、
ブレードベースのサポートパーツも攻撃型と、パワフルな機体。
全体的に優秀な機体が多いV2シリーズの名に恥じない名機である。
ブレードベースのカスタマイズグリップベースは軸をベアリングにしてサポートパーツを円形のものにすることで持久パーツとして重宝された。*1
アニメでは前述の通りサイバードラグーンとの決戦後にダメージを負ったVをアップデートした機体として登場。途中でマグネウェイト搭載などを経ながら「ハイパワーカスタム」となり、2002最終回まで戦い抜いた。*2
漫画では逆にサイバードラグーンに完敗したあとにその対抗策として修復されたという真逆の経緯で登場してたりする。
どちらも必殺技は「ハイパービクトリートルネード」。

  • ドラグーンG(ギャラクシー)
初のエンジンギア搭載機。シュート直後にレフトエンジンギアを開放し、速攻を仕掛ける。
エンジンギアを弱めに巻けば持久戦も可能。
エンジンギアのギミックの関係で全高が高く、軸もメタルセミフラット。

グリップ軸が再びリストラされた事で、持久力が若干克服されたものの破壊力が犠牲となり、
更にアタックリングもVを更に円形に近づけたような形状となってしまった為、
無改造では左回転+ファーストクラッチという攻撃的なコンセプトをいまいち活かしきれていない。
ジョイントでどこまで破壊力を引き出せるか、ブレーダーの腕が問われる機体と言えるだろう。
漫画ではバーニングケルベロスとの戦いで追い詰められたドラグーンV2が「外部パーツなど一切関係なく自己修復及び進化」する形で誕生。恐るべしは聖獣パワーである。
その後の世界大会では新型エンジンギアを搭載して強化されるも、パワーに耐えきることが出来ない問題が発生。
そのために有名なベイブレード職人のところへ赴くも、その職人がかなりのガンコ者&次の試合で戦う相手であったエフェサングレの祖父であったことから野良バトルを行うことになり、勝利のためなどから新型エンジンギアを使用して勝利を収めるがやはりパワーに耐え切れず砕け散ってしまった。
アニメではVと同じく描写無しでGレボリューション1話から登場。
やはりスランプで敗北したりと2002同様にいろいろありながらも次第に調子を取り戻していったタカオと共に世界大会を戦いぬいていった中、マックスとの決戦となったドラシエルGとの戦いで勝利しながらも甚大なダメージを負ったことからGTへアップデートされる。
必殺技はアニメ・漫画共に「ギャラクシーストーム」。

  • ドラグーンG(ギャラクシー)T(・ターボ)
V→V2への変遷と同様8枚刃から4枚刃に。
レフトエンジンギアターボとグリップ軸の同時搭載によって序盤の暴れっぷりが凄まじい。
軸は交換可能だが、交換対応ベイがほとんど発売されないままヘヴィメタルに移行した為意義は薄め。
漫画・アニメ共に活躍の時期が非常に短かったが、従来のドラグーンの集大成ともいえるそのフォルムとメディアでの活躍、
そして何より商品展開がHMSに切り替わる過渡期に作られたが故の生産個数の少なさと、
目玉パーツであるターボエンジンの破損しやすさが相まって、
未開封品や美品はドランザーGTと共にかなりのプレ値で取引されている。*3
アニメでは世界大会編の決勝戦へのもうひとつのチーム進出を決めるエフェサングレとの進出決定戦から登場。世界大会での戦いをフィードバックしたドラグーンGの強化機体であり、新型のエンジンギアを搭載している。
ドランザーGTとの世界大会決勝のバトルは長尺を使った上での作画・演出全てが良い名勝負である。
最終的には世界大会後のレイとの野良バトルで修復不可能なダメージを負ったことでBEGAとの戦いのために新型であるHMSに移行する。
漫画では前述のG最後のバトルで砕けてしまった後、バトルを見ていた職人であるパウロが漫画の新型エンジンギアに耐えられる形で作成してくれたベイブレードとして登場。
エフェサングレとの世界大会でのバトルで華々しく勝利を収めるも、その後のバトルではHMSに限定されてしまったことから登場しなくなってしまった。
必殺技はアニメ・漫画共に「ギャラクシーターボツイスター」。

  • ドラグーンM(メタル)S(ストーム)
ヘヴィメタルシステム搭載機。
グリップ軸とかなり低い全高のおかげで攻撃性能は抜群。
後に大型のグリップ軸&スパイクを搭載したアルティメットバージョンも発売。
だったら最初からそっちを出せと言いたくなるかもしれないが、あちらよりややバテにくいという利点もある。
HMSではスタジアムの形状が改善されたことで、それまで不遇だった攻撃型にスポットライトが当たるようになり、
特にアルティメットバージョンのランニングコアは最強の攻撃型コアとして非常に重宝されていた。

アニメでは修復不可能になったGTから移行する形で、大地の「パーツが手に入らないなら作ればいいじゃないか」という発言から制作された完全の新型のベイブレードとして登場。当初はコントロールにすら苦労するも幼い頃の気持ちを思い出すなどしてコントロールに成功し、
ジャスティス5の第5戦のガーランドとの戦いで見事に勝利を収めるなど活躍した。
だが更に必見なのは最終決戦。ブルックリンが暴走した結果作り出したブラックホールを打ち破るという本当に玩具販促アニメかと思う光景を見ることが可能。
ちなみにアルティメットバージョンはアニメでは唯一、ドラグーンが自己進化する形で登場したベイブレードである。漫画よりファンタジー的に聖獣が出まくっているが自己進化したのはこの一度きりだったり。
アニメでの必殺技は「レボリューションストーム」。

  • ドラグーンM(メタル)F(ファントム)
頭文字Fのファントム再び。終ぞスペル間違いは直らなかったがやはり造語ということなのだろう。
アニメ終了後に発売されたランダムブースターでしか手に入らないため、
そもそも生産個数自体が非常に少なく、ドラグーン系の中でもかなり入手困難な部類。
GT以上の高値で取引されている。
実は原作漫画に1コマだけ登場した(最終話の最後のコマでタカオが使用)。
性能としてはグリップ軸のガイアドラグーン系。

ベイブレードバースト

  • ドラグーンストーム.W.X
ベイブレードバーストでリメイクを果たしたドラグーン。
左回転がなかったベイブレードバーストにおいて、初めて左回転であることを示唆したベイとなる。
回転させるには、同じく左回転ベイの「ロストロンギヌス」の専用ランチャーが必要と、地味に手間暇かかる。
機動力再現のために選ばれたのは、グリップ軸の超攻撃型ドライバー・エクストリーム。
レイヤー、ドライバーともに軽いため、優れた打点の割に防御力は紙同然なこてこてのアタックタイプに仕上がっている。
必殺技はライジングストーム

  • ドラグーンファントム.G.V
ストームからかなり間を開けて復活したバースト版ファントム。
構造上仕方が無いのかもしれないが、最大の特徴でもあったアタックリングの2枚刃はオミットされ
単に塗装で再現されただけになってしまった。
そして肝心の性能の方は、ドラグーンストームに次ぐレベルでレイヤーが軽いのに
形状的にバーストを非常に誘発させやすく、どのようなタイプとして使うにも頭を悩ませるレベルに…
オリジナルカラーのホワイト版はロックが比較的硬くてまだマシなようだが、
コロコロアニキ全員応募サービス版のゴールドは完全観賞用と言っても過言ではないほど。
ドライバーは多段ラバー軸のヴァリアブル。はじめはリメイク元とはかけ離れた大人しい性能をしているが、
使い込むことによって軸先が変形し、驚異的な機動力を発揮する。
必殺技は元ネタと同様ファントムハリケーン

  • ドラグーンビクトリー.St.Ev
復刻四聖獣はFで打ち止めかと思いきやランダムブースターVol.18のレア2枠で登場。
オリジナルと比べて大きい方の刃がやや寝た形状になり小さい方の刃が大型化したため、なんとなくドラグーンGっぽくも見える。
ランブー16に収録されたガイアドラグーン.Ar.Hn'に続いてビットチップがメタル化されており、先2代より重くなった。
ドライバーはエボリューション。使い込むことによって軸先が変形する点は先代と同じ。
ロックが固い割にバーストしやすいのは相変わらずだが、レイヤー自体が重くなった+最重量ディスクのスティングを装備していることもあってドライバーをダッシュ系に変えると割とマシになる*4
流石にマグネシステムは再現されていない(バーストにそもそも存在しないので仕方ない)。
ディスクとドライバーの組み合わせ&カラーリングのおかげでオリジナルの見た目を結構よく再現している。
必殺技はビクトリーハリケーン

  • ドラグーンビクトリー2.Wh.Xc´
四聖獣の復刻はまだまだ続く。ランダムブースターVol.25のレア2枠で登場。
オリジナルと比べると全体的に丸っぽくなっている。
下のパーツの再現度はそこまでだが、ディスクとドライバーにオリジナルであったサポートパーツやブレードベースに貼るステッカーを使用することでオリジナルに近づけている。
サポートパーツに貼るステッカーはオレンジと青の2種類があり、好きな方を貼ることが可能。
今回もビットチップがメタル化されており、さらにバーストストッパーも搭載されている。しかし、ホイールディスクはバーストストッパーに干渉しないため恩恵はあまり感じられない。

ディスクもドライバーもガチ勢御用達のパーツが揃っている。ちなみに、発売当時エクシードダッシュドライバーはこれ以外ではスタジアムのセットでしか手に入らなかった。相方のゾーンダッシュと強化パーツは再録がこれよりかなり遅れた
  • ドラグーンビクトリー2.Wh.Xp´
バースト版のセット仕様。
レイヤーのシールがタンポ印刷になっただけでなく、ディスクはマットブラック塗装となりドライバーもエクスプロードダッシュに変更。軸先のラバーが極太化してさらに暴れ回るようになった。


◆ドランザー

ライバル・火渡カイのモデル。
メインカラーは青でモチーフは朱雀。
可変ギミック搭載型B(ブレード)B(ベース)が特徴のバランス型ベイブレード。

爆転シュート ベイブレード

  • フロスティックドランザー
最初期モデルであり、ドランザーのオリジン。
大型4枚刃による受け流し性能がシンプルに強く、根強い人気を誇る名機。
聖獣は現在の朱雀とは異なり、3つの頭を持つ氷のドラゴン。
ゲキリュウオウ、ビストールという亜種が存在するが、
アルティメットドラグーン同様、違いは名前とカラーリングとウエイトディスクのみ。
性能の評価は高いが、形状の問題で破損しやすく、
アメリカで販売されたハスブロ版では形状が大きく変更された他、
同期のアルティメットドラグーンやサイゾーとその亜種は国内で何度か復刻されたが、
この機体とその亜種は一度も復刻されることはなかった。

前述のようにこいつはGBCのモンスター育成ゲームの系譜のベイブレード出典のビットであり、カイが使用するビットの最終進化形態だった。
ちなみに敵専用なので入手不可。更にいえば実はカイとのイベントはドラグーン関連含め大半がサブイベント扱いなのでやろうと思えば完全無視できたり……
漫画では初代ドランザーとして登場。実はスピンファイヤーボムは元々この機体の必殺技でもある。

全くの余談だが、そのフォルムと性能、そして最初期しか出回らなかったという希少性から
ブーム当時も非常に高額なプレ値で取引されているベイであった。
にもかかわらず、販促漫画『ブレーダーDJ』のGレボ初期頃の話で、
『初心者はまずはこのベイで腕を磨こう』的な扱いで唐突に登場した
(同型の亜種が当時再販されていたUドラグーンやサイゾーではなく、なぜか再販されなかったこれが紹介された)ため、
当時の読者(特にコレクター)は「んなこと言うなら再販してくれよ!!」と叫んだとかなんとか。

  • ドランザーオートチェンジバランサー
バトルの衝撃で攻撃→持久モードにチェンジする、タカラ脅威のメカニズム。
漫画では何故か持久→攻撃モードへのチェンジもやってのけた。
なぜかブーム当時、謎カラーのパチモンが大量に出回っていた機種でもある。
漫画版にのみ登場した二代目ドランザーであり、全国大会決勝で漫画でタカオとの対決に用いられたのは本機である。
必殺技は「ファイヤーアロー」。スピンファイヤーボムも使用される。

  • ドランザーS(スパイラル)
スピンギア搭載機。
手動で軸先を攻撃と持久のどちらかに切り替え可能。
特に持久モードはフリー回転メタル軸とベアリングのおかげで高いスタミナを誇る。
そのギミックの関係で、攻撃モードの方が全高が高い。
シュート時に着地の衝撃で勝手に持久モードにチェンジする事も。
ちなみにベアリング搭載機体だが、ウルボーグとは異なりNSK製ではない。

漫画版ではベイブレードを作ることに情熱を掛けたカイの父親が開発した新型ベイブレード。
世界に旅立つ際にカイに託された機体であり、ある意味ではカイと父親の歩み寄りの象徴ともいえる登場であった。
逆にアニメでは初代ドランザーとして登場。…が、話の流れからするとほぼほぼ同型の「ドランザー」と「ドランザーS」が存在しているらしい。
また、アニメと漫画では必殺技がタイミングの関係で違う技となっている。
アニメではお馴染み「スピンファイヤーボム」と使用回数が少ないがたまに使っていた「ファイヤーアロー」だが、
漫画では「スパイラルアロー」だった。

  • ドランザーF(フレイム)
発展した軸先選択ギミックにより、攻撃のフラット軸、バランスのセミフラット軸、持久のシャープ軸の3モードを選択可能。
スタジアムや敵のカスタマイズに合わせて軸を選択することで、常に相手より有利な動きが出来る。
ただし、軸が歪んだままシュートするとブレてブレてブレまくる。
無論そのままスタミナ切れ一直線。
この手の機種にありがちな事に、アタックリングは攻撃型としてやたら優秀。
余談だが、無印アニメでは一度だけだが、なんとタカオがこのベイをバトルにある事情から使用したことがある。
漫画では他のFシリーズ同様キョウジュが開発した新型。ラルフに野良試合で完膚なきまでに叩きのめされたカイのリベンジ戦で使用された。
アニメでは火渡産業が開発した新型ドランザー。ユーロ編の最中にわざわざ単独行動してまで受け取りに行った時から使用するようになる。
いずれも必殺技は「フレイムセイバー」。漫画ではSからの引継ぎもあり「スパイラルアロー」も使用している。

また、機体のカラーバリエーションに「ブラックドランザー」という機体が存在する。
アニメ限定ではあるが色替え機であるにもかかわらず本編にも登場しており、「錬金術によって作られたベイブレード」というとんでもない設定で登場。
アニメ無印終盤の展開からベイブレードとしては単なる色替えながらも高い人気を誇るが入手は困難。
そんなわけで後にドランザーFがバースト復刻した際には黒く塗装して再現したブレーダーもいたとかなんとか……
こちらの必殺技は「ブラックフレイムセイバー」。

  • ドランザーV(ボルケーノ)
マグネシステム搭載機。
軸先変更ギミックを融合したモデル。マグネコアと一体化するメタル軸を装備しており、裏返すことで攻撃のフラット軸と持久のシャープ軸を切り替えが可能。マグネドームに付属のモデルはスタジアムの特性に合わせ、N極マグネ搭載の持久型に変更されている。特性上、従来の持久型よりも格段に優れており、隠れた名機として定評がある。
アニメ版では孤島における決戦後、ボロボロの前機Fをキョウジュが見かねて開発。それ以降、聖封士やサイキックたちとの決戦で長らく活躍するが、最終的にパーツハンターの2人組によって破壊される。
漫画版ではタワーへ乗り込んだ際、唐突に登場する(月刊誌の影響もあり、この頃からドラグーン系統以外の登場が減っている)。
必殺技はいずれも「ボルケーノエミッション」。

  • ドランザーV(ボルケーノ)2(・ツー)
マグネシステム搭載機。
回転力に対応したクラッチ機構で攻撃・持久を切り替える。強めにシュートすると軸が飛び出して持久型となり、弱めにシュートするか回転力が弱まることで軸が引っ込んで攻撃型になる。
全体的なフォルムが円盤に近く、上下対称の大型アタックリングも相まって、総合的なポテンシャルは前機Vを上回る。無改造はもちろんサポートパーツ、持久型のカスタムとして重宝される。
アニメ版では、パーツハンターたちに破壊されたドランザーVに変わって登場。登場直後にマグネディスクが搭載されているため、実は素のカスタムの出番が少ない。2002終盤のカイの愛機として石版聖獣との戦いや世界大会で活躍する。
2002では最終的にゼオのバーニングケルベロスに敗れて聖獣を奪われてしまうも、決勝戦前夜でタカオとのバトルでも使用されその高い実力を見せつけている。
Gレボリューションでも日本チームを辞退するまで使用されていた他、前半のOPではずっと出ずっぱりだった*5
漫画ではザガートタワーの件が終わった後の再度の世界大会予選でカイの機体として登場。こちらでもバーニングケルベロスに敗れるという形の展開となっている。
アニメでの必殺技は「ボルケーノエクストリームエミッション」だが、漫画では「ボルケーノエクセレントエミッション」と微妙に違う。

  • ドランザーG(ギグス)
エンジンギア搭載機。
仕様上、2代目(オートチェンジバランサー)から続いた軸先の変形ギミックが失われ、非常にピーキーとなっている。
先述のドラグーンGと同じく、「ファイナルクラッチ」のコンセプト自体に無理があった。エンジンギアの回転力に対して本体がついていけず、不発に終わるケースが大半。
漫画・アニメ版では、登場経緯こそ違うものの「BBAチーム(日本代表)を離脱したカイがタカオと世界大会で戦うために開発した新型」というポジションで登場し、どちらもタッグトーナメントとなった世界大会でネオボーグの代表として圧倒的な強さを発揮した。
必殺技は共通して「ブレイジングギグス」。また、アニメ限定で上位技である「ブレイジングギグステンペスト」及び「ブレイジングギグステンペスト・斬」も登場した。

  • ドランザーG(ギグス)T(ターボ)
リバースエンジンギア搭載機(ちなみに、唯一無二である)。
同系統で唯一の3枚刃。アタックリングを装着する向きで攻撃型・防御型の切り替えが可能。前機Gよりも攻撃力こそ増しているが、持久力が若干低下している。
種類こそ少ないものの、ドラグーンGTと同じく軸交換が可能。ラバー軸で暴れたり、ゼウスのPOM樹脂でスタミナを底上げもできる。
アニメGレボリューションでのドラグーンGTとの決戦は必見。もはやベイブレードという枠を超えた超決戦と言えるレベルでの熱い戦いである。
ドラグーンGT同様入手困難であることからプレ値で取引されている。

アニメでは世界大会決勝に臨むにあたってカイが開発したギグスの新型として登場した機体。前述の通りドラグーンGTとの凄まじいバトルを繰り広げた他、あくまでもタカオと戦うためにBEGAに所属した際にも使用されていた。
最終的にブルックリンとの代表決定戦で完全敗北を喫したことで心身ともに傷を負っただけでなく完全に破壊されてしまう。
こちらでの必殺技はギグスから変わらず「ブレイジングギグステンペスト」及び「ブレイジングギグステンペスト・斬」。

漫画では本編には登場せず(HMS登場の経緯から登場する暇もなかったとも言う)、大地が主人公を務める外伝で登場。
こちらでの必殺技は「フレイムギグスターボ」「リバースフレイムギグス」。

アニメ・漫画共に特徴的であった為か、登場期間の短さに反してきちんとリバースエンジンギアの描写が行われている。


  • ドランザーM(メタル)S(スパイラル)
ヘヴィメタルシステム搭載機初のギミックベイ。
ドランザーS同様手動でモードチェンジ可能。
GT同様アニメにおける、ある名勝負が印象に残る。

  • ドランザーM(メタル)F(フレイム)
四聖獣モデル最終機。
これもランダムブースターでのみ手に入る希少種。
カスタムウエイトの「ウィングアタッカー」は形状が初代ガイアドラグーンを髣髴とさせるものの、
フリーシャフト軸によるスタミナを相殺しがちなのがネック。
スタミナを活用したい場合換装必須。

ベイブレードバースト

  • ドランザースパイラル.S.T
ベイブレードバーストで復活を果たしたドランザーS。
wbba.ストア限定商品。
ドライバーはトランスで軸先切り替えギミックの再現を行う。
…しかし、レイヤーがなぜか非常に緩くてバーストしやすい。

  • ドランザーフレイム.Y.Zt
スパイラルに引き続きドランザーFも復活。
今回はランダムブースターvol.9のレア枠という形で収録された。
スプリガンレクイエムに搭載されていた「ゼータドライバー」で3モード切り替えを再現(バランス型のセミフラット軸が防御型のボール軸に変更されてはいるが)。
ついでに元のフレイムが持っていた軸切り替えの際の欠点も
メタルファイト時代に出たベイ「ヴァリアレスD:D」に搭載されていた「デルタドライブボトム」の「軸を引っ張ってから切り替える」形式にすることで克服している。
スパイラル(とリメイク元)が余りにも弱い弱いと言われ続けた反動からか、
レイヤーのロックがガチガチに強化されてかなり強力なベイに仕上がっており、先代&リメイク元の汚名返上に見事成功した。
また、コロコロアニキ誌上通販でレッドカラーのものも販売され、かなりカッコいいと好評。

  • ドランザーボルケーノ.Hr.Dm
今回はタカラトミーモール限定Vシリーズ復刻セットに同梱。
ビットチップ部分の幅が小さくなったためリメイク元では途切れてしまっていたモールド*6がきれいな形になっているのだが、その部分のプリントはちゃんと無い。
軸のフリー回転パーツはハリケーンディスクのフリー回転機構で再現。
軸の切り替えはリメイク元と違うが、ディメンションドライバー自体が高さを自由自在に切り替え可能な為、リメイク元より戦法が広がっている。
セット発送前にランブーVol.21でシルバーカラーのレイヤーが先行登場した。ぶっちゃけウルボーグもどき

  • ドランザーボルケーノ2.0C.Rb'
ドラグーンV2に続きランブー収録。
全体的なフォルムの再現度がドラシエルVと並んで最高レベル。ドラグーンも黒ディスク+フレームにすればよかったのに
サポートパーツのクロスサバイバーに因んでかクロスフレームが採用され、横から見たときの爆転感が非常に高い。
ブレードベースのクラッチ機構の再現にはリブートダッシュが採用され、持久→攻撃から攻撃→再加速になった。このドライバーは他では限定ブースターの超ZヴァルキリーはじめしゃちょーコラボVer.でしか手に入らないため嬉しい再録である。

ベイブレードX

  • ドランザースパイラル3-80T
新シリーズ「ベイブレードX」の復刻機第一号にして、なんと初期ラインナップとして登場。
パッケージ表側のデザインも当時のフォーマットを忠実に再現している。
アタックリングとウェイトディスクは「ブレード」にまとめられ、ARにあたる部分の一部も含めてメタル化されている。ややシャープにアレンジされていたバースト版と違い、オリジナルに近いバランスで造形されている。
パーツ構成は他の初期機体から取られたもので可変軸は再現されなかったが、それでも攻撃と持久の動きを可能とするテーパービットが採用されしっかりバランスタイプしている。
というか、バトル中に挙動が変わるためむしろオートチェンジのように描写されていた漫画やアニメに近づいたか。
新規機体より若干軽く、実際強さは一段劣るもののバースト版のように致命的な弱点があるわけではないし、新機構の超加速ギミック「X(エクストリーム)ダッシュ」によるゴリ押しは十分狙えるという調整になっている。
というか、軽さ故に吹き飛びやすいのと若干偏重心の若干楕円形という特性が合わさって立体的な挙動を起こすことがあり、時としてかち上げられた勢いでスピンファイヤーボムじみたカウンターを決めたりもする。

接触面にも塗装が施されているため、スタジアムの壁や相手ベイに色移りしまくる点は注意。

◆ドライガー

(コン) (レイ)のモデル
メインカラーは灰でモチーフは白虎。
主な特徴はメタル軸とアッパー攻撃で、バランス型と攻撃型。
レイの登場が若干遅れた(Sシリーズの頃から)のもあって、唯一SG非対応のモデルが無かったりする。

爆転シュート ベイブレード

  • ドライガーS(スラッシュ)
初のスピンギア搭載機。
軸先が僅かに尖ったメタルチェンジ軸により、スタジアム外側では攻撃型、内側では持久型の動きを見せる。
アタックリングの防御力にはかなりの定評があり、
このベイのアタックリング+ワイド系ディスク+ウルボーグベースの組み合わせは当時の鉄板であった。

  • ドライガーF(ファング)
遠心クラッチギミックとフリー回転メタルフラット軸を搭載。
バトル前半はクラッチによって軸が固定されて攻撃型となり、後半は軸がフリー回転して持久型となる。
…という謳い文句でバランス型を自称しているが実際はバリバリの攻撃型。
フラット軸で固定されている前半の自爆率が非常に高く、使いこなすためにはシュート練習が必須。
ドライガーなのにアッパー攻撃を持たない普通の四枚刃アタックリングだが、やけに薄いので破損しやすいのもネックか。

  • ドライガーV(バルカン)
マグネシステム搭載機。
前機はどうみても攻撃型なのにバランス型を自称していたが、本機は本当に攻撃型に変更された。
マグネコアに直結されたメタルフラットベースで動き回る。
…という触れ込みなのだがこの軸、実際は明らかにセミフラットの形状なのでFと比べて暴れないようになっている。
ランダムブースター8のハズレとして封入されたものは軸が尖っており、さらに持久力が高まっている。
Fと表記逆じゃね?

  • ドライガーV(バルカン)2(・ツー)
メタルチェンジ軸が復活し、表記もバランス型に戻った。
それ以上に特徴的なのが、アタックリングとブレードベースのサポートパーツが融合して巨大な2枚刃となっていることであり、見た目からして異質なベイ。
その大仰な見た目に違わず、常軌を逸した受け流し性能とアッパー攻撃性能を併せ持つ上、
一直線に攻撃を仕掛けられても巨大な二枚刃があっさり阻み、メタル軸のおかげで持久力も当然優秀と
隙らしい隙がほとんど見当たらない完璧なバランス型であり、HMSを除いた四聖獣モデル最強候補と言っても過言ではないほど。
と言うかHMSを除いた全モデルの中でも、トップ5に入りかねないくらい強力なベイ。
唯一の欠点は、サポートパーツが欠けやすいので、耐久性に難があることくらいか。

バーストでいう超王レイヤー(ダブルシャーシ)のような形状で、復刻版がどうなるかが注目されている。超王レイヤー化は流石にないと思われるが、フレームで再現するにしても既存のパーツでは再現できないためである*7
レイジロンギヌス3Aが一番近い。そして…

  • ドライガーG(ガトリング)
エンジンギア搭載機。分類が再び攻撃型に変更されている。
ドラグーンGと同様に、バトル開始直後からエンジンギアを開放して速攻を仕掛ける。
肉厚のアタックリングによる攻防両面での優秀さなど、評価できるポイントはそれなりにあるのだが、
特徴的なギミックを搭載しているわけでもないため、正直他のEGシステム搭載機に比べると没個性気味。
先代であるV2のインパクトがあらゆる意味で強すぎたのも一因か。

  • ドライガーM(メタル)S(スラッシュ)
ドラグーンを差し置いて初のヘヴィメタルシステム搭載機。
際立った特徴は無いが扱いやすく、同シリーズの初代最強ベイと話題になった名機。
同シリーズの顔的存在。

ベイブレードバースト

  • ドライガースラッシュ.H.F
ベイブレードバースト仕様としてのリメイクが公表され、世間を衝撃に陥れたドライガーSのバースト版。
ランダムブースターVol.4にて封入。
メタルチェンジ軸の再現はされなかったものの、フラットシャープ軸のドライバーであるフュージョンでそれっぽい動き自体は再現されている。
Sシリーズリメイクの中では際立って優秀な強機体。
コロコロアニキ限定カラーとして、応募者全員サービスのブラックver.と抽選限定のゴールドver.も存在する。

  • ドライガーファング.0.Xt
ドライガーFのバースト版。
ランダムブースターVol.14にて封入。
攻撃→持久のクラッチ軸が当時存在していなかったためか、形状が近くなおかつバランスタイプのエクステンドドライバーを使用と、不遇に思えるかもしれないが、エクステンド自体が優秀なパーツであり、4枚刃のレイヤーも相まってリメイク版の中では使いやすい性能と化している。

  • ドライガーバルカン.10R.W
今回はタカラトミーモール限定Vシリーズ復刻セットに同梱。
今回はようやくメタル軸を再現…が、ウエイトドライバー自体後述のドラシエルSにあるように元は持久軸である。
しかしながらリメイク元自体案外暴れない形状である為ある意味再現性は高い。
また、リメイク元がアタックタイプだったのに対しバランスタイプ表記になっている。本家がモデルによってバランスだったりアタックだったりしたのを統一するためだろうか?

  • ドライガーバルカン2.Ov.Wd'
ランブーVol.29にてついに復刻。
注目されていたアッパー坂は、なんと背の低いDBディスクを使用した上でレイヤー本体にサポートパーツを組み込むことで完璧に再現された。しかもレイヤー本体側にはテンバランスの突起まで造形されている気合の入りようである。
ディスクはアウターやホイールに代わるスタミナタイプ御用達のオーバー、ドライバーはメタル軸のウェッジダッシュでなかなかオリジナルっぽい挙動を見せる。
サポートパーツを外せば通常のディスクを装着可能(モードチェンジ扱い)。
肝心の性能だが、サポートパーツの分従来の爆転復刻より重くなってしかも形状がオリジナルより円に近づいたため攻撃をいなす性能がかなり高く、超王ベイやDBベイと渡り合えるレベルで強い。中にはギルティロンギヌスやワールドスプリガンに勝利したという報告すらあるほど。カスタム次第では普通にデッキ入りが検討できる。
戦わせるとアッパー坂の側面に傷や色移りが最も多く、この壁のような形状で相手の攻撃を受け止めていることがよくわかる。
  • ドライガーバルカン2.Il.Wd'
セット版でこちらもカスタマイズが変更。
オーバーをさらに上回る重量と外重心を持つイリーガルを装備。これもマットグレー塗装。
案の定というか、セットの中でも頭一つ抜けて強い。

ベイブレードX

  • ドライガースラッシュ4-80P
復刻投票の結果、流石にいろいろな面で無理があった1位のトライピオを差し置きドランザースパイラルに続いて復刻。
アタックリングとウェイトディスクが「ブレード」として一体化されている点はドランザーと共通。
メタル軸は再現されなかったが、Pビットによって大まかな挙動は再現されている。

しかしフェニックスウイングといった重いブレードが登場する中で、初期ラインナップの中ですら軽かったドランザーと重量が大差なく、こちらも偏重心で持久型としてはとても使えないことから評価は低い。

◆ドラシエル

水原マックスのモデル。
メインカラーは緑でモチーフは玄武。
メタルボールを搭載したブレードベースが特徴の防御型ベイブレード。

爆転シュート ベイブレード

  • ドラシエル メタルボールディフェンサー
ブレードベースにメタルボール2個内蔵。バトル前半はメタルボールが外側に移動し、遠心力を高めることで鉄壁の防御を誇る。
回転力が弱まるとメタルボールが内側に移動し、持久に専念するように。

  • ドラシエルS(シールド)
スピンギア搭載機。前機のメタルボールギミックを再度搭載。
メタルボールを最大4個搭載可能だが、規定により禁止となる事態へ発展。ランダムブースター4の当たりで、最初からボールを4個装備しているパーフェクトディフェンサー版が登場したが、そちらがレギュレーション上どのような扱いを受けたのかは不明。
軸先もボール状メタル軸。ブレードベース自体はかなり優秀。マグネ期、全国大会優勝者が使用していた実績がある。

  • ドラシエルF(フォートレス)
前機Sの4枚刃から8枚刃に変更され、ブレードベースも大型化した印象。
フリー回転するメタルボール軸とグリスによる少ない摩擦抵抗により、持久力が増している。その反面、軸先からグリスを撒き散らす弊害が生まれている。
アニメ版では、猛威を奮ったブラックドランザーの猛攻に真っ向から耐え、凄まじい防御力を備えていることが描かれた。しかし、その直後にボーグによる一斉攻撃を受け、聖獣を奪われてからは活躍がなかった。『2002』に突入後も長らく使用され、他3機がすでにVへ移行してからも奮闘。最終的にOPが変更される第28話まで登場し、後述V機の活躍すらも喰っている*8

  • ドラシエルV(バイパー)
マグネシステム搭載機。
前機Fの8枚刃から10枚刃に変更され、N極マグネコアの特性も相まって防御力はさらに強化。その反面、当時流行していたマグネットスタジアムの影響を受け、その欠点を補うためにメタルボールが小型化し、安定モードへの切替がやたら遅くなった。
先述の通り、Fの出番がやたら長かった影響を受け、『2002』におけるV機の中では出番が最も少ない*9

  • ドラシエルV(バイパー)2(・ツー)
亀の甲を模していたアタックリングの形状が変更され、受け流しに特化した2枚刃となった。
メタルボールの位置を手動で切り替える形式となっており、これまでのドラシエルとは趣が大きく異なる。軸先がメタルボールではなく、ただのプラスチックとなっており、イマイチ手抜き感を感じる。
ただし、今までのドラシエルがバトル中に切り替わる形であったのに対し、わかりやすく切り替わるようになったのは利点かもしれない。
アニメでの登場がVに引き続いてめちゃくちゃ遅く、なんと登場したのはラストバトル一歩前の47話。2002は残り5話である。
しかもFのように続編でも大活躍という程活躍したわけでもない。とはいえそれでもV2の中では一番遅くまで使用されている。

  • ドラシエルG(グラビティ)
メタルボール軸のエンジンギアを搭載。アタックリングの形状は再び亀の甲に。
ファイナルクラッチを防御に活用しているが、概ねドランザーGと似た欠点を持つ。
特徴のメタルボールは非常に小さく、機能しているかは怪しいところがある。
ちなみに、そのメタルボールはクラッチを機能させるための「つまみ」に内蔵されているため、分解しなければ取り外せない。
アニメではF、V、V2の時とは違い、出番が早い。
何気にドラグーンGのラストバトルの相手である。
ちなみに実はGシリーズはドラグーン除いてアニメのOPには一切登場していない。そのため2002とは違いそこまで不公平感はない。

  • ドラシエルM(メタル)S(シールド)
ヘヴィメタルシステム一番の被害者。
BB廃止によりメタルボールもオミット。
でも、ARがメタルになったからいいよね!

<オレモメタルニナッタゾ
<オレモダ
<……

(´・ω・`)

その上、ABS素材が剥き出しで割れやすい欠陥を持つ。
正直他モデルに比べ不遇。

ベイブレードバースト

  • ドラシエルシールド.C.P
ドラシエルSもベイブレードバーストにて復刻。
ドライバーは四方に重りの付いたボール軸ドライバーであるプレスを使用しているが、軸はメタルボールではない。
メタルボール軸のドライバーはあるにはあるのだが、スタミナ系に分類されるために候補から外れたと思われる。
元のシールドよりもアタックリングもといレイヤーが分厚く、亀の頭部は引っ込んでいる。
あまり頭が飛び出てるとフェンスに引っかかってバーストされかねないから仕方ない。
ランダムブースターVol.5に封入。
ちなみにメタルボールギミックはジリオンゼウスというベイに受け継がれており、レイヤーに遠心力で動くメタルボールを内蔵している。

  • ドラシエルフォートレス.10.Pl
Fシリーズで唯一タカラトミーモール限定復刻セットのみに同梱された機体。
今回はメタルボール搭載のプラネットドライバーがタイプの垣根を超えて搭載されたことにより、リメイク元のメタルボール軸と遠心力によるメタルボール機構が再現された。さすがに軸先のグリスは無理だったが。
リメイク元と比べてもレイヤーの形状は多少滑らかになってるものの、8枚羽が再現されている。ただ縁が薄い為スマッシュ攻撃に弱いため要注意。
ランダムブースターvol.18にブルーメタリックver.のレイヤーがラインナップされている。

  • ドラシエルバイパー.Ar.Om
今回はタカラトミーモール限定Vシリーズ復刻セットに同梱。
深緑のカラーリングも再現されている。
今回は再現パーツが増えたからか、オービットメタルで軸先メタルボールを、アラウンドディスクでメタルボール機構とブレードベースの形状が再現されているうえ、先代との性能の差別化に成功している。見た目の再現度はセットの中でダントツ。

  • ドラシエルバイパー2.10T.Pl'
またもやセット版での収録。
サポートパーツはかなり近い形状と性質を持つターンフレームで再現。印刷でなくシールだが表裏両方ともきっちり再現されている(FIN TECTORの文字は切れてしまっているが)。
ドライバーはダッシュ化したプラネット。メタルボールの可変機構は似たギミックのものがないので仕方なし。

ベイブレードX

ドラシエルシールド7-60D
3番目の爆転復刻ベイとして登場。
アタックリングとウェイトディスクが「ブレード」として一体化されている点は他2種と同じ。
ブレードベースの形状を再現するためか厚い形状の7-60が採用されており、ビットはメタルのボール軸が無いためディフェンスで形状の近いDとなっている。
重量こそ軽めだがこれまでの復刻2機と違い偏重心になっていないため、それなりにディフェンスタイプとして戦える性能になっている。
ちなみにメタル軸を再現したい場合は、「カスタマイズセットU」に付属のMNビットがドラシエルに合う色のメタル軸として公式に紹介されている。

◆番外:ガイアドラグーン

(すめらぎ)ダイチのモデル
主な特徴はフリー回転式二重AR。
モチーフは恐らく黄龍。
本来は四聖獣モデルでは無いが、主役級モデルなのでこの項目に記しておく。

爆転シュート ベイブレード

  • ガイアドラグーン
コロコロの読者デザイン企画から生まれた誌上限定販売モデル。
カラーを何度か変更して販売されたが、全てが限定販売であり、一般では販売されなかった唯一のガイアドラグーン。
小型メタルボール「Gボール」を5個も搭載したBBと限定WDヘビィアタック、そしてフリー回転ウイングによる重く粘り強い攻撃が持ち味。
しかしどうみても左回転でないとひっかからない形状の大型ARが「右回転」でついているので実際の攻撃力はガルズリーと比べても遥かに劣る。
かといって逆につければ強いかと言うとそんなこともなく、
フリー回転刃の攻撃力のなさ、フリー回転共通の持久力のなさ、軟質軸の持久力のなさが揃い圧倒的な弱さを発揮する観賞用機体。
トライピオより弱いんじゃねという説もある。

  • ガイアドラグーンV(バースト)
マグネシステム搭載機。
このモデルから一般販売になった。
二重アタックリングとメタルフラット軸で大いに暴れてくれる素直な攻撃型ベイになっている。
ちなみに劇場で先行販売が行われた。

  • ガイアドラグーンG(グレート)
エンジンギア搭載機。
メタルフラット軸とファイナルクラッチにより常に激しく動く。
特徴のフリー回転アタックリングはもはやプラスチック製の丸ノコの如し。

  • ガイアドラグーンM(メタル)S(スパイク)
本家ドラグーンを差し置いて初のヘヴィメタルシステム搭載機。
一応二重アタックリングだがフリー回転はしない上軸もフラットではあるがメタルではないなど、
初期モデル化に伴って没個性気味になった感が強い。

ベイブレードバースト

  • ガイアドラグーン.Ar.Hn'
コロコロ応募者限定機の代名詞ともいえるガイアドラグーンのバースト版。
ランダムブースターVol.16にて封入。
二枚刃のフリー回転アタックリングは多少小さくなったが再現されており、さらに本機からビットチップにあたる中央パーツにメタル素材を採用し、重量が増した。
加えて鉄球が内蔵されていたブレードベースもメタルボール内蔵のアラウンドディスクとオレンジ色の小径ラバー軸で再現のみならず、バネが硬いダッシュドライバーによりバースト耐性が高い。
これにより、リメイク版の中では高い性能と再現度を誇っている。

  • ガイアドラグーンバースト.10E.Ir
今回はタカラトミーモール限定Vシリーズ復刻セットに同梱。
二重構造のレイヤーはもちろん再現されている。
加えてメタルフラット軸のアイアンドライバーによる暴れつつもスタミナがある安定した性能を見せてくれる。



追記・修正・ゴー・シュート!

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最終更新:2025年04月25日 11:02

*1 マグネグリップ軸を嵌め込む関係上ブレードベースが穴が空いており、同シリーズのケルベロスどころかウルボーグとの互換性があるという珍しい機体であるため

*2 ちなみにこのハイパワーカスタムの元ネタは当時実際に発売されていた「RCベイブレード」である

*3 狙ってか狙わないでか、アニメでもターボエンジンギアが破損した関係で修理に手こずるという展開があったりする。

*4 先代はダッシュを付けるとかえってバースト時に盛大に吹っ飛ぶ有様だった

*5 これはドラグーン以外のV2全てに言えるが

*6 チップがない側の「DRANZER V」のロゴ部分

*7 ストームペガシスのように復刻で新規パーツを採用した例はあるものの、実質専用パーツとなると例がないため。

*8 アニメ版におけるドラシエル系統の中では、使用していた期間が最も長い。

*9 ドラシエルがV機になった次の話では、ドラグーンがV2機へ移行している。その関係でOP未登場扱いであり、他のVシリーズと肩を並べることすら難しい扱い。